ASUS MATRIX 5870 P/2DIS/2GD5 適当なレビュー

ASUS MATRIX 5870 P/2DIS/2GD5 適当なレビュー

おでん氏より一時的にASUS製のRadeon HD 5870 2GBを搭載するグラフィックカード「MATRIX 5870 P/2DIS/2GD5」をお貸し頂けたので検証してみました。

MATRIX 5870 P/2DIS/2GD5
MATRIX 5870 P/2DIS/2GD5

パッケージおよび付属品一覧

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梱包の仕方は結構丁寧で無駄に贅沢。 付属品は以下の通り。

・CrossFireケーブル
・PCIE補助電源6ピン→8ピン変換ケーブル ×2本
・DVI→D-Sub変換コネクタ
・DVI→「HDMI変換コネクタ

付属品は予想以上に安っぽい。

※この他にドライバーなどを収録したDVD2枚、布で保護するDVDケース、ROGマークロゴなどが付属いたします。


概観

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ASUS独自の2スロット占有外排気ファンを採用。
8㎝のブロアーファンで強力に冷却。

 

GPUファン

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GPUファンは約8cmでリファレンス(6㎝)より大きくなってますね。

これによりリファレンスより最大22%冷えるそうです。

 


MATRIXの文字が負荷に応じて光が変化

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MATRIXはグラフィックカードの側面部分の「MATRIX」と言う文字がGPUの負荷によってLEDの色が変わる凝った仕組みとなっています。 

アイドル時はブルー、負荷時はレッドと言った感じで変化します。
細かく撮影出来ませんでしたので、メーカーサイトから画像を拝借しました。

最大5段階でLEDの色が切り替わるようです。

 

 

補助電源

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リファレンスのRadeon HD 5870とは違い、こちらのモデルはオーバークロックに特化したモデルとなりますので、補助電源が8ピン×2個に変更されています。

通常は6ピン×2個となるので、電源を選ぶグラフィックカードとなっていますのでご注意を。

 

裏面

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通常のHD 5870とは違いVRAMが2GBになっている影響で、基盤裏までメモリが来ています

そのおかげで裏面のバックプレートの様なヒートシンクが設けられています。

こちらの裏面のヒートシンクが異常に発熱しますので、ご注意を。(画像3枚目 FurMark負荷時)

 

電圧測定ポイント「ProbeIt」

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グラフィックカード裏面には電圧測定ポイント「ProbeIt」と言うものが置かれており、テスターを用いて各部分の電圧を実測で測定出来るようになっています。 

こちらを利用することでコア電圧やメモリ電圧などを実測で測ることが可能です。

 

 

1000μF、SuperHybrid Engine

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基盤裏にASUSこだわりの「1000μF」のキャパシタが付属しています。

フジではなくFPとなっていますが、合併会社?になっただけですので品質には変わりないみたいです。

 

またSuperHybrid Engineは19%のGPUパフォーマンスアップと54%のノイズを減少させるとの事。

 

出力コネクタ

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出力は左から

・HDMI
・DisplayPort
・DVI

となっています。

ファンの排出部分はしっかりと1スロット分開けられており、外排気に特化したデザインとなっています。

あの5870の排気口を塞ぐデザインはどうにかして頂きたいですよね(^^;;

 

CMOSクリアスイッチ

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I/Oパネル側の脇に「Safe Mode」と言うスイッチが存在しており、オーバークロック時に起動しなくなった場合こちらのスイッチを押すことで初期状態に戻すといったOCに特化したものです。

これぞROGらしい機能です。

 

GPUファンの騒音について

 

 

「えげつないうるささです」

OSが起動するまでの間、ファンがほぼ100%で回転するため、BIOS画面に入っているときも100%で回り続けます。

OSが起動さえすれば非常に静かになるんですが…静音性については「最低」ですね。

 

 

 

GPUクロックと温度

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GPU Clock:894MHz (157MHz)
Memory Clock:1200MHz (300MHz)

コアクロックがリファレンスモデルより50MHzアップし、900MHzとなっています。
メモリクロックについては定格と同じです。

 

 

オーバークロックソフト iTraker2

iTracker2 iTracker2_memory_timing_config iTracker2_config_02
iTraker2はGPUオーバークロックソフトでGPU ClockやGPU Voltage、VDDCI Voltage、Memory Clock、Memory Voltage、ファンスピード、Memory Timingなどが非常に細かく設定できるソフトとなっています。 

こちらのソフトからリアルタイムでクロック可変などを行うことが出来、もし仮にクロックの上げ過ぎなどで起動しなくなった場合でも「Safe Mode」のスイッチを押せば問題なく起動するようになります。

