楽天モバイル製の超小型eSIM対応スマートフォン「Rakuten Mini」レビュー #楽天モバイル #RakutenMini #eSIM

楽天モバイル製の超小型eSIM対応スマートフォン「Rakuten Mini」レビュー #楽天モバイル #RakutenMini #eSIM

2020年1月23日に突如一部店頭で販売開始となった「Rakuten mini」を購入することが出来たため、簡単なレビューを行っていく。

 

 

スペック

 

メーカー 楽天モバイル(輸入:Wiko Japan、製造:Shenzhen Tinno Mobile Technology)
ペットネーム Rakuten Mini(C330)
CPU Qualcomm Snapdragon 439(計8コア/4C:2.0GHz/4C:1.45GHz/12nm)
GPU Adreno 505
RAM LPDDR3 3GB
ROM 32GB
microSDスロット 非搭載
ディスプレイ 3.6インチ液晶、1280×720
マルチタッチ 最大5点
カメラ アウトカメラ:F2.0、1600万画素、オートフォーカス、フラッシュ搭載
インカメラ:F2.2 500万画素、固定焦点
OS Android 9.0(Pie)
Wi-Fi 802. 11 a/b/g/n/ac 2.4/5GHz両対応
GPS Beidou/Glonass/Galileo
Bluetooth Ver 5.0
ネットワーク SIMフリー(eSIMのみ搭載)
W-CDMA:B1/6/19
FDD LTE(4G):B1/3/18/19/26/28
TD LTE(4G):B41
VoLTE 楽天モバイルのみVoLTE対応
NFC 搭載
おサイフケータイ 対応
防水/防塵 対応(IPX2/IPX5)
耐衝撃 非対応
セキュリティ 顔認証
SIMスロット eSIM×1のみ、物理SIM非搭載
スピーカー モノラルスピーカー
バッテリー 1250mAh(取外不可)
充電口 USB Type-C(USB 2.0)
ワイヤレス充電 非対応
センサー類 照度センサー、近接センサー
その他 テザリング最大8台
計3色:ナイトブラック(黒色)/クールホワイト(白色)/クリムゾンレッド(赤色、2020年4月発売予定)
付属品 コンセント→USB変換ACアダプター、USB Type-Cケーブル、Type-C→3.5mm変換アダプター、ユーザーガイド(保証書)
サイズ 縦:106.2 × 横:53.4 × 厚:8.6mm
重量 79g
価格 21,800円(税込)
販売日 2020年1月23日(木)13時~
URL URL
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3.6インチ、HD解像度(1280×720)、Snapdragon 439(8コア/最大2GHz/64bit対応/12nm)、RAM 3GB(LPDDR3)、ROM 32GB(micro SDカードスロット無)、1250mAhバッテリー(取り外し不可)、USB Type-C端子(USB 2.0)、F2.0 1600万画素アウトカメラ、F2.2 500万画素インカメラ、ストラップホール、モノラルスピーカー、Android 9.0(Pie)、おサイフケータイ(FeliCa)、NFC、SIMフリー(eSIMスロットのみ)、2.4/5GHz両対応Wi-Fi、防水防塵(IPX2、IPX5)、約79gといったスペックになっており、「縦:106.2 × 横:53.4 × 厚:8.6mm、約79g」という驚異のサイズに、おサイフケータイ、防水防塵(IPX2、IPX5)を詰め込んだスマートフォンとなる。

 

 

 

パッケージ及び付属品一覧

既にパッケージから小さく、iPhone 7と並べるとiPhone 7×2台分並みのサイズになっており、店頭で契約しても苦にならないサイズ感と言える。

 

付属品一覧

・コンセント→USB Type-A(5V/1A)ACアダプター
・USB Type-A to Type-C充電ケーブル
・Type-C to 3.5mmイヤフォンジャック変換ケーブル
・Rakuten Mini(C330)本体
・取扱説明書

どこかのキャリアとは違い充電器やType-Cケーブルまで付属しており、購入した時点で最低限使えるようなセットとなっている。

 

オマケでストラップも付属

これは付属品と言っていいのかどうか分からないが、契約の終わりに「Rakuten Mobile」と記載された赤色のコポーレートカラーのストラップをプレゼントして貰った

「Rakuten mini」右下にはストラップホールが搭載されているため、ダサさを気にしなければ取り付けるのもアリだろう。

 

 

 

ディスプレイ

3.6インチ、TFT液晶、HD解像度(1280×720)、最大5点マルチタッチといった必要十分なディスプレイとなっている。

筆者の気のせいかもしれないが輝度が0に近づけても比較的明るく、輝度を上げられる余裕がかなり有るため、直射日光下でもディスプレイは視認しやすかった

 

