Crucial C400 64GB SSD CT064M4SSD2 適当なレビュー

おでん氏より一時的にお借りすることが出来ましたのでレビューとなります。


Crucial Crucial m4 64GB(CT064M4SSD2)

 

 

目次

パッケージおよび付属品一覧

  
パッケージはC300シリーズとは異なり爽やか。
パッケージ開封時にはシールを剥がさなければならないので未開封品か、開封品かはっきりわかるようになっています。

<付属品一覧>

・取扱説明書
・SSD本体

PlextorのSSDとは違い、ドライバディスクやTrueImageなどのソフト類は付属しません。
また3.5インチ変換などもありませんのでケースに2.5インチベイがない場合、別途購入が必要です。

 

 

 

スペック

2.5インチ SATA3 MLC

容量(型番) 最大Read 最大Write コントーラー キャッシュ NAND 製造プロセス 保証 coneco.net
64GB
(MTFDDAC064MAM-1J1)
415MB/s 95MB/s Marvell
88SS9174-BLD2
128MB Micron 25nm 3年 最安価格
128GB
(MTFDDAC128MAM-1J1)
415MB/s 175MB/s Marvell
88SS9174-BLD2
128MB Micron 25nm 3年 最安価格
256GB
(MTFDDAC256MAM-1K1)
415MB/s 260MB/s Marvell
88SS9174-BLD2
128MB Micron 25nm 3年 最安価格
512GB
(MTFDDAC512MAM-1K1)
415MB/s 415MB/s Marvell
88SS9174-BLD2
128MB Micron 25nm 3年 最安価格

キャッシュ:Micron製128GbitのDDR3「ICD22-D9LGQ」 128MB
NAND:Micron製128bit 「29F128G08CFAAB-12」表裏に8枚ずつ計16枚

 

 

 

概観

 
パッと見で気づいた貴方は確実にSSDをよく観てきた人だと思います。

よく見てみるとSATA端子が見えているんです。
普通ならSSDのシールが見えた場合SATA端子は見えないはずなんですが、C400の場合は見える。

つまり固定する場合は1枚目の画像の向きではなく、裏返して設置する必要があります

 

 

 

2.5インチHDDと変わらぬネジ穴

 
2.5インチHDDと同じ位置に穴位置があるので問題なく2.5インチベイなどに取り付けが可能。

ただし3.5インチに変換するアダプタは付属しておりませんので3.5インチベイに取り付けする場合は別途購入、または無理やり2個だけネジ止めをする方法があります。

 

 

 

SATA 3に対応

接続は”SATA 3”となっており、SATA2環境でも利用することは可能です。
ただしSATA2で利用する場合、認識しないといった相性問題が出る可能性があるらしいので注意が必要。

またSATA3ポートに繋ぐ場合は必ずSATA3対応のケーブルを使うことをおすすめします。

 

 

 

保証シール

C400はSSDでは珍しく、保証シールがありません。

しかし分解すると保証が無くなってしまうということをお忘れずに。

 

 

 

裏面

 
裏面にはファームウェアのバージョンや型番、シリアルナンバーなどが記載されています。

今回撮影に利用した個体のファームウェアは初期の0001でした。

 

 

 

CrystalDiskInfo

TRIMやNCQ、S.M.A.R.T.に対応しており、使用時間や電源投入回数なども問題なく取得出来ています。(CrystalDiskInfo 4.02使用)
またファームウェアのバージョンなども確認できています。

 

 

 

OS認識後の容量

OSで認識した場合64GBと言う容量は実質59.63GBとなります。

 

 

 

ベンチマーク

検証環境

 

 

 

◇ベンチマーク

今回はCrystal Disk Mark 3.01 x64CrystalMark2004R3 0.9.126.452ATTO Disk Benchmark v2.46を使用して以下環境で検証しています。

なおファーム0001とファーム0002を検証しました。

 

 

 

 

CrystalDiskMark 3.0 x64 50MB 0Fill ファーム0001

 

 

 

CrystalDiskMark 3.0 x64 100MB ※0Fill ファーム0001

 

 

 

CrystalDiskMark 3.0 x64 500MB ※0Fill ファーム0001

 

 

 

CrystalDiskMark 3.0 x64 1000MB ※0Fill ファーム0001

 

 

 

CrystalDiskMark まとめ ※0Fill ファーム0001

最大読み込み:415MB/s
最大書き込み:95MB/s

が公称スペックとなっているので、それと比較すると全体的にパフォーマンスは生かせている模様。
4KのReadの遅さが少々目立つ。

 

 

続いてCrystalMark2004R3 0.9.126.452へ。

 

CrystalMark2004R3 0.9.126.452 128MB ※0Fill ファーム0001

 

 

 

CrystalMark2004R3 0.9.126.452 256MB ※0Fill ファーム0001

 

 

 

CrystalMark2004R3 0.9.126.452 512MB ※0Fill ファーム0001

 

 

 

CrystalMark2004R3 0.9.126.452 1024MB ※0Fill ファーム0001

 

 

CrystalMark 2004 R3 まとめ ※0Fill ファーム0001

CrystalDiskMarkに比べるとシーケンシャルリードが全体的に低めに出ている傾向があります。

 

 

 

続いてATTO Disk Benchmark v2.46へと参ります。

 

ATTO Disk Benchmark v2.46 ※0Fill ファーム0001

ATTO Disk Benchmark v2.46でTotal Lengthをデフォルトの256MB、Force Write AccessをOFF/ONで検証しています。

