Marvell 10Gbps用LANチップ「AQC113C」の接続が頻繁に切断される件に関して

Marvell 10Gbps用LANチップ「AQC113C」の接続が頻繁に切断される件に関して

ここ最近愛用しているASUS製のマザーボード「ProArt Z690-CREATOR WIFI」にオンボードで搭載されているMarvell製の10Gbps用LANチップ「AQC113C」接続が頻繁に切断されるようになっています。

 

環境

マザーボード: ASUS ProArt Z690-CREATOR WIFI
ハードウェア: Marvell AQC113C(PCI\VEN_1D6A&DEV_94C0&SUBSYS_87F51043)
ドライバー: 3.1.7.0(2023年3月13日)
OS: Windows 10 Pro 22H2(19045.3086)

2023年7月現在ほぼ最新のドライバーとなっていますが、何故かMarvell側はAQC113CS用のドライバーを公式で用意していない?ようで、サポートページに「AQC113C or AQC113CS」等で調べても見当たりませんでしたMarvellさん、仕事してください。

因みに「ProArt Z690-CREATOR WIFI」のドライバーでも「Marvell Ethernet connection Driver V3.1.3.0 for Windows 11 64-bit. (WHQL)」迄の配布にとどまり、古いバージョンのみ(現在はWindows Updateや他採用機種系等で3.1.7.0が配布中)

 

 

 

現象

ネットワークチップ(AQC-113C)に負荷(と言ってもインターネットサーフィンやNASにデータ転送)を掛けていると突然インターネットに繋がらなくなり、Windows 10の右下にあるネットワークアイコン(地球儀)が「バツ」の状態となる。

発生頻度的には週1回~2回程度

 

 

Windows 10の「ネットワーク状態」「イーサネット」の項目でも「インターネットアクセスなし」と表示される。

 

 

当然のごとくYouTubeやTwitterも見れない状態(キャッシュで一部表示されている)となっています。

 

 

 

海外でも同様のトラブルが報告されている

海外や国内でもAQC113Cのドライバー(?)の問題でインターネットへの接続が失われる(但しデバイスマネージャーではデバイスは生きている)問題が多数発生しているようです。

現時点(2023年7月10日)で最新のドライバ(3.1.7.0)でも発生しているところを見ると、ドライバの更新ではまだ改善されてはいないように思います。

 

 

 

妥協方法

 

Windowsに搭載されている「Windows ネットワーク診断(設定→検索窓から”ネットワーク”と入力→ネットワークの状態→トラブルシューティング)」を実行すると「見つかった問題:デフォルトゲートウェイは使用できません:解決済み」と表示され、再起動をすることなくインターネットに繋がるようになりました

この時にWindows側が「インターネットアダプターをリセット」を行ってくれた事で接続が復帰しており、明らかに「AQC113C」の動作がおかしかったと思われます。

「AQC113C」の接続が切れるという方はこちらの方法を試してみるか、PCの再起動をお勧めいたします。

 

 

 

解決(?)方法

広告

現在検証中なので「直る」とは断言できないもののWindowsの「デバイスマネージャー」から「Marvell AQtion 10Gbit Network Adapter」を選択し「詳細設定タブ」から「Energy-Efficient Ethernet」の値を「Enabled→Disbled」に変更することで解決したという情報が。

なんかAQC107の時も見たような気がする…。

[追記]

結果から言うと効果はありませんでした

ですので、現時点で解決方法はありません

 

 

 

どこかで見た光景

AQUANTIA時代に設計された「AQC107」でも同じような症状が発生していましたが、最新の「AQC113C」でも出ている辺り「いい加減にしてくれ」とも言いたくなります。

そう考えると「Intel製のX540/X550ってめちゃくちゃ優秀だったんだな」と思わされました。ビックリするぐらいチップが熱かったけど。

適当な解説カテゴリの最新記事