先日Raspberry Pi 4用のタッチパネル対応のモバイルディスプレイを探していたところ、約6,000円前後で「micro-USB電源、5インチ(WVGA)、タッチパネル、HDMI入力」の製品を発見したので購入してみることに。
スペック、仕様一覧
メーカー:ELECROW
型番:RC050S(DIS00005R)
ASIN:B0834RV8L1
固定可能機種:Raspberry Piシリーズ(2B、2B+、3B、3B+、4B)
ディスプレイサイズ:5インチ
解像度:WVGA(800×480)
タッチパネル:搭載(Realtek RTD2660H/micro-USB接続/静電容量方式)
入力ソース:HDMI×1ポート
スピーカー:モノラルスピーカー内蔵
ファン:3cmファン(2ピン/静音仕様)
サイズ:121.11×95.24×50mm
重量:123g
電源:micro-USB電源(5V/1Aで動作)
保証:メーカー1年間保証、Amazon 30日間返金保証
元々Raspberry Piシリーズをモバイルディスプレイ裏に固定できるような商品で、付属品としてネジ類やHDMI接続用コネクタ、ファン等が含まれている。
勿論Raspberry Piシリーズ以外でも利用が出来「micro-USB(電源/タッチパネル) + HDMI入力」が利用できるため、様々な環境でも利用できる優れもの。
パッケージ及び付属品一覧
パッケージは非常に簡素で、ディスプレイに傷が入らぬよう保護シートが添付済み。
付属品一覧
・タッチパネル対応、5インチWVGA(800×480)ディスプレイ
・ユーザーマニュアル(日本語表記無、英語のみ)
・micro-USB to USB Type-Aコネクタ(Raspberry Pi4 B用)
・micro-HDMI to HDMIコネクタ(Raspberry Pi4 B用)
・micro-USB to USB Type-Aコネクタ(Raspberry Pi3 B用)
・HDMI to HDMIコネクタ(Raspberry Pi4 B用)
・M2.5×4(Raspberry Piマウント用)
・短いスペーサー×4(Raspberry Piマウント用)
・長いスペーサー×2(ディスプレイスタンド用)
・短いスペーサー×2(ディスプレイスタンド用)
・3cmファン(GPIO 2ピン)
・サービスカード
Raspberry Piシリーズをモバイルディスプレイ裏に固定できるような商品のため、背面に固定するネジ類、HDMIコネクタ類等多く付属。
ディスプレイ
ディスプレイは「5インチ、WVGA解像度(800×480/16:10)、タッチパネル内蔵(micro-USB必須)、背面で輝度調整可」といったスペックとなっており、サイズからすれば十分な解像度を搭載している。
液晶保護フィルムを剥がせば「文字が視認できる十分な画質」だが、スマートフォンのような高精細なディスプレイを見ていると、やや粗く感じてしまうのは仕方ないだろう。
因みにだがタッチパネルを利用したくない場合は「micro-USBを接続しない」という選択肢もある。
ディスプレイ裏基板
ディスプレイ裏の基板はシンプルで「Realtek製RTD2660H(LCDコントローラー)」や「スピーカー(モノラル)」、「バックライトスイッチ、ボリューム+、ボリューム-」、「micro-USB(左)」、「micro-USB(右)」、「HDMI端子(上)」等が並ぶ。
入出力詳細
・micro-USB(左):タッチパネル、ディスプレイ電源供給用ポート
・HDMI入力(上):HDMI入力用ポート
・ファン電源(2ピン):Raspberry Pi冷却用ファン電源
・バックライトボタン:ディスプレイの輝度調整用。長押しでディスプレイオフ。
・ボリューム+:ボリューム上昇
・ボリューム-:ボリューム下降
・micro-USB(右):ディスプレイ電源供給専用ポート
・スピーカー(モノラル):モノラル用スピーカー(HDMI経由)
・マウンティングホール:Raspberry Pi用マウント穴
micro-USB端子が2つある理由としては1ポート目(左)が「タッチパネル及びディスプレイ電源供給用ポート」、2ポート目(右)が「ディスプレイ電源供給専用ポート」といった役割となっており、micro-USB 1本でタッチパネル、電源を供給したい場合は「左側のポート」を使用することをお勧めする。
何度も記載していることだが本製品は「micro-USB電源、HDMI入力対応」の製品であるため、Raspberry Piシリーズでなくとも動作する。
ディスプレイ操作
ディスプレイ裏には「輝度調整、ディスプレイOFF、音量上下キー」が搭載されている。
こういった小型のモバイルディスプレイ系には調整機能が備わってない製品も多い中、本製品は搭載している点も特徴と言える。
HDMI入力
基板上部には「HDMI入力×1」を搭載しており、Raspberry Piシリーズ以外でもHDMIを入力できる機器であればどのような機器でも表示が可能だ。
ディスプレイ電源
・micro-USB(左):タッチパネル、ディスプレイ電源供給用ポート
・micro-USB(右):ディスプレイ電源供給専用ポート
ディスプレイ用の電源は「micro-USB経由」となっており、2ポートあるため必要に応じて選ぶことが可能だ。
但しmicro-USB(左)に関しては「タッチパネル、ディスプレイ電源供給用ポート」となっており、micro-USBケーブル1本のみで接続したい場合はmicro-USB(左)で接続することをお勧めする。
タッチパネルはAndroidでも動作
Galaxy S20+ 5G(SC-52A)にType-Cハブ(Type-C to HDMI + USB)、micro-USB to USB Type-Aケーブルでディスプレイと接続し、タッチパネルが動作するか検証してみた。
結果から言えば「特に難しい操作なくタッチパネルが動作」しており、タッチパネル周りは割と柔軟に対応できそうな気配がある。
モバイルバッテリー(5V/1A)でも動作
「Galaxy S20+ 5G(SC-52A)」にType-Cハブ(Type-C to HDMI出力)の「JCD383」、電源用に「QE-QL301(5V/1A出力)」でSamsung DeXモードが利用できるかどうか検証してみたところ、問題なく表示が可能だった。
安価且つ省スペースにしたい人にはお勧め
5インチ(121.11×95.24×50mm)といったコンパクトなサイズで、背面にRaspberry Piを固定することができるため「置き場所がないという際にも何とかなる」といった点が本製品の特徴と言える。
タッチパネルにも対応しており、いざ軽く操作したいといった際にもタッチで操作できる点が魅力の1つだと思われる。