5月末にVertex 3を購入していたのですが度重なる諸事情で色々と面倒なことに巻き込まれ、投稿が遅れました(´ρ` )
ようやく纏め終わったので適当なレビューです。
VERTEX 3 240GB (VTX3-25SAT3-240G)
裏面には代理店の保証シールが貼っており、ナイロンを剥がすと「保証シール」ごと取れてしまいます。
確か保証を受ける際に必要だったと思うので、間違えて捨ててしまわぬように。
保証はお買い上げより1年ですが、アスクに問い合わせたところシールの貼り間違いであり、実際は3年のメーカー保証とのことです。
初期ロットのみ間違えて1年と書いてあるみたいです。
<付属品一覧>
・Installation Guide and Warranty Info
・OCZのSSD用シール
・SSD本体
・3.5インチ用変換アダプタ
・ネジ ×8本
PlextorのSSDとは違い、ドライバディスクやTrueImageなどのソフト類は付属しません。
スペック |
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2.5インチ SATA3
キャッシュ:無し キャッシュは無しと書いてますが、記憶が正しければSandForceのコントローラーにいくらか内蔵だったはず。 |
概観 |
表面は安っぽい感じですが、裏面はヘアライン加工がされており裏面だけ高級っぽく見える。 |
2.5インチHDDと変わらぬネジ穴 |
2.5インチHDDと同じ位置に穴位置があるので問題なく2.5インチベイなどに取り付けが可能。 |
PX-128M2Sとは違い、3.5インチベイに変換するアダプタも付属していますので、別途購入する必要はありません。
SATA 3に対応 |
接続は”SATA 3”となっており、SATA2環境でも利用することは可能です。 |
しかし240GB版は最大読み込み:550MB/s、書き込みが525MB/sとなっているのでSATA 2の限界275MB/sで頭打ちとなります。
最大読み込みを生かすためにはSATA 3対応のP67やMarvellなどのSATA 3対応のポートに繋ぐ必要があります。
保証シール |
保証シールはネジを1つ隠す形で貼ってあり、IntelのX25-M Gen2のように容易に分解させてくれないようになっています。 |
分解するにはシールに被っているネジを1つ外す必要があるので保証が無くなる事になります。
裏面 |
裏面にはシリアルナンバーや型番、DCなどが記載されています。 |
特にファームウェアのバージョンなどは載っていないのでファームウェアアップデートツールより確認する必要があります。
電源の仕様はDC +5.0V=0.35A。
CrystalDiskInfo |
TRIMやNCQ、S.M.A.R.T.に対応しており、使用時間や電源投入回数なども問題なく取得出来ています。(CrystalDiskInfo 4.02使用) |
先日こちらの記事で書きましたがファームウェアアップデートを行っておりますのでバージョンは2.06となっています。
OS認識後の容量 |
OSで認識した場合240GBと言う容量は実質223.57GBとなります。 |
ベンチマーク
検証環境 |
◇ベンチマーク
今回はCrystal Disk Mark 3.01 x64、CrystalMark2004R3 0.9.126.452、ATTO Disk Benchmark v2.46を使用して以下環境で検証しています。
CrystalDiskMark 3.0 x64 50MB ※0Fill |
CrystalDiskMark 3.0 x64 100MB ※0Fill |
CrystalDiskMark 3.0 x64 500MB ※0Fill |
CrystalDiskMark 3.0 x64 1000MB ※0Fill |
CrystalDiskMark まとめ |
最大読み込み:550MB/s 最大書き込み:525MB/s が公称スペックとなっているので、それと比較すると全体的にパフォーマンスは生かせてない様に感じられます。 |
全体的に読み込み480MB/s、書き込み455MB/s程度なので実質9割程度のスコアーしか出ていないことがわかります。
代理店のアスクではP67マザーでAHCI、0Fillを使って読み込み492.1MB/s、書き込み477.6MB/sという数字を出している所からして、もしかするとファームの出来が悪くP67でも公証通りのスペックを出すのが難しいのかも知れませんが…。
