Appleから「iPad mini 7」を2024年10月15日に発表、スペック等を簡単にまとめました

Appleから「iPad mini 7」を2024年10月15日に発表、スペック等を簡単にまとめました

2024年10月15日(火) 22時頃に新型の「iPad mini 7(A17 Pro/2024)」を発表しました。

 

スペック一覧

 

iPad mini 6(A15 Bionic/2021)iPad mini 7(A17 Pro/2024)
4色(ピンク/パープル/スターライト/スペースグレイ)4色(ブルー/パープル/スターライト/スペースグレイ)
CPUA15 Bionic(6コアCPU(高性能2コア+高効率4コア)
※iPhone 13 Pro/Maxと同じ
A17 Pro(6コアCPU(高性能2コア+高効率4コア)
※iPhone 15 Pro/Maxと同じ
GPU5コアGPU
Tensor16コアNeural Engine
映像プロセスTSMC 5nmTSMC 3nm
Apple Intelligence非対応対応
RAMLPDDR4X-4266 4GBLPDDR5 恐らく8GB
ROM64/256GB128/256/512GB
ディスプレイ8.3インチ/IPS液晶(2266×1488@60Hz)
10点マルチタッチ
デジタイザーペンApple Pencil 第2世代Apple Pencil Pro
Wi-Fi/BluetoothWi-Fi 6(2×2)+Bluetooth v5.0Wi-Fi 6E(2×2) + Bluetooth v5.3
アウトカメラ1200万画素/F1.8/5倍デジタルズーム/4K@60FPS
インカメラ1200万画素超広角/F2.4/1080p@60FPS
Smart HDRSmart HDR 3Smart HDR 4
WWANA2568
3G: 850/900/1700/2100/1900/2100MHz
4G/LTE(FDD-LTE): B1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/14/17/18/19/20
21/25/26/28/29/30/32/66/71
4G/LTE(TD-LTE): B34/38/39/40/41/42/48
5G: n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n25/n28/n29/n30
n38/n40/n41/n48/n66/n71/n77/n78/n79
A2995
3G: 850/900/1700/2100/1900/2100MHz
4G/LTE(FDD-LTE): B1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/14/17/18/19/20
21/25/26/28/29/30/32/66/71
4G/LTE(TD-LTE): B34/38/39/40/41/42/48
5G: n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n14/n20/n25/n26/n28/n29/n30
n38/n40/n41/n48/n66/n70/n71/n75/n76/n77/n78/n79
SIMスロットnano-SIM or eSIM eSIMのみ(物理SIM無し)
重量Wi-Fi: 293g
Cellular: 297g
サイズ高さ: 195.4 × 幅: 134.8 × 厚さ: 6.3 mm
URLURLURL

 

「A15 Bionic(iPhone 13 Pro/Maxと同等)→A17 Pro(iPhone 15 Pro/Maxと同等)へと進化」「メモリ容量の増加(4GB→8GB)」「ROMの最低容量が64GB→128GB化」「最大容量も256GB→512GB選択可になった」「nano SIM+eSIM→eSIMオンリーで物理SIM非対応化」、「Wi-Fi 6→Wi-Fi 6E対応化」、「Smart HDR 3→Smart HDR 4へと進化(映像処理エンジンの更新)」等が大きな変更点だと思います。

iPad mini 6と「iPad mini 7(A17 Pro/2024)」同じサイズ、重量で筐体面に変更は無し。(iPad mini 6と同様にガラスシート、ケース等使いまわしが可能)

但しApple Pencil 第2世代→Apple Pencil Proに変更となった影響でデジタイザーペンは使いまわし不可能になりました。

 

 

 

価格

iPad mini(A17 Pro)Wi-Fi版

128GB: 78,800円(税込)
256GB: 94,800円(税込) +16,000円
512GB: 130,800円(税込) +36,000円

 

iPad mini(A17 Pro)Wi-Fi+Cellular版

128GB: 104,800円(税込) Wi-Fi版と比べて+26,000円
256GB: 120,800円(税込) +16,000円
512GB: 156,800円(税込) +36,000円

価格は「Wi-Fi 128GBの最安が78,800円」「Cellular 128GBの最安が104,800円」となっており、一時期の「iPad mini 6(A15 Bionic/2021)」の価格改定時と比べるとやや安価になりました。

容量を1段階(128GB→256GB)アップグレードすると「+16,000円」2段階(128GB→512GB)アップグレードすると「+52,000円」となっており、Wi-Fi→Cellular版への切替は「+26,000円」なので、思っていたよりCellular版の+αが痛いなという印象。

iOS/iPad OSは紐付けしているApple IDが同じWi-Fi内にある場合、スマートフォン、タブレット側から強制的にテザリングで接続が行えるため、複数のSIMを持ちたくない、大容量SIMを1枚に纏めたい等の場合は「Wi-Fi版を選択し、スマホ/タブレット側からテザリングをする」というような使い方もアリです。

