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ここ最近有線のイヤホンがキーボードに掛かって押し間違える事が多く、もういっそのこと「ゲーミングワイヤレスイヤホン」に変えてはどうか？と思い、SONY製の「INZONE Buds(WF-G700N)」を購入してみたので簡単なレビューを。

ソニー ゲーミングイヤホン INZONE Buds:WF-G700N Fnatic監修 / 完全ワイヤレス / 低遅延2.4GHzワイヤレス...

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スペック一覧

• ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット INZONE Buds WF-G700N – ソニーストア

従来有線イヤホンに劣っていた「音質面、遅延」を解決するために「専用のUSB Type-C送受信機(Bluetooth LE Audio)」を搭載し、Bluetoothの互換性を「LE Audioのみ」に絞る事で「音質面、遅延問題」に対処した完全ゲーミングワイヤレスイヤホンです。

有線イヤホンにかなり近い完全ワイヤレスイヤホンで、マイクも内蔵しているためボイスチャットなどでも利用できるのが特徴。

何気に完全ワイヤレスイヤホンとしては大容量バッテリーを搭載しており、「Type-C送受信機、ノイズキャンセリングOFF」で「最大12時間」、「Type-C送受信機、ノイズキャンセリングON」で「最大11時間」使用できるのは大きい。

※完全ワイヤレスイヤホン系だと6～8時間以下の製品が多い。

特徴

・完全ワイヤレスイヤホン(マイク内蔵)

・Bluetooth v5.3(LE Audioのみ)対応で「低遅延」、「高音質」

・USB Type-C送受信機付属(PC、スマホ、家庭用ゲーム機等両対応)

・イヤホン単体で最大12時間(2.4GHzワイヤレス、ノイキャンOFF時)、ケース使用で最大24時間(2.4GHzワイヤレス、ノイキャンOFF時)再生可能

・防水(IPX4相当)対応

大まかな特徴は上記の通り。

パッケージ

• サステナビリティ 環境配慮への取り組み – ソニーストア

環境に配慮した「プラスチック使用量ゼロ」のパッケージで、イヤホン本体、USB送受信機など一部の製品には樹脂素材に「再生プラスチック」を使用しているとの事。

パッケージの内部の梱包も「紙」のような素材が使われており、樹脂関係は使用されていませんでした。

詳細は「上記リンク」より。

付属品一覧

・取説系3種類

・INZONEデカール(シール)

・イヤホンケース、イヤホン左右、USB Type-C送受信機

・パッケージ

・USB Type-A to Type-Cケーブル

・イヤーピース(SS、S、M、LL)

