Western Digital WD Black SN7100 2TBモデル「WDS200T4X0E」の簡単なレビュー

2025年1月31日に発売されたWestern Digital製のM.2 2280(PCIe 4.0×4接続)のNVMe SSD WD Black SN7100 2TBモデル「WDS200T4X0E」を購入したので簡単なレビューを行っていきます。

 

スペック一覧

 

メーカー Western Digital
シリーズ名 WD Black SN7100シリーズ
型番 WDS200T4X0E
ヒートシンク 付属無し
容量 2TB(2,048GB) ※認識は1863.02GB
規格 M.2 2280(NVMe 2.0/M-Key)
速度 PCIe 4.0×4レーン
コントローラー SanDisk刻印 Polaris 3(A101-000171-A1)
※台湾製造
キャッシュ 非搭載(HMB/64MB Cache)
シーケンシャル読込 7250 MB/s
シーケンシャル書込 6900 MB/s
ランダム読込 1000K IOPS
ランダム書込 1400K IOPS
NAND SanDisk 027232 2T00
※3D NAND×1枚(KIOXIA 218層 積層 BiCS 8、中国製造記載)
表裏実装 片面実装(積層3D NAND(TLC)×1枚、コントローラー×1個)
MTBF(平均故障間隔) 非公開
TBW(総書込容量) 1200TBW
保証 5年間保証
アクセスランプ 非搭載
製造国 台湾製(Made In Taiwan)
代理店 CFD販売
製品URL URL

 

2025年1月に発売された最新のPCIe 4.0×4接続の「M.2 2280 NVMe SSD」となっており、「コントローラーは自社製(SanDisk Polaris 3、A101-000171-A1)」NANDは「東芝製の218層3D TLC NAND」キャッシュは非搭載でHMBで最大64MBキャッシュとなります。

メーカー保証は「5年間 or 1200TBW到達の早い方」で、NVMe SSDの中では比較的保証期間は長め&耐久性も高め

「片面実装のみ」となるので、タブレットPCやノートPC等でも利用可能なのが心強い。

 

 

 

パッケージおよび付属品一覧

取説、M.2 NVMe SSD本体のみと割り切ったパッケージ。

ソフト類は全て「インターネット経由のダウンロード」となります。

 

 

 

SSD 表、裏面

SSDは「片面実装」でタブレットPCやノートPC等様々な製品で利用可能。

ヒートシンクなどは付属せず、必要に応じてユーザーが取付を行うことが出来るスタイルです。

 

 

 

搭載チップ一覧

SanDisk刻印 Polaris 3コントローラー(A101-000171-A1)

SanDisk刻印入りの「Polaris 3コントローラー(A101-000171-A1)」

※DRAMキャッシュレス、HMB 64MB

 

 

SanDisk刻印 027232 2T00 NAND

NANDはSanDisk刻印入りの「東芝製の218層3D TLC NAND 027232 2T00」

NANDは1枚のみで非常にシンプル。

 

 

 

認識容量は「1863GB」

フォーマット後の認識容量は「1863GB」でした。

 

 

 

CrystalDiskMark 8GiB~64GiBまとめ

左: ヒートシンク無し
右: ヒートシンク有り(MPG X670E CARBON WIFI M2_2)

CrystalDiskMarkのキャッシュサイズ「8/16/32/64GiB」ヒートシンク無しとヒートシンク有りの2パターンを検証しました。

今回は「Ryzen 7 7800X3D+X670EのCPU直結」で検証しているため、Intel 12/13/14世代の環境に比べて低めのスコアーが出ているかと思います。

 

 

 

温度をチェック

 

項目 ディスク温度 ディスク温度 2 ディスク温度 3
ヒートシンク無し(最小) 45 67 46
ヒートシンク無し(最大) 73 97 72
ヒートシンク無し(平均) 56 78 55
ヒートシンク有り(最小) 42 64 43
ヒートシンク有り(最大) 66 89 54
ヒートシンク有り(平均) 53 75 48

CrystalDiskMarkを「8/16/32/64GiB」で測った際に「HWiNFO64」の温度センサーで最小、最大、平均温度をまとめました。

ヒートシンク無し時に「最大73/97/72度」、ヒートシンク有り時に「66(-7)/89(-8)/54(-18)度」となっており、ヒートシンク有りの環境の方が大幅に温度が低くなっていることが分かります。

 

 

左: ヒートシンク無し
右: ヒートシンク有り(MPG X670E CARBON WIFI M2_2)

パフォーマンスから見るとサーマルスロットリングの兆候はあまりなく、ヒートシンク有りの方がややパフォーマンスが上がっている場合もあったり、下がったりする場合もあるので、ヒートシンクは有った方が良いが必須ではないイメージ

※コントローラー、NAND等電子部品系の寿命を考えればヒートシンクは有った方が良い。

 

 

 

ソフトウェア

2025年2月頃にWestern DigitalとSanDiskが分社化され、HDD等は「Western Digital」へ、フラッシュメモリ等が「SanDisk」へ分社化された影響で、ソフトウェアの名称がサイトのページによって「WD_BLACK Dashboard」「SanDisk Dashbard」等で異なるようで、2025年8月現在でも何が正式名称なのか筆者も分かりかねます

恐らく今後どちらかに統一されていかと思われますが、現状名称がブレている状態なので悪しからず。

 

 

ソフトウェアで利用できる機能としては「製品名、ファームウェアバージョン、ファームウェアアップデート確認、ドライブの寿命(1%刻み)、認識容量、使用済み容量、未割当容量、インターフェーススピード(PCIe 4.0×4接続等)、SSDの温度、3秒以内のパフォーマンス情報、ゲームモードON/OFF、ドライブを消去するためのUSBメモリへの書き込み機能」等で、基本的な機能類は搭載されていると思って大丈夫です。

 

 

基本的にソフトウェアは「Western Digital」および「SanDisk」製のSSD専用の物になっており、Samsung 980 Pro 1TBを搭載した環境では認識は行えていても、ソフトウェア上の機能類は全て利用できませんでした

 

 

まとめ

価格も安く、パフォーマンスに優れたSSD

SSDのコントローラ、NAND等自社(と言いつつKIOXIA)製で統一されており、安心して買える製品にも関わらずコスパに優れた製品に仕上がっています。

訳の分からない中華メーカー製SSDを買うよりも「素性が判明しており、内製のコントローラー」を搭載した本製品を選んだ方が確実に安心感を得られます

 

 

片面実装で大容量でも安心

大容量モデル(2/4TB)でもKIOXIA製の積層NANDのお陰か、「片面実装」となり、様々な環境(ノートPC、タブレットPC等)で利用できるのはメリットです。

 

 

ソフトウェアも実装されている

「SSDの健康状態、ファームウェアアップデート機能、ドライブを消去するためのUSBメモリへの書き込み機能」等必要なソフトに対応しており、リアルタイムで寿命を確認出来るのは有難い。

 

 

購入は以下より

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