はっきり言うとP67でもSB850でもさほど速度に差はないというところでしょうか。
今後のファームウェアアップデートで公証通りのスコアーが出ることを期待したいです。
続いてCrystalMark2004R3 0.9.126.452へ。
CrystalMark2004R3 0.9.126.452 128MB |
CrystalMark2004R3 0.9.126.452 256MB |
CrystalMark2004R3 0.9.126.452 512MB |
CrystalMark2004R3 0.9.126.452 1024MB |
CrystalMark 2004 R3 まとめ |
キャッシュを128MB~1024MBに変化させ検証しました。 |
公称通りのスコアーは出ておりませんが、CrystalDiskMark相当のスコアーが確認できます。
続いてATTO Disk Benchmark v2.46へと参ります。
ATTO Disk Benchmark v2.46 |
ATTO Disk Benchmark v2.46でTotal Lengthをデフォルトの256MB、Force Write AccessをOFF/ONで検証しています。
結果をみるとFoce Write AccessのOFF/ONで大きな差は出ませんでした。 ATTOの場合、圧縮転送がデフォルトで有効になるので公称通りの最大読み込み550MB/sは出ていることが確認できます。 ただし書き込み速度に付いては500MB/sとなっており、公称の最大書き込み525MB/sには及ばぬ結果に。
読み込みだけはしっかりと計測出来ているにも関わらず、書き込みは計測出来ていない点が謎。 |
続いてHD Tune Pro 2.46へと参ります。
HD Tune Pro 2.46 |
◇比較用 Corsair F80 CSSD-F80GB2-BRKT-A
※SF-1222搭載で最大読み込み:280MB/s、最大書き込み:270MB/sの80GB SSD。
詳細はこちら。
読み込みの波形はバラつきがないとは言えませんが、SF-1222を搭載するF80よりかはマシのよう。
しかしWriteの波形はSF-1222と殆ど変わらず160MB/s~318MB/sの間を行ったり来たり。
HDTune Proは0Fill計測に対応していないためこう言ったグラフになっているんでしょうが、OS用途して活用する場合圧縮転送(0Fill)は行われていないはずなので実際この程度の速さで動いていると予想されます。
圧縮転送がかからない場合、速度の低下で安定しにくい模様。
相性問題や不具合 |
・Vertex 3が調子悪い – Re;con-ReviewDays ・LSI SAS 9211-8i に振り回される – Re;con-ReviewDays簡単に纏めるとマザーボードによってSATA3ケーブルを使っても認識されない、もしくはOSインストール時にエラーが出る、RAID BIOSが立ち上がらない場合があるといったことが起こりました。 P67を使われている方はSATA3の省電力機能を切れば直るだと言われておりますが、私はX58板での利用だったためそういった項目はなかったです。 購入前には必ず自分が使っているマザーで動作確認がされていることを確認して下さい。 |
◇考察
アスクの公式サイトには「P67の環境でAHCIでなければスコアーが出ない可能性がある」と記述されていましたが、SB850を搭載するマザーボードでもP67並の速度が出ることがわかりました。
ただし「0Fill」という圧縮転送が掛かった状況下でしか公称の最大読み込み550MB/s、最大書き込み:525MB/sは出ません。
OS用のブートドライブとして使う場合は圧縮転送が有効になりませんので公称の半分程度のスコアーでしか動いていないことが予想されます。
この点には注意してください。
また、相性問題や初期不良が大量に報告されています。
買ってみたらBIOSのBoot設定のところに表示されなかったり、RAID BIOSを見ても認識されていないなど…。
この他にもマザーのサウスブリッジによっても認識しないことがあるそうです。
事前に自分のマザーで動作確認がされていることを確認した上で購入してください。
個人的に「買って失敗した」と言える商品だと思います。
まず圧縮転送出なければスコアーが出ないということ、相性問題が酷かった事が上げられます。
余りにもベンチ向けなSSDなのでここまで微妙なものとは思っておりませんでした。
酷評とは言え、Intelの買えば良かった…(´ρ` )