付属品は上記の通り。

USB Type-Cレシーバーはイヤホンケースに内蔵できるようになっており、持ち運びに配慮されています。

基本的に買ってPCに繋いだらすぐ使えるセットになっています。

イヤーピースは他社系に多い「S/M/L」より1種類多く付属しています。

イヤホン本体

• PlayStation®5 | PlayStation(R) – ソニーストア

イヤホン単体で「最大12時間(NC OFF、USBレシーバー使用)」動作するイヤホンとは思えない軽さ(6.5g×2個)で、左右両側面にタッチセンサーを搭載。

色合い的には「PS5系」に寄せた本体色のように感じます。

イヤーチップ

イヤーチップは「4種類(SS、S、M、LL)」が用意されており、他社系に多い「S/M/L」より1種類多く付属しています。

比較的遮音性が高いイヤーチップが付属しており、ノイズキャンセリングと併用する事でかなりの音を遮音することが出来ます。

タッチセンサーの動作について

• 設定ソフトウェア INZONE Hub | ゲーミングギア INZONE™（インゾーン） – ソニーストア

左側のタッチセンサー単押しで「ノイズキャンセリングOFF/外音取り込み/ノイズキャンセリング」の変更が可能で、長押しで「マイクON/OFF」が可能。

右側のタッチセンサーは単押しで「音量アップ」、長押しで「音量ダウン」がデフォルトで割り当てられていました。

Windows用専用ソフト「INZONE Hub」を使用すれば割当系を好きに変更できるようなので、必要であれば変更すると良いでしょう。

残念ながらmac OS、Chrome OS用やスマートフォン向けのアプリ類は2025年10月時点で提供されていません。

イヤホンケース

イヤホンケースはてっきり「黒色」だと思い込んでいたのですが、「淡い青色+グレー色」を合わせたかのような色合い。

しかしケース内部の色は「ゲーミングっぽい黒基調」となり、中と外の色差が凄い。

イヤホンを外すと急速充電対応の「2ピンのポゴピン」が。

因みにイヤホンは「5分間の充電で最大60分間使用可能な急速充電に対応」しています。

完全ワイヤレスイヤホンあるあるですが、急ぎで使わないといけないタイミングで充電していないという事も有り得るので、急速充電は有難い。

ワイヤレスレシーバーは「黒色」のため気付きにくいですが1番中央に付属しています。

色合いの問題でレシーバーの上部だけ色を変えるなど何かしら工夫が欲しかった感じが有ります。

イヤホンケースの充電端子は「USB Type-C」

イヤホンケース「YY2977」の充電端子は「USB Type-C」で、底面の記載情報によるとケース側のバッテリーは「5V/255mAh(リチウムイオンバッテリー)」のようです。

USB Type-C端子を挿すと正面側の「赤色LED」が点灯します。

USB Type-C送受信機

USB Type-C接続の送受信機「YY2980」。

残念ながら送受信機は「USB Type-Cのみの接続」となるのでスマホには接続しやすい反面、PC側で繋ぐには貴重なType-C端子を使わなければならないのがデメリット。(PCの場合はUSB Type-C端子は高速端子扱いになっていることが多く、大体1～2ポート前後しか搭載していないものが大半。)

デスクトップPCで使われることが多いと思うので、USB Type-A変換も付けてくれれば良かったのに…と思わなくも。(USBの規格的にはアウトですが。)

筆者はデスクトップPCを足元に置いて作業をするので、マザーボードのI/Oパネル側のType-Cポートに繋ぐと接続距離&ノイズ元に近い問題であまり宜しくありませんし、USBハブでUSB Type-C付きのものとなるとかなり数が限られる&ポート数はあって1個な事が多いので、接続端子がUSB Type-Cなのは結構頭を抱える問題だったり。

USB Type-Cを増設、延長できるUSB Type-C/A 4ポートハブ

• ORICO 5-in-1 Clamp-Mounted Hub ORICO-MH4PC – orico.cc
• ORICO USB 3.0 Type-C×1ポート、Type-A×3ポート ハブ クランプ 固定 黒色 MH4PC – Amazon.co.jp
• ORICO USB 3.0 Type-C×1ポート、Type-A×3ポート ハブ クランプ 固定 黒色 MH4PC – 楽天市場
• ORICO USB 3.0 Type-C×1ポート、Type-A×3ポート ハブ クランプ 固定 黒色 MH4PC – Yahooショッピング

一応この為だけにUSB Type-C+Type-Aを延長+増設できるORICO製のクランプ付きUSB 3.0ハブ「MH4PC」を購入しました。

クランプ付き + USB 3.0(5Gbps) Type-C to Type-Cケーブルが1m付いており、机の端にUSB Type-C/Type-A 計4ポートを増設、固定できるため邪魔になりにくい。

何気に「USB Type-C(5V/3A)」で入力すればバスパワーで動作するので「コンセントを無駄に1ポート使う必要がなくなる」という点もグッド。

※サンワサプライ製の「400-HUBC065NBK」も考慮しましたが、価格的にORICO製の「MH4PC」を選択。

ORICO USB C ハブ クランプ 固定 usb hub 3.0 4ポート 5Gbps高速転送 USB-C 給電ポート付き（5V/3A） バス...

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Bluetooth v5.3(LE Audioのみ対応)で直接スマホと繋ぐ

・Google Pixelシリーズ(Pixel 7以降)

・Samsung Galaxy Sシリーズ(Galaxy S23、Z Fold4、Z Flip 4、A54、M54、Tab S9、Tab 5 Active以降)

・SONY Xperiaシリーズ(Xperia 5 IV以降、Xperia 1 IV以降)

・ASUS ZenFoneシリーズ(ZenFone 10以降)

・Xiaomi 14シリーズ以降(MIX Flip、POCO X6/F6 Pro以降)

Bluetooth v5.3(LE Audioのみ)対応のAndroidスマートフォン系は上記の通り。

「INZONE Buds(WF-G700N)」は「Bluetooth v5.3(LE Audioのみ対応)」となり、USB Type-C送受信機を使用せず直接Bluetoothで接続する場合は「LE Audio対応のスマートフォン」が必要となります。

