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今後搭載機種が増えてくるであろうBayTrail-TのAtom Z3740、Z3740Dの違いについてまとめてみました。
Intel ARKの比較機能を使い、Atom Z3740、Z3740Dの違いを赤枠で強調しています。
↑ Intel ARKでAtom Z3740/3740Dを比較
画像ではわかりづらいため、差異部分のみ表にまとめてみました。
Atom Z3740 | Atom Z3740D | |
SDP | 2W | 2.2W |
最大メモリ | 4GB | 2GB |
対応メモリ | LPDDR3-1066 | DDR3L-RS 1333 |
メモリチャンネル数 | 2 | 1 |
メモリ帯域幅 | 17.1GB/s | 10.5GB/s |
グラフィック周波数 | 311MHz~667MHz | 313MHz~688MHz |
最大の違いは対応メモリとメモリチャンネル数、帯域幅の違いでしょう。
メモリの帯域幅の差はオンボードグラフィックにも影響するため、非常に重要な部分といえるでしょう。
LPDDR3とDDR3L-RSの違いについてはASCIIの記事で簡潔にまとめられており、以下の様な記述があります。
1つは消費電力の問題。LPDDR3はそもそも携帯電話などに向けて開発された省電力メモリーなので、動作時の消費電力も低く抑えられている。これに対しDDR3L-RSは、基本的にはPC向けのDDR3を若干低電圧(1.5V→1.35V)にして動作時の消費電力を若干下げた程度である。
“RS”は待機時にリフレッシュする際の消費電力を抑える機構で、稼動時の消費電力には無関係である。結果、タブレット向けのTDPの枠を考えた場合、 LPDDR3-1066×2とDDR3L-RS 1333×1がほぼ同じ消費電力であり、ここから制約が生まれたのであろうと想像できる。
もう一つは価格の問題。LPDDR3は、PC向けのDDR3と比較すると非常に高価である。相場で言えば、同じ速度/容量で比較した場合、LPDDR3はDDR3の3~4倍の価格となる。
対してDDR3L-RSは、DDR3とDDR3Lの価格が最近はほぼ同じ程度(強いて言えばDDR3Lが5%前後高価)で、DDR3L-RSはDDR3Lの10%増し程度の価格なので、DDR3比でも15%増しになるかならないかだ。
※4コアAtomの「Bay Trail」、タブレット向けは新機能満載 – ASCII より引用
私が馬鹿だからでしょうか、上記文章を読んでいると頭がこんがらがって来たので、適当にまとめました。(整合性が怪しいかもしれません。)
価格 | 消費電力 | |
DDR3 | 100% | 1.5V動作 |
DDR3L | DDR3より5%高価 | DDR3に比べ1.5V→1.35V低下 |
LPDDR3 | DDR3より300%~400%高価 ※同じ速度/容量で |
LPDDR3-1066×2 = DDR3L-RS 1333✕1 |
DDR3L-RS | DDR3Lより10%高価 DDR3より15%高価 |
DDR3L-RS 1333✕1=LPDDR3-1066×2 |
以上より、もしBayTrail-T搭載のタブレットを購入する際にはAtom Z3740搭載モデルをお勧めします。
何故ならば対応メモリがLPDDR3であり、最大積載メモリが4GB、メモリチャンネル数が2、帯域幅がAtom Z3740Dの約60%増しとなっているためです。
実際パフォーマンス差を確認したわけではありませんが、帯域幅の差がかなり大きく、オンボードグラフィックのパフォーマンスに大きく影響してきそうな予感がします。
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と、なるとパフォーマンスだけ見ればAcerのICONIA W4-820の方が良さそうな気がします。
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