Plextor SSD PX-128M2S 適当なレビュー

先日ソフマップの特価でPX-128M2S19,800円という大特価でしたので1つ買ってみました。

プレクスター
売り上げランキング: 10828

※SATA 3環境は用意する事が出来ませんでしたのでP67でSATA2での検証となっています。

 

[11.04.28]:投稿
[12.01.27]:一部文章修正、NANDプロセスを32nmに修正

 

 

パッケージおよび付属品一覧

SATA 3対応が大きく書かれており、”10Years耐久”とも書かれています。<付属品一覧>

・Quick Instllation Guide (多言語のAcronis True Image OEM版の説明)
・ディスク (Acronis True Image OEM)
・SSD本体

 

 

 

スペック

容量(型番) 最大Read 最大Write コントーラー キャッシュ NAND 製造プロセス 保証 coneco.net
64GB
(PX-64M2S)
415MB/s 95MB/s Marvell
88SS9174-BJP2
DDR3-1333
128MB
TOSHIBA 32nm 3年 最安価格
128GB
(
PX-128M2S)
350MB/s 200MB/s Marvell
88SS9174-BJP2
DDR3-1333
128MB
TOSHIBA 32nm 3年 最安価格
256GB
(PX-256M2S)
400MB/s 300MB/s Marvell
88SS9174-BJP2
DDR3-1333
128MB
TOSHIBA 32nm 3年 最安価格

キャッシュ:Hynix製DDR3-1333 1Gbit DDR3 SDRAM「H5TQ1G63BFR-H9C」
NAND:東芝製の256Gbit MLC NANDフラッシュメモリチップ「TH58TVG8D2FBA89」を表裏4枚ずつ計8枚

 

 

 

概観

表面はヘアライン加工がされており、PLEXTORの大きなロゴがプリントされています。

 

 

 

2.5インチHDDと変わらぬネジ穴

2.5インチHDDと同じ位置に穴位置があるので問題なく2.5インチベイなどに取り付けが可能。PX-128M2Sには3.5インチベイに取り付ける金具などは付属しておりませんので注意が必要。

 

 

 

SATA 3に対応

接続は”SATA 3”となっており、SATA2環境でも利用することは可能です。しかし128GB版は最大読み込みが350MB/sとなっているのでSATA 2の限界275MB/sで頭打ちとなります。

最大読み込みを生かすためにはSATA 3対応のP67やMarvellなどのSATA 3対応のポートに繋ぐ必要があります。

 

 

 

保証シール

保証シールはネジを1つ隠す形で貼ってあり、IntelのX25-M Gen2のように容易に分解させてくれないようになっています。分解するにはシールに被っているネジを1つ外す必要があるので保証が無くなる事になります。

ちなみに保証は3年間との事ですので、それ以降外すようにするか「保証なんていらねぇ!」って方向けです。

 

 

 

裏面

裏面にはシリアルナンバーや型番、生産月、ファームウェアのバージョンなどが記載されています。当方が入手した個体の製造月は2011年3月と比較的新しいですね。

ファームウェアは1.01となっています。

 

 

 

 

CrystalDiskInfo

TRIMやNCQ、S.M.A.R.T.に対応しており、使用時間や電源投入回数なども問題なく取得出来ています。

またファームウェアが1.01、SATA 3に対応と言う事も確認出来ました。

 

 

 

OS認識後の容量

OSで認識した場合128GBと言う容量は実質119.24GBとなります。

 

 

 

ベンチマーク

検証環境

 

 

 

 

 

◇ベンチマーク

今回はCrystal Disk Mark 3.01 x64CrystalMark2004R3 0.9.126.452ATTO Disk Benchmark v2.46を使用して上記環境で検証しています。

※SATA 3環境は用意する事が出来ませんでしたのでP67でSATA2での検証となっています。

 

CrystalDiskMark 3.0 x64 50MB 0Fill

 

 

 

CrystalDiskMark 3.0 x64 100MB ※0Fill

 

 

 