「LE Audio」自体が非常に最近できた規格(2022年7月)のため、対応しているスマートフォンは比較的新しい製品に限られています。

この問題を解決するために別途USB Type-C送受信機「YY2980」が付属する訳ですが。

USBトランシーバーモード→Bluetoothモードに切り替える方法について

• 機器登録（ペアリング）済みのAndroid搭載スマートフォンと接続する – INZONE Buds ヘルプガイド (Web取扱説明書)

良くない点の1つとしては「Webの取扱説明書」に何故かBluetooth v5.3(LE Audio)でスマートフォンと接続する方法の解説が載っていない事。

「Webの取扱説明書」には「ケースからイヤホンを取り出す → イヤホンを耳に装着 → ＋ L/R側のタッチセンサーを1秒触れたままにする → USBトランシーバーモード → Bluetoothモードに切り替え」と記載が有りますが、何度やっても「USBトランシーバーモード → Bluetoothモードに切り替え」が出来ませんでした。

• INZONE Buds　接続モードを切り替える方法 – YouTube

イヤホンをケースに格納 → ケースの蓋は開けたままでケース背面のスイッチを約5秒押し続けるとケース正面のLEDが青色に点滅 → スマートフォンからBluetooth機器を検索 → 「INZONE Buds」をペアリング

調べてみると「上記動画」が見つかり、ペアリングの仕方を見ていると「Webの取扱説明書」の解説とは全く異なるモード変更方法が記載されていました。

一体どこのポンコツが「Webの取扱説明書」を作ったのかは分かりませんが、明らかに「上記動画」の接続方法とは異なるペアリング方法が解説されているのは訳が分かりません。

1度Bluetoothペアリングさえしてしまえば「Webの取扱説明書」の「L/Rのタッチセンサーを1秒以上長押し」で「USBトランシーバーモード → Bluetoothモードに切り替え」が簡単に出来るようになりました。

恐らく初めてBluetoothモードで使う場合はこの手順を踏む必要があるようで、2回目以降はイヤホンL/Rの1秒以上長押しでUSBトランシーバー→Bluetoothモードの切替が出来るようになるみたいです。

何故この内容を「Webの取扱説明書」に記載しないのか理解できません。不親切すぎます。

切断からの再接続について

接続は「Bluetooth v5.3(LE Audioのみ)」になるので、当然送受信機から離れてしまうと一旦切断されます。

その後送受信機に近付くと約3秒ほどで自動的に再接続が行われ、問題なく音類が流れ始めるため「接続処理等(ボタンを押す等)は一切不要」な仕様になっていました。

送受信距離は木造2階建ての家で2階に送受信機設置、1階に降りてもある程度は接続できていたため、実用性は十分にあります。

但し送受信機の設置場所はなるべくイヤホンに近く、高さが無いようにした方が意図していない切断等も少なく、安定して使えるため、送受信機の設置場所に注意が必要です。

音質について

• 設定ソフトウェア INZONE Hub | ゲーミングギア INZONE™（インゾーン） – ソニーストア

ここ最近はインイヤーモニターのカナル式イヤホンばっかり使ってきましたが、音に違和感なく使えたため「さすがSONY」と言える音質です。

特にイコライザー系をいじる程違和感の感じる音質でもなく、デフォルトで十分優秀です。

一応「INZONE Hub」で「イコライザー」という名称で「Flat、FPS-1、FPS-2、FPS-3、Bass Boost、Music/Video、Custom」から選んで簡単に音質面の変更してみたり、「Custom」で細かく弄ったりすることが可能。

マイクの音質について

Discordを使用し、マイクの音質をチェックして頂きましたが「完全ワイヤレスイヤホン(Bluetoothイヤホン)の音質と大差はない(音質は良くない)」という結論に。

「商品ページ」でもマイクの音質にあまり触れられていない辺り、重視されていないことが分かります。

「INZONE Buds(WF-G700N)」を使っている配信者系は殆どがコンデンサーマイクにミキサーを入れている辺り、「INZONE Buds(WF-G700N)」の音質ではカバーしきれない壁+他機器との連携の差等があるため、マイクの音質を求める方には不向きです。

純粋にコンデンサーマイクやダイナミックマイク等を導入して、「INZONE Buds(WF-G700N)」は聞き専として利用するのが無難です。

ソフトウェアの出来について

• 設定ソフトウェア INZONE Hub | ゲーミングギア INZONE™（インゾーン） – ソニーストア

ソフトウェア「INZONE Hub」で「INZONE Buds(WF-G700N)」の設定を一元で管理でき、2025年10月現在Windows用のソフトのみリリースされています。