上下のベゼル幅が気になる

個人的に気になったのは「上下のベゼル幅の違い」で、ベゼル幅は下の方がやや厚い

出来ればベゼル幅は上下同等に抑えて貰いたかった

 

小型ながら照度センサー搭載で妥協なし

「Rakuten mini」は小型ながら照度センサー(右から2番目、真ん中のスピーカーの右側)を搭載しており、普通のスマートフォンと同じように利用できる。

先にも述べた通り、輝度が0に近づけても比較的明るく、輝度を上げられる余裕がかなり有るため、直射日光下でもディスプレイは視認しやすい。

 

 

 

左右側面

左:左側面
右:右側面

左側面にはスイッチなどは一切なく、フラット。

右側面側には音量上下キーと電源ボタンを搭載。

 

片手でスクリーンショットも撮れる

右側面に搭載された音量下キー、電源ボタンの長押しでスクリーンショットの撮影が出来、配置的に片手でスクリーンショットを撮ることも出来る。

但しスクリーンショットはカメラアプリを立ち上げていなくてもサイレントマナーモードでもシャッター音が鳴ってしまう点が残念だ。

国内キャリア系スマートフォンでもスクリーンショット音はカメラを立ち上げている場合のみ鳴る事が多いため、何も立ち上げていない状態でスクリーンショット音が鳴るというのは如何なものか

 

 

 

背面

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背面にはF2.0、1600万画素、AF対応のカメラとフラッシュ、おサイフケータイ(FeliCa/NFC)を搭載。

何気に楽天ロゴは「R(黒色)」となっており、コーポレートカラーの赤色が使われておらず、シンプルさが際立つ

背面のデザインだけ見ているとSHARPが製造したのではないか?と思えてくるほど。(製造はShenzhen Tinno Mobile Technology(TINNO)、輸入がWiko Japan)

 

カメラ周辺

カメラレンズは本体より1mm程出っ張りがあり傷付く可能性が高い

 

楽天モバイルの純正オプションにある「Rakuten Mini TPUケース(800円)」を取り付けることでカメラ以外に本体全体を保護することが出来るため、同時購入をお勧めしたい

 

カメラの保護シートを外すのは忘れずに

カメラのレンズ部分には初期保護シートが添付されているため、剥がし忘れの無いようにご注意を

 

 

 

上面

上面にはサブマイクのみ搭載。

 

 

 

下面

下部にはモノラルスピーカー、USB Type-C(USB 2.0接続)を搭載。

スピーカー穴は2つあるため試しに音楽を鳴らし、片方を塞いだところ右側のみ音が出ていたためモノラルだろう。

音質は思っていたより酷くなく、音割れもなかったため普通に聞く分には問題なさそうだ。

 

本体右下にストラップホールを搭載

小型なスマートフォンに必須な「ストラップホール」「Rakuten mini」の右下に搭載されている。

正直このサイズ感、約79gという軽さから、社員証のように首から掛けて左胸のポケットに入れておき、アウターを着るといった使い方も有りだろう。

小さい、軽いの2つが揃ったスマートフォンは殆どないため、個人にあった使い方が出来るのは「Rakuten mini」のメリットだろう。

 

3.5mmイヤフォンジャックは非搭載

「Rakuten mini」3.5mmイヤフォンジャックを搭載しておらず付属品のType-C to 3.5mmイヤフォンジャック変換ケーブルを用いて接続する

この小さいサイズで3.5mmイヤフォンを使いたいという奇特な方は殆ど居ないと思われるので、Bluetooth 5.0対応ということもあり、完全ワイヤレスイヤホンとの利用をお勧めしたい

 

 

 

iPhone 7とサイズ比較

iPhone 7:縦:138.3 × 横:67.1 × 厚:7.1mm、138g
Rakuten Mini:縦:106.2 × 横:53.4 × 厚:8.6mm、79g

iPhone 7と「Rakuten mini」を簡単に比較した。

サイズは半分までとはいかないが、重量はiPhone 7の半分に+10g足しただけの”ぶっ飛んだ軽さ”で、チタニウムを採用したメタルバンドの時計でも90g~110g前後と考えると、時計よりも軽い

このサイズであれば左胸の胸ポケットにスマートフォンを忍ばせ、レジや改札機にサッと当てることも難しくはなさそうだ。落としそうだが。

 

 

 

