- VX3211-4K-MHD-7 4K/HDR対応 広色域パネル搭載31.5型ワイド液晶ディスプレイ – ViewSonic
- 31.5型ワイドモニター 4K液晶ディスプレイ(HDR10/AMD FreeSync/VAパネル) VX3211-4K-MHD-7 – NTT-X Store
- VX3211-4K-MHD-7 (31.5インチワイド 液晶モニター)4K HDR対応モデル – ドスパラ
ViewSonic社より31.5インチ、4K UHD(3840×2160)、VAパネル、60Hz、FreeSync対応のディスプレイ「VX3211-4K-MHD-7」をお借りする機会を頂けたのでレビューを行っていく。
スペック一覧
- VX3211-4K-MHD-7 4K/HDR対応 広色域パネル搭載31.5型ワイド液晶ディスプレイ – ViewSonic
- VX3211-4K-MHD-7 Datasheet (short version) – ViewSonic
メーカー | ViewSonic |
型番 | VX3211-4K-MHD-7 |
サイズ | 31.5インチ ワイド |
解像度 | 4K UHD解像度(3840×2160)、16:9 |
走査周波数 | 40~60Hz |
パネル | VAパネル(ノングレア、非光沢) |
HDR | 対応(HDR 10) |
バックライト | LEDバックライト |
ドットピッチ | 0.181mm |
ベゼル | 通常ベゼル |
FreeSync | 対応 |
Flicker Free | 対応(チラつき無) |
ブルーライトフィルター | 搭載 |
視野角 | 左右:178度/上下:178度 |
色域 | NTSC比:95%、NTSCカバー率:86% |
最大輝度 | 300 cd/m² |
コントラスト比 | 3000:1 (通常) |
ダイナミックコントラスト比 | 80,000,000:1 |
表示色 | 約10億7000万色 |
応答速度 | 3ms(GTG/オーバードライブ時:9.5ms) |
入力端子 | HDMI 2.0×2ポート(4K@60Hz)、Display Port 1.2×1ポート(4K@60Hz) |
スピーカー | 2.5W×2 ステレオスピーカー |
3.5mm入出力 | 入力:非搭載 出力:3.5mmジャック×1(HDMI経由で出力) |
USBハブ | 非搭載 |
ピボット(縦横切替) | 非対応 |
スイーベル(左右首振) | 非対応 |
チルト(上下角度調節) | 対応(下-5度、上+13度) |
高さ調節 | 非対応 |
VESA | 100×100mm |
その他 | ヘッドホン掛け |
電源 | 内臓 |
消費電力 | 通常:60W(標準) 最大:65W エコモード:40W |
本体サイズ | 幅:729.7×高さ:495.5×奥行:230.31mm(スタンド有) 幅:729.7×高さ:432.8×奥行:282mm(スタンド無) |
質量 | 約6.6kg(スタンド有) 約5.75kg(スタンド無) |
保証 | 3年センドバック保証(パネル、バックライトを含む) |
付属品 | 電源ケーブル約1.5m×1、Display Portケーブル約1.5m×1、HDMIケーブル約1.5m×1、クイックスタートガイド、保証書×1 |
取扱販売店 | ドスパラ、NTT-X Store、ひかりTVショッピング、イートレンド ※その他の販売店は並行輸入、もしくは転売品となるため保証対象外。 |
URL | メーカーURL |
31.5インチ、4K UHD解像度(3840×2160@60Hz)、VAパネル、AMD FreeSync対応、スピーカー2.5W×2、電源内蔵のディスプレイとなっており、3.5mmイヤホンジャック出力、チルト(上下角度調節)、HDR 10、NTSC比:95%、NTSCカバー率:86%等、流行りの機能も搭載しているのが特徴。
入力系統は「HDMI 2.0×2ポート(4K@60Hz)、Display Port 1.2(4K@60Hz)×1ポート」となっており、4K UHD解像度の出力を行えるグラフィックカードが必須となるため、購入前に自分のグラフィックカードが4K UHD出力に対応しているかどうか確認してほしい。
ViewSonicとは
- 米液晶ディスプレイメーカーViewSonicが日本市場再参入! – PC Watch
ViewSonic社はアメリカのカリフォルニア州に本社を置くディスプレイやプロジェクタ等を手掛けるメーカーで、2017年に創立30周年を迎えた老舗メーカーとなる。
2015年に日本市場に再参入(CRTモニタ時代に撤退)を果たし、2017年より幅広い製品を揃えサポートは全員日本人スタッフで構成した徹底ぶりで、他メーカーに比べサポートは海外任せではない点が特徴といえる。
- 初音ミクとコラボレーションをした、23.8型IPS液晶ディスプレイ 「ViewSonic×HATSUNE MIKUディスプレイ」を12月13日(金)より TSUKUMO限定にて新発売 – ViewSonic プレスリリース
- HDMI端子x2、USB-C端子やゲームモードを搭載した フルHD短焦点ホーム&ゲーミングプロジェクターを7月29日(月)より新発売 – ViewSonic プレスリリース