Foce Write AccessのOFF/ONで大きな差が付いており、OFFの場合書き込みが約85MB/s程度ですが、ONにする事で約100MB/sを超える結果となっています。

また全体的に最大読み込みが約450MB/sに近いスコアーが出ており公称スペックの最大読み込み415MB/sを超える結果となっています。

 

 

続いてHD Tune Pro 2.46へと参ります。

 

 

HD Tune Pro 2.46 ※0Fill ファーム0001

 

◇比較用 Corsair F80 CSSD-F80GB2-BRKT-A

※SF-1222搭載で最大読み込み:280MB/s、最大書き込み:270MB/sの80GB SSD。
詳細はこちら

HD Tune Proの設定に関してはデフォルトのままで実行しています。

CT064M4SSD2の読み込み、書き込み両方共に安定した波形となっており、比較用のCSSD-F80GB2-BRKT-Aとは比べものにならない安定感です。

書き込み時では安定していないファームウェアの場合、最低読み込み/書き込み速度と最高読み込み/書き込みの差が大きく、差が大きく開きがちでしたが、CT064M4SSD2に関しては殆ど差がなく完成度の高いファームに仕上がっていることがわかります。

 

 

続いてファームウェアを0002にした状態での各ベンチマークの結果となります。

 

 

CrystalDiskMark 3.0 x64 50MB 0Fill ファーム0002

 

 

 

CrystalDiskMark 3.0 x64 100MB ※0Fill ファーム0002

 

 

 

CrystalDiskMark 3.0 x64 500MB ※0Fill ファーム0002

 

 

 

CrystalDiskMark 3.0 x64 1000MB ※0Fill ファーム0002

 

 

 

CrystalDiskMark まとめ ※0Fill ファーム0002

 
左:ファーム0002、右ファーム0001
公称スペック
最大読み込み:415MB/s
最大書き込み:95MB/s
 

パッと見の大きなパフォーマンスアップは無し。

 

 

続いてCrystalMark2004R3 0.9.126.452へ。

 

CrystalMark2004R3 0.9.126.452 128MB ※0Fill ファーム0002

 

 

 

CrystalMark2004R3 0.9.126.452 256MB ※0Fill ファーム0002

 

 

 

CrystalMark2004R3 0.9.126.452 512MB ※0Fill ファーム0002

 

 

 

CrystalMark2004R3 0.9.126.452 1024MB ※0Fill ファーム0002

 

 

 

CrystalMark 2004 R3 まとめ ※0Fill ファーム0002

 
左:ファーム0002、右:ファーム0001
CrystalDiskMarkと同じく劇的な変化などは見られず。

 

 

 

続いてATTO Disk Benchmark v2.46へと参ります。

 

ATTO Disk Benchmark v2.46 ※0Fill ファーム0002

 
左:ファーム0002、右:ファーム0001
ATTO Disk Benchmark v2.46でTotal Lengthをデフォルトの256MB、Force Write AccessをOFF/ONで検証しています。

ファーム0001の方が全体的にパフォーマンスは高いように感じます。

 

 

続いてHD Tune Pro 2.46へと参ります。

 

 

HD Tune Pro 2.46 ※0Fill ファーム0002


↑ファーム0002

↓ファーム0001
HD Tune Proの設定に関してはデフォルトのままで実行しています。ファーム0001のReadの方が安定していると思ったのですが、よく見てみるとMinimumの転送速度が146.6MB/s→211.8MB/sMaximumが315.4MB/s→321.5MB/sへと上昇していることがわかります。

しかしAverageでは310.3MB/s→277.6MB/sへと落ち込んでいますが

 

 

 

分解

 
保証シールなどはなかったので分解はネジを4本外すだけで分解可能。

 

 

 

放熱用のアルミカバー

チップとアルミカバーが触れ合っているわけではないので意味があるのかは知りませんが、アルミ製のカバーになっています。
外観はプラスチックっぽいんですがね。

 

 

 

チップ関連

   
NAND:Micron 29F64G08CFACB
コントローラー:Marvell 88SS9174-BLD2
キャッシュ:Micron D9MNQコントローラー以外Micron尽くしとなっています。

 

 

 

基板裏

64GBモデルなのでオモテ面の8枚のNANDのみ、512GB版などは裏面実装になるんでしょうか?パターンすら残っていないので別基板のようですが。

 

 

 

相性問題や不具合

私は体験したことではありませんが、某巨大掲示板やTwitterで耳にしたお話ですが、SATA3対応ポートに挿した場合認識しないといったことが起こるようです。SATA3自体出たばかりの規格に近いので互換性にはまだまだ問題があるように感じられます。(Vertex3の件もありましたので)

購入時はお持ちのマザーボードで動作チェックがなされているか事前に調べることをおすすめいたします。

 

 

 

◇考察

OSを入れての検証は行っておりませんので、あくまでベンチの結果から見て感じたところを言うと「安定したSSDだなぁ」と感じました。

SATA3対応のSSDが問題児のVertex3でしたので、こいつも検証中に暴れ回るんだろうか?と思っておりましたが、素直に言うことも聞いてくれ問題なく検証を終えることが出来ました。

今回検証したSSDは容量が64GBのCT064M4SSD2でしたので書き込み速度に不満がありましたが、安定度の良さに128GB板が欲しいと欲しいと思ったり。

 

ファームウェアのアップデートもしっかりと行われており、微妙なパフォーマンスアップも行われているようですので、コストパフォーマンスの良いSATA3 SSDとしてはかなりいい選択肢になると感じました。


Crucial Crucial m4 64GB(CT064M4SSD2)

SSDカテゴリの最新記事