容量単価に優れるSeagate製の3.5インチ HDD「ST24000DM001」を簡単にレビュー

先日NASのバックアップに約22TBが必要となってしまい、それ以上の容量を搭載したHDDが急遽必要になったためコスパに優れるSeagate製の3.5インチ HDD「ST24000DM001」を購入したので、簡単にレビューをしていきます。

 

 

スペック一覧

 

メーカー Seagate
シリーズ BarraCuda COMPUTEシリーズ
型番 ST24000DM001
規格 3.5インチ
容量 24TB
インターフェース SATA3(6Gbps)
ヘリウム ヘリウム充填型?
記憶方式 CMR
回転数 7200RPM
キャッシュ 512MB
最大連続転送速度 190MB/s
セクタ方式 512eセクター
プラッタ 2.4TB×10枚?
MTBF(平均故障間隔) 非公開
消費電力 アイドル時:6.7W
動作平均:8.9W
重量 約695g
発売日 2025年3月末頃
価格 約4.5万円前後(2025年10月時点)
保証 メーカー2年間保証(1年までは販売店、それ以降はSeagate)
公式URL URL

 

Seagate製の3.5インチ、CMR方式、7200RPM、512MBキャッシュ、512eセクタ、2年保証、24TBを搭載したHDDで、シリーズ名「BarraCuda COMPUTE」から分かる通り「デスクトップ用HDD(非NAS用、非監視カメラ用、非24時間動作)」となります。

NAS、監視カメラ、24時間動作等には向いておらず、そういった使用用途では保証は無い製品なのでご注意下さい。

2025年10月時点で「ST24000DM001」の価格は「4~4.5万円前後」で、ライバルメーカーとなるWestern DigitalはWD Blueシリーズで最大12TBまでしかラインナップ出来ていないため、直接比較はできませんが「WD Blue 12TB WD120EAGZ(CMR/7200RPM/512MB/空気)」「約3.1万円前後」と考えれば、倍の容量(24TB VS 12TB)にも関わらず価格は「+1~1.5万円前後」なので、かなりコスパは良い製品と言えるでしょう。

プラッタ容量は「2.4TB×10枚?」で不明。さらに言えばヘリウムが使われているかも不明。割と謎が多いHDDです。

 

 

 

パッケージ

パッケージは従来と変わらず、容量表記類は上面(CFD販売が添付している型番、S/N記載)を見ないと分からない形

保証期間は「2年間(1年までは販売店、それ以降はSeagate)」で、NAS用や監視カメラ用、エンタープライズ向けの「3年/5年」と比べると安価な反面保証期間が短くなっています

因みにライバル企業となるWestern Digital製のWD Blueシリーズも同様に「2年保証」なので、保証面ではほぼ同等です。

 

 

 

HDD本体

24TB(噂では2.4TBプラッタ×10枚)というHDDの中では「約695g」と非常に軽く、筆者が持っている最大容量のWestern Digital製の14TB HDD「WD Red Pro(WD141KFGX)」でほぼ同じ「690g」と考えれば、如何に「ST24000DM001」が軽いのか分かるかと思います。

当然コストカット等でRVセンサー類等を省いているため安く、軽量であると言えるのでしょうが、持った瞬間「軽ッ!」と思えるぐらい差がありました。

 

 

 

シーク音に関して

NAS→24TB HDDにデータを書き込んでいる最中にシーク音を撮影してみました。

東芝製の12TB HDD「MN07ACA12T」に比べるとシーク音(ゴリゴリ音)はまだ静かな方で、「静音に寄った製品である」と言えるでしょう。

 

 

 

CrystalDiskMark

Ryzen 7 5700X + B550 PG VelocitaというAMDの環境でSATA3に接続し「CrystalDiskMark」「キャッシュサイズ: 8/16/32/64GiB」で回してみましたがシーケンシャル読込、書込共に「約275MB/s前後」のパフォーマンスを確認出来ました。

スペック表では「最大連続転送速度: 190MB/s」との事でしたが、大幅に上回る性能が出ており、SATA2(3Gbps)の限界速度に近いパフォーマンスを確認出来ました。

 

 

 

まとめ

・大容量、1GB辺りの単価を追い求めるユーザー向け

24TB HDDが「約4万~4.5万円」で購入できるため、コスパを追い求めるユーザーには一択の製品です。

特にライバル企業となるWestern Digitalでは「WD Blueシリーズが12TB迄の展開」となり、東芝も安価なシリーズが存在せずNAS、高耐久向けがメイン。コスパの部分を見れば現状ライバルは存在しないと言えるので、大容量、1GB辺りの単価を追い求めるユーザにはお勧めできる製品です。

 

・シーク音は小さめだったのが救い

ここ最近東芝製のHDDばかり買ってきていたので、シーク音には割と敏感にはなっていたのですが、「ST24000DM001」予想していたより7割程度の騒音だったため「プラッタ枚数の事を考えれば十分静か」と言えるでしょう。

 

・HDD故障時に痛い目に逢うのは間違いない

HDD1台で「24TB」という超大容量を保管できてしまう反面、故障時にデータを退避させるのに苦労するのは間違いないでしょう

今後ストレージはより大容量化していくことを考えれば、バックアップ先の確保、手段なども良く考えておかねばなりません。

 

 

購入は以下より

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください