・ファーウェイ・ジャパン主催ファンイベントサイト – Huawei Japan 公式
2016年12月9日に大阪の某所で行われた「モバイルプリンスのファーウェイ王国ファンミーティング 大阪」に参加してまいりましたので、ミーティング内容を記事化していきます。
・Huawei P9 – Huawei Japan 公式
・Huawei MateBook – Huawei Japan 公式
今回のイベントのメインとなるのはライカ製レンズを搭載したデュアルカメラのAndroidスマートフォン「Huawei P9」とHuawei初の2in1 Windows PC「Huawei MateBook」となり、本記事では「Huawei P9」を解説してまいります。
なお、スライド類の写真は全て現場でお貸し戴きました「Huawei P9」を使用しております。
Huawei Japanに関して
Huawei Japanの岩崎さんが登壇され、Huawei Japanに関する情報を簡単にご紹介。
Huawei Japanでは国内向けに以下の製品群を投入しており、今回ご紹介する「Huawei P9」はPシリーズに属する製品となります。
シリーズ | ターゲット |
Mateシリーズ (Business Mate) |
ビジネスエリート、上級者ユーザー、富裕層 |
Pシリーズ (Platinum) |
デザインを気にする方、ビジネスマン、おしゃれ好きな方 |
Novaシリーズ (Put Innovation to Everyone) |
若者、学生や新社会人、一般ユーザー |
G&Yシリーズ (Gold & Young) |
エントリーユーザー |
Honorシリーズ (A Vrand for Internet Users) |
デジタル製品が好きな方、学生や新社会人、若者 |
Huawei Japanコンシューマ事業では主にスマートフォン製品、モバイルブロードバンド&ホームデバイス製品(MateBook、Androidタブレット、ウェアラブル機器、Wi-Fiルーター等)を展開しており、、2015年グローバルの出荷台数は約1億800万台でトータル3位へと大きく成長しました。
それでは本記事メインとなる「Huawei P9」の紹介に入っていきます。
Huawei P9
「Huawei P9」はドイツのライカ社とHuaweiの共同開発によって生まれた「ダブルカメラスマートフォン」となり、「ライカ基準によるレンズ透明度、収差、フレア評価」が行われた特徴的な製品となっています。
ダブルセンサー
カメラを2つ搭載した以外にもセンサーを2つ搭載しており、1つは「1200万画素モノクロセンサー」、もう1つは「1200万画素RGBセンサー」を搭載しています。
センサー | 役割 |
1200万画素モノクロセンサー | 形状や輪郭のディテールを取得。RGBセンサーと一緒にリアルタイムで動作。 |
1200万画素RGBセンサー | 色情報を取得 |
2つの「モノクロセンサー、RGBセンサー」を同時に活用することにより、シングルセンサーより50%多くディテールを捉え、シングルセンサーより300%より多くの光を取り込むことに成功しているとのこと。
またカメラレンズは超コンパクトな4.5mm厚 6層構造(6P)となっており、ガラスカバーはCorning Gorilla Glass3による保護で、薄型且つカメラの出っ張りのないデザインへとなりました。
話題のスマホ「iPhone 7 Plus」と比較
Apple iPhone 7 Plus | Huawei P9 | |
解像度 | 12M | 12M |
カメラ | 28mmワイドアングル/56mmロングフォーカス | Mono/RGB |
ピクセルサイズ | 1.22um/1.0um | Mono 1.25um//RGB 1.25um |
F値 | F1.8/F2.8 | F2.2/F2.2 |
Apple社から発売されている話題のスマホ「iPhone 7 Plus」と比較しても「Huawei P9」は引けを取らないカメラスペックとなっており、安価に、且つ明るく鮮明に撮影が可能。
画像処理用の専用ISPを搭載
「Huawei P9」には専用のデュアルコアISPチップが搭載されており「デュアルカメラから渡された深度、ディテールを1枚の写真に合成する処理を最大1秒で処理できる」よう設計されています。
その為、「シャッターを切ったあとのラグが低減されており、ソフトウェアの深度計算に比べ200%より高速に処理ができる」ようになったとのこと。
レーザーフォーカス、デュアルセンサーの活用でより高速なオートフォーカスに
レーザーフォーカス、2つのセンサーで深度計測、RGBセンサーによるコントラストフォーカスを活用し「1.2秒以下のフォーカス速度」を実現。
フォーカス名 | 役割 |
レーザーフォーカス | 高速、低光量でも動作に近い距離用 |
Depth(深度) | 高速、明るいシーン向け |
コントラストフォーカス | 最も正確で単独では遠くない明るいシーン向き |
また、光量の少ないシーンでiPhone 6sより30%速いフォーカス速度を実現。
細かい撮影モードの設定に対応
「Huawei P9」には「スマートフィルムモード」と呼ばれるフィルターモードが「標準、鮮明、ソフト」の3種選ぶ事が可能になっています。
