- Age of Empires IV – Steam
16年ぶりに登場したMicrosoft製のRTSゲーム「Age of Empires IV」(以下AoE 4)ですが、個人的に期待を大幅に裏切る作品でした。
初めに
筆者はWin 98時代からAge of Empires II(Definitive Editionもプレイ済)からのめり込んだユーザーで、リメイクされた「Age of Empires II: Definitive Edition」(以下AoE2 DE)もそこそこ嗜むプレイヤーです。
因みに3D化されたAoE 3は手を出してません。3Dの必要性をあまり感じなかったので。(なので3D化後のRTSとしては初めて)
その点を踏まえた上でのレビューとなりますので、予めご了承を。
AoE2からの大幅な劣化
1番初めにプレイしてて思ったことは「AoE2 DE」から大幅に劣化しているという点。
どの辺が劣化しているのか?というと「UI周りが大幅に劣化」している点が上げられ、下部に表示されているアイコンがかなり分かりづらく、「AoE2 DE」と比べると機能的にもかなり減らされていました。
例えば隊列の数も減り、町の人を近くの建物に避難させるアイコンも有るのか無いのか分かりづらい。(もう探すことすら諦めるほど酷いUI)
資源系の表示も何故か上部表記だったものが左下に移動しており、そこも変える必要あった?と感じます。
総合的に見て「AoE2 DE」の良さを殺していて「最早AoEシリーズを名乗って欲しくない」と感じるほど。
プレイして感じたのはAoEシリーズというよりかは「Age of Mythology」という感じ。
AoE 2で出来ていたことがAoE 4で出来なくなった点が多すぎる
UI周りが簡素化されているにもかかわらずショートカットキーもごっそり削減、自由に設定できないため「ナニコレ?」という印象。
この他にも「ロングボウなどのユニットをその場で待機(移動せず、敵が来たら攻撃する)等のユニットへの指令ボタン」がごっそり削除。
また「斥候のウェイポイント(Shift+右クリックで雑に地点設定、巡回等)のボタンすらなくなっている」など上げ始めるとキリがない。
※Sasaki氏によるとウェイポイントの設定はAoE 2とやり方は同じで可能なものの、画面上にウェイポイント表示がなく分かりにくい仕様とのこと。
「AoE2 DE」で出来ていたことが「AoE 4」で出来なくなった点があまりにも多すぎる。
「期待を裏切られた」、「AoEシリーズを名乗るならもっとAoE 2を研究しろ」とも言いたくなります。
チュートリアルは指定操作をしないと一生ループする
チュートリアルは比較的丁寧ですが、UI周りを大幅に変えたはずが「その辺の解説を赤丸で表示するなり、どこを操作すべきという細かな解説がない」ためか、かなり戸惑います。
またチュートリアル中の指定操作(ユニットをまとめて指定の位置に持っていく)を行わなければ「敵が一生湧く」という謎仕様で「はぁ?、なんで終わらんのコレ?」と感じたのも新しい。
今回から開発元が「Ensemble Studios(2009年に閉鎖済)」から「Warhammer 40000: Dawn of War II」で酷評を受けていた「Relic Entertainment」に変わっており、嫌な予感が当たったというのは正しいのでしょう。
マップの移動時が重い
マップの移動は「画面端にカーソルを持っていく」か「ミニマップの地点を指定して移動」となり、従来と変わらず。
ただそのマップの移動の動きが全体的にモッサリ(Ryzen 9 3950X+RTX 3090)で、もっとサクサク動くように最適化をすべきでした。
全体的に「リリースを急いで未完成品を世に出した」感が否めず、もっとクオリティを上げてからリリースすべきだったのでは?と感じます。
Steamで返金依頼を掛けるほど酷い出来
「AoE2 DE」の期待値が高すぎただけに「AoE 4」は操作面で慣れたいと思わなかった(何故AoE 2で出来てAoE 4で出来ないのか?)と感じるところが多く「期待させておいてこの出来はちょっと無いな」と。
- STEAM返金 – Steam
返品期間内で、ゲームの場合にはプレイ時間が2時間未満であれば、理由は問わず、help.steampowered.comから受けたリクエストに対してValveは返金を行います。詳細は以下よりご確認いただけますが、上記の返金ルールの範囲外であっても、リクエストを送信することはできます。スタッフが提出されたリクエストの内容を確認します。
プレイ2時間以内であればSteamでは返金して頂けるとのことで、1時間程遊びましたが返金依頼を掛けることに。(人生初)
少なくとも現時点では7,000円チョイを出すには値しないゲームだと思います。
みんな「AoE2 DE」は神ゲーだ。「AoE2 DE」をやろう!
(完)
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