・Sprint初、耐衝撃性能を有するアンドロイドスマートフォン京セラ製 「Torque(トルク)」 – 京セラ 公式
・京セラ 防水防塵耐衝撃スマートフォン「TORQUE (E6710)」の外観をチェックする – Re;con-ReviewDays
・京セラ TORQUE (E6710)を購入しました – Re;con-ReviewDays
前回に引き続き、京セラ製の防水防塵耐衝撃スマートフォン「TORQUE (E6710)」のレビューを行う。
起動時間
・Kyocera TORQUE E6710 Boot Time – YouTube
「TORQUE (E6710)」のAndroid 4.1.2ファーム(JZO54K)にて起動時間を計測しました。
起動時間は約40秒となり、キャリアモデルで考えると妥当な数字だが、SIMフリーモデルで言うと非常に遅い結果となりました。
シャットダウン時間
・Kyocera TORQUE E6710 Reboot Time – YouTube
「TORQUE (E6710)」のAndroid 4.1.2ファーム(JZO54K)にて再起動の時間を計測。
約10秒で電源がオフとなっており、妥当なシャットダウン速度であり、遅くもなく、早くもないという結果に。
RAMの空き
「TORQUE (E6710)」のRAMは1GBとなっているが、VRAMで約250MBほど割り当てされている影響か認識の時点で775MB、再起動後空き423MB、使用中が352MBとなっていた。
搭載メモリ | 1GB |
VRAM割当 | 約250MB |
認識 | 約775MB |
空きメモリ | 423MB |
使用中 | 352MB |
Android 4.1.2の割には空きメモリが多い。恐らくキャリア用アプリが殆ど最低限となっているためだと思われる。
しかしマルチタスク時に500MB以上空きが無いため、バックグラウンドに入れたアプリがタスクキルされてしまう事が多かった。
やはりAndroidでは最低2GBのRAMは欲しいところだ。
ROMが少ない
「TORQUE (E6710)」のROM容量は4GBとなっているが、Internal Strageは初期化した時点で0.99GB程しかない。
ここから通常利用するアプリケーション類を入れていくと空き容量は500MBを切ってしまうことが多く、データーを多く入れたい場合はmicroSDに入れるという工夫が必要になりそうだ。
今回ベンチマーク類のソフトをインストール後、ROMの容量が少なすぎたせいかアプリ更新時に「容量が不足しています」と言われ、一部のアプリケーションの更新に難儀した。
DC Buttonについて
・Kyocera TORQUE E6710 DC Button – YouTube
「TORQUE (E6710)」の左側面に配置されているハードウェアキー「DC Button」を利用した動画を撮影した。
↑ Settings → Accessibility → DC Button → 好きなアプリの選択
「DC Button」は好きなアプリを起動できるハードウェアキーで、TORQUEにインストールしたアプリを1つだけ割り当てが可能だ。
こちらの「DC Button」はスリープ復帰機能を備えており、スリープ時に1度押すとスリープ復帰、スライドロック解除後にもう1度押すと指定したアプリが立ち上がってくる仕組みだ。
500万画素の背面カメラの画質
左:フラッシュ無し
右:フラッシュ有り
今回レビュー期間が短かったため、外出時に撮影するということが出来なかったのだが、暗所での撮影を行うために室内を暗くし撮影を行った。
正直なところ、撮影できればマシという画質で過度な期待は禁物だ。
ただし撮影用のカメラアプリは見た目の割には凝っており、フォーカス設定(マクロ有り)やシーン設定(ポートレイト、夜景、夜景用ポートレート、スポーツ)、画質設定、ISO設定、ホワイトバランスなどこだわりを感じられた。
どうせならばもう少しカメラの性能を上げていただきたかったものだ。
動画撮影
・Kyocera TORQUE E6710 Camera Recording test – YouTube
動画撮影は1080p/720pの撮影も可能で、上記動画は720pを選択し撮影した。
撮影中のオートフォーカスは行われず、初めのフォーカスが維持される残念な仕様だ。
撮影途中にタッチでフォーカスが変わるのか?と思いきや、何も変化はなくフォーカスは固定のままだった。
静止画同様に動画でも画質は残念で、こちらも写ればいい程度のものと考えるべきだ。
通知領域にトグルボタンはなし
最近のスマートフォンでは殆ど当たり前になってしまった「通知領域のトグルスイッチ」がTORQUEには搭載されていない。
「通知領域のトグルスイッチ」とは上記画像の上部にWi-FiやGPS、画面回転などのスイッチの事を指し、スマートフォンでよく利用される機能を通知領域から呼び出せる機能のことだ。
必要に応じて自身でアプリなどでトグルを導入し、追加したほうが良いだろう。
マスストレージモードが面倒
通常Androidを搭載するスマートフォンの場合、PCとUSBで接続した時点で自動的にマスストレージモードになる場合が多いが、「TORQUE (E6710)」の場合は自動でマスストレージモードにならず、通知領域からマスストレージモードを選択し、表示される画面でOKを押さなければマスストレージモードにならない。
