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- 5.5インチのWindows搭載ゲーミングデバイス「GPD Win」の外観をチェックする – Re;con-ReviewDays
第1回の外観レビューに引き続き、2回目となる今回は「GPD Win」の細部をチェックしていきたい。
メモリ
メモリはLPDDR3-1600 4GB(2GB×2)となっており、デュアルチャンネルで動作していた。
メモリ容量は3.9GB認識で空き2.7GB、使用1.2GBとなっていたため、4GBのためか比較的余裕がある。
パーティション
64GBのeMMCを100MB EFIシステム、800MB回復パーティション、残り57.35GBがCドライブ割当となっている模様。
Win+Android等のデュアルブート中華端末の細かなパーティションの感じを想像していたのだが、想像以上にシンプルで扱いやすい。
採用されているeMMC
- GPD Winの分解ガイドが公開されてました – Re;con-Review Days
Samsung製の64GB eMMC「CGND3R」で、ASUS ZenFone2 64GBモデルやTransBook T100HA、NEC LavieTab W TW708、OnePlus2などに採用されているものと同じ。
他eMMC同様にCrystalDiskInfoでは健康状態などは一切取得できなかった。
eMMCのパフォーマンス
Seqの部分を確認すると読込最大141.4MB/s、書込最大84.5MB/sと良くも悪くも「eMMC」と言えるスコア。
- 4,000円台で購入可能なApacer製の120GB SSD「AP120GAS330-JP」のパフォーマンスをチェックする – Re;con-Review Days
4Kランダムの数値をSATA3対応の最廉価120GB SSDと比べると、最大読み込みは9割弱性能が出ているものの、書込が3分の1程度まで落ち込んでおり、明らかに書込が足を引っ張りそうなスコアとなっていた。
microSDカードスロットのパフォーマンスをチェックする
左:GPD Win microSDカードスロット
右:ナカバヤシ製USB 3.0接続UHS-I対応カードリーダー「CRW-37M51」
GPD Winのmicro SDカードスロットは驚くことにUSB 2.0以上のパフォーマンス(Seq:27MB/s)を発揮しており、読込最大43MB/s、書込最大12.16MB/sとなっていた。
対するUHS-I対応のナカバヤシ製カードリーダーではSeq読込最大46.14MB/s、書込最大12.79MB/sとなっており、微妙な差はあるものの、GPD Winのmicro SDのカードリーダーは比較的高速であると言える。
もう少し高速で大容量のmicroSDカードが有れば良いのだが、現状用意できるものはこちらのみとなる。
USB 3.0 Type A端子
左:GPD Win USB3.0 Type A
右:Intel X99 USB 3.0 Type A
- SanDisk USB Extreme 64GB 検索 – Amazon.co.jp
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SanDisk製のUSB 3.0メモリ32GB「U100(SDCZ80-032G)」を使ってUSB 3.0のパフォーマンス差をチェックした。
GPD WinのUSB 3.0端子ではSeq読込最大242.7MB/s、書込最大110.7MB/s。対するIntel X99 USB 3.0端子ではSeq読込最大260.9MB/s、書込最大109.3MB/sという結果に。
GPD WinのUSB 3.0端子とX99を比較するとSeq読込約93%、書込約101%となっており、概ねX99内蔵のUSB 3.0と同等の性能が発揮できると判断してもよいかと思われる。
5.5インチのCherryTrailのコンパクトPCでこのパフォーマンスが発揮できるのであれば十分と言える。
ただeMMCよりパフォーマンスが良く出てしまったのは気がかりだが。
ディスプレイ
ディスプレイのハードウェアIDは「MS_9001」となっており、汎用のパネルで詳細は不明。
Wi-Fi
Wi-Fiの搭載チップは「Broadcom 802.11ac PCIe Adaptor」となっており、SDIOではなかったのが驚きだ。
SDIOだった場合、microSDカードスロットとWi-Fiの同時使用で大幅なパフォーマンスが落ちる、長期利用時にWi-Fiのみが死にやすいという結果が有り、BayTrailタブの時代に苦しめられた。
「GPD Win」はSDIOではないPCIeによる外部チップ接続となっているため、安心して利用できる。
OS
OSは「Windows 10 Home 64bit」を搭載している。
バージョンは2015年11月の「Build 1511」となっていた。
ビルドは「10586.164(Ver.1511)」となっており、現時点で約8ヶ月前のバージョンとなるため2016年8月2日に配布が開始された1周年大規模アップデート「Anniversary Update(Redstone1)」は未適用となる。
既にサポートは終了しているため早めのアップデートを行っておこう。
デバイスマネージャー一覧
色々見てみたい人向け。
所詮BayTrail、Cherrytrailタブの応用品にすぎないと思っていたのだが、microSDスロットやUSB 3.0 Type Aのパフォーマンスの良さ、Wi-FiがSDIOではなかったという点を考えると「タブレットPCよりお金がかかった小型ラップトップ」といっても差し支えのないような気もする。
価格が300ドル辺りだったため期待薄だったが、想像以上の結果を残してくれており、個人的には大満足だ。