 

 

 

AppleCare+ for iPad

「iPad mini 7(A17 Pro/2024)」が加入可能なメーカー公式保証「AppleCare+ for iPad」「月額550円(税込) or 2年間(10,800円税込/月額450円相当)」から選択が可能で「iPad エクスプレス交換サービス」を使用する場合はWi-Fi/Cellular版共に「12,900円」で利用可能な模様。

iPad mini 6迄は「4,400円」で利用可能でしたが、「iPad mini 7(A17 Pro/2024)」からは12,900円(約3倍)に上がっている点に注意が必要です。

 

 

 

修理料金

 

iPad mini 7(A17 Pro/2024) Wi-Fi iPad mini 7(A17 Pro/2024) Cellular iPad mini 6(A15 Bionic/2021) Wi-Fi iPad mini 6(A15 Bionic/2021) Cellular
画面のひび割れ(前面のみ) AppleCare+加入時: 3,700円 未掲載
バッテリー AppleCare+加入時: 0円
非加入時: 20,800円
その他の損傷 AppleCare+加入時: 12,900円
非加入時: 57,800円
AppleCare+加入時: 12,900円
非加入時: 66,800円
AppleCare+加入時: 4,400円
非加入時: 57,800円
AppleCare+加入時: 4,400円
非加入時: 66,800円

 

「AppleCare+ for iPad」の加入時の修理代金、非加入時の修理代金を簡単に纏めました。

Wi-Fi/Cellular版で修理代金が異なるのは「その他の損傷時」がメインで、バッテリー周りは先代の「iPad mini 6(A15 Bionic/2021)」と同じ修理代金でした。

「AppleCare+ for iPad」「月額550円(税込) or 2年間(10,800円税込/月額450円相当)」から加入が可能なので、入っておくのが無難かと思います。(決して安いデバイスではないので)

 

 

 

カラーバリエーション

iPad mini 7(A17 Pro/2024) iPad mini 6(A15 Bionic/2021)

左: 新型iPad mini 7(A17 Pro/2024)
右: 旧型iPad mini 6(A15 Bionic/2021)

「iPad mini 7(A17 Pro/2024)」のカラーバリエーションは「ブルー/パープル/スターライト/スペースグレイ」の計4色

先代の「iPad mini 6(A15 Bionic/2021)」までは「パープル/ピンク/スターライト/スペースグレイ」となっており、今回の「iPad mini 7(A17 Pro/2024)」は全体的に「淡い色」がメインになっています。

 

 

 

名称は「iPad mini(A17 Pro)」

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iPad mini 6(第6世代/2021)までは「iPad mini 第6世代」のような名称の付け方でしたが、本モデルから「iPad mini(A17 Pro)」というような名称になっている模様です。

 

2024年5月に発売された「iPad Pro(M4)」「iPad Air(M2)」のように「製品名+SoC名」のような名称に変わり始めており、今回もその一貫

どうせなら発売した年を追加して貰えるとより分かりやすいんですが…。

 

 

 

SoCが「A15 Bionic」から「A17 Pro」へとアップグレード

今回のiPad mini 7(2024)は「iPhone 15 Pro/Pro Max」で採用されていた「A17 Pro(高効率4コア+GPU5コア+Neural Engine16コア)」を搭載しており、人工知能プラットフォームの「Apple Intelligence」にも対応するのが特徴。

但し「Apple Intelligence」の日本語対応は来年2025年を予定しており、現状では対応と言われてもメリットは享受できない点に注意が必要です。

 

 

 

恐らくメモリは「LPDDR4X 4GB」から「LPDDR5 8GB」になる?

メモリ周りの発表は無かったのですが、iPhone 15 Pro/Pro Maxをベースに作られていると考えれば「RAM 8GB(LPDDR5)」になると思われます。(「Apple Intelligence」にも対応且つiPhone 16ですらRAM 8GB化されており、これ以上RAMのバリエーションを増やす必要性があまり感じられないため)

iPad mini 6(2021)が「LPDDR4X-4266 4GB」で、マルチタスクに入れた途端メモリ不足でタスクキルされていたことを考えれば非常に大きな進化と言えそうです。

 

筆者もiPad mini 6のRAM不足に悩まされた結果「iPad Pro 11インチ 第4世代(M2/2022)モデルに買い替える」という暴挙に出たばかりだったので、素直に喜びたい。

でも正直iPad Pro 11インチ(468g)が重すぎて買い替えたい

iPad mini 6/7(Cellular 297g)と比べると「差が171g(ほぼiPhone 16 Pro相当 ※199g)」あるので、かなり重量差はある印象。

 

 

 

