約5,000円で購入できる128GB SSD A-DATA「ASP600S3-128GM-C」を検証する

約5,000円で購入できる128GB SSD A-DATA「ASP600S3-128GM-C」を検証する

ADATA ASP600S3-128GM-C – マスタードシード株式会社

ADATA SP600 SSD SATA3.0 2.5インチ 128GB – Amazon.co.jp

A-DATA SATA3対応 128GB SSD (ASP600S3-128GM-C) – 楽天市場

A-DATA ASP600S3-128GM-C

AmazonSATA3対応の128GB SSDが約5,000円という価格で販売されていたため購入した。>詳細

JMicronのJMF616コントローラーのパフォーマンスをチェックしていこう。

 

 

 

 

パッケージ及び付属品一覧

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<付属品一覧>

・SSD本体 (SSD裏にAcronis ATI HD 2013のシリアルキーが添付)
・7mm厚→9.5mm厚変換アダプター
・2.5インチ→3.5インチ変換アダプター
・Quick Start Guide

 

SSDによく付属してあるOEM版のAconis True Imageのディスクは付属せず、シリアルキーのみSSD裏に記述されていた。

 

 

 

 

スペック一覧

型番 ASP600S3-128GM-C
容量 128GB
SATA SATA3対応
NAND MLC
コントローラー JMicron JMF661
読み込み 最大360MB/s → 最大440MB/s
書き込み 最大135MB/s → 最大140MB/s
厚さ 7mm厚 (9.5mm変換付)
重量 68g
代理店 アーキサイト >リンク
保証 メーカー3年保証

 

今どき珍しいJMicron製のコントローラー「JMF661」を搭載しており、読み込み、書き込みのパフォーマンス的にミドルレンジに分けられるSSDとなる。

 

DSC05511

筆者が購入したASP600S3-128GM-Cファームウェアは「2.9」となっており、パッケージ裏を確認すると128GBモデルは「Read up to 440MB/s、Write up to 140MB/s」と書かれたシールが貼られていた。

恐らくファームウェアのアップデート?でパフォーマンスが従来よりも向上しているようだ。

 

 

 

 

Acronis ATI HD 2013が無料でバンドル

Valuable Software Downloads Support – ADATA Technology

SSD裏に「Acronis ATI HD 2013 Key *****」と言った記述あり、Quick Start Guideによると上記リンクよりダウンロードし、シリアルコードを入れることでAcronis製のOEMソフトが利用できるようだ。

 

 

 

 

外観

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外観はSSDで良くある「ヘアライン加工」されたデザインで、高級感を演出している。

SSDのガワは外からは見えない部分とはなるが、こういった気配りは満足感を向上させてくれる

 

 

 

 

裏面

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DSC05519

裏面には型番やワランティーコード、Acronis ATI HD 2013のシリアルキーなどが記述

 

 

 

 

保証シール

DSC05521

保証シールは左側面に貼られており、シールの下にネジが1本隠されているようだ。

殻割りをする場合はこちらのネジを外す必要がある為、注意が必要だ。

 

 

 

 

7mm厚→9.5mm厚変換アダプター

DSC05516

ここ最近の薄型ノートパソコン (Ultrabook)では従来の9.5mm厚のHDD/SSDは採用されておらず、更に薄い7mm厚のものが採用されている

ASP600S3-128GM-Cは7mm厚に対応しており、9.5mm厚用に設計されたノートパソコンでは約2.5mm遊びができてしまうため、こちらの変換アダプターを利用することで従来の9.5mmとして扱うことが出来る。

 

 

 

 

CrystalDiskInfo

a-data_ASP600S3-128GM-C_cdi

CrystalDiskInfo 6.1.8を使用。

ファームウェアは「2.9」、対応機能は「SMART/APM/NCQ/TRIM/DevSleep」となっていた。

購入当初から電源投入回数が既に4回となっていたが、恐らくメーカー側が出荷時に検査した時の名残だろう。

 

CrystalDiskInfo 6.1.8ではJMF661の総書込量などは検出できていないようだ。恐らく採用されているSSDが殆ど無いため、検出出来ていないのであろう。

 

 

 

