- クリエイターパソコン(PC)「raytrek」 – ドスパラ
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先日とあるお店でドスパラ/THIRDWAVE製の10.1インチ/Pentium N5000/8GB/128GB SATA3/Windows 11内臓のタブレットPC「Raytrek DG-D10IWP2」を入手したので簡単に分解してみました。
分解方法はディスプレイ面から
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分解方法はディスプレイ面から「ブレードスクレーパー/スパッジャー」を入れて、ディスプレイと背面をツメで固定している部分を外していくのみ。
慎重にやっていかないと本体下面のPOGOピンを繋ぐLIFケーブルや固定用のツメを破壊しかねないので焦らずゆっくり作業していきましょう。
分解
分解の難易度はディスプレイ面を剥がすところが9.9割で、後はCPU上に載っている鉄板を剥がすのみ(0.1割)。
本体は中国 Techvision製
- Techvision – One-stop Embedded AIoT Solutions Provider – Techvision
- Thirdwave Corporation DG-D10IWP – Geekbench Browser
「Raytrek DG-D10IWP2」の製造元はCPU-ZのMotherbordタブに表示された内容を信用すると中国企業の「Techvision」で、「Model:1026E」との事。
- Techvision 2022.09.19 PDF – Techvision
簡単にモデル番号を調べてみると「Techvision 2022年9月分PDF」が出てきており、「THIRDWAVE」への納入実績、金額類の記載があるところから、間違ってはなさそう。
CPUはPentium Silver N5000
CPUはIntel製の「Pentium Silver N5000(4C/4T/1.1~2.7GHz/UHD Graphics 605/18基/TDP 6W/Gemini Lake/14nm)」となっており、ファンレス。
分解して初めて気づきましたが、鉄板1枚でCPUを含むそのほか電源部分も同時に冷却(しかもファンレス)しているところから、明らかに冷却能力不足です。
同端末を10分前後使っていると動作が遅く感じる部分がある(動作周波数が2.3GHz前後までしか上がらない)のは恐らく冷却能力不足にあると思います。
メモリはLPDDR4-2133? 計8GB
メモリはSK Hynix製の「H9HCNNNBPUML-HRNLN」が4枚並べられており、恐らくLPDDR4-2133 計8GB(2GB×4枚)だと思われます。
CPU-ZやHWINFO64でも詳細が出なかったので不明。
M.2 2242でSSDは交換可能、但しSATA3
SSDは「M.2 2242(SATA3/NGFF) 128GB」を採用しており、SSDの交換は可能。
コントローラーは「Phison製PS-3111-S11(DRAMレス)」でNANDは「TLC」の模様。
NVMeではなく低発熱&Seq 550MB/s前後の規格「M.2 2242(SATA3/NGFF)」なので、さすがに交換用のSSDは持っていなかった…。
無線LANはオンボード(M.2 1216)で交換不可
- インテル® Wireless-AC 9461 – Intel
無線LANは「オンボード(M.2 1216)搭載で交換不可」でした。
内蔵されているチップは「Intel製Wireless-AC 9461(Wi-Fi 5/11ac迄/Bluetooth v5.1)」でストリームは「1×1(433Mbps)」となるため速度はかなり遅め。
外部インターフェースはUSB Type-C×1ポートのみとなり、ネットワーク接続はこのWi-Fiチップに掛かっているので「2×2」対応品にしていただきたかった。
外部インターフェースはまさかのUSB Type-C×1ポートのみ
外部インターフェースは「USB Type-C×1ポート(USB 3.0/5Gbps/ANX7447/DP Altモード対応/USB PD 3.0/3.5mm AUX兼用)」となっており「充電している場合周辺機器が使えない」という仕様がかなり微妙でした。
勿論USB PD対応のType-Cハブを使用していれば問題ないものの、持っていない場合マウス、キーボードどちらかを接続すると充電ができないのが非常に面倒。
この仕様であるならば、最低限USB Type-Cポートは2ポートあっても良かったのでは?と思ってしまいました。
バッテリーは3370A7(7.6V/4000mAh/30.4Wh)を採用
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バッテリーは「DONGGUAN GANFENG ELECTRONICS CO., LTD.製」の「3370A7(7.6V/4000mAh/30.4Wh/PSE:サードウェーブ)」が内蔵されていました。
全体的に見てクオリティは低め
CPUが冷却不足によりターボクロック最大2.6GHz迄伸び切らない(2.3GHz前後)という仕様はあまりにも無駄で、全ての体験に影響を及ぼしていることを考えると「クオリティは低い」と言わざるを得ません。
Wacom製の「feel IT technologies(4,096段階)」に対応したデジタイザーを搭載したクリエーター向けのPCであるならば「遅いと感じさせない設計努力」があっても良かったはず。
このようなタブレットを「クリエイター向き」といって売るにはさすがに無理があるのでは?と感じてしまうほどでした。
正直中古で入手出来たから良かったものの、このクオリティで約8万円は非常に厳しい。