2万以下で購入可能なWin10、AndroidデュアルブートPC「GOLE1」の細部をチェックする #GOLE1

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第1弾の外観レビューに引き続き、今回は細部を簡単にレビューを行っていく。

 

2万以下で購入可能なWin10、AndroidデュアルブートPC「GOLE1」の外観をチェックする – Re;con-ReviewDays

第1弾の外観レビューをチェックされていない方は是非どうぞ。

 

 

 

 

Win10初回起動のユーザー名は固定、変更したい場合は初期化要

Windows 10初回セットアップ時はアカウント名が「F1」となっており、中国製のためスパイウェア系が入っているかもしれないと言うことで一旦Windows10の初期化を行ったほうが良いかと思われる。

 

 

Windows 10 – Windows 10 アップグレードを利用した PC を出荷時の設定に戻す方法 – ASUS サポート

なおWindows10の初期化方法は上記URLにも記載通り「Windowsの設定→更新とセキュリティ→回復→このPCを初期状態に戻す→すべてを削除する」で可能だ。

初期化後はセットアップ時にユーザー、アカウント名を設定することが出来るため安全かつ安心かと思われる。

尤も、リカバリイメージやハードウェア、ファームウェア類にスパイウェア系が入っていると手の出し用もないのだが

 

 

 

 

OSライセンス

OSのライセンスは「Windows 10 Home 64bit」となっており、セットアップ時に「ライセンス認証されています」と言った表記になっている。

 

GPD WIN Makuake(緑屋電気)出荷分 : 不具合・ライセンス認証問題について – とんちき録

GPD WinのOSライセンス問題の件もあったため少しビクビクしていたが、一安心と言える。

 

 

 

 

Windows 10 Experience Index

WIN SCORE SHARE – soundengine.jp

 

プロセッサ Intel Atom x5-Z8300 1.44GHz~1.84GHz 5.8
メモリ Hynix 3.9GB 5.8
グラフィックス Intel HD Graphics Gen8 3.2
ゲーム用グラフィックス 114MB DirectX 12 0.0
プライマリディスク Toshiba 064G70 7.0

 

Intel、モバイル向けプロセッサ「Atom」の新モデルを正式発表 – 3/x5/x7の3つにグレードを整理 – マイナビ

CherryTrailのオンボードGPUはDirect X11.1迄の対応となっているためゲーム用グラフィックスのスコアが「0.0」となっているようだ

尤もこのようなCPUに内蔵されているグラフィックでDirect X12対応のゲームを動かすことすら無いため、気にする必要はないはずだ。

 

 

 

 

SSD(eMMC)

GOLE1のSSDはeMMC 64GBとなっており、Windows10タスクマネージャーによると「Toshiba 064G70」と表記されていた。

思わぬところで東芝のeMMCを見かけるとは。

 

 

 

 

空き容量、パーティション分け

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搭載容量 64GB
認識、割当容量 58.2GB
空き容量 36.7GB

 

Windows10とAndroid 5.1を1つのSSDに搭載している影響のためか画像2枚目のようにパーティションが非常に細かく区切られており、Win10側のCドライブへの割当は58.2GB、空き36.7GBとなっていた。

 

 

 

 

SSD(eMMC) パフォーマンス

 

  最大読込 最大書込
Seq 162.1MB/s 106.5MB/s

 

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eMMCのパフォーマンスはSeq読込最大162.1MB/s、最大書込106.5MB/sとなっており、初代BayTrail-Tに搭載されていたSamsung、Hynix製のものに比べるとそれ相応にパフォーマンスは出ている結果となっている。

今まで検証してきたeMMC搭載製品の中ではなかなか高速なものが採用されていると言っても良さそうだ。

 

 

 

 

microSDカードスロットのパフォーマンス

 

左:GOLE1 + Samsung microSD EVO 64GB(MB-MP64DA/FFP)
右:USB 3.0カードリーダー + Samsung microSD EVO 64GB(MB-MP64DA/FFP)

 

microSDカードは取説によると最大64GBまでのmicro SDXCに対応とのことだったが、手持ちのものが最大64GB(Samsung MB-MP64DA/FFP)しか無かったため、そちらでパフォーマンスのチェックを行った。

  GOLE1カードリーダー USB 3.0カードリーダー
Seq最大読込 44.45MB/s 43.62MB/s
Seq最大書込 24.53MB/s 30.62MB/s

 

Seqの部分で判断すると多少GOLE1のカードリーダーではパフォーマンスは落ち込むものの、最大読込はほぼ同等、最大書込はUSB 3.0カードリーダーの約80%程度となっている。

microSDカードの性能が高いものを用意できなかったためあまり参考にならないかもしれないが、書込のパフォーマンスについては若干落ちやすい傾向があったため、高速なメモリカードほどパフォーマンス差が大きく出る可能性があることに注意したい。

 

 

 

 

デバイスマネージャー一覧

  

特定の方々向けにデバイスマネージャーの一覧のスクリーンショットを置いておく

 

 

   

 

