・8/30 BUYMORE秋葉原、9/6 BUYMORE大阪日本橋にて新製品発売記念イベント開催 – 株式会社aiuto 公式
・2014年9月6日にBUYMORE 大阪日本橋店にて新製品発売イベントを開催 – Re;con-ReviewDays
昨日BUYMORE 大阪日本橋店で行われたイベント「Intel CPU&ASUSマザーボード徹底解説」に参加してまいりましたので、簡単なレポートを。
イベントは14時~と16時の2回に分けて行われましたが、内容が同じだったため第1回分のみを公開致します。
- 1. IntelのExtremeプロセッサは誕生から約11年続くブランド
- 2. 約11年の間にCPUは進化、パフォーマンスは40倍に
- 3. 最近のCPUの進化
- 4. Haswell-EのCPUに関して
- 5. Intel X99チップセットについて
- 6. ASUSオリジナル機能「OC Socket」
- 7. OC Socketのメリット
- 8. 進化した5way OPTIMIZATION
- 9. 進化したFan Xpert3
- 10. FAN EXTENTION
- 11. M.2 ×4接続
- 12. HYPER M.2 ×4カード
- 13. CPUによってレーンの使い分けが分かりやすく
- 14. CPU性能比較、Haswell-Eは本当に早いのか!?
- 15. Haswell-Eは熱いのではないか?
- 16. 覚えて行って頂きたいこと
- 17. Coming soon
- 18. Rampage V Extreme
- 19. A88X-GAMER
- 20. イベント終了後
IntelのExtremeプロセッサは誕生から約11年続くブランド
IntelのExtremeプロセッサはPentium 4 Extreme Edition (2003年)から始まり、現在のCore i7-5960X (2014年)まで約11年間製造し続けているブランドとなります。
約11年の間にCPUは進化、パフォーマンスは40倍に
Pentium 4 Extreme Editionの販売開始から約11年。製造プロセスは130nmから22nmへと微細化。
CPUのコア数も1コア1スレッドから8コア16スレッドへと進化し、パフォーマンスは40倍へとアップいたしました。
最近のCPUの進化
製造プロセス | 45nm | 32nm | 32nm |
アーキテクチャ | Nehakem世代 | Nehakem世代 | Sandy Bridge世代 |
開発コードネーム | Bloomfield | Gulftown | Sandy Bridge-E |
代表CPU | Core i7-920 | Corei7-980X | Core i7-3960X |
代表マザー | Rampage II Extreme | Rampage III Extreme | Rampage IV Extreme |
発売時期 | 2008年11月16日 | 2010年3月17日 | 2011年11月14日 |
製造プロセス | 22nm | 22nm |
アーキテクチャ | Ivy Bridge世代 | Haswell世代 |
開発コードネーム | Ivy Bridge-E | Haswell-E |
代表CPU | Core i7-4960X | Corei7-5960X |
代表マザー | Rampage VI Extreme | Rampage V Extreme |
発売時期 | 2013年9月11日 | 2014年8月30日 |
私はCore i7-3960Xを2013年に購入していたため、2011年に発売されたということがびっくりだったり。
Haswell-EのCPUに関して
Haswell-Eは現時点で3種類のCPUが発売されており、SKUは以下のとおり。
モデルナンバー | i7-5820K | i7-5930K | i7-5960X |
コア/スレッド数 | 6コア/12スレッド | 6コア/12スレッド | 8コア/16スレッド |
周波数 | 3.3GHz~3.6GHz | 3.5GHz~3.7GHz | 3.0GHz~3.5GHz |
PCI Expressレーン数 | PCIe 3.0×28レーン | PCIe 3.0×40レーン | PCIe 3.0×40レーン |
L3キャッシュ | 15MB | 15MB | 20MB |
製造プロセス | 22nm | 22nm | 22nm |
TDP | 140W | 140W | 140W |
販売価格 | 約44,000円前後 | 約67,000円前後 | 約118,000円前後 |
Amazon | URL | URL | URL |
主な違いはi7-5820Kとi7-5930Kは6コア12スレッド、最上位のi7-5960Xのみ8コア16スレッドとなっています。
しかし最下位モデルのi7-5820KのみPCI Express 3.0のレーンが28レーンとなっており、5930K/5960Xは40レーンで差別化されています。
Intel X99チップセットについて
