毎週大阪・日本橋を徘徊していますが、この数週間のうちに急激な円安(115円前後→128円前後)となり、輸入品となるPCパーツ周りの値上げラッシュが始まっています。
回転が早いパーツ関連の値上げ
特に為替の影響を受けやすいのが回転の早いPCパーツ類「メモリ、HDD、マザーボード等」で2022年4月24日現在でも全体的に「値上がり傾向」と取れる値動きが有ります。
但し3月から4月と年度を跨いでいるため2021年度の在庫を3月末までに処分、2022年度の4月1日から値上げという所も多いため一概に円安が原因とは言えない可能性も。
DDR5メモリ価格推移グラフ
参考にCrucial DDR5-4800 32GB×2枚セット「CT2K32G48C40U5」の価格.comで公開されている価格推移グラフです。
2022年3月末~4月辺りにDDR5の流通が改善し一気に価格が下落したものの、2022年4月に入ってからというものの、急激な円安に見舞われ上昇傾向である事が分かります。
3.5インチ 8TB 価格推移グラフ
- WD80EAZZ [8TB SATA600 5640] の価格推移グラフ – 価格.com
この他にも売れ筋のWestern Digital製の3.5インチ HDD「WD80EAZZ」ですが、2021年度末の3月を底に2022年度の4月から値上げ傾向である事が分かります。
次回入庫以降値上げという声も
- 一部製品価格改定のお知らせ(2022年4月15日より) – ASUS Japan
店頭で数多くの店員様から「次回入庫以降値上げ」という話を頻繁に聞くようになり、既にASUS Japanでは単価が高いノートPCの価格改定(値上げ)が2022年4月15日に発表されており、即日から価格改定が適応となっています。
「値上げ=悪」と言った訳ではなく、ASUS Japanのように「為替に応じて値上げをプレスリリースで発表してくれるだけまだ良い」と言える状態なので、そこはお間違いなく。(大体はサイレント値上げが基本です。)
- ASRockのAMD系マザーボードが複数のショップで値上がり、18,980円→26,290円など – Akiba PC Hotline!
X570 Steel Legend 26,378円→30,800円
X570S PG Riptide 23,730~25,850円→28,600円
X570 Phantom Gaming 4 19,778~21,340円→25,300円
X570M Pro4 24,970円→29,480円
B550 Steel Legend 18,980~19,800円→26,290円
B550M Steel Legend 18,040円→20,900円
B550 PG Riptide 17,930~18,680円→22,880円
B550M PG Riptide 16,500円→18,040円
B550 Phantom Gaming 4 15,378~15,380円→17,930円
B550M Phantom Gaming 4 10,980円→14,960円
B550M Pro4 13,970円→16,280円
A520M-HDV 6,980円→8,800円
またASRock系のAMD系マザーボードも既に値上がり済みとなりIntel系のマザーボードに比べると「AMDマザーボード(B550/旧X570等)=安い」というイメージが有りましたが、値上がり幅を見ていると「そうも言えなくなっているな」と感じます。
ドル円130円を超える予想も
- 円安 1ドル=130円水準続くと家計はどうなる?専門家が試算 – NHKニュース
- インフレ 早くもピークアウトか?【経済コラム】 – NHKニュース
- 「1ドル=130円超」年後半にも、さらなる円安はあるか? – ダイアモンドオンライン
一部PCパーツも既に店頭売価の入れ替え(値上げ)が行われているようで、今後ドル円が130円を超えるという予測もあり「欲しい製品はお早めに…」といった状況。
上海のロックダウンにより、更なる追い打ちが…
- 上海の封鎖管理が物流や貿易などサプライチェーンに影響(中国) – JETRO
日本国内や海外でも新型コロナウイルスも2回目の接種が進み、感染者数も減少傾向で落ち着いたと思いきや「中国 上海でのロックダウン」による影響で物流周りはまだまだ不安定な状態が続くようなので「欲しい商品は手に入る内に」という状況はまだまだ変わりそうになさそうです。