ASUS製のSocket AM4用Micro-ATXマザーボード「PRIME A520M-K」をレビューする
先日特価になっていたASUS製のSocket AM4用Micro-ATXマザーボード「PRIME A520M-K」を購入したので簡単なレビューを。
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- 1. スペック一覧
- 2. パッケージおよび付属品一覧
- 3. マザーボード外観
- 4. 最上位の「Ryzen 9 5950X」にも対応
- 5. DDR4×2スロット(最大64GB)
- 6. PCIe拡張スロット
- 7. M.2スロット
- 8. SATA3ポート
- 9. ファン電源
- 10. PCケース用USBピンヘッダ
- 11. I/Oシールド側
- 12. USBメモリからBIOSが更新可能な「ASUS EZ Flash 3 Utility 3」に対応
- 13. マザーボード裏面
- 14. フロントパネル用コネクタ
- 15. CMOSクリアジャンパピン
- 16. USB 2.0ピンヘッダ
- 17. 搭載チップ関連
- 18. Ryzen 7 5700Xとセットで動作確認
- 19. まとめ
- 20. 購入は以下より
スペック一覧
- PRIME A520M-K|マザーボード – ASUS
- PRIME A520M-K スペック – ASUS
メーカー | ASUS |
型番 | PRIME A520M-K |
対応ソケット | AMD Socket AM4 |
チップセット | AMD A520 |
規格 | Micro-ATX(22.6×22.1cm) |
対応CPU | Socket AM4用CPU系 ※対応CPU一覧 |
メモリ | DDR4×2スロット(最大64GB迄、最大4600MHz迄) |
M.2スロット | M.2 2242/2260/2280(PCIe 3.0×4接続 or SATA3/NGFF)×1スロット |
SATA3ポート | SATA3(6Gbps)×4ポート(RAID 0/1/10対応) |
無線LAN | 非搭載(スロット無) |
有線LAN | RJ45×1(Realtek RTL8111H、最大1Gbps) |
オーディオ | Realtek ALC887 7.1ch |
拡張スロット | PCIe 3.0×16スロット: 1個(CPU直結) PCIe 3.0×1: 2個(AMD A520チップセット経由) |
USBポート周り | 背面I/O側: USB 3 Type-A(5Gbps)×4ポート、USB 2.0 Type-A(480Mbps)×2ポート 前面側: USB 3 Type-A(5Gbps)×2ポート、USB 2.0 Type-A(480Mbps)×4ポート |
BIOSアップデート機能 | USBメモリからBIOSアップデート可能な「ASUS EZ Flash 3 Utility 3」に対応 |
ディスプレイ出力 | HDMI 2.1(4K@60Hz)×1ポート、D-Sub×1ポート |
メーカー公式URL | メーカー公式URL |
AMD A520を搭載したローエンド向けのMicro-ATXマザーボードで、Socket AM4用マザーボードとしては最廉価チップセットとなるため「PCIeスロットがPCIe 3.0迄(X570/B550等はPCIe 4.0対応)」、「CPU直結のPCIeレーンが×16のみ(×8/×8等割る事が出来ない)」、「高速なUSBポート系(10Gbps)が少ない」、「SATAポートが少ない」等、X570/B550と大幅に差別化が行われています。
ただビジネス向けのPCや、機能をそこまで求めない環境の場合はこれらで十分すぎるPCとなり得るので、価格重視の構成に利用しやすいマザーボードと言えるでしょう。
パッケージおよび付属品一覧
・マザーボード本体
・取説、冊子類
・ドライバーDVDディスク
・I/Oパネル
・M.2固定用スペーサー
・SATA3対応ケーブル×2本(撮影し忘れてます)
最廉価マザーボードのため付属品は必要最低限です。
2025年ではミドル系のマザーボードでもI/Oパネルがマザーボードに固定されている製品が多くなってきましたが、Socket AM4という古い製品のためか「I/Oパネルはマザーボードと分離するタイプ」となっています。
マザーボード外観
最廉価のチップセット「A520」を搭載した安価なマザーボードとなるため、CPU周辺のVRMにヒートシンク等は非搭載。
A520チップセット自体も発熱が低いためか、かなり背が低いヒートシンクのみのシンプルなマザーボードです。
最上位の「Ryzen 9 5950X」にも対応
- PRIME A520M-K CPUサポート – ASUS
- AMD Ryzen™ 9 5950X デスクトップ プロセッサ – AMD
本製品はSocket AM4で最強の「16コア、32スレッド、TDP 105W」を誇る最上位CPU「Ryzen 9 5950X」にも対応しており、「BIOS 1004以降」であれば動作するようです。
その影響かCPU用の電源は「4+4のEPS 8ピン」となっており、古い電源などは対応していないことがある点にご注意を。(もう殆ど無いかと思いますが…)
DDR4×2スロット(最大64GB)
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- DDR4-3200 32GB×2枚 計64GBセット – 価格.com
メモリスロットは「DDR4×2スロット(最大64GB迄、DDR4-4600MHz迄)」となっており、最近ではDDR4-3200 32GB×2 計64GBセットが2万円以下で購入できるため、2スロットでも特に問題は無いと言えそうです。
PCIe拡張スロット
PCIe 3.0×16スロット: 1個(CPU直結、PCIe 3.0×16レーン割当)
PCIe 3.0×1: 2個(AMD A520チップセット経由、PCIe 3.0×1、PCIe 3.0×1割当)