Intel X99チップセットでは世界で初めてDDR4メモリに対応したチップセットとなっており、DDR3に比べて約2倍の転送速度を実現。
8コア16スレッドのCPUも搭載可能で、SATA 3を10ポート、USB 3.0を6ポート、M.2、SATA Express等をサポートしているため将来を見据えた拡張性を実現してます。
※10ポートの内6ポートはX99から、残り4ポートは外部チップとなります。ですので4ポートは基本的にRAIDなどはサポートしていないとのこと。(搭載チップによる)
ASUSオリジナル機能「OC Socket」
今回発売されているASUS製のマザーボードには「OC Socket」となる機能が搭載されており、通常リファレンス仕様のLGA2011-3のソケットのラウンドよりも少し多めのピンを搭載することにより、オーバークロック時の電圧の設定や、安定性を向上させることに成功しました。
左:LGA2011-3リファレンスソケット
右:ASUSオリジナル「OC Socket」
「OC Socket」のサンプル品を特別に見せて頂くことが出来ました。
画像では分かりづらいですが、LGA2011-3のリファレンスソケットでは使われていない部分のラウンドにピンを配置していることが確認できます。
ASUSの海野さん曰く「これまでで一番画期的な機能ではないか?」とのこと。
OC Socketのメリット
スライドでは「OC Socket」を使ってオーバークロックを行った結果が記載されており、リファレンスのソケットを活用したマザーでは1.28VまでしかCore Voltageを盛ることが出来ませんでしたが、「OC Socket」を使ったマザーでは1.824Vまで盛ることが出来たとのこと。
また、CPU電圧以外にもメモリのオーバークロックにも効果があり、複数枚挿した時のメモリクロックや、電圧にも影響してくるとのこと。
リファレンスソケット | OC Socket | |
4枚挿し | 2800MHz | 3200MHz |
8枚挿し | 2666MHz | 3000MHz |
メモリ電圧 | 1.6V | 1.35V |
進化した5way OPTIMIZATION
Intel Z9シリーズから搭載され始めた「5way OPTIMIZATION」が更に進化し、今回のX99よりグラフィックカードのファンコントロール機能も搭載されました。
進化したFan Xpert3
ASUS史上最高のファンコン機能を謳っている機能で、海野さん曰く「ファンコンキラー」とのこと。
というのも、Fan Xpert3をインストールを行えばソフトから「ファンごとに性能をチェックし、ファンに最適な値を読み取り、最低/最高の回転数の設定」が出来、マザーボードに回転数を記憶させることが可能です。
この他にも設定温度によってファンをどれ位回転させるか、設定した温度に到達後何秒後に回転数を変えるか、など非常に細かな設定まで行えるのが魅力となります。
細かい設定になると「難しい設定は嫌い」という方もいらっしゃるかと思いますが、ソフトウェアの出来がよく、グラフによって温度や回転数を変更することが出来るため、誰でも簡単に扱えるというのも特徴です。
また、ソフトを入れなくてもBIOS (UEFI)からFan Xpert 3の機能に入ることも出来るため、オーバークロック時でもファンのコントロールが非常に簡単に設定できるようです。
FAN EXTENTION
FAN EXTENTIONとはX99-DELUXEに搭載されている別基板で、温度センサーやファン電源を接続することで、最大3つの温度センサーを使ってファンスピードなどを更に細かく設定することが可能です。
M.2 ×4接続
X99-DELUXEにはM.2用のポートが垂直に固定できるよう備えられており、通常の倍の帯域となる「PCE Express 3.0×4」に対応しています。
M.2はPCI Expressに直結となっており、SATAケーブルが必要ない分だけ高速化。読込1000MB/s以上のパフォーマンスを出すことも可能となっています。
※現状対応のSSDはSamsung XP941シリーズのみ。
HYPER M.2 ×4カード
X99-DELUXEにはM.2スロットを搭載していますが、別途PCI Expressのレーンを使ってM.2 SSDを追加で搭載することも可能な「HYPER M.2×4カード」が付属しています。
CPUによってレーンの使い分けが分かりやすく
i7-5820KではPCI Expressのレーンが28レーン、i7-5930K/5960Xでは40レーンとなっているため、レーンをうまく使う方法が解説されています。
28レーン (i7-5820K) | 40レーン (i7-5930K/5960X) |
2Way SLI | 2Way SLI |
Intel 10Gbps NIC | M.2 SSD |
M.2 SSD | Intel 10Gbps NIC |
上記でレーンを使い切ることが出来、LGA2011-3のプラットフォームを使いこなした組み合わせとなります。
CPU性能比較、Haswell-Eは本当に早いのか!?
