2.4万前後で購入可能なコスパ重視の24インチ、フルHD、144Hz、1msのゲーミングディスプレイViewSonic「XG2401」レビュー #ViewSonic #ディスプレイ #XG2401 #ゲーミング #モニター

ViewSonic社より24インチ、フルHD(1920×1080)、144Hz、1msゲーミングディスプレイ「XG2401」をお借りする機会を頂けたのでレビューを行っていく。

 

スペック一覧

 

メーカー ViewSonic
型番 XG2401
サイズ 24インチ ワイド
解像度 フルHD解像度(1920×1080)、16:9
走査周波数 垂直:HDMI:24~120Hz
垂直:Display Port:24~144Hz
パネル TNパネル(ノングレア、非光沢)
バックライト LEDバックライト
ドットピッチ 0.276mm
ベゼル 通常ベゼル
FreeSync 対応
Flicker Free 対応(チラつき無)
ブルーライトフィルター 搭載
視野角 左右:170度/上下:160度
最大輝度 250 cd/m²
コントラスト比 1000:1 (通常)
表示色 1677万色
応答速度 1ms(GTG/オーバードライブ時)
入力端子 HDMI 1.4a×2ポート(4K@30Hz)、Display Port 1.2×1ポート(4K@60Hz)
スピーカー 2W×2 ステレオスピーカー
3.5mm入出力 入力:非搭載
出力:3.5mmジャック×1(HDMI経由で出力)
USBハブ アップリンク:USB 3.0 Type-B×1ポート
ダウンリンク:USB 3.0 Type-A×2ポート
ピボット(縦横切替) 対応(90度)
スイーベル(左右首振) 対応(175度/175度)
チルト(上下角度調節) 対応(下-5度、上+22度)
VESA 100×100mm
電源 内臓
消費電力 通常:41W(標準)
最適化:37W
エコモード:25W
本体サイズ 幅:566×高さ:432×奥行:231mm(スタンド有)
幅:566×高さ:342.6×奥行:50.9mm(スタンド無)
質量 約6.56kg(スタンド有)
約3.45kg(スタンド無)
保証 3年センドバック保証(パネル、バックライトを含む)
付属品 電源ケーブル約1.5m×1、Display Portケーブル約1.5m×1、USB 3.0 Type-A to Type-Bケーブル約1.5m、クイックスタートガイド、保証書×1
取扱販売店 ドスパラNTT-X StoreひかりTVショッピングイートレンド
※その他の販売店は並行輸入、もしくは転売品となるため保証対象外。
URL メーカーURL

 

24インチ、フルHD解像度(1920×1080)、TNパネル、144Hz、AMD FreeSync対応、スピーカー2W×2、電源内蔵のゲーミングディスプレイとなっており、USB 3.0のハブ(Type-A×2)や3.5mmイヤホンジャック出力、ピボット(縦横切替)、スイーベル(左右首振)、チルト(上下角度調節)等、ディスプレイを扱いやすくなる機能も多く搭載しているのが特徴。

入力系統は「HDMI 1.4a×2ポート(4K@30Hz)、Display Port 1.2×1ポート」となっており、HDMIがフルHD@120Hz止まりとなるもののDisplay PortはフルHD@144Hz迄出力が行えるため、ディスプレイの性能をフルに引き出す場合は「Display Port 1.2での接続が必須」となる点に注意。

ゲーミングディスプレイらしくディスプレイ画質をプリセットで変更できる「GameMode」や暗い場面で輝度やコントラストを調整できる「Black Stabilization」等多数搭載しており、場面に応じて使い分けが可能だ。

 

 

 

ViewSonicとは

ViewSonic社はアメリカのカリフォルニア州に本社を置くディスプレイやプロジェクタ等を手掛けるメーカーで、2017年に創立30周年を迎えた老舗メーカーとなる。

2015年に日本市場に再参入(CRTモニタ時代に撤退)を果たし、2017年より幅広い製品を揃えサポートは全員日本人スタッフで構成した徹底ぶりで、他メーカーに比べサポートは海外任せではない点が特徴といえる。

 

ここ最近ではViewSonic×初音ミクといったコラボレーションディスプレイや、Type-C端子を搭載したホームユース、ゲーミングプロジェクタを展開するなど幅広く活躍しているメーカーだ。

 

 

 

パッケージ及び付属品一覧

ディスプレイのサイズは「24インチ」となるため梱包サイズ(705 x 422 x 204 mm)とやや大きいものの店頭で購入、電車に乗るといった事も出来なくはない

重量は梱包時「約8.37kg」とそこそこあるため持ち帰りの際には注意して欲しい。

 

付属品一覧

・Display Portケーブル(約1.5m)×1
・電源ケーブル(約1.5m)×1
・USB 3.0 Type-A to Type-Bケーブル(約1.5m)×1
・クイックスタートガイド(ユーザーガイド/取説)
・保証書