このほかにも2D、3Dのクロック可変や、クロック、温度、電圧の監視などもモニタリングが出来るオーバークロックツールとなっています。

こちらの製品の特長は「VRAMのメモリタイミングを変更出来ること、2D、3Dのクロックを可変させることが出来る」と言う事でMSIのAfter Burnerにも真似出来ない機能だと思います

 

 

オーバークロック

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1枚目がCore:931MHz、1.217Vでの3DMark06完走スコアー
2枚目がCore:951MHz、1.284Vでの3DMark06完走スコアー
 

となっています。
3枚目がCore:1005MHz、1.421Vで3DMark06を完走させようと粘ったのですが…結局回らず。

私が貸して頂いたMatrix 5870の耐性は非常に悪く、1GHzも完走する事は出来ませんでした・・・orz

 

 

検証環境

10.08.13_sub_spec
DSCF1769

 

 

 

◇ベンチマーク

3DMark06

XeonE5620_2.4GHz_3dmark06_score
3DMark Score:17090
SM2.0:6301
SM3.0:881
CPU:4439

 

3DMark Vantage Perfomance

XeonE5620_2.4GHz_vantage_perfomance
3DMark Score:P17048
GPU Score:17507
CPU Score:15083

 

3DMark Vantage Extreme

XeonE5620_2.4GHz_vantage_extreme
3DMark Score:X8914
GPU:8914
CPU:16010

 

CrystalMark2004 R3

XeonE5620_2.4GHz_crystalmark2004r3_score
Mark:217398
GDI:12408
D2D:2982
OGL:39195

 

 

Heaven BenchMark Ver2.1 低負荷

Unigine 2010-08-12 18-15-04-80_teifuka
FPS:33.0 FPS
Score:831

 

Heaven BenchMark Ver2.0 高負荷

Unigine 2010-08-12 18-25-16-85_koufuka
FPS:15.3 FPS
Score:386

 

 

◇PerformanceTest V7.0 Build 1011

XeonE5620_2.4GHz_perfomancetest7.0_score
Score:2096.5

 

 

◇CINEBENCH RELEASE 11.5

XeonE5620_2.4GHz_cinebench11.5_score
OpenGL:49.62 FPS

CPU:4.37 Pts

 

◇消費電力

OCCT時

430W

DSCF1782

アイドル

149W DSCF1781

 

 

◇発熱

ベンチマークの動作時にFurMark Stability Testを使用して温度を計測してみました。

アイドル時の温度

約60度

高負荷時の最大温度

約87度

※室温29.4度で計測。

リファレンスに比べるとお世辞に「冷えている」とは言えない状態。

ファンの大型化でよく冷えそうかと思わせつつコアクロックの上昇、コア電圧の上昇が背景にあって全然冷却が追い付いていない模様。

 

 

◇考察

Radeon HD 5870 Eyefinity Editionと同じVRAMを持ちながらもオーバークロック仕様に特化、クーラーの変更、コアクロックのアップでEyefinityを買うよりも価値がある一品となっています。

ただVRAMが2GBに増えたことで裏面の部分が異常な発熱をし、表面に熱が伝わることで耐性の悪化をもたらしている傾向が見られます。

クーラーの変更でよく冷えるように見えますが…静かになる所かうるさくなっており、オーバークロック仕様によりコア電圧の上昇、コアクロックの上昇でリファレンスモデルより発熱が酷い。

OSが起動するまでの間ファンが100%出回り続けるのも個人的にダメで、静音志向な人にはお勧め出来ません。

また、これは私がチェックしたわけではありませんが・・・裏面のメモリ部分のシンクがしっかりとメモリと被っておらず、熱伝導シートとシンクの間に隙間ができ冷えないといったことが起こっているようです。

これもまた耐性の悪化を招いているようで、クーラーを外すことで保証を飛ばさなければ冷えるように出来ないといった残念な個体でした。

ゲーミングモデルを謳うのであるならば、最低限この辺の品質チェックなどは行ってもらいたかったです。

 

悪い所ばかり書いてしまいましたが、オーバークロックについてはiTrecker2が予想以上に便利で驚きました。

他社製品には真似できないと思われる「メモリタイミング変更」、「CMOSクリア(Safe Mode)」と言った機能を利用することで他とは違った差別化が図れていることがわかります。

当たりロットさえ引けば問題なく1GHzで動作したという報告が国内でもあるため、マニアックにグラフィックカードをイジってみたいと言う方にもお勧めできるかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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