拡張スロットは「PCIe 3.0×16スロット(CPU直結)」、「PCIe 3.0×1スロット 計2個(A520経由)」の3つのみとなります。
PCIe 3.0×16スロットに2スロット占有のグラフィックカードを接続した場合はギリギリPCIe 3.0×1スロットが利用できますが、3スロット占有のグラフィックカードを接続した場合、拡張スロット一切利用できなくなる点にご注意を。
M.2スロット
M.2スロット(M.2 2242/2260/2280、PCIe 3.0×4接続 or SATA3/NGFF)は1か所のみで、PCIe 3.0×4迄の対応でコストカットの波がここまで来ています。
その反面「NVMe(PCIe 3.0×4、SATA3/NGFF)両対応」となっているため、様々なM.2 SSDに対応が可能です。
複数のM.2 SSDを挿したいという方はより上位のチップセット「B550/X570」系のマザーボードがお勧めです。
SATA3ポート
SATA3×4ポートは「マザーボード右下」に搭載されており、全て単ポートとなっているためケーブルラッチが取り外しやすくなっています。(ハイエンド系に多い縦2階建てSATA3のタイプはラッチが外しにくい)
ファン電源
ファン電源は「CPU FAN」、「CHA FAN」の計2か所で非常に少なくなっています。
最低でもCPU FAN、前面、背面、上面、底面の5個程度はファン電源があっても良かったのでは?と感じますが、最廉価チップセットと考えれば仕方が無いのかもしれません。
PCケース用USBピンヘッダ
PCケース用の前面USBピンヘッダはATX24ピン下に搭載されており「USB 3(5Gbps) Type-A/Type-C×2ポート」を前面に出すことが可能です。
残念ながらより高速な「USB 3(10Gbps)」ではないため、コストの兼ね合いかと思われます。
I/Oシールド側
・PS/2端子
・USB 3(5Gbps) Type-A×2ポート
・D-Sub出力
・HDMI 2.1出力(4K@60Hz対応)
・USB 2.0(480Mbps) Type-A×2ポート
・USB 3(5Gbps) Type-A×2ポート
・RJ45×1(Realtek RTL8111H、最大1Gbps)
・3.5mm AUX出力/入力×3ポート(Realtek ALC887 7.1ch)
I/Oパネルは「分離型」のためPCケースに取り付ける際に忘れないようご注意を。
最廉価チップセットのため「USB 3(5Gbps)」が最速で、「USB 3(10Gbps)ポート」は非搭載。
珍しくレガシーな「PS/2ポート」、「D-Sub出力」を搭載しているものの、USBポート数は少なめな点にご注意を。
USBメモリからBIOSが更新可能な「ASUS EZ Flash 3 Utility 3」に対応
- ASUS PRIME A520M-K EZ Flash 3 Utility 3を使ったBIOSアップデートの方法について – YouTube
- [マザーボード] ASUS EZ Flash 3 Utilityの概要 | サポート 公式 – ASUS
USBフラッシュメモリからBIOSを更新可能な「ASUS EZ Flash 3 Utility 3」に対応しており、筆者も検証した過程を動画として公開しておりますので、参考にどうぞ。
なお安価なマザーボードとなるためCPUやメモリ無しでBIOSをアップデートできる「BIOS Flashback」には非対応です。
マザーボード裏面
マザーボード裏面。
特にコンデンサー類の実装などは無く、Socket AM4用のリテンションを固定しているバックプレートが付属しています。
フロントパネル用コネクタ
フロントパネル用コネクタ類(POWER SWITCH/RESET/POWER LED/HDD LED/Speaker等)はSATA3ポート×4の横に搭載されています。
CMOSクリアジャンパピン
CMOSクリア用のジャンパピンは「フロントパネル用コネクタ」の隣に搭載。
面倒であれば電池を抜いて電源を1、2回入れてあげればジャンパピンをショートさせる必要は無いかと思います。
USB 2.0ピンヘッダ
USB 2.0用のピンヘッダは2系統あり、「フロントパネル用コネクタ」の隣に搭載されています。
搭載チップ関連
Realtek RTL8111H、最大1Gbps
Realtek ALC887: 7.1chオーディオ出力
ASUS DIGI+VRM EPU(Infineon ASP1106JGQW): 6フェーズPWMコントローラー?
NuvoTon NCT6798D-R: IOコントローラー
Winbond 25Q256JWEQ: BIOS格納用フラッシュ(256MB)
Ryzen 7 5700Xとセットで動作確認
「Ryzen 5700X + DDR4-3200 32GB×2 + GTX 1050 Ti」で動作確認を行いました。
構成がシンプルで、M.2スロットとPCIeレーンの切替等も無いため初心者に優しいマザーボードと言えそうです。
まとめ
・安価且つ必要十分な機能が揃ったマザーボード
5,000円以下で購入できるSocket AM4用のMicro-ATXマザーボードで、USBメモリ経由でBIOSをアップデートする事が出来る機能を搭載していたり、PCIe拡張スロットを使って拡張カードを挿せるようになっている等必要十分な機能が揃っているマザーボードです。
ファン電源、高速なUSBポート等は少ない
マザーボード上にあるファン電源は「たった2個」、「高速なUSBポート(5Gbps)も少なめ」な点はデメリットです。
Ryzen 9 5950Xのような高TDP CPUも動作
「Ryzen 9 5950X」のようなSocket AM4用の高TDP CPU(105W)も動作するため、安価ながら電源周りはしっかりしているマザーボードと言えます。
購入は以下より
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