2019年9月に発表されたAMD製の第2世代CPU「Ryzen 5 Pro 3400GE(4C8T/3.3GHz)」を搭載したLenovo製の超小型PC「ThinkCentre M75q-1 Tiny 価格.com限定パフォーマンス(11A4CTO1WW)」を購入していたため簡単なレビューを行っていきます。
スペック等のまとめは以下記事より
- Lenovo製の超小型PC「ThinkCentre M75q-1 Tiny」が約3.5万で購入可、Ryzen 5 Pro 3400GE搭載でメモリやSSD、HDDの交換も容易 – Recon-ReviewDays
「ThinkCentre M75q-1 Tiny 価格.com限定パフォーマンス(11A4CTO1WW)」のスペック等は上記記事でまとめているため詳しくは上記より。
今回購入した仕様一覧
- Lenovo製の超小型PC「ThinkCentre M75q-1 Tiny」が約3.5万で購入可、Ryzen 5 Pro 3400GE搭載でメモリやSSD、HDDの交換も容易 – Recon-ReviewDays
今回購入した仕様は上記記事で解説した「2パターン目:「2.5インチ/7mm厚/7200RPM/1TB HDD」の構成となり、以下の通りとなっています。
モデル名:ThinkCentre M75q-1 Tiny:価格.com限定 パフォーマンス
プロセッサー:AMD Ryzen 5 Pro 3400GE(3.3GHz,2MB)
初期導入OS:Windows 10 Home 64bit
Microsoftソフトウェア:Microsoft Officeなし
フォームファクター:Tiny
メモリー:8GB PC4-21300 SODIMM
グラフィックカード:内臓グラフィックス
ディスプレイサポート:変換アダプターなし
2ndディスプレイサポート:変換アダプターなし
1stハード・ディスク・ドライブ:1TB ハードディスクドライブ, 7200rpm 2.5インチ 7mm
M.2ストレージ・カード:なし
1stオプティカル・ドライブ
イーサネット:内臓ギガビットイーサネット
ワイヤレスLAN/Bluetooth:なし
SMA変換アダプター:なし
キーボード:なし
マウス:なし
ディスプレイポート:なし
VGAポート:なし
HDMI出力ポート:なし
1stシリアルポート:なし
2ndシリアルポート:なし
外付けUSB:USB – PS2ポートx2 変換ケーブルなし
VGAケーブル:なし
ダスト・シールド:なし
ケーブルロック:なし
外付けアダプターケージ:なし
スピーカー:内部モノラルスピーカー(1.5W)
バーティカルスタンド:なし
VESAマウント:なし
ツールレス(オープンシャーシ):なし
Educationステッカー:なし
静音認証ラベル:なし
標準保守:1 Year On-site
おすすめキャンペーンモニター:なし※青色の部分のみカスタマイズ。
OS代込みで約3.5万円と考えると半端なく安い。
色々弄られる部分(CPU、メモリ、SSD、無線LAN等)があることを考えると「ベストバイならぬ”マストバイ”」なのかもしれません。
ただし注意点としては「無線LANオプションを付けなければアンテナ類は一切付属しない」ため、無線LANが無いと死んでしまうという方は+4,400円でIntelの無線LANの追加を推奨。
- Lenovo製の超小型PC「ThinkCentre M75q-1 Tiny」が約3.5万で購入可、Ryzen 5 Pro 3400GE搭載でメモリやSSD、HDDの交換も容易 – Recon-ReviewDays
因みに「2パターン目:「2.5インチ/7mm厚/7200RPM/1TB HDD」で解説したSSDモデルを選択しても2.5インチHDD用マウンター及び、SATA3対応LIFケーブルは付属するとのことで、どちらを選んでも大丈夫みたいです。ご安心を。
2020年7月17日 追記
※左:2.5インチ 1TB HDD無し、M.2 2242(NVMe) 128GBの構成が選べなくなっている
※右:2.5インチ 1TB、M.2 SSD無しの構成が選べなくなっている
2020年7月17日現在、M.2 2242 128GB(NVMe)のみの低容量SSD構成および2.5インチ1TB HDDのみの構成が選択できなくなっており、最安の構成が組めなくなっていることを確認しています。
在庫の都合上の問題なのかは分かりませんが、現時点で最安の構成は選べなくなっている点にご注意ください。
パッケージ及び付属品一覧
外箱に傷がいかない様にか、段ボールで二重梱包されていました。
箱サイズはどう見てもThinkPad系と同じような形で、無駄にデカい。
・PCリサイクル票
・安全上の注意と保証についての手引き
・ThinkCentre M75q-1本体
・Safety and Warranty Guide
・ThinkCentre M75q-1 Setup Guide
・電源ケーブル(3ピン、ミッキーケーブル)
・65W ACアダプタ(A17-065N2A)
付属品はCTOで削りに削りまくった影響で非常に少なめ。
ACアダプタが海外仕様に多い「3ピン、ミッキーケーブル」となっているため、AC先のケーブルを無くすとやや面倒です。
本体外観
前面、背面。
USB端子類の詳細な仕様は「こちらの記事」より。
右側面、左側面。
因みに左側面はネジ1つ外すだけでメモリ(DDR4×2スロット)、M.2 SSDスロットを交換できるようになっているため、CPUを交換する等でない限り全分解は必要ありません。
この辺りは後程解説します。
iPhone 7と比較
ThinkCentre M75q-1:幅:34.5 × 奥行:182 × 厚:179mm
