- アクションカメラ王者「GoPro」が赤字転落の理由 – 東洋経済オンライン
- GoPro「凋落」の理由、華々しいスタートアップの紆余曲折を振り返る 大きな分岐点は8年前に – ITmedia
ここ最近GoPro社に関して厳しい記事が複数出ており、代々の機種を使ってきた筆者からすれば「そうなるだろうな」という感想しか出ません。
ハードウェア/ソフトウェア面で不具合が続く
- GoPro HEROシリーズで充電ケーブルを抜いても充電LEDが付きっぱなしになる場合の対処方法 – Recon-ReviewDays
既に記事を書いていますが「上記記事」のようにGoPro HERO7以降からHERO12迄ハード、ソフトウェア面で不具合が続いており、筆者も何度も体験しました。
通常であればモデルチェンジで修正される、症状が出にくくなるといった対策が取られますが、その対策が取られていません。
バッテリーが大きくなっても発熱対策が不十分
- HERO11 Blackファームウェアアップデートで、4K120での10-bit撮影などが可能に – gopro.com
GoProはHERO11以降4K120pで撮影できるようになり、より高発熱化、バッテリー容量により撮影時間の制限を強く受けるようになりました。
- GoPro HERO13 Black – Review & Teardown – hypoxic
- 【GoPro HERO 13 Black】変わり映えのなさに企業努力求む。 – YouTube
- GoPro 13 vs 12 vs Insta360 Ace Pro vs DJI Action 4『Heat Resistance Test』耐熱テスト(GoPro13 #3) – YouTube
- 【参考動画】GoPro HERO13 の熱停止検証 in 暑い室内 and ヤバい屋外「GoPro12とAction4とAceProとの比較、サーモグラフィーもあるよ」 – YouTube
2024年10月時点で最新のGoPro HERO 13でも外観形状の変化や内部構造の一部変化で発熱対策が行われ、より長時間撮影が行えるようになったとの事ですが、SoCがHERO10/11/12と同じく「GP2」が引き続き採用されており、SoCの微細化なども行われなかったため言われるほど大きな改善はなかったと複数のレビューが出ています。
対して他社製(DJI Action 4、Insta360 Ace Pro等)系の方が長く撮影できている例が多く、「GoProを選ぶ必要性」が失われているのも事実。
サポート面があまりにも残念
- GoProの折り返し電話サポートが待っても待っても掛かって来ない件に関して – Recon-ReviewDays
- gopro サポート 繋がらない 検索 – Twitter/X
- GoPro社の対応は異常じゃ無いですか?1週間!サポートに全くつながらない。連絡もしてこない! – GoPro SUPPORT
すでに何度も書いているので耳にタコが出来ていそうですが、gopro.comのJP/JAサポートは2024年9月26日現在「折り返しの電話サポートのみ(チャットサポート無)」です。
筆者の場合は7日以上待ちましたが折り返しの電話は無く、その間に何度もケース番号を入れて問い合わせを行いましたが連絡は有りませんでした。
gopro.comの言語を「AMERICAS + THE CARIBBEAN → United States → English」から英語圏に切り替えると何故か「チャットサポート or 折り返しの電話サポート」の2種類から選べます。(詳細は上記リンクより)
gopro.comのサブスクに入っていてもこのサポート品質(そもそも折り返し電話が来ない時点でサポート受けられていない)なので、「売ったら売りっぱなし、サポート無し」という意識で購入する必要があります。
因みにこのサポートに繋がらない問題は全世界で起きており、「公式サポートフォーラム」上でも同様のコメントが溢れている所から数年前から常態化しているようです。
没落の原因
没落の原因は「ハード、ソフトウェア面の品質向上が無かった/少なかった」、「gopro.comでサブスクを始めた割には優先サポートが受けられず、折り返し電話すら来ない為サポートが受けられない=入る価値が無い」、「周辺機器を別売りにして、カメラ本体が安くても結果高くなるビジネスモデル」、「バッテリーの互換性を頻繁に捨ててしまう」という部分が顧客満足度を大幅に低下させ、結果次は別メーカー製を買おうとなってしまった結果なのではないか?と感じます。
他社製品は毎度過去モデルの悪い点を潰してきており、サポートも体制もgopro.comに比べると大幅に改善されているため「GoProを選ぶ意味とは?」となりつつあります。
もう筆者はGoProの製品を買うことはまず無いと思いますが、今後のモデルで「欲しい」と感じさせるような製品、サポート体制の強化に期待したいと思います。