・SanDisk SSD X300シリーズ – SanDisk 公式
・SaiDisk X300 SSD 2.5inch SATA 6Gb/s 128GB(読込 520MB/s 書込 415MB/s) SD7SB6S-128G-1122 – Amazon.co.jp
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SanDisk製の格安なSSD「X300シリーズ」の128GB (SD7SB6S-128G-1122)を購入したため、簡単に外観とベンチマークレビューを行う。
パッケージ及び付属品一覧
パッケージはSanDiskのSSDだと分かりやすいものの、従来のパッケージに比べ大型でデザインも変更されている。
但しこちらの商品は昨年2014年9月頃に発表された製品となるため、パッケージのデザインが異なるのは致し方ないのかもしれない。
<付属品一覧>
・SSD本体
付属品はSSD本体のみ。保証書等は無く、パッケージに保証体型の詳細も書かれていなかった。
また、7mm厚の製品となるが、9.5mmに変換するアダプターなども付属しないため、HDDモデルからSSDへと交換する場合はスペーサーの「HSP-01」や「KRSP-795」等を用意すると遊びがなく、しっかりと固定できるだろう。
スペック一覧
・SanDisk X300 SSD (Solid State Drive) Data Seat PDF – SanDisk 公式
メーカー | SanDisk |
型番 | SD7SB6S128G1122 |
SATAバージョン | SATA 3.0 (6Gbps) |
NAND | SanDisk TLC 1Ynm NAND |
コントローラー | Marvell 88SS9190-BJM2 |
最大読込 | 520MB/s |
最大書込 | 415MB/s |
ランダム読込 | 73000 IOPS |
ランダム書込 | 40000 IOPS |
MTTF (平均故障時間) | 1750000時間 |
厚さ | 2.5インチ 7mm厚 |
重量 | 55.8g |
メーカーURL | URL |
保証 | 不明 |
・SanDisk Ultra IIシリーズ 6つの特徴解説 – SanDisk 公式
SanDiskが発売しているSSDの中では非常に安価で提供されているSSDとなり、独自機能として「nCache 2.0」を搭載しているため、DRAMメモリによるキャッシュとSLCブロックにデータを書き込む為、TLC NANDへの書込回数を最低限に抑えることにより耐久性とパフォーマンスの向上に貢献しているとのこと。
SSD外観
SSDの外観は至って普通だが、上記画像の「X300」と書いてある部分はアルミニウムのような素材、背面はプラスチックのような素材を使用しているようだった。
重さは55.8gとなっており、他SSDに比べ約20g以上軽くなっていた。素材の影響だろうか。
保証シールはなし
SSDの保証を行うための保証シールはこちらの製品には含まれていなかった。
但しパッケージ名が書かれたシールの下にネジ類が含まれるため、実質これが保証シール扱いになるのだろうか。
SATA 3.0、Dev Sleepにも対応
SATA 3.0 (6Gbps)に対応しており、最大読込520MB/s、最大書込415MB/sといったスペックとなっている。
SATA 3.0で新しく追加された省電力機能「Dev Sleep」にも対応しているため、ノートPC用にもお勧めだ。
SSDを分解
気になる人も多いと思うため、「SD7SB6S-128G-1122」を分解した。
分解は非常に簡単で、パッケージ名が書かれたシールを剥がし、ネジを4本外すのみだった。
但しシールを剥がすとシール跡がSSD側に残ってしまう (画像2枚目参照)ため、粘着力が強い布ガムテープなどを使って綺麗に粘着面を取ってやると良いだろう。
SSDの基板は昔のSanDiskのSSDにあったハーフサイズに近い基板となっており、他SSDに比べ軽いと感じた部分はこの影響が大きいだろう。
SSDの基板
SSDの基板はハーフサイズのようなもののため非常に小さく、そして軽い。
試しに手元にあったコンセント→USB×1ポート変換のACアダプタと比較してみると、それよりも小さい事がわかる。
コントローラーチップ
コントローラーチップにはMarvell製の「88SS9190-BJM2」が採用されており、SanDisk Ultra IIシリーズと同じコントローラーとなる。