CrystalDiskMark 3.0 x64 500MB ※0Fill

 

 

 

CrystalDiskMark 3.0 x64 1000MB ※0Fill

 

 

 

CrystalDiskMark まとめ

SATA 2環境で検証を行いましたので公称スペックの最大読み込み350MB/s、最大書き込み200MB/sは出ていません。SATA 2環境では最大275MB/sまでしか出ないので上記の結果からSATA2環境では最大読み込みが頭打ちになっている事がわかります。

しかし書き込みについては公称スペックが200MB/sとSATA2でも十分な値な為、公称通りのスペックが出来ている事が確認出来ました。

 

 

続いてCrystalMark2004R3 0.9.126.452へ。

 

CrystalMark2004R3 0.9.126.452 128MB

 

 

 

CrystalMark2004R3 0.9.126.452 256MB

 

 

 

CrystalMark2004R3 0.9.126.452 512MB

 

 

 

CrystalMark2004R3 0.9.126.452 1024MB

 

 

CrystalMark 2004 R3 まとめ

キャッシュを128MB~1024MBに変化させ検証しました。
各結果を見る限りシーケンシャルリードは軒並み240MB/s台となっており、SATA2環境の限界となる最大275MB/sには届かない結果となりました。しかしシーケンシャルライトでは公称スペックの最大書き込み200MB/sに近い数字が出ており、ばらつきも無く問題ありません。

 

 

 

続いてATTO Disk Benchmark v2.46へと参ります。

 

ATTO Disk Benchmark v2.46

※余談

Total Lengthをデフォルトの256MBから1024MBへと変更し検証してみたのですが、公称スペックの最大書き込み200MB/sを越えた結果が出てしまいました。

SATA2環境でSATA3のSSDを使うという特殊な環境で使用しているのでなんとも言えませんが、PX-128M2SCorsair Performance 3シリーズと基盤やチップ関連は全く同じでファームウェアの相違のみですので本来もっと書き込み性能が出ていいはずなのです。
ですのでファームウェアによって速度があえて公称200MB/sに落とされているのでは?と思えてくるわけですが…どうなんでしょう。
ただのソフトの検証ミスだったら簡単なんですが。

ATTO Disk Benchmark v2.46でTotal Lengthをデフォルトの256MB、Force Write AccessをOFF/ONで検証しています。結果をみるとFoce Write AccessのOFF/ONで大きな差は出ませんでした。

ほぼ平均的にSATA2限界の275MB/s出ており、書き込みも200MB/s近く出ています。

 

 

続いてHD Tune Pro 2.46へと参ります。

 

 

Intel X25-M Gen2と速度比較

余談

上記のWrite時の波形では一気にガタ落ちしているのが気になったのでもう1度計測しなおした結果が以下の画像です。

Readの結果は平均的な横ばいグラフになっており問題ありませんでした。しかし1度目のWriteのグラフを見ると115GB辺りからガグっと波形が下降しMinimumが20.4MB/sとなりました。
気になりましたので2回目の計測で再度計測しなおすとガクっと落ちる事はなくなりました。

ただ2回目でも0GB~25GBの間で100MB/sの転送速度になっており何らかの理由で転送速度が落ちてしまっているのが気になりました。

 

 

◇考察

SATA 3対応SSDとしては128GBモデルが19,800円で購入できる事を考えると「買い」だと感じました。

中に入っているNANDのメモリチップは東芝の物を使っていたりとPlextor(シナノケンシ)らしい作りとなっており、一日本人としてはぜひ買って頂きたいSSDです。

パフォーマンスも最大書き込みが他のSSDに比べ遅い(最大200MB/s)のがネックかも知れませんが、安定した良いSSDだと思います。

SATA 3環境を整えるにはAMDのSB850やIntelのP67、外部チップのMarvellなど必要ですが、SATA2ではリードが最大275MB/sに制限されますが書き込みは制限されず200MB/sで使えるのでSATA2ユーザーにもお勧めできるSSDだと思います。

 

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