東芝製2.5インチSSD 30GBモデル「THNSNB030GMS」の適当なレビュー
先日東芝製の2.5インチSSD「THNSNB030GMS」が電脳売王にて販売されていたので、購入してみました。
Contents
パッケージおよび付属品一覧 |
通常販売されているものではないのでバルク品となっています。 |
<付属品一覧>
・SSD本体
スペック |
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特殊サイズ(2.5インチの7分の1サイズ) SATA2 MLC
キャッシュ:Micron製?Gbitの「9UB17 D9JVD」 64MB ※バルク品のため保証なし。 |
概観 |
基板サイズは通常の2.5インチ用のSSDより7分の1小型化されています。 |
基盤むき出し |
もともとこちらのSSDは組み込み向けのものとなっている為初めからSSDは基盤のままの状態で利用するには、絶縁して利用する必要があります。 |
当然基盤のままですので当然固定するネジ穴などもありません。
SATA 2に対応 |
小型SSDなのでmicro-SATAと思われそうですが、れっきとしたSATA2端子です。 |
もともとこちらのSSDはKingstonのSSDNow V-Series(SNV125-S2/30GB)に採用されているものと同じで、恐らくファームウェアのみ違っていると思われます。
ちなみにSSDNow V-Series(SNV125-S2/30GB)の海外レビューはこちらから閲覧いただけます。
裏面 |
裏面にはコントローラーチップ「TOSHIBA T6UG1XBG」とキャッシュの「Micron 9UB17 D9JVD」64MBが搭載されています。 |
CrystalDiskInfo |
電源投入回数や使用時間は正常に出ている模様なのでCrystalDiskInfo 4.02で問題なく使えている模様。
しかしよく見てみるとTRIMに対応していない所が気になりますね…。 |
こちらのSSDを搭載するSNV125-S2/30GBではTRIM対応になっているはずなのですが。
OS認識後の容量 |
OSで認識した場合64GBと言う容量は実質27.83GBとなります。 |
OSを入れて使うには非常に厳しい数字。
ベンチマーク
検証環境 |
◇ベンチマーク
今回はCrystal Disk Mark 3.01 x64、ATTO Disk Benchmark v2.46、AS SSD BenchMark 1.6.4194.30325を使用して以下環境で検証しています。
CrystalDiskMark まとめ ※0Fill |
最大読み込み:180MB/s 最大書き込み:70MB/s |
最大読み込みはスペック通り出ておりますが、最大書き込みの方が振るわず、50MB/sを切っています。
続いてATTO Disk Benchmark v2.46へと参ります。
ATTO Disk Benchmark v2.46 |
ATTO Disk Benchmark v2.46でTotal Lengthをデフォルトの256MB、Force Write AccessをOFF/ONで検証しています。
Force Write AccessをONにしても大きくスコアーが変化することは無いようで、安定したスコアーとなっています。 公称スペックが最大読み込み:180MB/s 、最大書き込み:70MB/s となっているので、CrystalDiskMarkと同様に読み込みは180MB/sをクリア、しかし書き込みは60MB/sに届かぬ結果に。 スコアーから判断するに、50MB/sで制限が掛かっているような感じが。 パフォーマンスの限界なのか、ファームウェアの制限なのかは不明。 |
続いてAS SSD BenchMark 1.6.4194.30325へ。
AS SSD BenchMark 1.6.4194.30325 |
こちらでも最大読み込み180MB/s、最大書き込み48MB/sと書き込みのみ低く出ています。
書き込み時の波形がわかるCompression BenchMark(下の波形ベンチ)でみると、一番遅い時の書き込み時は36MB/sまで低下していることがわかります。
ファームウェアの出来は思ったより良くはなく、比較的安定していますがPlextorのSSDよりかは安定していないように感じました。
チップ関連 |
NAND:TOSHIBA TH58NVG6D7FBAKO コントローラー:TOSHIBA T6UG1XBG キャッシュ:Micron 9UB17 D9JVD 64MB |
コントローラーの大きさがNAND並にデカい…(´ρ` )
◇考察
小型SSDと考えるとパフォーマンスはある程度満足。
しかしSSDの割に最大書き込みが70MB/sのはずが、50MB/s程度しか出ていないのが気になる所。
また、TRIMに対応しているはずなのですがCrystalDiskInfoではTRIMの表示が出ていなかったのは謎です…。
いつぞやのKingstonのSSDのようにSecure Eraseを行えばTRIM対応になったりするんでしょうかね…。
基盤が小さいので取り扱いは注意が必要ですが、小型PCを組まれる方で出来る限り小さいSSDが欲しいという方には、こちらのSSDが入っているKingstonのSNV125-S2/30GBをお勧めします。
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