東芝製2.5インチSSD 30GBモデル「THNSNB030GMS」の適当なレビュー

  • 2011.09.07
  • SSD
東芝製2.5インチSSD 30GBモデル「THNSNB030GMS」の適当なレビュー

先日東芝製の2.5インチSSD「THNSNB030GMS」が電脳売王にて販売されていたので、購入してみました。

 

 

パッケージおよび付属品一覧

DSC00269
通常販売されているものではないのでバルク品となっています。

<付属品一覧>

・SSD本体

 

 

 

スペック

特殊サイズ(2.5インチの7分の1サイズ) SATA2 MLC

容量(型番) 最大Read 最大Write コントーラー キャッシュ NAND 製造プロセス 保証 coneco.net
30GB
(THNSNB030GMSJ)
180MB/s 70MB/s TOSHIBA
T6UG1XBG
64MB TOSHIBA
TH58NVG6D7FBAKO
34nm
最安価格
62GB
(THNSNB062GMSJ)
180MB/s 70MB/s TOSHIBA
T6UG1XBG
64MB TOSHIBA
TH58NVG6D7FBAKO
34nm
最安価格

キャッシュ:Micron製?Gbitの「9UB17 D9JVD」 64MB
NAND:TOSHIBA製?Gbit 「TH58NVG6D7FBAKO」表裏に4枚ずつ計8枚

※バルク品のため保証なし。

 

 

 

概観

DSC00269 DSC00275
基板サイズは通常の2.5インチ用のSSDより7分の1小型化されています。

 

 

 

基盤むき出し

もともとこちらのSSDは組み込み向けのものとなっている為初めからSSDは基盤のままの状態で利用するには、絶縁して利用する必要があります。

当然基盤のままですので当然固定するネジ穴などもありません。

 

 

 

SATA 2に対応

DSC00271
小型SSDなのでmicro-SATAと思われそうですが、れっきとしたSATA2端子です。

もともとこちらのSSDはKingstonのSSDNow V-Series(SNV125-S2/30GB)に採用されているものと同じで、恐らくファームウェアのみ違っていると思われます。

ちなみにSSDNow V-Series(SNV125-S2/30GB)の海外レビューはこちらから閲覧いただけます。

 

 

 

 

 

 

裏面

DSC00273
裏面にはコントローラーチップ「TOSHIBA T6UG1XBG」とキャッシュの「Micron 9UB17 D9JVD」64MBが搭載されています。

 

 

 

CrystalDiskInfo

THNSNB030GMS_crystaldiskinfo
電源投入回数や使用時間は正常に出ている模様なのでCrystalDiskInfo 4.02で問題なく使えている模様。

しかしよく見てみるとTRIMに対応していない所が気になりますね…。

こちらのSSDを搭載するSNV125-S2/30GBではTRIM対応になっているはずなのですが。

 

 

 

OS認識後の容量

THNSNB030GMS_disk_management
OSで認識した場合64GBと言う容量は実質27.83GBとなります。

OSを入れて使うには非常に厳しい数字。

 

 

 

ベンチマーク

検証環境

11.08.06_sup_pc_spec
DSC00280

 

 

 

◇ベンチマーク

今回はCrystal Disk Mark 3.01 x64ATTO Disk Benchmark v2.46AS SSD BenchMark 1.6.4194.30325を使用して以下環境で検証しています。

 

 

 

CrystalDiskMark まとめ ※0Fill

THNSNB030GMS_cdm_matome
最大読み込み:180MB/s
最大書き込み:70MB/s

最大読み込みはスペック通り出ておりますが、最大書き込みの方が振るわず、50MB/sを切っています。

 

 

 

続いてATTO Disk Benchmark v2.46へと参ります。

 

ATTO Disk Benchmark v2.46

THNSNB030GMS_atto_matome
ATTO Disk Benchmark v2.46でTotal Lengthをデフォルトの256MB、Force Write AccessをOFF/ONで検証しています。

Force Write AccessをONにしても大きくスコアーが変化することは無いようで、安定したスコアーとなっています。

公称スペックが最大読み込み:180MB/s 、最大書き込み:70MB/s となっているので、CrystalDiskMarkと同様に読み込みは180MB/sをクリア、しかし書き込みは60MB/sに届かぬ結果に。

スコアーから判断するに、50MB/sで制限が掛かっているような感じが。

パフォーマンスの限界なのか、ファームウェアの制限なのかは不明。

 

 

 

 

 

続いてAS SSD BenchMark 1.6.4194.30325へ。

 

AS SSD BenchMark 1.6.4194.30325

THNSNB030GMS_as_ssd_bench

こちらでも最大読み込み180MB/s最大書き込み48MB/sと書き込みのみ低く出ています。

書き込み時の波形がわかるCompression BenchMark(下の波形ベンチ)でみると、一番遅い時の書き込み時は36MB/sまで低下していることがわかります。

ファームウェアの出来は思ったより良くはなく、比較的安定していますがPlextorのSSDよりかは安定していないように感じました。

 

 

 

チップ関連

DSC00274
NAND:TOSHIBA TH58NVG6D7FBAKO
コントローラー:TOSHIBA T6UG1XBG
キャッシュ:Micron 9UB17 D9JVD 64MB

コントローラーの大きさがNAND並にデカい…(´ρ` )

 

 

 

◇考察

小型SSDと考えるとパフォーマンスはある程度満足。

しかしSSDの割に最大書き込みが70MB/sのはずが、50MB/s程度しか出ていないのが気になる所。

また、TRIMに対応しているはずなのですがCrystalDiskInfoではTRIMの表示が出ていなかったのは謎です…。

いつぞやのKingstonのSSDのようにSecure Eraseを行えばTRIM対応になったりするんでしょうかね…。

 

基盤が小さいので取り扱いは注意が必要ですが、小型PCを組まれる方で出来る限り小さいSSDが欲しいという方には、こちらのSSDが入っているKingstonのSNV125-S2/30GBをお勧めします。

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