Synology DiskStation DS923+が海外で発表、NVMe SSDがストレージプールとして利用できるように #Synology #DS923Plus #DS923 #NAS

2022年11月21日

Synology製の新型NAS「DS923+」が2022年11月16日付で「海外でのみ」発表されていました。しかし何故か日本側のプレスリリースは無し。

 

何故か海外のみの発表

今回日本向けのプレスリリースは2022年11月20日(日)現時点でも「DS923+」に関する情報の掲載は無く「日本市場では未発表」と思われます。(後から発表するのでしょう…そのせいで気付いていなかった。)

但し製品の取扱説明書で「日本語マニュアル系が用意されている」ため、近々発表、発売すると思われます。

 

 

 

スペック

 

型番 DS923+
ベイ数 2.5/3.5インチベイ:4ベイ(ホットスワップ対応)
M.2 2280(NVMe)ベイ:2ベイ(ホットスワップ非対応、※ストレージとして利用できるように変更)
CPU AMD Ryzen R1600 Embedded 2C/4T 2.6~3.1GHz
(Zen1/TDP 12~25W/内蔵グラフィック非搭載)
RAM ノート用DDR4-2400 ECC 4GB×1枚(2スロット有/最大32GB迄対応)
LAN RJ45×2ポート(1000Mbps/Link Aggregation対応)
拡張ポート USB 3.2 Gen1 Type-A(5Gbps)×2ポート
eSATA×1ポート
PCIe拡張ポート PCIe 3.0×2レーン
※特殊形状、「E10G22-T1-Mini」
システムファン 92mmファン×2個
騒音レベル 22dbA
電源 100W(100~240V、50/60Hz)
消費電力 アクセス時:35.51W
HDDハイバネーション時:11.52W
サイズ 高さ:166 × 幅:199 × 奥行き:223 mm
重量 2.24kg
付属品 NAS本体×1、アクセサリーパック×1、AC 電源アダプター ×1、AC電源コード×1、RJ-45 LAN ケーブル×2、クイックインストールガイド×1
製品URL URL

 

 

 

2022年になってZen 1ベースのAPU(GPU非搭載)を搭載

2022年になってZen 3(Ryzen 5000/6000シリーズ)からZen 4(Ryzen 7000シリーズ)に行こうとしている中、まさかのZen 1(Ryzen 1000シリーズ)ベースの「Ryzen R1600 Embedded 2C/4T 2.6~3.1GHz」を搭載した製品が出てくるとは思わなかったです。

元々Embeddedシリーズは長期供給向けであり、AMD自身も「Zen 1ベースのRyzen R1000シリーズの供給は2029年まで」と記載があるように暫く売り続けるようなのですが、Zen 2ベースの「Ryzen Embedded V2000シリーズ」も既に供給されているはずなので、いい加減更新してとも言いたくはなります。(R2000シリーズになるとコア数は倍以上、IPCの向上、GPUの搭載必須化等多数のメリットがある)

更には内蔵グラフィックも非搭載なモデルのため、APUであるメリットすら殺された製品となるのがさらに残念。

 

 

 

2.5/3.5インチスロットは4ベイ

2.5/3.5インチスロットベイは4台ともホットスワップ対応で、ネジ4点止めという従来の方式を踏襲。

 

 

M.2(NVMe)×2ポート

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M.2(NVMe)×2スロットは本体下部から入れ替えする形となり、マザーボード毎外す必要は無さそう。

M.2 SSDの内部接続(PCIe 3.0×4 or PCIe 3.0×2等)に関しては記載がなく、内部接続の速度は不明

 

 

 

M.2(NVMe)×2ポートはストレージとして利用可能に変更

下記の表は、Synology M.2 NVMe SSDs (ソリッドステートドライブ) の使用によるストレージ プールの作成をサポートする Synology NAS モデルをリストにしています。これらのモデルは M.2 SSD のインストール用に内蔵スロットを持っています。

