Intel ARC B580 12GBを使い始めて感じたことを纏めました

2025年3月16日

2025年2月中旬にIntel製のグラフィックカード「ARC B580 Limited Edition 12GB(31P06HB0BA)」を購入しMain PCで利用していますが、約2週間以上使用した使用感を纏めておこうかと思います。

 

ドライバーの不具合以外は思っていたより普通

まず初めに不具合周りの話をしておきます。

先日体験したIntel製の最新GPU Driver「32.0.101.6559」各種ソフト系(電卓、Snipping Tool、エクスプローラのドラックアンドロップ等)で起動が遅くなる件に遭遇。

2025年2月27日現在でも解決策は最新ドライバーは「32.0.101.6559」のままなので「旧バージョン(32.0.101.6557_101.6262)」に戻すしかありません。

「32.0.101.6559」は2025年2月10日付で公開、「フォーラム」等でも「2月12日頃」から不具合の報告が出ており、現在は2週間以上経過していますが現時点でドライバーのFixは出ていません

スピード感は思っていたより悪い。

 

 

 

ゲーム類も4K環境で十分動く

「ARC B580 Limited Edition 12GB(31P06HB0BA)」3D性能的にはGeForce RTX 4060以上という事もあり、VRAMも12GBとミドル系の中では多い方なので思っていたより描画抜け等も無く、問題なく動いています

この他にも「PUBG: BATTLEGROUNDS」「Flight Simulator(2024)」「GTA V(GTAOnline)」「Civ6(Civilization VI)」「7 Days to Die」等も試しましたが、4K環境でも80~120FPS前後出ていたので予想以上に性能は発揮できているように感じました。

 

 

 

消費電力はRTX 4060より高い

「ARC B580 Limited Edition 12GB(31P06HB0BA)」はライバルとなるGeForce RTX 4060 8GBと消費電力で比較するとアイドル時で「+20W」ゲーム時で「+57W」とB580はかなり大食らい。

VRAMが8GB→12GBになっているからじゃ…というお話ですが、よりVRAMが多いRTX 4060 Ti 16GBと比較するとアイドル時で「+20W」ゲーム時で「+20W」で差は縮んだものの、B580の消費電力の大きさはやはり高めと言わざるを得ないが現状。

マザーボード側のUEFI側から「ASPM」さえ設定すればアイドル時がRTX 4060よりも省電力になるので、アイドル時に関しては何とかなりそうではある。

 

 

 

カードが大型のため負荷時でも静音

・MSI GeForce RTX 3080 VENTUS 3X PLUS 10G OC LHR: 305mm

・Intel ARC B580 Limited Edition 12GB(31P06HB0BA): 272mm

・GALAKURO GAMING GeForce RTX 4060 8GB(GG-RTX4060-E8GB/SF): 157mm

「ARC B580 Limited Edition 12GB(31P06HB0BA)」2スロット占有のみな反面、カード長が「272mm」もあり、比較的横幅が長めなカードとなっています。(GeForce RTX 4000シリーズ/Radeon RX 6000シリーズ以降と比べると可愛いレベルですが)

その分だけヒートシンクが大きいためかゲームや高負荷時でも静音で動作しており、その点は良い意味で裏切られることになりました。

 

 

 

地雷と言われていたが、言うほど地雷ではない

Intel Arc Aシリーズ登場時は「ゲームが動かない、パフォーマンスが出ない」等で「地雷扱い」されていたIntel Arcシリーズですが、「Arc Bシリーズになって性能と安定性を向上出来ている」点、「ライバル(NVIDIA GeForce RTXシリーズ、Radeon RXシリーズ)のモデルチェンジ前の品薄問題による値上げ」により、相対的にコスパが良くなっている点を考えれば「十分地雷扱いは脱した」と言えるのではないのでしょうか。

 

 

購入は以下より