Haswell-Eは本当に早いのか!?ということで以下CPUを交えて、エンコードの速度で性能を比較されています。
・Core i7-4790K 4.0GHz~4.4GHz (4C8T) Devil’s Canyon
・Core i7-4960X 3.6GHz~4.0GHz (6C12T) Ivy Bridge-E
・Core i7-5820K 3.3GHz~3.6GHz (6C12T) Haswell-E
・Core i7-5960X 3.0GHz~3.2GHz~3.5GHZ (8C16T) Haswell-E
6月に発売となったDevil’s Canyonことi7-4790Kや、1つ前の最上位モデルi7-4960X等も有るため、比較して頂きやすいかと思います。
i7-4790K (4C8T) | i7-4960X (6C12T) | i7-5820K (6C12T) | i7-5960X (8C16T) | |
8動画同時 | 17分37秒 | 13分40秒 | 15分11秒 | 11分08秒 |
12動画同時 | – | 20分14秒 | 21分32秒 | 16分43秒 |
16動画同時 | – | – | – | 21分02秒 |
※今回発売されたHaswell-EのCPU2種類に関しては黄色く色を塗っています。
結果を見るとHaswell-Eの最下位モデル「i7-5820K」でも、12動画同時エンコード時にi7-4960X相当までパフォーマンスが近づいており(画像2枚目)、当時約10万以上していたCPUの性能に約4.4万円のCPUが追いつこうとしています。
また最上位のi7-5960Xはi7-5820Kが8本のエンコードを処理する間に16本の同時処理を実現(画像3枚目)しており、8コア16スレッドを活かしたパフォーマンスを見せつけています。
Haswell-Eは熱いのではないか?
Haswell-EのTDPは140Wとなっており、従来のIvy BridgeよりTDPが10W増となっていますが、市販されているCPUクーラー5種類を使って検証を行いました。
メーカー | 製品名 | 型番 | 価格帯 | Amazon |
Scythe | 虎徹 | SCKTT-1000 | 約3,000円前後 | URL |
Scythe | 阿修羅 | SCASR-1000 | 約5,000円前後 | URL |
Scythe | 無限大 | SCMGD-1000 | 約6,000円前後 | URL |
CRYORIG | R1 ULTIMATE | R1 ULTIMATE | 約13,000円前後 | URL |
Cooler Master | Nepton 280L | RL-N28L-20PK-R1 | 約18,000円前後 | URL |
Cooler Master Nepton 280L |
CRYORIG R1 Ultimate |
Scythe MUGEN MAX |
Scythe ASHURA |
Scythe KOTETSU |
|
定格 3.0GHz |
54℃ | 52℃ | 58.2℃ | 59.7℃ | 61.2℃ |
OC 3.977GHz |
69.6℃ | 64℃ | 70℃ | 72℃ | 76.6℃ |
OC 4.3GHz |
73.2℃ | 70.2℃ | 76℃ | 77.8℃ | 80℃ |
価格帯 | 約18,000円前後 | 約13,000円前後 | 約6,000円前後 | 約5,000円前後 | 約3,000円前後 |
上記表の約6,000円ほどのCPUクーラー(黄色)でも定格時60度以下、オーバークロック時でも80度を下回っており、事前レビューに多かった「熱い」というわけではなさそうです。
当方でも5960Xを12cmラジエーターの簡易水冷で検証しておりますが、皆様が思われているよりも非常に低い温度で動作しており、簡易水冷でも十分の冷やせるのではないかと感じています。
覚えて行って頂きたいこと
ASUSのX99搭載マザーボードの重要なキーワードは「OC Socket」!。
他社もまだ真似できていないオリジナル機能となります。
Coming soon
何やら赤くて黒いマザーボードが。詳細は以下より。
さて、今回のイベントで特別にマザーボードの展示が行われておりました。以下でまとめておりますので気になる方はどうぞ。
Rampage V Extreme
・Motherboards – RAMPAGE V EXTREME – ASUS 公式
「Rampage V Extreme」はLGA2011-3に対応した新チップセット「X99」に対応した最上位マザーボードとなっています。
マザーボードサイズはCEB (30.5cm×27.2cm)となっており、ATX (30.5cm×24.4cm)より縦の長さが少しばかり長くなっているマザーボードとなります。
予価は約6万円前後、発売は翌週辺りからかも!?とのこと。
A88X-GAMER
・Motherboards – A88X-GAMER – ASUS 公式
AMD Socket FM2+に対応したA88Xを搭載するマザーボード「A88X-GAMER」が特別に先行展示されておりました。
ATXサイズで、FM2+初のROGマザーボード「CROSSBLADE RANGER」の1つ下のラインに位置するマザーボードとなります。
こちらのマザーの予価は17,000円前後、発売も来週頃を予定しているとのこと。
イベント終了後
株式会社アユートのM氏こと森田氏 (@akiba_ten_M)がCPUコレクションの一部として、スロット1の「Pentium III」を複数持って来られており、ASUSの黒くて赤いマザーのメモリソケットに挿すというパフォーマンスも。
黒くて赤いマザーのソケットに4個のPentium IIIが刺さっており、M氏曰く「4CPU!」とのこと。マザーにCPUを付ければ5CPUも夢じゃないですね。
売り上げランキング: 11,087
コメントを書く