ASUS製のSocket AM4用Micro-ATXマザーボード「PRIME A520M-K」をレビューする

先日特価になっていたASUS製のSocket AM4用Micro-ATXマザーボード「PRIME A520M-K」を購入したので簡単なレビューを。

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スペック一覧

 

メーカー ASUS
型番 PRIME A520M-K
対応ソケット AMD Socket AM4
チップセット AMD A520
規格 Micro-ATX(22.6×22.1cm)
対応CPU Socket AM4用CPU系 ※対応CPU一覧
メモリ DDR4×2スロット(最大64GB迄、最大4600MHz迄)
M.2スロット M.2 2242/2260/2280(PCIe 3.0×4接続 or SATA3/NGFF)×1スロット
SATA3ポート SATA3(6Gbps)×4ポート(RAID 0/1/10対応)
無線LAN 非搭載(スロット無)
有線LAN RJ45×1(Realtek RTL8111H、最大1Gbps)
オーディオ Realtek ALC887 7.1ch
拡張スロット PCIe 3.0×16スロット: 1個(CPU直結)
PCIe 3.0×1: 2個(AMD A520チップセット経由)
USBポート周り 背面I/O側: USB 3 Type-A(5Gbps)×4ポート、USB 2.0 Type-A(480Mbps)×2ポート
前面側: USB 3 Type-A(5Gbps)×2ポート、USB 2.0 Type-A(480Mbps)×4ポート
BIOSアップデート機能 USBメモリからBIOSアップデート可能な「ASUS EZ Flash 3 Utility 3」に対応
ディスプレイ出力 HDMI 2.1(4K@60Hz)×1ポート、D-Sub×1ポート
メーカー公式URL メーカー公式URL

 

AMD A520を搭載したローエンド向けのMicro-ATXマザーボードで、Socket AM4用マザーボードとしては最廉価チップセットとなるため「PCIeスロットがPCIe 3.0迄(X570/B550等はPCIe 4.0対応)」「CPU直結のPCIeレーンが×16のみ(×8/×8等割る事が出来ない)」「高速なUSBポート系(10Gbps)が少ない」「SATAポートが少ない」等、X570/B550と大幅に差別化が行われています。

ただビジネス向けのPCや、機能をそこまで求めない環境の場合はこれらで十分すぎるPCとなり得るので、価格重視の構成に利用しやすいマザーボードと言えるでしょう。

 

 

 

パッケージおよび付属品一覧

・マザーボード本体

・取説、冊子類

・ドライバーDVDディスク

・I/Oパネル

・M.2固定用スペーサー

・SATA3対応ケーブル×2本(撮影し忘れてます)

最廉価マザーボードのため付属品は必要最低限です。

2025年ではミドル系のマザーボードでもI/Oパネルがマザーボードに固定されている製品が多くなってきましたが、Socket AM4という古い製品のためか「I/Oパネルはマザーボードと分離するタイプ」となっています。

 

 

 

マザーボード外観

最廉価のチップセット「A520」を搭載した安価なマザーボードとなるため、CPU周辺のVRMにヒートシンク等は非搭載

A520チップセット自体も発熱が低いためか、かなり背が低いヒートシンクのみのシンプルなマザーボードです。

 

 

 

最上位の「Ryzen 9 5950X」にも対応

本製品はSocket AM4で最強の「16コア、32スレッド、TDP 105W」を誇る最上位CPU「Ryzen 9 5950X」にも対応しており、「BIOS 1004以降」であれば動作するようです。

その影響かCPU用の電源は「4+4のEPS 8ピン」となっており、古い電源などは対応していないことがある点にご注意を。(もう殆ど無いかと思いますが…)

 

 

 

DDR4×2スロット(最大64GB)

メモリスロットは「DDR4×2スロット(最大64GB迄、DDR4-4600MHz迄)」となっており、最近ではDDR4-3200 32GB×2 計64GBセットが2万円以下で購入できるため、2スロットでも特に問題は無いと言えそうです。

 

 

 

PCIe拡張スロット

PCIe 3.0×16スロット: 1個(CPU直結、PCIe 3.0×16レーン割当)

PCIe 3.0×1: 2個(AMD A520チップセット経由、PCIe 3.0×1、PCIe 3.0×1割当)

 

拡張スロットは「PCIe 3.0×16スロット(CPU直結)」「PCIe 3.0×1スロット 計2個(A520経由)」の3つのみとなります。

PCIe 3.0×16スロットに2スロット占有のグラフィックカードを接続した場合はギリギリPCIe 3.0×1スロットが利用できますが、3スロット占有のグラフィックカードを接続した場合、拡張スロット一切利用できなくなる点にご注意を。

 

 

 

M.2スロット

M.2スロット(M.2 2242/2260/2280、PCIe 3.0×4接続 or SATA3/NGFF)は1か所のみで、PCIe 3.0×4迄の対応でコストカットの波がここまで来ています。