 

OS認識後の容量

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128GBのSSDはOS認識後「119.24GB」となる。

 

 

 

 

検証環境

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CPU Intel Core i7-3960X 3.3GHz
Mem DDR3-1600 8GB×4 CL11
SSD C Samsung SSD 840 250GB (MZ-7TD250B/IT)
HDD D Seagate 2TB (ST2000DX001-1CM164)
SSD E A-DATA SP600 128GB (ASP600S3-128GM-C)
M/B ASUS Rampage IV GENE (BIOS 4206)

 

 

 

 

ベンチマーク

今回も以下ベンチマークを使用し検証した。

 

Crystal Disk Mark 3.0.2 x64

ATTO Disk Benchmark v2.47

HD Tune Pro 4.60

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088

 

 

 

 

CrystalDisk Mark 3.0.2 x64 random/0Fill 50MB~1000MB

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左:Random (デフォルト)
右:0Fill

 

公称スペックが読み込み最大440MB/s、書き込み最大140MB/s訂正されているものの、そのスペックを余裕で凌駕しており読み込み約500MB/s書き込み約145MB/sと言ったスコアーを叩きだしている。

 

Ramdomでも0Fillでもパフォーマンスに大きな差はなく、読み込み時の公称スペックを大きく越しており、非常に優秀な結果といえるだろう。

 

 

 

 

ATTO Disk Benchmark v2.47

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読み込み最大約510MB/s、書き込み最大150MB/sを記録しており、ATTOでもCrystalDiskMark同様に公称スペックを超えるパフォーマンスを発揮した。

 

1つ気になるのはJMF661はForce Write AccessをONにした時に波形が大きく変化しており、パフォーマンスの低下が起きていることだろうか。

 

 

 

 

HD Tune Pro 4.60

a-data_ASP600S3-128GM-C_hdtune_4

上が読み込み時、下が書き込み時の波形となる。

読み込み時、書き込み時共に波形は非常に安定しており、ファームウェアの安定度の高さが伺える。 >参考

特に書き込み時の安定性の高さは異常とも言える平坦さでファームウェアで制御されているのではないか?と思えるほど

 

 

 

 

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088

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画像2枚目のCompression Benchmarkの波形に注目していただきたいのだが、読み込み、書き込み時共に非常に安定した波形となっており、パフォーマンスが安定して発揮できていることが確認できた

 

SSDはファームウェアによってパフォーマンスが大きく変化するため、ASP600S3-128GM-Cファームウェア「2.9」に関しては非常に安定したファームウェアであるといえる。

※参考程度にOCZ Vertex 3 (SandForce SF-2281)のレビューを確認して頂ければ分かりやすい。

 

 

 

 

まとめ

・公称スペックを超えるスコアー

公証 実測
読み込み 最大440MB/s 約500MB/s
書き込み 最大140MB/s 約145MB/s

 

公称スペックが読み込み最大440MB/s、書き込み最大140MB/sのところ、実測値は読み込み約500MB/s書き込み約145MB/sと読み込み時のパフォーマンスを大きく上回る結果となった。

元々公称スペックも「読み込み最大360MB/s、書き込み最大135MB/s」と思って購入していたためか、非常にお買い得感があるように感じた。

 

 

・非常に安定したファームウェア

今まで幾つものSSDを検証してきたが、ここまで安定度の高いSSDは数えられるほどしかなかった

ましてやA-DATA製でJMicroのコントローラーを搭載していると言われれば誰でも敬遠しがちだったのではないだろうか。(A-DATAはSandForceのコントローラー採用が多く、ファームウェアも不安定なものが多かったため)

ところが、ファームウェアは非常に安定しており、公称スペックを超えるスコアーをたたき出し、ベンチマークが変わっても安定した波形を出していただけに、認識を改めなければいけないのかもしれない。

 

 

・128GB 約5,000円としては非常に優秀なSSD

128GB 約5,000円という価格の割には、満足感がかなり多く得られる優秀なSSDといえるだろう。

約8,000円~1万円の商品を選ぶ方々が殆どだろうが、少しでも安くしたいといったニーズにぴったりな商品だと思われる。

 

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