先日発売された2コアなPhenom II X2 555 Black Editionが本日着弾しましたので、適当にレビューしていきたいと思います。
Phenom II X2 555 Black Edition BOX
目次
パッケージと付属品 |
Phenom II X4 965 BE C3 Steppingより箱が軽量化され、よりECOになったパッケージです。 前まで無造作に突っ込まれていたエンブレムもCPUを入れる容器にきっちりと入れられており、勝手にどっか逝くと言った事も無くなりました。 |
CPUクーラー |
CPUクーラーはPhenom II X2 550 Black Editionと殆ど同じ?のようで、銅芯の入っていないタイプとなります。 4ピン(PWM)に対応。 |
ロット |
ロットは「1003EPMW」 確保地はワンズネット通販。 |
4コア化実験 |
GA-MA785GT-UD3H Rev1.0 BIOS VerF1,F4で4コア化を確認。 4コア化の方法はYoutubeにて説明している動画がありますので、そちらを参照してください。 CPU名はPhenom II X2 550 Black Editionの時はPhenom II X4 B50だったのですが、Phenom II X2 555 Black Editionの場合Phenom II X4 B55となるようです。 気になったんですが、Phenom II X2 555 Black Editionの定格電圧は1.375Vみたいです。 |
ベンチマーク
今回は2コア定格、4コア定格を検証しております。
※2コアOC、4コアOCの検証は近々検証、こちらに乗せる予定です。
検証環境 |
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇2コア定格◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
3DMark06 |
3DMark Score:9828 SM2.0:4145 SM3.0:4538 CPU:2559 |
3DMark Vantage Perfomance |
3DMark Score:P4013 GPU:3678 CPU:5521 |
3DMark Vantage Extreme |
3DMark Score:X1379 GPU:1327 CPU:5397 |
CrystalMark2004 R3 |
Mark:142266 ALU:25717 FPU:26287 MEM:26134 HDD:18973 GDI:10385 D2D:2160 OGL:43593 |
Heaven BenchMark Ver1.0 低負荷 |
※Direct X10で検証 FPS:72.2 FPS Score:1818 |
Heaven BenchMark Ver1.0 高負荷 |
※Direct X10で検証 FPS:3.9 FPS Score:99 |
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇4コア定格◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
3DMark06 |
3DMark Score:10919(2コア:9828) SM2.0:4171 SM3.0:4542 CPU:4431(2コア:2559) |
3DMark Vantage Perfomance |
3DMark Score:P4395 (2コア:P4013) GPU:3662 CPU:10989(2コア:5521) |
3DMark Vantage Extreme |
3DMark Score:X1379(2コア:X1379) GPU:1318 CPU:10909(2コア:5397) |
CrystalMark2004 R3 |
Mark:205295(2コア:142266) ALU:50455(2コア:25717) FPU:52170(2コア:26287) MEM:33614(2コア:26134) HDD:12248 GDI:10587 D2D:5280 OGL:40941 |
Heaven BenchMark Ver1.0 低負荷 |
※Direct X10で検証 FPS:33.7 FPS Score:848 |
Heaven BenchMark Ver1.0 高負荷 |
検証忘れ・・・_| ̄|○
※Direct X10で検証 |
Windows Vista Experience Index |
最低スコア CPU:4.0 ※スコアーはRadeon HD 3870ではなく、785Gを使用したスコアーです。 |
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇2コアオーバークロック◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
Phenom II X2 555BE 4.0GHz(205MHz*19.5) Vcore 1.525V |
Prime10時間完走。 他の方に比べ、非常にVcore当たりのクロック向上率が悪く、当方の腕の悪さが完全に露出してまs…_| ̄|○ とりあえず2コアで4GHz常用出来る感じですが、3.9GHz(Vcore1.425V)→4.0GHz(Vcore1.525V)なので、たった100MHzで0.1Vも上げなければなりません。 |
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇4コアオーバークロック◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
Phenom II B55 3.8GHz(200MHz*19) Vcore 1.5V |
Prime95 3時間完走しました。 4コア化、3.8GHz、Vcore 1.5V。 耐性的にはC2 SteppingのPhenom II X4 965 BEと言う感じでしょうか。 期待していた以上には伸びてくれていません。 |
◇消費電力
ベンチ名 | 2コア定格時 | 4コア定格時 |
3DMark06 |
219W |
230W |
3DMark Vantage Perfomance |
191W |
221W |
3DMark Vantage Extreme |
193W |
225W |
アイドル |
121W |
133W |
◇発熱
OCCT Ver3.1.0を使用し、15分に設定し検証しました。
尚、4コア化した場合Core温度が取れませんので、Everest Ultimate Editionで表示されるマザー温度を表示しています。
– | 2コア時 | 4コア時 |
アイドル時の温度 |
約29度 |
約32度 |
高負荷時の最大温度 |
約45度 |
約53度 |
※室温20.3度で計測。
◇考察
発売される前から4コア化が出来ると聞いて飛びつきましたが、なかなか良い感じです。
Phenom II X2 550 Black Edition C2 Steppingでは4GHzでPrime95が回ると言った事はありませんでしたが、今回2コアですが4GHzの壁をクリアし、Prime95を10時間回すことが出来ました。
で、結局Phenom II X2 555 Black Editionは買いか?と言われますと確実に「買い」です。
当方の検証結果では4コア時のOCで3.9GHzが限界でしたが、他の方々は4GHzを越えられている方もいらっしゃるようです。
4コア化するだけでPhenom II X2 955 BE(3.2GHz)相当になるので、たった1万円のCPUが約1.5万円相当のCPUに化けます。
更にはOC耐性も良く、私の検証結果では最低でも3.9GHzに達しています。
Phenom II X4 965 Black Edition C3 Steppingの値下がりで、下位の価格差が縮まっておりますが・・・お買い得な事には間違いありません。
最近では4コア化が当たり前になっており、昨日発売されたMSI製の実売7000円のマザー「785GM-P45」でも4コア化が可能との事ですので、マザーとCPUセットで約1.7万円で組めます。
2コア、3コア、4コア化出来るこのマザーなら自分にあった使い方が出来るCPUだと思うので非常にお勧めですね!。