ホームランチャー

ホームランチャーは「Rakuten mini」オリジナルのようで、1画面最大7個アイコンを配置できる

新しく追加したアプリ類は次のページ(下スワイプ)に追加されていく方式で、恐らくアプリが増えた分だけページが増えていく。

アプリをまとめるフォルダ形式にもする事が出来、よく利用するアプリ類を1、2ページ目に纏めておくとアクセスしやすくなるだろう。

ただアプリ一覧の検索機能は搭載されておらず、必要なアプリをサッと検索できないのは残念だ。

 

ホーム左スワイプ

ホームから左にスワイプすると「Rakuten Infoseek News」が表示される。

ニュースの見出しは自動的に取得、更新されるため意識せずに最新のニュースを逐次チェックできる

なおニュース類の表示はChrome経由で開かれる形となる。

 

ホーム右スワイプ

ホームから右にスワイプするとウィジェットを配置できる。比較的良く使われるGoogleカレンダーの表示やおサイフケータイ系の残高確認ウィジェットを置くと便利かもしれない。

 

ただこのウィジェットがなかなか曲者で、1つのウィジェットしか設置できないためタイル幅が縦1列×横3マス等の小さいものを置いてしまうとそれだけで1ページ使ってしまう

 

パドリング(サイズ調整)が可能なウィジェットであれば1ページ無駄なく配置できるが、個人的に1ページにいくつもウィジェットを配置出来るような画面の方が万人受けしたのではないか?と感じる

今後のアップデートでこの辺りが改善されると良いのだが…。

 

 

 

ホーム画面にテザリングアイコンを追加可能

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「ネットワークとインターネット→アクセスポイントとテザリング→テザリングアイコン」より設定することで3枚目の画像のようにホーム画面にテザリングアイコンを出すことが可能だ。

但しホーム画面からSSIDの変更やパスワードの変更は行えず、Wi-Fiアクセスポイントの設定に行く必要があるため、テザリングアイコン長押し、もしくは通知領域からでWi-Fiテザリングの設定画面に遷移できる工夫が欲しい

 

「楽天モバイル無料サポータープログラム」テザリングがいつの間にか解禁されていた?ため、他スマートフォンからWi-Fiで接続することも可能だった

アクセスポイントは2.4GHz/5GHz帯の選択が可能なため、集合住宅やイベント時に重宝しそうだ。

 

 

 

通知領域

通知領域は通常のAndroid 9.0と殆ど変更はない

 

強いて言うならば端末のテーマを「ライト、ダーク」から変更すると一部UIの色が変わる

但し一部の通知はダークのテーマに対応していないためか、白い

 

Androidのダークモード正式対応はAndroid 10からとなり「Rakuten mini」はAndroid 9.0(Pie)のため、メーカーの独自カスタマイズにより実現している可能性が高い。そのため一部アプリの通知は白くなっているのだろうと思われる。

 

 

 

auローミング対応のためローミングはON

楽天モバイルのエリアの一部はauから帯域を借りることで実現しているため「Rakuten mini」は初期状態から「ローミング:ON」となっている。

 

そのため「東京23区、名古屋市、大阪市および局所的なトラヒック混雑エリアを除く全国エリア」や「地下鉄、地下街、トンネル、屋内施設や観光名所等の一部」等の多くは殆どがau回線のため、ユーザー側が特に意識する必要なくau回線および楽天モバイル回線を利用できる

 

 

 

APN

特筆すべき所はないがSIM契約と同じくAPNは「rakuten.jp」となっており、グレーアウトしている。

 

 

 

eSIMの携帯通信会社を追加する事は可能

eSIMの接続設定を見ていると「携帯会社を追加」という項目があり、こちらをタップすることでQRコードリーダーが立ち上がった

恐らく楽天モバイル以外のキャリアでeSIMを利用する際に必要な項目と思われるが、他にeSIMを利用できる契約を持っていないため検証していない

 

 

 

カメラ

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作例を撮っている時間がなかったため後日追記する予定だが、オートフォーカスの遅さ(タッチ後1秒後にフォーカスが合う)、シャッタースピードの遅さ(シャッターボタンを押してから1秒後に切れる)も相まって「撮る気を失せさせてくれる」ような遅さだった。

取り合えず写す事が出来ればそれで良いといった使い勝手で、カメラUIの作りこみも然程行われていなかったところから「無いよりかはマシ」といった状態だった。

 

 

 

バッテリー持ち

こちらも検証する時間が少なかったため後日追記する予定。

 

 

 

標準搭載のiWnn IMEは配列に癖が強い

「Rakuten mini」に標準で搭載されているソフトウェアキーボードは「iWnn IME」「GBoard」となっており、デフォルトの設定では「iWnn IME」が優先的に利用されるようになっている。

