- B550 PG Velocita – ASRock
ASRock製のSocket AM4用ATXマザーボード「B550 PG Velocita」のPOSTコード表示機能「Dr. Debug」で「d0」エラーが頻繁に発生したため原因を探る事にしました。
Dr. Debugで表示される「d0」エラー
- B550 PG Velocita – ASRock
- B550 PG Velocita_jp.pdf ※PDFファイル – ASRock
電源を入れるとPOST表示機能の「Dr. Debug」に「0d」と表示され、ディスプレイ出力がいつまで経ってもされません。
何度電源を入れなおしても効果が無く、CMOSクリアでも状況は改善せず。
0xD0 DXE_CPU_ERROR
0xD1 DXE_NB_ERROR
0xD2 DXE_SB_ERROR
0xD3 DXE_ARCH_PROTOCOL_NOT_AVAILABLE
0xD4 DXE_PCI_BUS_OUT_OF_RESOURCES
0xD5 DXE_LEGACY_OPROM_NO_SPACE
0xD6 DXE_NO_CON_OUT
0xD7 DXE_NO_CON_IN
0xD8 DXE_INVALID_PASSWORD
0xD9 DXE_BOOT_OPTION_LOAD_ERROR
「日本語マニュアル」のP53ページにある「2.15 Dr. Debug(ドクター・デバッグ)」の項目を確認しても「0d」という表示は見当たらず、原因不明。
ChatGPT的には「メモリートレーニングエラー」らしい
「ChatGPT」に「Q. B550 PG Velocitaで0dコードが発生しています。原因は」と聞いてみると「A. ASRock公式やAMI POSTコード表では、0d = メモリトレーニング(Memory Training)エラーを示していることが多いです。」とのこと。
メモリ周りが怪しいらしい。
ASRockよくある質問に記載有り
- ご質問: Dr. Debug とは何ですか。これらのコードで問題を解決するにはどうすれば良いですか。(2/1/2013) – ASRock よくある質問
ご質問: Dr. Debug とは何ですか。これらのコードで問題を解決するにはどうすれば良いですか。(2/1/2013)
答え: Dr. Debug では、システムで発生したさまざまなエラーを示すコードを提供しています。Dr. Debug コードと問題解決方法については、下の表を参照してください。
デバッグコード: FF, 00 – 19 D0 – D3
CPUの認識ができない問題。 CPUソケットに異物や、ソケットピンに破損がないか、正しく取り付けられているかどうかを確認してから、CMOSをクリアしてください。 トラブルの可能性:CPUの問題、BIOSバージョンの不一致(※1) 製品の物理的な損傷 ※1USB BIOS Flash backで改善します。
ASRockの「よくある質問」には上記記載があり、「CPUが認識できない問題」との事でした。
念のためCPU(Ryzen 7 5700X)を取り外し、取り付けしなおしても「0d」エラーは継続して発生。
つまりCPU周りの問題では無さそうです。
メモリを取り付けなおしたら「0d」エラーが発生しなくなり、起動した
DDR4メモリ(DDR4-3200 32GB×2枚)を取り外し、取り付けしなおすと「0d」エラーが発生しなくなり、無事ディスプレイ出力もされるようになりました。
結論から言えばメモリ周りの接触不良だったという事でしょうか…。(「B550 PG Velocita」は片面ラッチ方式なので接触不良が起きやすい)
因みに「ChatGPT」の「メモリートレーニングエラー」というのはあながち間違いではなかったようです。
Socket AM4とAM5のマザーボードでは仕様が異なる
- ご質問: システムにHWiNFO64などのハードウェア監視ソフトウェアがインストールされています。再起動後、コンピューターが起動しません。どうすればよいでしょうか?(5/14/2025) – ASRock よくある質問
どうやらSocket AM4とAM5ではDr. Debugの仕様変更があったためか情報が錯綜しており、Google検索で「ASRock 0d」と検索すると「Socket AM5用の情報」が表示されるようになっています。
Socket AM4用のトラブルシューティングとはまた異なるため、注意して下さい。
以上参考になりましたら。



