fanxiang製のM.2 2280 NVMe SSD「S501Q 2TB」を簡単にレビュー

fanxiang製のM.2 2280 NVMe SSD「S501Q 2TB」を簡単にレビュー

Amazonにて販売されているfanxiang製のM.2 2280 NVMe(PCIe 3.0×4接続)のSSD「S501Q 2TB」を簡単にレビューしていきます。

 

動画レビュー

今回の記事と同じ内容を動画レビューとして「YouTube」に投稿しているため、そちらもご確認ください。

 

 

 

スペック一覧

 

メーカー fanxiang
型番 S501Qシリーズ
容量 2TB(2,048GB) ※認識は1907.71GB
規格 M.2 2280(NVMe 1.4/M-Key)
速度 PCIe 3.0×4レーン(32Gbps)
コントローラー Maxio Technology MAP1202C-F1C
キャッシュ 非搭載(キャッシュレス)
シーケンシャル読込 3600 MB/s
シーケンシャル書込 2700 MB/s
ランダム読込 非公開(コントローラー的には500K IOPS)
ランダム書込 非公開(コントローラー的には600K IOPS)
NAND Intel?製QLC 3D NAND(144層) 512GB×4枚(PF29F04T2ANCQK1)
表裏実装 片面実装、表面のみ(NAND×4枚、コントローラー×1個)
MTBF 200万時間
保証 5年間保証
ヒートシンク グラフェン製(?)ヒートシンク搭載
アクセスランプ 青色アクセスランプ付
製品URL URL

 

中華SSDに良くあるMaxio製コントローラー「MAP1202C」Intel製?と思われる144層3D QLC NAND「512GB×4枚(PF29F04T2ANCQK1)」といった組み合わせ。

グラフェン製ヒートシンクと商品説明欄にありましたが、後にNAND、コントローラーチェック時にヒートシンクを外すと「やたら分厚く、柔らかい素材」だったため「グラフェン製ではなくアルミ製なのでは?」という印象。

アクセスLEDランプ(青色)がヒートシンク下に搭載されており、中華SSDらしさが有りました。

コントローラー、NAND類は全て表面のみの実装で、タブレットPCやノートPC系でも気にせず挿せるのがメリット。

 

 

 

パッケージ

パッケージはシンプルで、使い捨てではないのが有難い。

 

 

 

付属品一覧

・ドライバー
・SSD本体
・M.2用ネジ×2個
・取説

付属品は上記の通りとなっており、M.2固定ネジやドライバー類が付属するのは有難い

 

 

 

SSD外観

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ヒートシンク付きのM.2 2280 SSD(NVMe 1.4/PCIe 3.0×4接続/M-Key)で、特筆すべき点は無し。

Seq最大読込3600 MB/s、Seq最大書込2700 MB/sで必要十分なパフォーマンスを搭載。

 

 

 

ヒートシンク

ヒートシンクは予想していたよりぶ厚く、商品説明的には「グラフェン製」との事でしたが、実際剥がしてみたところ「柔らかい素材」なので、「アルミ製では?」と感じました。

 

 

 

基板

基板はヒートシンクがある面のみNAND、コントローラー(キャッシュレス)が実装されており「片面実装」です。

タブレットPCやノートPC系でも気にせず交換できるのは有難い。

 

 

 

アクセスLED

ヒートシンクを剥がした下にはアクセスLED(水色)が搭載されており、アクセス時に点滅する形でした。

アクセスLEDをOFFにする方法はなく、点滅は強制です。

 

 

 

コントローラー

Maxio Technology製の「MAP1202C-F1C(PCIe 3.0×4接続)」で、キャッシュレス仕様のためキャッシュは基板上にありませんでした。

 

 

 

NAND

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NANDはIntel製の3D QLC NAND(144層)の物と思われる「512GB×4枚(PF29F04T2ANCQK1)」を搭載しており、「販売ページ」にも「3D QLC NAND」と記載はあったので間違って無くはなさそう。

 

 

 

デバイスマネージャー

デバイスマネージャー上では「Fanxiang S501Q 2TB」と表示されていました。

 

 

 

認識容量

2TBという容量はWindowsのディスク管理上で「1907.71GB」でした。

 

 

 

CrystalDiskInfo

「NVMe 1.4/TRIM」「販売ページ」に記載している内容とは相違が無く、電源投入回数が「3回」って以外は特に特筆する点は無し。

恐らく出荷前の動作確認時に電源投入回数が上がっている物かと思います。

 

 

 

CrystalDiskMarkベンチマーク

スペックは「シーケンシャル読込3600 MB/s、シーケンシャル書込2700 MB/s」との事でしたが凡そパフォーマンスは出ていると言えそうです。

 

 

 

AS SSD Benchmark

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AS SSD Benchmarkで若干パフォーマンスは落ちてはいるものの、「シーケンシャル読込3600 MB/s、シーケンシャル書込2700 MB/s」に近いパフォーマンスは出ていました。

Compression Benchでも波形的にも上下することが無く、安定してパフォーマンスが出ていたのは驚きでした。

 

 

 

ATTO Disk Benchmark

左: 標準設定(32GB、Direct I/O)
右: 32GB(Bypass Write Cache/Verify Data)

設定によってはWrite/Readのパフォーマンスにバラつきがありますが、大幅にパフォーマンスが低下する事はありませんでした。

 

 

 

温度

最低: 40度
最大: 51度

CrystalDiskMarkでベンチを回した際に「HWINFO」で最小/最大の温度をチェックしてみました。

ヒートシンクを剥がした状態でも「最大51度」となっており、非常に冷たかったのが印象的。

PCIe 4.0やPCIe 5.0コントローラーの場合負荷時に80度を超える製品が多い中、負荷を掛けても「最大51度」なのは驚きでした。

 

 

 

まとめ

・中華SSDらしいコントローラーとNANDの組み合わせ

中華SSDらしく「Maxio Technology MAP1202C-F1C」Intel?製QLC 3D NAND(144層) 512GB×4枚(PF29F04T2ANCQK1)という組み合わせで、パフォーマンスも問題なく「シーケンシャル読込3600 MB/s、シーケンシャル書込2700 MB/s」相当出ていたので十分でしょう。

 

・MTBF 200万時間、メーカー5年間保証がどれほど持つのか?

MTBF 200万時間、メーカー5年間保証という仕様になっており、中華SSDという事を考えればどれほど持つのか未知数です。

その分価格も安価になっており、ゲーム用SSDやキャッシュ用SSDでの利用が無難かもしれません。

 

・温度は低く、片面実装なのでどんな環境でも使える

CrystalDiskMarkで負荷を掛けた際にでも「最大51度」と非常に低く、SSD自体も片面実装のため発熱周りが気になるタブレットPCやノートPC系でも交換できるのはメリットです。

 

 

購入は以下より

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