ここ最近ではViewSonic×初音ミクといったコラボレーションディスプレイや、Type-C端子を搭載したホームユース、ゲーミングプロジェクタを展開するなど幅広く活躍しているメーカーだ。
パッケージ及び付属品一覧
ディスプレイのサイズは「31.5インチ」となるため梱包サイズ(838 x 615 x 282 mm)、梱包重量10.06kgと非常に大きいため、店頭で購入した際に持って帰るのはまず困難だろう。なるべく通販を利用したい。
付属品一覧
・Display Portケーブル(約1.5m)×1
・HDMIケーブル(約1.5m)×1
・電源ケーブル(約1.5m)×1
・ヘッドホン掛け用金具
・クイックスタートガイド(ユーザーガイド/取説/保証書)
入力端子は「HDMI 2.0×2ポート(4K@60Hz)、Display Port 1.2×1ポート(4K@60Hz)の計3系統」となるため、すべてのポートを利用する場合はHDMIケーブルを1本別途買い足す必要がある。
取説、ドライバー類はWebでも配布中
- VX3211-4K-MHD-7 ダウンロード – ViewSonic
ディスプレイ外観
DPI 100%でも辛うじて字が見やすい31.5インチ(ドットピッチ:0.181mm)、4K UHD解像度(3840×2160)、VAパネル採用のディスプレイとなっており、本体サイズは「幅:729.7×高さ:495.5×奥行:230.31mm(スタンド有)」となるため、購入前に横幅、高さに注意していただきたい。
ベゼル幅
狭額縁とは言いづらいが「やや狭額縁」となっており、マルチディスプレイ時でも
VESAアーム
対応しているVESAアームは標準的な「100×100」で、以前レビューしたTEKWIND製の「FLM-DSA01」でも問題なく取り付けられた。
但し注意してもらいたいのが「VESAアームの位置」で、通常ディスプレイの中央に来るべきアーム固定部分が「やや上部にずれている」ため、ディスプレイアームの長さによっては少し低く感じられるかもしれない。
ヘッドホン掛け
付属品のヘッドホン掛けの金具を「VX3211-4K-MHD-7」の背面に取り付けることで、ヘッドホンを掛ける部分を増設する事が出来る。
左右の視野角
視野角は「左右:178度」となっており、VAパネルを採用しているため色変化も少なく、色々な角度から眺められる。
上下の視野角
まずこんな角度でディスプレイを見ることは恐らくないと思われるが、上下から角度を付けて視野角をチェックした。
上部からの視野角は「上下:178度」となっており、左右と変わらない視野角だが全体的に下から覗いた際の白飛びが気になる。
ドットの粗さは気にならない
念のためディスプレイのドットを撮影してみたが、全くドットは気にならず、所謂「ギラ粒」でもなかった。
チルト(上下角度調節)
チルト(上下角度調節)は「下-5度、上+13度」迄対応している。
ディスプレイスタンドの仕様上、ピボット(縦横切替)、スイーベル(左右首振)、高さ調節などには非対応のため、必要な場合はVESA 100×100対応のディスプレイアームの導入をお勧めしたい。
ディスプレイスタンド
ディスプレイスタンドは先ほども述べた通りピボット(縦横切替)、スイーベル(左右首振)、高さ調節などには非対応のため、非常にシンプルだ。
滑り止め用のゴム足
ディスプレイスタンド裏には滑り止め用のゴム足が貼られていた。
入力端子類
左から「HDMI 2.0@4K 60Hz」、「HDMI 2.0@4K 60Hz」、「Display Port 1.2@4K 60Hz」、「3.5mmイヤフォン出力」となっている。
入力ソースの切り替えは背面にあるボタンより切り替える形となる。
操作周り
ディスプレイの操作は背面にある計6ボタンから操作する形となり、やや慣れが必要な構造となっている。
先日レビューを行った「XG2401」に比べれば操作は行いやすいものの、階層が入り組んでいるため操作ミスが何度か発生した。
頻繁に使う「輝度、画質調整、モード」に関してはショートカットキーが割り当てられている。
通電確認用LED
操作ボタンの下側に通電確認用の白色LEDが1灯搭載されている。
電源は内臓
「VX3211-4K-MHD-7」の電源は「内臓式」となっており別途ACアダプタを置く必要はなく、非常にすっきりしている。
ここ最近のディスプレイは薄型化を行うためか外部ACアダプタを必要とする製品が多いため、電源を内蔵する点も「VX3211-4K-MHD-7」の特徴になりそうだ。
映像自動入力切り替え機能搭載
「VX3211-4K-MHD-7」には映像自動入力切り替え機能が搭載されており、HDMIやDisplay Portを接続すると自動的に入力ソースを切り替えることが可能だ。
こちらの設定は初めから「オン」となっているため、無意識の内に利用できるが、本項目にもう少し詳しい説明があっても良かったと感じる。
PiP対応で1枚のディスプレイで2画面表示可能
「VX3211-4K-MHD-7」にはPiP(ピクチャーインピクチャー)が搭載されており、「設定メニューからマルチピクチャー→PiP」と辿ることでON/OFFが出来る。