スマートフィルム | 詳細 |
標準 | 実物に近い色合い |
鮮明 | ビビッドな色(強調された色)で躍動感を演出 |
ソフト | 色合いをバランスし、落ち着いた感じに |
個人的にお勧めしたいのは「鮮明」で、色合いが強い被写体(例えば紅葉で赤くなったモミジや黄色くなったイチョウの葉等)で選択すると、メインの被写体の色が強調され、より美しく、見栄えの良い写真になりました。
逆に色合いがキツすぎる被写体の場合では「ソフト」を選択すると若干色が薄くなり、主張しすぎない落ち着いた色となるため、その場に応じて設定を変更すると写真を撮る楽しみが1つ増えるように感じました。
ライカとの共同開発による「ライカ・モノクロモード」
ライカとの共同開発によりハードウェアのカメラ以外にも撮影モードに手が加えられており、「ライカ・モノクロモード」が搭載されています。
機能的にはカラーフィルタに近いものとなっているようですが、光の加減で表れる黒と白が他社のフィルターとは少し異なり、奥行きがより感じられるようなモードとなっています。
デュアルセンサーを使ったデジタル絞り機能
デュアルセンサー(深度計測、RGBセンサー)の搭載により、F値を最大0.95レンズ相当まで絞ることが出来るため一眼レフに近いボケを実現。プロの味を簡単に出すことが可能となっています。
ディスプレイ
「Huawei P9」のディスプレイサイズは5.2インチFull HD (1920×1080)のIPS液晶を採用しており、額縁が約1.7mmと狭く、ディスプレイサイズの割にコンパクトに仕上がっています。
ディスプレイサイズ/PPI | 5.2インチ/423PPI |
解像度 | Full HD(1920×1080) |
マルチタッチ | 最大10点認識 |
表示色数 | 1670万色 |
色域 | NTSC比96% DCI-P3規格100% |
明るさ | 500nit(500cd/m2) |
また色域でもNTSC比96%、DCI-P3 100%に対応しており、デジタルシネマに近いリアルカラーで写真や動画を楽しむことが可能です。
プレミアムデザイン
「Huawei P9」は高級感のあるメタルユニボディーとシックなカラー(ミスティックシルバー、チタニウムグレー、レッド、ブルー)、エッジのダブルダイヤモンドカットで、価格以上のデザインを提供しています。
また、メタルユニボディーの採用により発熱を全体的に広げ、局所的に熱くなることを低減しているようです。
これは他社のSnapdragon 801/805/810の問題を鑑みて、入念に発熱対策を施しているとのこと。
LTE-Advanced(CA)に対応
国内キャリアで行われているLTE Advanced(CA)に対応しており、最大下り262.5Mbpsに対応。
電波の掴みやすさに関しても「バーチャルトリプルアンテナ(Signal+)」による自動切り替えで、持ち手によるシグナルブロックを防ぎ、安定した通信を確保。
Wi-Fiでもシグナル(電波)の強さだけで判断するのではなく「体験品質(QoE)」により、自動でWI-Fiのアクセスポイントをランキング形式で表示。
これらによりLTEやWi-Fiで繋がりにくいといったことを抑えているようです。
「Huawei P9」には背面に指紋認証を搭載しています。
指紋認証の精度は冬の乾燥した指先でも問題なく動作しており、認証速度はSamsungやSONY以上のように感じられました。
また背面の指紋認証は設定により「タッチパッド」と同じ機能を割り当てることが可能で、画像の次、前送りや、通知バーを下ろすといった割当も可能でした。
指紋認証をタッチパネルのように利用できるアイデアは他社にはなかったはずなので、ユニーク且つ実用的のように感じます。
※なお後日別記事にてこちらの機能を紹介する予定です。
最後に
こちらのミーティング前にAmazonのサイバーマンデーで「Huawei P9」が1万円引きの約3.9万前後で販売されており、会場でタッチアンドトライを行っていると「あの時に買っておけば良かった!!」と感じられるほど完成度が高く、感心しました。
今までHuawei製のSIMフリースマートフォンのイメージは「安価、値段相応」と思っておりましたが、先月行われた楽天モバイルの「Honor 8」、そして今回の「P9」を触って分かったことは「値段以上の高級感とマニア、一般向けにも幅広く利用できるスマートフォン」であることでしょうか。
高級感の有るデザインだけではなく、カメラやアンテナ性能、発熱対策にこだわったハードウェアスペック、持ちやすさやマニアにも「おっ」と言わせるUI及び設定機能が盛り沢山であり、多くのスマートフォンを投入してきた経験が現在のスマートフォンへの開発に役立っていると感じさせられました。
今までのHuaweiとは異なる点を見せつけられたかのような体験会で、「中国企業だから」と思って敬遠していた方も一度Huaweiの製品に触れて戴き、その変わった点を感じて頂ければ幸いです。
本記事の「Huawei P9」の紹介はこれにて終了です。次回は2in1デバイスのMateBookに関して記事をお届けする予定です。
掲載までもうしばらくお待ち下さい。
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