入力端子は「HDMI 1.4a×2ポート(4K@30Hz)、Display Port 1.2×1ポート(4K@60Hz)」となるため、すべてのポートを利用する場合はHDMIケーブルを別途買い足す必要がある

今回ViewSonic様よりお借りしている製品のため、付属品に一部異なり(クイックスタートガイド、保証書の欠損)が出てしまっているのはご容赦頂きたい

 

なおユーザーガイド(取説)、ドライバー、ソフトウェア等は公式サイトの「ダウンロード」にて配布されているため、ご安心を。

 

 

 

ディスプレイ外観

「XG2401」24インチワイド、フルHD解像度(1920×1080@144Hz)、TNパネル、リフレッシュレート最大144Hz、非光沢といったスペックとなっている。

 

 

 

操作周り

広告

ディスプレイの操作スイッチ類はメーカーロゴの下側に搭載されており、計5ボタン(一番左が「2(決定)」、その右隣が「↓」、動作LEDの右隣が「↑」、その右隣が「1(終了)」、右端が「電源ボタン」)で操作する形となっている。

 

ディスプレイの設定をボタンで操作していると「1(終了)、2(選択)」が分かりにくく、誤操作が頻発してしまった

 

左右の視野角

 

視野角は「左右:170度/上下:160度」となっており、TNパネルを採用しているため相応の視野角となっている。

正面から見た場合は問題ないが、左側や右側から角度を付けた際に端が黒かったり、白くなっていたりと色変化が起きている

TNパネルは視野角を犠牲にして応答速度、残像を減らしているパネルのため致し方ない。

 

上下の視野角

まずこんな角度でディスプレイを見ることは恐らくないと思われるが、上下から角度を付けて視野角をチェックした。

全体的に左右の視野角(左右:170度)と比べると上下の視野角(上下:160度)は左右に比べて数値が厳しめとなっており、色変化が激しい

「XG2401」のディスプレイスタンドを使用した「チルト(上下角度調節)」を使って角度を調整した方が良いだろう。

 

後に記述するが「XG2401」は有ると非常に便利な「ピボット(縦横切替)」「スイーベル(左右首振)」「チルト(上下角度調節)」の3つの機能を搭載しており、安価ながら非常に充実したディスプレイスタンドを搭載している。

 

ピボット(縦横切替)

「XG2401」ピボット(縦横切替)に対応しており、ディスプレイの角度を90度回転させ縦表示でも利用できる

 

 

但しTNパネル採用のためか色変化が激しく、正面から見た2枚目の状態でも上部がやや見難くなっているため用途はかなり限定されそうだ。

 

スイーベル(左右首振)

「XG2401」スイーベル(左右首振)にも対応しており、左:175度、右:175度迄回転させることが可能だ。

どういった原理で回転しているのか?と思い確認してみるとディスプレイスタンドの裏面に回転する部分が設けられており、この部分が回転することでスイーベル(左右首振/175度)が実現出来ている

ただ気になる点としては「ディスプレイが軽すぎるせいか、スイーベル用に回転すべき部分(上記画像黒色の部分)のゴムのグリップが弱く、時折ディスプレイスタンドごと回転している」といった事があった。

この辺りは安価な分、コストカットが行われているため致し方ないだろう。

 

チルト(上下角度調節)

広告

チルト(上下角度調節)は「下-5度、上+22度」迄対応しており、ゲーミングディスプレイらしく見やすく角度を調節することが可能だ。

安価なディスプレイのスタンドにはこういった機能が省かれがちのため、非常に助かる。

 

高さ調節が可能なディスプレイスタンド

「XG2401」のディスプレイスタンドは高さの調節も可能で「最大0~120mm」迄調節が行える。

スイーベル(左右首振)、チルト(上下角度調節)、高さ調節の3つで自分が見やすい高さ、角度に調節出来る点は「XG2401」の魅力といえそうだ。

 

 

 

入出力端子類

左から「HDMI 1.4a/120Hz」「HDMI 1.4a/120Hz」「Display Port 1.2/144Hz」「USB 3.0 Type-Aダウンリンク×2ポート」「USB 3.0 Type-Bアップリンク×1」「3.5mmイヤフォン出力」となっている。

 

注意点としては「HDMI出力は120Hz迄、Display Port出力は144Hz迄」となり、「XG2401」のパネルの性能(1920×1080@144Hz)を生かすには「Display Port出力が必須」となる。

 

 

 

電源は内臓

「XG2401」の電源は「内臓式」となっており別途ACアダプタを置く必要はなく、非常にすっきりしている

ここ最近のディスプレイは薄型化を行うためか外部ACアダプタを必要とする製品が多いため、電源を内蔵する点も「XG2401」の特徴になりそうだ。

 

 

 

VESAは100×100に対応

「XG2401」VESA 100×100の標準的な規格に対応しており、ディスプレイアーム、もしくはディスプレイスタンドを別途お持ちの方はM4のネジで固定して利用可能だ。