 

左:iWnn IME
右:ATOK for Android

 

IMEの配列には個人差が出るので難しいところだが、筆者は「ATOK for Android」を発売当初から利用してきたユーザーのため「iWnn IME」フリック配列にかなり違和感を覚えた

「ATOK for Android」ではバックスペース、左右矢印の位置「iWnn IME」と異なり、完全にキーが入れ替わってしまっていることが分かる。

その影響で「iWnn IME」から1文字削除を行おうとすると癖で「→」を押してしまうことでイライラするということもあった。

入力に違和感を覚える方はこの機会に別のIME(Google日本語入力ATOK等)を試された方が良いだろう。

 

入力補助も大きすぎて見にくい

またフリック入力の入力補助も「iWnn IME」は大きく、「ATOK for Android」に比べると入力する部分に被ってしまっており、人によっては「見にくい」と感じるかもしれない。

 

QWERTYキーボードは入力がツラい

3.6インチというサイズ上QWERTYキーボードで文字の入力は難しくQWERTYキーボードで日本語入力を行う人にとっては苦痛でしかないだろう。

利用は最小限にとどめるか、英字フリックに切り替えるなど利用者側の工夫が必要そうだ。

 

 

 

メモリ使用量

「Rakuten mini」RAM 3GB(LPDDR3)を搭載している。

初期化後開発者モードをON、実行中のサービスを確認したところシステム:1GB使用、アプリ:518MB使用、空き1.5GB思ったよりメモリが消費されている

最近のAndroid 9.0、RAM 4GBを搭載したスマートフォンでもマルチタスクで頻繁にアプリがタスクキルされていることが多いため、3GB搭載機種ではこんなものだろう。

 

 

 

ROM使用量

「Rakuten mini」のROM容量は「32GB(micro SDカードスロット無)」となる。

使用量は32GB中8.33GBとなり、空きが約23.67GBとなる。

このような小型スマートフォンでローカルストレージに大量にファイルを置くことはまずないため、特に問題はないだろう。

必要な場合はNASやクラウドにデーターを置き、4Gからストリーミングが理想かと思われる。

 

 

開発者モード

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開発者モードはいつも通り「端末情報のビルド番号」を連続でタップしていくことで有効化が可能。

但し開発者モードのメニューは「システム→詳細設定→開発者向けオプション」から表示しなければならないため、注意。

 

 

 

まとめ

税込2.18万の割には出来栄えは想像以上に良い

Snapdragon 439、RAM 3GB、ROM32GB(micro SDスロット無)、HD解像度という並びを見ただけで「モッサリなのでは?」と思っていただけに、実機を触ってみると「意外とサクサク動くな」という感想に変わった。

 

ホーム画面以外のマルチタスク時のアプリ切り替え時もモタつくことがなく、3Dを多用しているゲーム類(Ingress Prime、Pokemon Go)等もストレスなく動いていたため、このクオリティの製品が税込2.18万で購入できることを考えると「お買い得」だと言える。

 

eSIMであるからこそのデメリットも

「楽天モバイル無料サポータープログラム」は現状「お1人様1回線まで」という規定があり「Rakuten mini」に機種変更を行った場合、物理SIMが利用できなくなってしまう

色々なスマートフォンで楽天モバイルに繋がるか検証してみたい、自分の常用しているスマートフォンで楽天モバイルを使ってみたいというユーザーはそのままSIMカード契約のままか、「Rakuten mini」以外の物理SIMがあるスマートフォンの購入をお勧めする。

「お1人様1回線まで」という縛りがある限り「Rakuten mini」でしか利用できなくなる点は「デメリット」と言わざるを得ない。

 

懸念事項はやはりバッテリー持ち

現状一番心配しているのは「バッテリー持ち」。画面を見るたびにバッテリー容量が減っていくというほどではないものの、3.6インチのディスプレイで1,250mAhバッテリーはかなり攻めた仕様で、バッテリーの持ちは芳しくない。常用を含めた検証を後日行う予定のため今しばらくお待ちいただきたい。

 

おサイフケータイ(FeliCa)の使い勝手も後日検証

購入日は機種変に思っていたより時間が掛かり、検証を行う時間もなく帰宅してしまったためおサイフケータイ(FeliCa)の使い勝手を試すことが出来なかった。Xperia Z3やXperia Z3cの頃に多かった「改札機にタッチしているのに反応しにくい」等が実際起きるのかどうかを含め検証を行う予定

 

購入は以下より

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