iPhone 7:幅:67.1 × 奥行:138.3 × 厚:7.1mm
「ThinkCentre M75q-1」のフットプリントはiPhone 7を横に約2.5台並べたようなサイズで、デスクトップPCと比べるとこの小ささが分かって頂けるでしょうか。
このサイズならディスプレイ下や横に置けるといった方もきっと多いはず。
ThinkCentre M73 Tinyと比較
ThinkCentre M75q-1:幅:34.5 × 奥行:182 × 厚:179mm
ThinkCentre M73 Tiny:幅:34.5 × 奥行:182 × 高さ:179mm
Intel Core i3-4130T(第4世代Haswell)を搭載したThinkCentre M73 Tiny(10AXA18NJP)を使っていたため簡単に比較してみました。
言うまでもなく「一緒」。まさに置き換え用に最適といえそうです。
分解方法
- Lenovo M75q–1 Hardware Maintenance Manual ※PDF – Lenovo Support
基本的に分解方法は上記PDFファイルに記述があるため割愛させていただきます。
基本的に背面I/Oパネル側のネジ1つ外すだけでメモリ、M.2 SSD、M.2 無線LAN等アクセスできるため。
2.5インチHDDスロット
- Seagate 2.5インチ/7mm厚/128MB/SMR/ST1000LM049 – Amazon.co.jp
※2枚目の画像はGIFのため、2.5インチHDDの取り外し方が分かりにくい方は参考にどうぞ。
HDDモデルのためマザーボードより専用のLIFで2.5インチ用のSATA3およびSATA電源ケーブルが生えておりました。
この専用LIFケーブルは破損しやすい形状で設置されているため、慌ててHDDを引き抜かないようにご注意を。
なお搭載されていたHDDはSeagate製の2.5インチ/7mm厚/128MB/SMR/ST1000LM049でした。
2019年12月26日現在「ST1000LM049」はAmazonにて6,800円相当と考えるとなかなかお買い得かと思われます。SMRですが…。
- Lenovo製の超小型PC「ThinkCentre M75q-1 Tiny」が約3.5万で購入可、Ryzen 5 Pro 3400GE搭載でメモリやSSD、HDDの交換も容易 – Recon-ReviewDays
因みに「2パターン目:「2.5インチ/7mm厚/7200RPM/1TB HDD」で解説したSSDモデルを選択しても2.5インチHDD用マウンター及び、SATA3対応LIFケーブルは付属するとのことで、どちらを選んでも大丈夫みたいです。ご安心を。
M.2 無線LAN
残念ながら「ThinkCentre M75q-1」で無線LANのオプションを外しているためかアンテナなどは付属しておりませんでした。
ですので購入時に無線LANオプション(出来ればIntelの方)を頼んでおくと良いでしょう。
どうしても無線LANのアンテナが欲しいといった方は「無線LAN アンテナ」等で探すか「ThinkCentre M75q-1」用のCRUパーツか「USB接続の無線LANアダプタ」を探すべきかと思います。
オプションのシリアルポート、HDMI、Display Port用コネクタ?
詳細は不明ですが、オプション用?と思われる「シリアルポート、HDMI、Display Port用?」の謎コネクタが実装されておりました。
I/Oシールド側に実装されているところからそう判断しましたが、実際は不明。
メモリ、M.2 SSDスロット
「ThinkCentre M75q-1」はI/Oシールド側のネジを1つ外すことで左側面のパネルを開けることができ、そこからメモリ(DDR4×2枚)、M.2 SSDスロットを追加、交換が可能です。
メモリはDDR4-2666迄の2スロット、SSDはM.2 2242/2280、NVMe(PCIe 3.0×4)の1スロットを搭載。
HDDモデルでもM.2ソケットの固定用プラスチック(水色)が搭載されているため、難なくSSDを増設可能です。
何気に熱伝導シートらしきものも添付されているため有難い。
CPUソケット
基本的にCPUを交換することはないですが、知見のためあえて分解。
サービスマニュアルから分かっていたことでしたが、案の定「Ryzen 5 Pro 3400GE(4C8T/3.3GHz)」はソケット式(Socket AM4)で交換可能でした。
非常に珍しい「Ryzen 5 Pro 3400GE(4C8T/3.3GHz)」を別PCに移植したい、古いAPUを挿して動作するか試してみたい!といった方にはうってつけでしょう。
恐らくCPU用に4フェーズとみられ、搭載している「Ryzen 5 Pro 3400GE(4C8T/3.3GHz)」はTDP 35Wと考えれば十分でしょう。OCの設定もありませんから。
- CFD販売 ノートPC用メモリ PC4-21300(DDR4-2666) 16GB×2枚 260pin (無期限保証)(Crucial by Micron) W4N2666CM-16GB – Amazon.co.jp
Crucial製のDDR4-2666 16GB×2枚「W4N2666CM-16GB」も無事認識されており、問題なく動作していることを確認いたしました。
デバイスマネージャー
有線LAN:Realtek PCIe GbE Family Controller
特筆すべき点は殆ど有りませんが、有線LANは「Realtek PCIe GbE Family Controller」でした。
どうだったでしょうか。今までモノが届くまで不明だった部分を実写付きで公開できたかと思います。
予想外の反響の多さに、急いで記事を書いたため何かしら間違っている部分があればご指摘いただけると幸いです。