AMD Mullins搭載10インチWindowsタブレット「Photon 2」の外観をチェックする #AMD #Mullins #BungBungame

・BungBungame Japan Photon 2 – BungBungame Japan 公式

・「PHOTON2 A6モデル」価格引下げのお知らせ – BungBungame Japan 公式

先日PC Watchの記事にてBungBungame製のAMD APU搭載タブレット「Photon 2」がひっそりと販売されており、A6モデルが更に値下げを行ったと聞き、早速購入してみることにした。

今回は第1弾の外観レビューとなる。

スペック一覧

・BungBungame Japan Photon 2 – BungBungame Japan 公式

AMD製のAPU「Mullins」を搭載した10.1インチのWindowsタブレットとなっており、恐らくA6 Micro-6500Tを採用する最初で最後のタブレットかと思われる。

IntelのBaytrail-T対抗として開発された「Mullins」だが、64bitに正式対応(アーキテクチャ、ドライバ面)しており、4GBメモリ(シングルチャンネル)、パフォーマンスの高いGPU性能を武器としている。

Photon 2ではそれらに加え、デジタイザーペンや拡張性の高い2基のSDXC、microXCカードスロット、5GHz帯/11ac、MIMOにも対応した無線LANを搭載しているため、IntelのBaytrail-Tを搭載タブレットには考えられない拡張性を実現している。

ではそのPhoton 2の外観をチェックしていこう。

外観及び付属品一覧

パッケージはそれほど大きくなく、背面には簡単な商品のスペックや付属品が確認できる。

タブレット自体には衝撃吸収用の梱包材が多く搭載されており、商品への気遣いが窺い知れる。

＜付属品一覧＞

・取扱説明書
・リカバリ用純正USBメモリ8GB
・Photon 2本体
・ACアダプタ
・メガネケーブル
・microUSBケーブル (micro→フルサイズUSB変換OTGアダプタ付属)
・デジタイザーペン
・単6電池 ×1本 (E96 LR61)

付属品は比較的豪華で、リカバリデータが入っていると思われるUSB 8GBメモリや、OTG対応USBケーブル、充電用AC、デジタイザーペン(電池付)等が含まれている。

デジタイザーペンは日本では珍しい単6電池となっており、家電量販店では殆ど取り扱いのない製品のためAmazonや楽天で購入されることをお勧めする。

美しいデジタイザ搭載10.1インチWUXGAディスプレイ

10.1インチIPS液晶、WUXGA (1920×1200)、静電10点マルチタッチ、デジタイザをサポートしたディスプレイを搭載。

縦持ち、横持ちした際にでも色変化は少なく、電子コミック用のビューワーとしても十分使えそうだ。

但し光沢処理の影響で写り込みが多少有り、黒い淵の部分には指紋が残りやすく、デジタイザーペンの利用も考えると以下の様な非光沢の液晶保護シートを付けたほうが良いかもしれない。

・防気泡・防指紋!反射低減保護フィルム 『Perfect Shield BungBungame Photon 2 』 – Amazon.co.jp

・キズ自己修復保護フィルム BungBungame Photon 2 – Amazon.co.jp

購入時からの粘着汚れ

出荷前に検品していないのか、筆者が手にした個体のディスプレイには粘着の跡とみられる汚れが広範囲に付着していた。

こちらの汚れは消しゴムなどで取ることが出来るようなのだが、Photon 2にはガラスの詳細な記述がないためVenue 8 Proのようなプラスチックに近いガラス素材だと予想している。

そのためゴシゴシ拭くことは最悪傷をつける原因となるため、出荷前の検品で清掃をするなど対策を取っていただきたいところだ。

イン、アウトカメラは共に200万画素

イン、アウトカメラは共に200万画素となっており、Windows 8.1に搭載されているカメラアプリからは「対比4:3/16:9」、「ビデオ品質720p/1080p」、「グリッド線表示/非表示」、「フリッカー50Hz/60Hz」、「位置情報オン/オフ」のみ設定可能だった。

簡単に写真撮影、動画撮影を試みたがオートフォーカス、フラッシュに対応していないため「カメラがないよりマシ」といったレベルの写真、動画となっていた。

大人しくスマートフォンのカメラを利用したほうが良さそうだ。

Windowsキーはタッチセンサー、バイブレーター非搭載

Windowsキーはタッチセンサーとなっており、コストカットのためかバックライト、バイブレーターなどは搭載されていないようだった。

そのため「押せているのか押せていないのか分かりづらい」ということが多々有り、Windows + xxキーなどの割当を行っているソフトは非常に扱いにくい。

特にWindows 8以降標準で搭載されているスクリーンショットは「Windowsキー + 音量下」となっているため、撮影出来ているのかどうか確認するのが少々面倒に感じた。