 

 

 

ヘッドホン掛け

広告

 

ディスプレイスタンドの背面側にはヘッドホン掛けを搭載しており、試しにCorsair製の「VOID PRO RGB Wireless(CA-9011153-AP)」を掛けてみた。

筆者はディスプレイを壁ギリギリに押し付け、目とディスプレイの距離を確保する使い方をしているためこのヘッドホン掛けは利用出来なかったが、ヘッドホンの置き場所に困っている方には便利なのかもしれない

 

 

 

カラー調整

「XG2401」「カラー調整」「sRGB」「青色の濃さ」「寒色」「標準」「暖色」「ユーザーカラー設定」の計6パターンが搭載されている。

ユーザーカラーではRGB(赤/緑/青)を0~100で設定し調整することが可能だ。

 

 

 

アドバンスド画像調整

「XG2401」「アドバンスド画像調整」「GAMER1」「GAMER2」「GAMER3」「FPS1」「FPS2」「RTS」「MOBA」「オフ」の計8パターンが搭載されている。

 

 

 

SmartSync

「SmartSync」とはゲーム類で必要とされる最高のリフレッシュレート、応答時間、最小の入力ラグを自動的に選択する機能で、デフォルトでは「オフ」となっている。

 

左:SmartSync:オフ
右:SMartSync:オン

実際オンにしてみると「輝度がやや上がり、輪郭が強調されシャープネスが上がる」ような印象を受けた。

 

 

 

FreeSyncにも対応

「FreeSync(Adaptive Sync)」は激しい動きの多いPCゲームや映像を表示した際に、GPUの出力とディスプレイパネルの表示がズレた際に発生する「ティアリング、スタッタリング」を抑える機能で、AMD製GPU(Radeonシリーズ等)、Nvidia製のGPU(GeForceシリーズ)等の一部で利用でき、入力端子(HDMI 1.4a/Display Port 1.2)を問わず、ディスプレイ側の設定、ドライバーソフト側での設定で利用が可能だ。

デフォルトの設定では「オフ」となっているため、必要に応じて設定すると良いだろう。

 

 

 

Black Stabilization

広告

 

1枚目:Black Stabilization:0
2枚目:Black Stabilization:5
3枚目:Black Stabilization:10

Black Stabilizationは「暗い部分を明るく補正する機能」で、設定できる幅は「0/3/5/7/10」となっており、数値を上げれば上げるほど暗い部分が明るく補正される

FPSやTPSゲーム等で暗いシーンがあった際にこちらの機能を利用することで暗くて見にくい部分を見やすく調整することが可能だ。

 

 

 

販売店に関して

スペック欄にも記載しているがViewSonicの正規販売店は「ドスパラ」「NTT-X Store」「ひかりTVショッピング」「イートレンド」となっており、その他の販売店(Amazon等)は並行輸入、もしくは転売品となるため保証対象外となる。

通販で簡単に購入しやすくなった分、正規販売店が限られている事に注意して購入して頂きたい。

 

 

 

まとめ

コスパ重視、2.4万前後で購入できる高リフレッシュレートのフルHD@144Hzディスプレイ

24インチ、フルHD@144Hzという高リフレッシュレートのディスプレイは全体的な相場が3万円前後と通常のディスプレイに比べ2倍近くする製品が多い。その中で「XG2401」2.4万前後と他ディスプレイと比較して安価な価格設定ながら機能充実のディスプレイスタンド(ピボット/縦横切替、スイーベル/左右首振、チルト/上下角度調節)、高さ調節等を搭載しており、コスパに優れる製品だと言える。

 

無理のない解像度、リフレッシュレートで最上位のGPUでなくても十分動作

フルHD解像度(1920×1080)、リフレッシュレート@144Hzといった環境はGTX 1060 6GBやGeForce GTX 1660 Ti辺りでも十分ゲームが出来るスポットで、中古で1.5万円~3万円前後のグラフィックカードでも十分ゲームが行える。

より高解像度、高リフレッシュレートなディスプレイ程、要求されるグラフィックカードのスペックは上昇していくため「快適且つ安価にゲームを行いたい」と思っている方は「XG2401」をお勧めしたい。

 

ボタン操作性の悪さがネックだが、価格を考えれば致し方ない

ディスプレイの設定を操作する5ボタンが非常に慣れの要る操作性で難ありだが、価格を考えれば致し方ない。

ゲーミングディスプレイ向けと思われる「アドバンスド画像調整」や「Black Stabilization」等は全てディスプレイ側からボタン操作が必要なため、切り替えたいタイミングにモタモタしていると敵に倒されてしまうこともあるため、PCのソフトから設定が切替出来たり、UI、ボタン配置をよりシンプルにする工夫が欲しいと感じた。

 

 

購入は以下より

Monitorカテゴリの最新記事