これが非常に面倒で、イライラする。
恐らく職場などで使われることを想定しているため、端末内のデータを保護すると言う目的で導入されているようだが、他の端末ではすんなりとマスストレージになることを考えると少々手間が必要になる。
Google Nowは起動したアプリから起動
「TORQUE (E6710)」はAndroid 4.1.2のため、Google Nowがインストールされている。
起動方法はホームボタンを押しっぱなしで呼び出せる「起動したアプリ一覧」から呼び出すことが可能だ。
省電力アプリEco Modeを搭載
省電力アプリ「Eco Mode」が初めからインストールされており、必要に応じてOn/Auto On/Offから選べる。
起動方法は通知領域の上部にある葉っぱのマークをタップすることで呼び出せる。
設定できる項目は以下のとおり。
Sleep | 15秒無操作でスリープのON/OFF |
Brightness | バックライトの明るさの調節のON/OFF |
Wallpaper | 充電時の背景をエコ用の壁紙に変更 |
Vibrate on touch | バイブレーションのフィードバックのON/OFF |
Auto rotate screen | 自動回転のON/OFF |
国内端末のエコアプリのように詳細な設定は行なえず、単純な機能のON/OFFが主のようだ。
日本語化は一部のみ可
More Locale2をインストールすることで一部は日本語化が可能だ。
日本語化する方法はロケールを日本語に変えてやるだけで、通知領域や一部のダイアログが日本語化される。
しかし元から日本語のランゲージは入っておらず、設定などの細部は英語のままとなる。
完全日本語化はROMを改造する必要がある。
電源メニューでは再起動ボタン有り
電源ボタンの長押しで出てくる電源メニューではRestart (再起動)ボタンが有り、わざわざPower off → 電源を入れ直すといった手順は必要がない。
日頃使っていると無いと非常に不便な機能のため、有難い。
バッテリーの持ちに関して
AnTuTu Testerではスコアーで「535」という高い数値をマークしており、この数字は今まで検証してきた端末の中で一番高いスコアーとなった。
液晶サイズが小さく、バッテリーの容量も2500mAhと他スマートフォンに比べ大きいため、スコアーが高くなったと予想される。
実際のバッテリーの持ちは想像通りよく持ち、通勤時に軽く使用する程度ならば3,4日は充電しなくても十分持つかと思われる。
まとめ
・防水防塵耐衝撃に優れるスマートフォン
・京セラ 防水防塵耐衝撃スマートフォン「TORQUE (E6710)」のタッチパネルを検証 – Re;con-ReviewDays
上記レビューで濡らした状態で各種の検証を行ったが、IP67対応の割には浸水することは一切なく利用できていた。
GALAXY S4 Activeも同じIP67対応だったが、検証途中で浸水してしまいバッテリーが半分水に使っていたことを考えると、TORQUEの防水性能の高さが伺えた。
・お風呂用には向いていないタッチパネル
防水防塵だからこそお風呂用に、と考えている人も多いだろう。筆者もその1人だ。
しかし、先日検証したタッチパネルの検証により、水滴が乗ると誤動作が発生しやすいため、お風呂用のスマートフォンとしてはお勧めしづらい。
むしろNECカシオ製のMEDIAS U (N-02E)の方がタッチパネルの反応がよく、誤動作も少なかったためお風呂用としてはそちらが最適だろう。
・ハードウェアキーが多く、押しやすい
防水防塵を意識しているためかハードウェアキーが多く、ボタンも大きいため押しやすい。
DC Buttonやカメラ用のシャッターキーをー備えるなど、他スマートフォンにはないハードウェアキーを備えることで使いやすさを向上させており、手袋を使っている状態でも押しやすく、使いやすくなるよう設計されているように感じた。
・大容量バッテリの搭載で持ちはまずまず良い
MSM8960 1.2GHzというスペックの割には2500mAhバッテリーという過剰すぎるバッテリーを搭載しているためか、バッテリーの持ちはまずまず良いと感じた。
しかし、ポケットに入れていると左側面にあるDC Buttonを間違えて押してしまい、スリープが解除→画面点灯を繰り返していたこともあってか消費が多くなっていたように感じた。
どうせならばDC Button機能を無効にできる機能も欲しかった。
・SIMロック解除は可能、しかし対応バンドが残念
・京セラ 防水防塵耐衝撃スマートフォン「TORQUE (E6710)」はSIMロック解除が可能の模様 – Re;con-ReviewDays
TORQUE (E6710)はSIMロック解除が可能なことが先日の記事で判明しているが、解除をした所でSprint網のLTE/CDMA 2000となっており、北米バンドのため国内では全く利用できない。
また、Blog of Mobile!のpaopao先生によるとWCDMAとCDMAのアンテナの種類は異なっており、仮にソフトウェア的に対応していたとしてもアンテナの仕様上つかめないとのこと。
非常に残念でならない。
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