Crucial MX100を超えるコストパフォーマンスを持つA-DATA Premier Pro SP920 256GB「ASP920SS3-256GM-C」のパフォーマンスをチェックする

Crucial MX100を超えるコストパフォーマンスを持つA-DATA Premier Pro SP920 256GB「ASP920SS3-256GM-C」のパフォーマンスをチェックする

ADATA Premier Pro SP920シリーズ ASP920SS3-256GM-C – マスタードシード株式会社

ADATA SP920 SSD SATA3 Marvell製コントローラー2.5インチ 256GB – Amazon.co.jp

A-DATA SATA3対応 256GB SSD (ASP920SS3-256GM-C) – 楽天市場

Adata Premier Pro SP920 SSD ( 2.5inch / SATA 6Gbps / 256GB ) ASP920SS3-256GM-C

Marvell製の最新コントローラー「88SS9189」を搭載するA-DATA製の256GB SSD「ASP920SS3-256GM-C」を購入したため、簡単にパフォーマンスをチェックしました。

 

 

 

 

パッケージ及び付属品一覧

DSC00859 DSC00547

<付属品一覧>

・SSD本体 (SSD裏にAcronis ATI HD 2013のシリアルキーが添付)
・7mm厚→9.5mm厚変換アダプター
・2.5インチ→3.5インチ変換アダプター
・Quick Start Guide

 

SSDによく付属してあるOEM版のAconis True Imageのディスクは付属せず、シリアルキーのみSSD裏に記述されていました。

 

 

 

 

スペック一覧

型番 ASP920SS3-256GM-C
容量 256GB
SATA SATA3対応
NAND 同期型 MLC
コントローラー Mervell 88SS9189
読込 最大560MB/s (ATTO)
書込 最大360MB/s (ATTO)
ランダム読込 最大96000 IOPS
ランダム書込 最大80000 IOPS
MTBF 120万時間
厚さ 7mm厚 (9.5mm変換付)
重量 70g
代理店 マスタードシード
メーカー A-DATA
保証 メーカー3年保証

 

Crucial MX100シリーズやM550シリーズと同じMarvell製のコントローラーを搭載したSSDとなっており、他社製のSSD 交換に比べシーケンシャル読込560MB/sと少し高くなっている代わりに、シーケンシャル書込の速度が最大360MB/sと控えめになっているSSDとなります。

 

因みにですが、512GBモデル(国内未発売)ではシーケンシャル書込が500MB/sとなっているため、NANDの枚数によって大きく変わるようです。

 

 

 

 

外観

DSC00548 DSC00559

外観はヘアラインではなく、ザラザラとした触り心地で全体が銀色となっています。

 

 

 

 

裏面

DSC00555

裏面には型番やワランティーコード、Acronis ATI HD 2013のシリアルキーなどが記述

Acronisのソフトに関しては以下項目を参照。

 

 

 

 

Acronis ATI HD 2013が無料でバンドル

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Valuable Software Downloads Support – ADATA Technology

SSD裏に「Acronis ATI HD 2013 Key *****」と言った記述があり、Quick Start Guideによると上記リンクよりダウンロードし、シリアルコードを入れることでAcronis製のOEMソフトが利用できます。

 

 

 

 

保証シール

DSC00553

こちらのSSDには保証シールが搭載されていないようです。

※分解はメーカー保証の対象外です。

 

 

 

 

7mm厚→9.5mm厚変換アダプター

DSC00860

ここ最近の薄型ノートパソコン (Ultrabook)では従来の9.5mm厚のHDD/SSDは採用されておらず、更に薄い7mm厚のものが採用されています

 

ASP920SS3-256GM-C7mm厚に対応しており、9.5mm厚用に設計されたノートパソコンでは約2.5mm遊びができてしまうため、こちらの変換アダプターを利用することで従来の9.5mmとして扱うことが出来ます

 

 

 

 

CrystalDiskInfo

A-DATA_ASP920SS3-256GM-C_cdi

CrystalDiskInfo 6.1.14を使用。

ファームウェアは「MU01」、対応機能は「SMART/APM/NCQ/TRIM/DevSleep」となっていました。

SP600の時は初めての電源投入にも関わらず、起動回数が4回となっていましたが、今回は1回となっていました。

 

CrystalDiskInfo 6.1.14ではSP920の電源投入回数、使用時間は取得できているようですが、NANDの総書き込み容量は確認できないようです。

 

 

 

 

OS認識後の容量

A-DATA_ASP920SS3-256GM-C_computer_property

256GBのSSDはOS認識後「238.47GB」となる。

 

 

 

 

検証環境

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CPU Intel Core i7-3960X 3.3GHz
Mem DDR3-1600 8GB×4 CL11
SSD C Intel 730 Series 480GB (SSDSC2BP480G4R5)
HDD D Seagate 2TB (ST2000DX001-1CM164)
SSD E A-DATA SP920 256GB (ASP920SS3-256GM-C)
M/B ASUS Rampage IV GENE (BIOS 4206)

 

 

 

 