右側面

右側面には

・SDカードスロット (XC対応)
・micro USB (OTG対応、充電機能なし)
・充電用ACジャック
・micro HDMI 1.4a出力
・micro SDカードスロット (XC対応)
・音量上下キー
・マイク

といった主要なインターフェース類が固められている。

残念ながら10.1インチというサイズながらフルサイズのUSBは搭載されておらず、OTGケーブルを用いた利用となるため、Intel Baytrail-T搭載の10インチタブレットと比べると劣ってしまう。

特筆すべき点はSDカード、micro SDカードスロットが１つずつ搭載されている点で、両スロットとも128GB迄のXCに対応している。

但しSDカードに関してはカードが1.5cm程飛び出てしまい、挿入したままの利用はまず不可能だといえる。

micro SDカードスロットに関しては特に飛び出すことはなかったものの、挿入する方向が分かりにくく、抜く際にスプリングでカード自体が飛んで行く可能性もあるため、抜き差しはあまり向いていないように感じた。

また、充電周りの仕様だが専用ACの充電のみとなり、micro USBを経由した充電は行えないようだった。

そのため外出時専用ACを持ち歩く必要があり、非常に不便だといえるだろう。この点も8インチのBaytrail-T搭載タブレットに比べ劣る。

またインターフェース類が右側面に固められている影響で専用AC充電時にOTGケーブルを利用した際にUSBメモリ等の干渉も気になった。

ACアダプタ側が非常に窮屈となっており、余裕が無い。

3.5mmイヤホンジャックとACジャックの位置を逆にして頂ければ解決しそうなのだが。

背面

背面はヘアライン加工が行われており、アウトカメラ(200万画素)とAMDロゴのみとなっている。

AMDロゴは大きく彫り込まれており、字に色が塗られていない影響か少し目立ちにくい。

しかしこのAMDロゴだけでも買う価値が有るのではないだろうか。

デジタイザーペン

デジタイザーはAtmel製が採用されており、デジタイザーペンは単6電池が必要なタイプとなる。

家電量販店では殆ど取り扱いのない製品のため電池切れの際にはAmazonや楽天で購入されることをお勧めする。

デジタイザーペンには側面に2つのボタンが搭載されており、キー割り当てが行えそうだが、ワコムのようなソフトウェアの設定がないため自身で割り当てソフトを探す必要がありそうだ。

デジタイザーペンの先は交換が可能のような仕様だが、ペン先自体は販売されていないためその後のアフターケアについては不明な点が多い。

ペン先の出来で言えばGalaxy Note 3のような感触で、ペン先がディスプレイにタッチした際に軽く沈む形となり、少し左右にブレる。

書き味はSurface Pro 4のような滑らかさはなく、本当にガラスの上をプラスチックが滑っていくような感触に近い。

ワコムのデジタイザのようにホバリングが可能で、2cm程ペン先をディスプレイから離してもポインタは追従する。

ワコム製のデジタイザー搭載機種に多い画面端のペン先とポインターのズレに関してだが、Atmel製のお陰か左上、左下以外は非常に良好だった。

その問題の左上、左下だが、左上は端に行くほどペン先の左上へ1mm～1.5mm程度、左下も同様にペン先の左下1mm～1.5mm程度のズレで、ワコム製デジタイザ程ではなかった。

ペンの持ち手の部分には失くしにくいような配慮か、ストラップホールが設けられている。

しかしPhoton 2本体にはストラップホールやペンの収納場所がないため、どこに付けるのか用途は不明だ。

ACアダプタ

Photon 2に付属するACアダプタはコンパクトなサイズとなっており、Asian Power Devices製の「DA-40B19」となっている。

PSEマークの取得も行われているようだ。

ACジャックの先は非常に細くなっているため、取り扱いに注意したい。

なお、ACはメガネケーブルを利用する方式のため他機器とのケーブルの使い回しは可能のようだ。

次回は使い勝手やベンチマーク類を詳しくレビューしていく予定だ。もう暫くお待ちいただきたい。

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