高さ4.4cm、Mini-ITX向けCPUクーラーXIGMATEK『Praeton (LD963)』 パフォーマンスをチェックする (2/2)

Praeton (LD963) – XIGMATEK.com

XIGMATEK CPUクーラー Praeton LD963 – PCワンズ

先日購入した高さ4,4cmのMini-ITXケース向けCPUクーラー『Praeton (LD963)』の詳細な検証レビューとなります。

外観にレビュー関してはこちらをご覧ください。

 

 

H.D.Tの欠点

H.D.Tに関してはCPUがヒートパイプに直接触れるため、平滑度が下がり、上記画像のようにムラが発生してしまいます。

ですので、通常よりも少し多めのグリスを添付することをお勧めします。

 

 

 

 

取扱説明書がわかりづらい

取扱説明書の絵が致命的にわかりづらく、私も取り付け時に試行錯誤を繰り返しました。

特に上記表記では『XIGMATEK AMD』と言った印字が有りますが、製品にはその印字がなく、金具の表裏を判断するにも、形状の変化が少なくかなりわかりづらい。

 

 

 

※左:正解 (ネジの浮き無し)、右:不正解 (ネジが浮いている)

なお、表裏を知らず取り付けるとネジが浮いてしまうため、気づかず取り付けてしまう可能性もあると思うので注意して下さい。

 

 

 

 

CPUクーラーの取付にくさが目立つ

XIGMATEK製CPUクーラー『Praeton (LD963、LD964)』の固定方法が酷い – Re;con-ReviewDays

上記記事でも紹介させていただいておりますが、もう一度紹介させて頂きます。

  

『Praeton (LD963)』のバックプレートの固定はナットで固定する方式となっており、そのナットを付属品の『六角レンチ』で締める形となっています。

当然何度もナットを回しながら締めていかなくてはいけないので、間違えてマザーボードの基板を傷付けてしまう可能性があります。

 

他社クーラーのようにバックプレートを使った固定方式ではないため、取り付けにかなり苦労するかと思われるので、Mini-ITX、Micro-ATXケースに入れて組もうと考えている方にはまずCPUクーラーを固定し、配線など全て終えてからPCケースの組み込みに入ったほうが良いでしょう。

 

 

 

 

ベンチマーク

CPU AMD A10-6800K 4.1GHz~4.4GHz
(Vcore:Auto、その他全てAuto)
CPU Cooler A
(使用ファン)
AMD A10-6800K リテールクーラー
(リテールクーラー付属ファン)
CPU Cooler B
(使用ファン)
PROLIMATECH Samuel-17
XIGMATEK 12cmファン
CPU Cooler C
(使用ファン)
XIGMATEK Praeton (LD963)
Praeton 付属9cmファン
M/B ASRock FM2A75 Pro4-M (BIOS 2.60)
Memory CenturyMicro DDR3-1600 4GB✕4
(CAK4GX2-D3U1600/ELP ×2セット)
SSD C Plextor 128GB (PX-128M3P )
VGA オンボード (Radeon HD 8670D)
Case 玄人志向 まな板(SEIGI-3GOU)
PSU Silver Stone Strider Plus 1000W (SST-ST1000-P)
OS Microsoft Windows 7 Ultimate 64bit

今回は上記環境を用意し、OCCT Ver4.4.0でA10-6800Kリテール、Samuel-17、Praetonの温度を比較しました。

 

 

 

 

A10-6800Kリテールクーラー OCCT Power Supply Test

 

CPU最大温度 約68度
CPU最低温度 約32度

 

 

 

 

Prolimatech Samuel-17 OCCT Power Supply Test

 

CPU最大温度 約80度
CPU最低温度 約36度

 

 

 

 

XIGMATEK Praeton (LD963) OCCT Power Supply Test

 

CPU最大温度 約63.5度
CPU最低温度 約34度

 

 

 

CPUクーラー別温度比較一覧

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CPUクーラー 最高温度 最低温度 騒音度
A10-6800Kリテール 約68度 約32度
Prolimatech Samuel-17 約80度 約36度
XIGMATEK Praeton 約63.5度 約34度

 

スコアーをまとめると上記表のような結果となりました。

最高温度、最低温度共にXIGMATEK Praetonが1番低く抑えられており、CPUファンの騒音も低く感じました。

 

 

 

まとめ

取扱説明書の絵や、取り付け方法に関しては『最低』という評価でしたが、思いの外冷えており、TDP 115W対応と言うのはあながち嘘ではないかと思います。

A10-6800K (TDP100W)を負荷時でもこれほど低く抑えられているのであれば、たいていのCPUでも十分に冷やしてくれることでしょう。

 

また、価格も約2,000円台でファン付き、更に対応ソケットに関してもLGA2011以外の現行に対応となっているため、お買い得感が強いです。

 

Mini-ITX、Micro-ATXケースで背の低いクーラーを選ばないといけなくなった際には『CPUクーラーの取り外しを頻繁にしない方』には十分おすすめできるものかと思います。

 

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XIGMATEK CPUクーラー Praeton LD963 – PCワンズ

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