ベンチマーク

今回も以下ベンチマークを使用し検証した。

 

Crystal Disk Mark 3.0.3 x64

ATTO Disk Benchmark v2.47

HD Tune Pro 4.60

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088

 

 

 

 

CrystalDisk Mark 3.0.3 x64 random 50MB~1000MB

A-DATA_ASP920SS3-256GM-C_cdm_matome

 

公称スペックが読み込み最大560MB/s、書き込み最大350MB/sとなっていますが、実測はシーケンシャル平均読込約507.2MB/sシーケンシャル平均書込約359.15MB/sと言ったスコアーとなりました。

公称スペックはATTOを使ったパフォーマンスのようなので、CrystalDiskMarkで下回ってしまうのは仕方ないところ。

 

Marvell 88SS9189の特徴なのか、Crucial MX100と同様に4K QD32 (NCQ性能)の読込、書込のパフォーマンスが他SSDに比べ大幅に高くなっており、Intel 730 SeriesやA-DATA SP600、Samsung 840EVO mSATAを超える性能となっています。

 

 

 

 

ATTO Disk Benchmark v2.47

A-DATA_ASP920SS3-256GM-C_atto_matome

左:デフォルト
右:Force Write Access ON

 

読み込み最大約560MB/s、書き込み最大360MB/sを記録しており、ATTOでは公称スペックとほぼ同等のパフォーマンスを発揮しています。

Force Write Access ON/OFFのパフォーマンス差は殆ど出ておらず、効果はなしと言えそうです。

 

 

 

 

HD Tune Pro 4.60

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画像1枚目:シーケンシャル読込/書込
画像2枚目:IOPS
画像3枚目:シーケンシャル読込/書込、IOPSまとめ

 

 

読み込み時、書き込み時共に波形は比較的安定しており、ファームウェアの安定度の高さはまずまず。 >参考

 

書き込み時の波形を見ているとシーケンシャル書込が350MB/sとなっており、ファームウェアで制御されていそうな感じがします。

またSP600シリーズに比べ、書込時の波形が少々荒れているように感じますが、SP600シリーズが安定しすぎていたとも言えるので、他SSDに比べると十分優秀です。 >参考

 

 

 

 

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088

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A-DATA_ASP920SS3-256GM-C_asssd_mbs_iops_matome A-DATA_ASP920SS3-256GM-C_asssd_compression_matome A-DATA_ASP920SS3-256GM-C_asssd_copybench

画像2枚目のCompression Benchmarkの波形を確認すると、HD Tune以上に安定した波形で、読込、書込共に非常に安定した結果となりました。

 

SSDはファームウェアによってパフォーマンスが大きく変化するため、「ASP920SS3-256GM-C」ファームウェア「MU01」に関しては、非常に安定したファームウェアであるといえるでしょう。

※参考程度にIntel 730 Seriesのレビューや、OCZ Vertex 3 (SandForce SF-2281)のレビューを確認して頂ければ分かりやすいかと思います。

 

 

 

 

まとめ

・256GB SSDではパフォーマンスに優れる

公証 実測
読込 最大560MB/s 約507.2MB/s (平均)
書込 最大360MB/s 約359.15MB/s (平均)

 

公称スペックが読込最大560MB/s、書込最大360MB/sのところ、実測値は読込約507.2MB/s書込約359.15MB/sと読込

元々公称スペックも「読み込み最大360MB/s、書き込み最大135MB/s」と思って購入していたためか、非常にお買い得感があるように感じた。

 

 

・非常に安定したファームウェア

今まで幾つものSSDを検証してきましたが非常に安定したファームウェアを搭載したSSDだと感じました。

HD Tuneや、AS SSDのCompression Benchでも安定した波形を描いており、読込、書込共に大きな速度低下は少なく、最小限に抑えられていたように感じました。

 

 

・コストパフォーマンスはMX100シリーズ以上

SSDの市場破壊とも言われるCrucial MX100シリーズですが、512GB以外のモデルではパフォーマンスの低下が大きく、同容量の256GBモデルではA-DATA SP920シリーズに軍配が上がります

 

メーカー A-DATA Crucial
型番 ASP920SS3-256GM-C CT256MX100SSD1
容量 256GB 256GB
SATA SATA3対応 SATA3対応
NAND 同期型 MLC 同期型 MLC
コントローラー Mervell 88SS9189 Mervell 88SS9189
読込 最大560MB/s (ATTO) 最大550MB/s
書込 最大360MB/s (ATTO) 最大330MB/s
ランダム読込 最大96000 IOPS 最大85000 IOPS
ランダム書込 最大80000 IOPS 最大70000 IOPS
MTBF 120万時間 150万時間
厚さ 7mm厚
(9.5mm変換付)
7mm厚
(9.5mm変換付)
重量 70g 不明
保証 メーカー3年保証 メーカー3年保証

 

シーケンシャル読込、書込、4K読込、書込などはCrucial MX100シリーズを超えています。但し平均故障時間はMX100シリーズの方が30万時間上回っています

 

 

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