映像入力はディスプレイに搭載されている2系統(HDMI×1、Display Port×1)が可能。
注意点としては「HDMI + HDMI」といった組み合わせのみPiPで利用できないため、必然的に「Display Port + HDMI」といった組み合わせになるだろう。
詳細は取説38ページを参照して頂きたい。
左から「33/66/100」。左下の黒い部分がPiPのサブ映像入力となる。
小窓のサイズは「33/66/100」の3段階で調整が可能で、位置も変更可能だ。
用途的にメイン出力を表示しつつ、一部の領域を使ってサブ出力を確認する仕様のため、サーバーPCや他ゲーム機等を入力しつつ軽く映像をチェックするといった使い方になるだろう。
1つの出力からPiPのメイン、サブ2画面同時表示も可能
需要があるのかどうかはさておき、Display Port 1.2の1出力からメイン、サブの2画面同時表示も可能となっている。
HDR10対応で色の再現性も問題なし
- Windows 10 の HDR と詳細な色の設定 – Windows Help
「VX3211-4K-MHD-7」は「HDR 10」に対応しており、対応コンテンツ、ソフトなどを組み合わせることで有効化が可能だ。
Windows 10でもディスプレイの設定から「HDR ON/OFF」が可能で、「VX3211-4K-MHD-7」の設定はデフォルトで「自動」となっているため、OS側の出力を変更するだけでHDR 10表示が可能となる。
- Lenovo製の超小型PC「ThinkCentre M75q-1 Tiny」が約3.21万で購入可、Ryzen 5 Pro 3400GE搭載でメモリやSSD、HDDの交換も容易 – Recon-ReviewDays
今回用意した検証用PCはLenovo製の「ThinkCentre M75q-1 Tiny」で「Ryzen 5 Pro 3400GE(4C8T/3.3GHz)」のオンボードグラフィックでHDR 10の出力が行えることを確認した。
販売店に関して
スペック欄にも記載しているがViewSonicの正規販売店は「ドスパラ」、「NTT-X Store」、「ひかりTVショッピング」、「イートレンド」となっており、その他の販売店(Amazon等)は並行輸入、もしくは転売品となるため保証対象外となる。
通販で簡単に購入しやすくなった分、正規販売店が限られている事に注意して購入して頂きたい。
まとめ
4K UHD解像度でDPI 100%をまともに利用できるのは31.5インチから
- ディスプレイ ドットピッチ dpi 比較表 27インチ – ipentec.com
- ディスプレイ ドットピッチ dpi 比較表 31.5インチ – ipentec.com
27インチ、4K UHD解像度(3840×2160)のディスプレイを以前使ってみたが、Windows 10のDPI 100%で利用する場合ドットピッチ(0.155mm)が小さくなりすぎた影響で、エクスプローラの字を見るのにも目を凝らす必要があった。
しかし「VX3211-4K-MHD-7」のように31.5インチ、4K UHD解像度(3840×2160)の場合ドットピッチが「0.184mm」に緩和されたためそこまで目を凝らす必要がなくなり、目の疲れが軽減するといった事があったため「4K UHD解像度でDPI 100%をまともに利用できるのは31.5インチからなのではないか?」と感じる。
27インチと31.5インチの4K UHD解像度(3840×2160)で迷っているならば確実に「31.5インチ」を選ぶべきだろう。
31.5インチ、4K UHD解像度のディスプレイの中では値段が安い
31.5インチ、4K UHD解像度のディスプレイの中では「VX3211-4K-MHD-7」の価格が非常に安く、執筆時時点でもほぼ最安に近い価格付けとなっている。
搭載している機能(HDR 10、FreeSync、全ポート4K UHD@60Hz入力対応、PiP等)を考えるとコスパに優れる製品だと言えるだろう。
・HDMI端子もDisplay Portもすべて4K 60Hz入力対応
「VX3211-4K-MHD-7」の映像入力端子は計3系統(HDMI 2.0×2ポート、Display Port 1.2×1ポート)全て4K@60Hz対応となっており、端子によって4K出力が30Hzになるといった罠は存在していない。
そういった意味でも初心者の方にもお勧めできる大画面、高解像度ディスプレイだと言えるだろう。
・4K@60Hz出力対応のオンボード、もしくはグラフィックカードの用意が必須
「VX3211-4K-MHD-7」の映像入力端子はほぼ最新の「HDMI 2.0×2ポート、Display Port 1.2×1ポート」となっており、古いPCやグラフィックカードでは4K解像度の出力がそもそも不可能、もしくは30Hzまでの出力で60Hz出力が行えないといった可能性もある。事前に自分のPC、もしくはグラフィックカードなどが4K UHD解像度(3840×2160)且つ60Hzで出力できるものなのか今一度確認してほしい。
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