その反面「NVMe(PCIe 3.0×4、SATA3/NGFF)両対応」となっているため、様々なM.2 SSDに対応が可能です。

複数のM.2 SSDを挿したいという方はより上位のチップセット「B550/X570」系のマザーボードがお勧めです。

 

 

 

SATA3ポート

SATA3×4ポートは「マザーボード右下」に搭載されており、全て単ポートとなっているためケーブルラッチが取り外しやすくなっています。(ハイエンド系に多い縦2階建てSATA3のタイプはラッチが外しにくい)

 

 

 

ファン電源

 

ファン電源は「CPU FAN」「CHA FAN」計2か所で非常に少なくなっています。

最低でもCPU FAN、前面、背面、上面、底面の5個程度はファン電源があっても良かったのでは?と感じますが、最廉価チップセットと考えれば仕方が無いのかもしれません。

 

 

 

PCケース用USBピンヘッダ

 

PCケース用の前面USBピンヘッダはATX24ピン下に搭載されており「USB 3(5Gbps) Type-A/Type-C×2ポート」を前面に出すことが可能です。

残念ながらより高速な「USB 3(10Gbps)」ではないため、コストの兼ね合いかと思われます。

 

 

 

I/Oシールド側

・PS/2端子

・USB 3(5Gbps) Type-A×2ポート

・D-Sub出力

・HDMI 2.1出力(4K@60Hz対応)

・USB 2.0(480Mbps) Type-A×2ポート

・USB 3(5Gbps) Type-A×2ポート

・RJ45×1(Realtek RTL8111H、最大1Gbps)

・3.5mm AUX出力/入力×3ポート(Realtek ALC887 7.1ch)

 

I/Oパネルは「分離型」のためPCケースに取り付ける際に忘れないようご注意を。

最廉価チップセットのため「USB 3(5Gbps)」が最速で、「USB 3(10Gbps)ポート」は非搭載

珍しくレガシーな「PS/2ポート」、「D-Sub出力」を搭載しているものの、USBポート数は少なめな点にご注意を。

 

 

 

USBメモリからBIOSが更新可能な「ASUS EZ Flash 3 Utility 3」に対応

USBフラッシュメモリからBIOSを更新可能な「ASUS EZ Flash 3 Utility 3」に対応しており、筆者も検証した過程を動画として公開しておりますので、参考にどうぞ。

なお安価なマザーボードとなるためCPUやメモリ無しでBIOSをアップデートできる「BIOS Flashback」には非対応です。

 

 

 

マザーボード裏面

マザーボード裏面。

特にコンデンサー類の実装などは無く、Socket AM4用のリテンションを固定しているバックプレートが付属しています。

 

 

 

フロントパネル用コネクタ

フロントパネル用コネクタ類(POWER SWITCH/RESET/POWER LED/HDD LED/Speaker等)はSATA3ポート×4の横に搭載されています。

 

 

 

CMOSクリアジャンパピン

CMOSクリア用のジャンパピンは「フロントパネル用コネクタ」の隣に搭載

面倒であれば電池を抜いて電源を1、2回入れてあげればジャンパピンをショートさせる必要は無いかと思います。

 

 

 

USB 2.0ピンヘッダ

USB 2.0用のピンヘッダは2系統あり、「フロントパネル用コネクタ」の隣に搭載されています。

 

 

 

搭載チップ関連

Realtek RTL8111H、最大1Gbps

 

 

Realtek ALC887: 7.1chオーディオ出力

 

 

ASUS DIGI+VRM EPU(Infineon ASP1106JGQW): 6フェーズPWMコントローラー?

 

 

NuvoTon NCT6798D-R: IOコントローラー

 

 

Winbond 25Q256JWEQ: BIOS格納用フラッシュ(256MB)

 

 

 

Ryzen 7 5700Xとセットで動作確認

 

「Ryzen 5700X + DDR4-3200 32GB×2 + GTX 1050 Ti」で動作確認を行いました。

構成がシンプルで、M.2スロットとPCIeレーンの切替等も無いため初心者に優しいマザーボードと言えそうです。

 

 

 

まとめ

・安価且つ必要十分な機能が揃ったマザーボード

5,000円以下で購入できるSocket AM4用のMicro-ATXマザーボードで、USBメモリ経由でBIOSをアップデートする事が出来る機能を搭載していたり、PCIe拡張スロットを使って拡張カードを挿せるようになっている等必要十分な機能が揃っているマザーボードです。

 

ファン電源、高速なUSBポート等は少ない

マザーボード上にあるファン電源は「たった2個」「高速なUSBポート(5Gbps)も少なめ」な点はデメリットです。

 

Ryzen 9 5950Xのような高TDP CPUも動作

「Ryzen 9 5950X」のようなSocket AM4用の高TDP CPU(105W)も動作するため、安価ながら電源周りはしっかりしているマザーボードと言えます。

 

 

購入は以下より

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