HPE製の超小型サーバーPC「ProLiant Thin Micro TM200」でNVMe SSDは使えるのか検証してみた

HPE製の超小型サーバーPC「ProLiant Thin Micro TM200」でNVMe SSDは使えるのか検証してみた

先日某氏よりHPE製の超小型サーバーPC「ProLiant Thin Micro TM200」が送られてきたので、裏面にある「M.2 2280スロット」の詳細を調べてみる事にしました。

 

何故か日本語のユーザーガイドでスルーされているM.2 2280スロット

「ProLiant Thin Micro TM200」の日本語ユーザーガイドを確認してみるとマザーボード上にある機能一覧で何故か裏面の「M.2 2280スロット」がスルーされており、一切触れられていないことが分かります。

 

 

 

海外版のスペアパーツリストには「M.2 2280 NVMe SSD」と記載がある

但し海外の「スペアパーツリスト(PDF)」には「PCIe M.2 2280 solid-state devices」と記載があり、NVMeには対応している記述がみられます。

何故日本版のみこの記述が消されているのかは気になりますが、検証する事で全て分かるはず。

 

 

果たしてこのM.2 2280スロットは果たしてNVMe SSDで使えるのか?それともM.2 SATA(NGFF)のみの対応になるのか?気になったので検証してみる事にしました。

 

 

 

東芝製のM.2 2280 NVMe 256GB SSD「THNSN5256GPU7(XG3)」で検証

手元にあったOEM向けの東芝製M.2 2280 NVMe 256GB SSD「THNSN5256GPU7(XG3)」が認識できるのかどうか確認してみました。

結果から言うと「NVMe SSD(M-Key)は認識しました」

接続方式は「PCIe 3.0×4」のようで、筐体の都合上ヒートシンク類は付けられないので電源を入れただけで既に温度が「65度(赤表記)」になってしまっています。

因みにブートが可能かどうか確認しましたが、問題なくNVMe SSD側からOSをブート出来ました

ですので余ったNVMe SSDからブートをさせて残り2台の2.5/3.5インチをデータドライブとして計3ドライブの運用も可能です。

ヒートシンクが取り付けられないというデメリットはある反面、発熱が低いNVMe SSD系にすれば十分運用できそうです。

 

 

 

Samsung製のM.2 2280 M.2 SATA3(NGFF) 256GB SSD「MZNLH256HAJD-00A07(PM881)」で検証

続いて手元にあったOEM向けのSamsung製のM.2 2280 M.2 SATA3(NGFF/B-Key) 256GB SSD「MZNLH256HAJD-00A07(PM881)」が認識できるのかどうか確認してみました。

結果から言うと「認識しませんでした」

デバイスマネージャーのディスクドライブの所には2.5インチ SSDしか記載されておらず、Samsung製のM.2 2280 M.2 SATA3(NGFF) 256GB SSD「MZNLH256HAJD-00A07(PM881)」は認識されていませんでした

 

つまり「ProLiant Thin Micro TM200」のM.2 2280スロットは「NVMe(M-Key)のみの対応」と言えそうです。

 

 

 

結論

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HPE製の超小型サーバーPC「ProLiant Thin Micro TM200」に搭載されているM.2 2280×1スロットは「NVMe接続(Key-M、PCIe 3.0×4接続)の物のみ搭載可能、ブート可能」といった結果になりました。

残念ながらM.2 SATA(NGFF/SATA3、Key-B)は利用できませんでしたが、NVMe SSDが使えれば特に支障はきたさないかと思います。

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