「SD7SB6S-128G-1122」の発表時期が2014年9月末だったため、Ultra IIシリーズとほぼ同期と言える。
パフォーマンスはUltra IIより低く設定されている分だけSSD容量が多く設定されたラインナップ (+8GB分)となっており、パフォーマンスよりも価格、容量を重視される場合は「X300シリーズ」、パフォーマンス、より大きな容量を重視される場合は「Ultra IIシリーズ」を選択すると良いだろう。
NAND
NANDに関しては自社製のものを採用しており、基板の表裏に4枚搭載していたため、1枚あたり32GBのものを採用しているものかと思われる。
TLC NANDとなるため、コントローラーチップや、独自技術「nCache 2.0」等で書込回数を最小限に抑えているとのこと。
キャッシュ
キャッシュにはMicronの「D9QNP」が採用されており、DDR3-1600 128MBといった仕様のようだ。
OS認識後の容量
128GBモデルのため、認識後は「119.24GB」となる。
ではお待ちかねのベンチマークの検証だ。今回は以下環境を使用した。
CPU | Intel Core i7-5960X 3.0GHz |
Mem | Avexir DDR4-2400 4GB×4 |
M/B | ASRock X99M Extreme4 |
検証用SSD | SanDisk X300 128GB (SD7SB6S128G1122) |
SanDisk X300 128GBはX99のSATA 3ポートに挿し、検証している。
CrystalDiskMark
CrystalDiskMark 4.1よりシーケンシャル(Seq)が下の方にズレてしまっているため従来の結果とは見る部分が異なっている。
シーケンシャルのスコアは読込429.1MB/s~468.1MB/s、書込463.9MB/s~431.8MB/sとなっており、公称スペックの最大読込520MB/s、最大書込415MB/sと比べると読込は少々劣っているものの、書込に関しては公証を超えるパフォーマンスとなった。
ATTO Disk Bench
左:デフォルト
右:Force Write Access ON
読込最大約540MB/s、書込最大約505MB/sといった結果で、書込、読込共に大きくパフォーマンスが変わることのない綺麗なグラフとなっている。
AS SSD Benchmark
Compression Benchmarkの結果に注意していただきたいのだが、何度ベンチマークを回しても上記グラフのような形状になってしまった。
読込、書込共に非常に波の有るグラフとなっており、安定感が有るとは言いづらい結果だ。
なお、今回のベンチマークはすべてファームウェア「X3310000」で検証しており、現時点で新しいバージョンの「X351000」が登場している。そのため、こちらの現象が改善されている可能性は十分にあることを付け加えておきたい。
まとめ
・128GBモデルで6,000円後半というコストパフォーマンスは非常に魅力的
128GBのモデルが6,000円後半で購入できるというのは非常に魅力的だといえるだろう。
・メーカー保証の期間が公式サイトにない
メーカー保証の期間について公式サイトやデータシートなどを確認したものの、一切記載はなく、パッケージ等にも記載が無いため一消費者として不安が残る。
・TLCでありながら、信頼性を上昇させる技術が盛り込まれている
SamsungやPlextor等TLC採用のSSDが登場する中、DRAMをキャッシュにする技術や、SLCブロックを用意しNANDへの書込回数を減らす2つの技術「nCcache 2.0」を搭載しており、他社との差別化が行えている。
・小型基板の採用により軽量化されている
他社の2.5インチSSDに比べ基板が半分程度に抑えられているため、約55.8gという軽量さを実現している。
そのため、重量が気になるモバイルPCに最適だと言えるだろう。
・SanDisk SSD X300シリーズ – SanDisk 公式
・SaiDisk X300 SSD 2.5inch SATA 6Gb/s 128GB(読込 520MB/s 書込 415MB/s) SD7SB6S-128G-1122 – Amazon.co.jp
・SanDisk 300 128GB SD7SB6S-128G-1122) – 楽天市場 最安検索