23 シリーズ:DS923+

以前まではM.2 NVMeストレージはキャッシュのみとなっていましたが、「ナレッジセンター」を見る限り「ストレージプールとして利用できる」とのことで、ようやくNVMe SSDスロットの有用性が見えてきました

保守派のSynologyでしたが、ここは予想外の変更でしょう。

 

 

 

メモリはECC付のノートPC用DDR4×2スロットを搭載

メモリは「ノートPC用のECC付きのDDR4×2スロット搭載(4GB×1)」となっており、最大16GB×2枚で計32GB迄対応。

恐らく通常のDDR4 SODOMM アンバッファードメモリも動きそうなのですが、詳細は不明。

 

 

 

PCIe 3.0×2接続の専用拡張カードでネットワークカード(10GbE)を増設可

内蔵されている拡張用の「PCIe 3.0×2レーン」の部分は「専用カードのみ」の提供となり、適合する純正カードは「E10G22-T1-Mini」となります。

てっきりNASのサイズ的に「フルハイト/ロープロファイルのPCIeカード」と思っていただけに、ちょっと予想を裏切られました。

 

因みに価格は2.7万~3万円前後。結構いいお値段します。

 

 

 

RJ45(1000Mbps)は2ポート内蔵

有線LANポートは「RJ45×2ポート(1000Mbps迄)」が本体背面に搭載されており、残念ながら速度は「1Gbps(1000Mbps)迄」となっています。

そろそろ2.5Gbps LANに切り替えてくれませんかね…Synologyさん。

 

 

 

まとめ

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2022年11月発表の新製品と思いきや…

2022年11月発表の新製品と期待しましたが、中身は2019年頃のZen 1ベースの「Ryzen R1600 Embedded 2C/4T 2.6~3.1GHz(Zen1/TDP 12~25W/内蔵グラフィック非搭載)」となっており「さすがにこの時期にZen 1ベースの2コア/4スレッド品はなぁ…」というお気持ち。

出来れば4コア/4スレッド or 4コア/8スレッドで内蔵のGPUが搭載していれば「まだなぁ…」という気はしましたが、これではちょっと厳しい。

 

有線LANは1GbE×2ポートのみ

有線LANポートは「1GbE×2ポート」となっており、「Ryzen R1600 Embedded」のオプション(別途10GbEチップが必要)も搭載されていなかったのが残念です。

QNAPASUSTORといった競合他社は安価なArm系モデルにすら2.5GbE LANを導入しつつあるので、x86 CPUを搭載している製品にも2.5GbE以上のものを搭載して頂きたかった。

 

PCIe 3.0×2接続は専用品のみなのが痛い

本体背面にPCIe 3.0×2接続の専用カード(10GbEネットワークカードのみ)を搭載することが可能ですが、QNAP系のように「自作系パーツと互換がある」という訳ではないのが痛い。

またカード単体で2.7~3万円が必要な点にも注意。

ただ従来とは異なり自由とは言えないものの、拡張性に対してこういった製品を出して来てくれたのは有難い。

 

M.2(NVMe)×2スロットはストレージで利用できるようになった

驚くべきことに「ナレッジセンター」で記載通りM.2 2280(NVMe)×2ポートはストレージとして利用できるようになったため、有用性が大幅に向上しました。

こうなってくると2.5/3.5インチを4ベイ積むよりかはM.2 2280スロットを4ベイ(PCIe 3.0×2辺りで)積んでくれた方がより高速且つ小型化できるかと思うのですが…。

この辺は今後登場すると思われる上位モデルに期待するしかなさそうです。

 

価格面では599.99ドルと攻めた価格に

「StorageReview」によると「DS923+」「599.99ドル(150円換算で89,998円前後)」比較的攻めた価格にはなっています。(近しい性能のTS-464だと8.7万~9.3万円弱なので)

 

総合的に見て「10GbEカードの追加という変革はあった」と言える内容にはなっているものの、競合他社に比べると「やはり物足りない」と言わざるを得ない状況。