設定、確認が行える項目は「音質、イコライザー、ダイナミックレンジコントロール(音の最大、最小の調整)、ノイズキャンセリング、外音取り込み(音量調整、ボイスフォーカスON/OFF)、立体音響、音場の最適化、サウンドトーンの最適化、マスター音量、ゲーム/チャットバランス、マイク音量、オートゲインコントロール、マイクテスト、サイドトーン、L/Rタッチセンサーのショートカットキー設定、最適なイヤーピース判定、自動電源ON/OFF、通知音と音声ガイダンス、言語(日本語/英語/中国語)、バッテリー残量(L/R/充電ケース)、Bluetoothの発信・着信時の自動切換えON/OFF、本体ソフトウェア情報(L/R/USBトランシーバー)」等多岐に渡ります。

何気にイヤホンの「L/R/ケース側のバッテリー残量」を「1%刻み」で確認できるのは地味に有り難かったり。

他社系に比べてソフトウェアの設定項目はかなり多く、実用的な設定も数多くあることから「ソフトウェア面も言うほど悪くは無い」という印象です。

遅延に関して

多忙でゲーム周りの検証をしている暇が無かったのでこの辺りは評価無しで。

完全ワイヤレスイヤホン系に比べると遅延は少なく感じます。

ノイズキャンセリングに関して

ノイズキャンセリング機能はイヤホンのタッチ操作やソフトウェア「INZONE Hub」から「ON/OFF」が可能で、BOSE系の完全ワイヤレスイヤホンと比べると劣るものの、必要十分な性能はあると言えるでしょう。

ノイズキャンセリング機能を使用するとバッテリーの持ちが「ノイズキャンセリングOFF+USBレシーバー: 12時間」が「ノイズキャンセリングON+USBレシーバー: 11時間」へと若干落ちてしまう点にご注意を。

因みにBluetooth v5.3(LE Audio)を使用した場合、「ノイズキャンセリングOFF+LE Audio: 24時間」が「ノイズキャンセリングON+LE Audio: 18時間」と、同様に時間が若干短くなる点にご注意を。

外音取り込み機能について

外音取り込み機能はノイズキャンセリング機能と同様に、イヤホンのタッチ操作やソフトウェア「INZONE Hub」から「ON/OFF」が可能で、内臓のマイクを使って外部の音をより聞き取りやすくする機能です。

実家にお住まいの方や一人暮らしでもインターホン等に気付くことができるので、必要に応じてONにすると良いでしょう。

まとめ

・有線イヤホンと同等の音質で違和感が無い

Sennheiser製のインイヤーモニターイヤホン「IE 100 PRO」を愛用していますが、「INZONE Buds(WF-G700N)」を聞いても違和感のない音質で、すぐに移行できたのは個人的に驚きました。

・マイクの音質は期待しない方が良い

マイクの音質は完全ワイヤレスイヤホン系と同じようなこもった音質で、お世辞に良いとは言えないクオリティでした。

スポンサードで使用している配信者系の多くは「INZONE Buds(WF-G700N)」を聞き専のイヤホンとして導入している方が多く、マイクはコンデンサーマイク or ダイナミックマイク+ミキサーのような環境で使っているため、そのような使い方が高音質且つ機材の使い分けが出来るのでお勧めです。

・有線の煩わしさから解放される

従来まではイヤホンのケーブルがテンキー横のキーボード上に掛かることが多く、場合によっては「、」、「。」、「DELITE」等のキーがイヤホンのケーブルと干渉し押し間違えることが多かったものの、無線化を行うことでその様な事が起きることはなくなり、トイレで離席した際でも無線のお陰で音を聞き続けられるという別のメリットも有りました。

・ソフトウェア「INZONE Hub」の出来は悪くない

ソフトウェア「INZONE Hub」の出来は予想していたより悪くなく、UIもそこまでBADという程でもないのは予想外でした。

設定項目が他社系に比べて多く、バッテリー情報周りをほぼリアルタイムで1%刻みで確認出来るのは非常に便利です。

唯一問題なのは「INZONE Hub」がWindows PC専用であり、Androidスマホのアプリ経由で設定類が変更できないのがネックという事ぐらいでしょうか。

購入は以下より

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