ROM容量が「64GB」→「128GB」へとアップグレード

ROM容量は先代の「iPad mini 6(A15 Bionic/2021)」では「64GB/256GBの2モデル展開」でしたが、今回から「3モデル展開(128/256/512GB)」となり、最低容量が64GB→128GBへとアップグレードされました。

筆者も「iPad mini 6(A15 Bionic/2021)」で64GBを使用していましたが、iPhoneと同じアプリを入れてしまうと「容量的にかなりカツカツ」で、OSアップデート毎に何らかのアプリを消す羽目になっていたため、今回の最低容量のアップグレードは素直に嬉しいです。

 

 

 

USB 5Gbpsから10Gbps接続へ

SoCがA15 BionicからA17 Proへとアップグレードされた影響で、内部接続が高速化し「USB Type-C(5Gbps)」から「USB Type-C(10Gbps)」へとアップグレードされました。

この速度が出れば外付けSSD等へのデータ転送帯域が実質2倍となり「ようやく実用的な領域になった」と言えるでしょう。

 

 

 

物理SIM(nano SIM)が無くなり、eSIMオンリーへ

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SIMカード: eSIM

※モデルA2995の場合、詳しくは通信事業者にお問い合わせください。中国本土では利用できません。

残念ながらiPad mini 6迄は「nano SIMスロット(物理SIM) + eSIM」でしたがiPad mini 7からは「eSIMオンリー(物理SIM無)」となりました。

これは予想外過ぎた。正直機変やリセット等でSIM周りのトラブルはご免なので「物理SIM派」でしたが、鞍替えしなくてはいけない時期に来てしまった

未だにメイン回線はあえて物理SIMにしているのに…。

 

 

 

Apple Pencil Proに対応

デジタイザーペンが最新の「Apple Pencil Pro」に対応したため「ホバー(タップする場所を視覚的に表示)」や「バレルロール(ペンの回転に合わせてブラシ等を回転する機能)」、「スクイーズ(ペンを握った際にメニューが出る機能)」、「触感フィードバック機能」が利用できるようになりました。

その反面、従来使えていたApple Pencil 第2世代はお役御免に…

 

 

お値段は定価「21,800円」「Apple公式サイト」から買うよりも「Amazon」「楽天」「Yahooショッピング」等通販プラットフォームで購入すると少しでも安く買えるので、出費を抑えたい方はお勧め。

 

 

 

液晶周りは変更なし

液晶周りは先代の「iPad mini 6(A15 Bionic/2021)」と変更が無く、従来の「液晶+60Hzディスプレイ」となります。

mini 6は「ゼリースクロール問題」が発生していましたが、今回の「iPad mini 7(A17 Pro/2024)」では改善が行われているかは実機を確認してみなければ分からないのが怖いところ。

正直mini 6を使っていても個人的にはあまり気にならなかったのですが、人によるんでしょう。

 

 

 

「Wi-Fi 6」→「Wi-Fi 6E」、「Bluetooth v5.0」→「Bluetooth v5.3」へと進化

先代の「iPad mini 6(A15 Bionic/2021)」「Wi-Fi 6(2×2) + Bluetooth v5.0」迄でしたが、「iPad mini 7(A17 Pro/2024)」からはSoCが変更になった影響で「Wi-Fi 6E(2×2) + Bluetooth v5.3」に対応になりました。

 

 

 

カメラ周りも変更なしだが画像処理エンジン「Smart HDR 4」は変更

カメラ周りはハードウェア自体の変更はないものの、SoCが「A15 Bionic → A17 Pro」にアップグレードされた影響で画像処理エンジンが「Smart HDR 3 → Smart HDR 4」へとアップグレードされています。

 

スマートHDR 4では、映像全体の明るさのバランスが良くなり、また、局所で見た場合にはディテールが深く描かれる。Appleの説明では人物ごと異なる最適化をするようで、肌の色のタイプや日焼けの具合などえお個別に判別しながら動作するという。

「Smart HDR 4」になった影響で静止画の画質が向上したとの事。

iPad miniシリーズで写真をバシバシ撮るという事は無いので、なかなか体感しづらいかもしれないですね。

 

 

 

バッテリー周りも変化なし

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バッテリー周り(19.3Wh)も動作時間が大きく変わっておらず、先代の「iPad mini 6(A15 Bionic/2021)」と記載情報は変わっていません。

SoCが「A15 Bionic → A17 Pro」にアップグレードされた影響でバッテリー持ちが悪くなっている予感がします…。

 

 

 

キーボード類の発表も無し

先にも述べた通り「iPad mini 6(A15 Bionic/2021)」「iPad mini 7(A17 Pro/2024)」筐体の変更が無く、サイズや重量も全て同じとなっているため、新たなキーボード類等の発表もありませんでした

個人的にはSmart Folio Keybordがあれば覇権を握れると思っているのですが、Smart Connectorの実装が筐体側に必要になってくるので、その点で非搭載になっているのでしょう。

残念でならない。

 

 

購入は以下より

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