種類 デバイス名
センサーI/O Kionix KXTJ9 3-axis accelerometer SPB
センサー Kioinix Sensor Fusion Device
サウンド Intel SST Audio Device(WDM)
ディスクドライブ Toshiba 064G70(eMMC 64GB)
無線LAN Broadcom 802.11a/b/g/n Wireless SDIO Adaptor
有線LAN Davicom DM9621A(USB→LAN変換チップ)

 

 

 

 

Windows10、Android 5.1への切替について

 

左:Win10動作時の切替アプリ「Switch to Android ver1.01」
右:Android動作時の切り替え用トグル「OS SWITCH」

 

Windows 10→Android 5.1、Android 5.1→Windows 10への切替は基本的にソフトウェアから操作する形となる。

例えばWindows 10→Android 5.1の場合はWin10上のアプリケーション「WinToAnd(Switch to Android)」というソフトから起動となり、いくつかダイアログが出た後に切替となる。

Android 5.1→Windows 10の場合は通知領域のトグルスイッチの「OS SWITCH」から切り替えとなり、ボタンを押した途端にWindows 10が起動する形となる。

 

 

GOLE1 Windows10→Android Switching time – YouTube

GOLE1 Android→Windows10 Switching time – YouTube

検証のためにWindows 10→Android 5.1、Android 5.1→Windows 10の2パターンの動画をアップロードしている。

あくまで両OSで言えることは「再起動後ブートするOSを変えている」ということであり、シームレスな切替とは程遠い仕様だ。

 

 

 

 

Android側の空きメモリ

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Android側でもメモリは4GB認識されており、起動時に約3.3GB空きというハイエンドに近い空き容量となっていた。

 

 

 

 

Android側の空きROM容量

Android側のパーティションは4.82GB割当となり、空きは4.4GBとなっていた。

 

 

 

 

Androidのバージョン

搭載されているAndroidのバージョンは「5.1」セキュリティパッチの日付は「2016年3月1日」となっており、執筆時点で既に10ヶ月近く前のセキュリティパッチとなっていた。

なおOSにアップデートなどの機能は搭載されていなかった

 

 

 

 

rootは取得済みの状態でターミナルソフト入り

rootは既に取得済みの状態であり、初めからターミナルソフトが入っている

 

 

 

 

言語は日本語あり

Languageは初めから「日本語」が搭載されており、日本語表示が可能だった。

 

 

 

 

AndroidでもUSB周りは利用可能

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試しにUSB 3.0ポートにUSB 3.0用のUSBメモリやマウス、キーボードを接続してみたものの、問題なくAndroid上で動作していた

スマートフォンと比較するとGOLE1はOTG変換を噛ます必要がなく、計4ポート有るUSBを使用できるため使い勝手は良さそうだ。

 

 

 

 

シンプルなホームとプリインストールアプリ

 

プリインストールアプリは「AwareHub、ES File Exploler、MX Player、Terminal Emulator」のみとなっており、非常に少なくシンプルだ。

Google Playストアはインストールされており、GmailやChrome等も必要であれば入れられるのは有り難い

但しGoogle系のサービスは比較的クラッシュがしやすく、安定性は高いとはいえなかった

 

 

 

 

Androidでも有線LANは利用可

Androidでも有線LANは利用可能「Ethernet」の項目をONにすると自動で接続出来た

無線が混線して繋がりにくい場所やGOLE1をセットトップボックス(STB)として利用する場合には重宝しそうだ

 

 

 

 

まとめ

・様々なインターフェースが魅力

GOLE1にはUSB 3.0×1、USB 2.0×3、3.5mmイヤフォンジャック、HDMI出力等ノートパソコン顔負けのインターフェースが搭載されている。

Win10環境やAndroid環境でも各ポート類は動作し、排他仕様ということもなかったためインターフェースはOSを隔てなく利用できる点はGOLE1の一番の特徴と言えるだろう。

 

 

・5インチ約247gという軽量、コンパクトさが魅力

スマートフォンとほぼ同じサイズ、重さは1.5倍弱でWindows10/Androidが動作するPCは恐らくGOLE1以外殆ど無いかと思われる。

持ち運べるPCで有り、スマートフォンと同じAndroidアプリが利用できる点は素晴らしいの一言に尽きる。

正直なところ、インターフェースが充実しているためキーボードとマウスがあれば大抵の軽い作業はこれ1台で完結するはずだ

 

 

・Androidはあくまでオマケ

Androidの部分はroot取得済み、アップデート機能なしと言うことで実質的にはオマケに近い機能だと感じる。

というのもGPS非搭載のため一部位置情報を使用するアプリケーションが正しく動作しなかったり、Google系のサービスが以上に終了するということも有り、常用には適さないと感じた

 

 

・本体の加工精度は値段なり、GPD Winよりかは劣る

本体の加工精度は外観レビューで述べた通り、値段なりのクオリティーと言える。

高級感を出すためのエッジ加工に傷が多く入っていたり、塗装に汚れが付着していたりと値段相応のものとなっている点は残念だった。

 

 

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