・ADATA Premier Pro SP920シリーズ ASP920SS3-256GM-C – マスタードシード株式会社
・ADATA SP920 SSD SATA3 Marvell製コントローラー2.5インチ 256GB – Amazon.co.jp
Marvell製の最新コントローラー「88SS9189」を搭載するA-DATA製の256GB SSD「ASP920SS3-256GM-C」を購入したため、簡単にパフォーマンスをチェックしました。
- 1. パッケージ及び付属品一覧
- 2. スペック一覧
- 3. 外観
- 4. 裏面
- 5. Acronis ATI HD 2013が無料でバンドル
- 6. 保証シール
- 7. 7mm厚→9.5mm厚変換アダプター
- 8. CrystalDiskInfo
- 9. OS認識後の容量
- 10. 検証環境
- 11. ベンチマーク
- 12. CrystalDisk Mark 3.0.3 x64 random 50MB~1000MB
- 13. ATTO Disk Benchmark v2.47
- 14. HD Tune Pro 4.60
- 15. AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088
- 16. まとめ
- 17. ・非常に安定したファームウェア
- 18. ・コストパフォーマンスはMX100シリーズ以上
パッケージ及び付属品一覧
<付属品一覧>
・SSD本体 (SSD裏にAcronis ATI HD 2013のシリアルキーが添付)
・7mm厚→9.5mm厚変換アダプター
・2.5インチ→3.5インチ変換アダプター
・Quick Start Guide
SSDによく付属してあるOEM版のAconis True Imageのディスクは付属せず、シリアルキーのみSSD裏に記述されていました。
スペック一覧
型番 | ASP920SS3-256GM-C |
容量 | 256GB |
SATA | SATA3対応 |
NAND | 同期型 MLC |
コントローラー | Mervell 88SS9189 |
読込 | 最大560MB/s (ATTO) |
書込 | 最大360MB/s (ATTO) |
ランダム読込 | 最大96000 IOPS |
ランダム書込 | 最大80000 IOPS |
MTBF | 120万時間 |
厚さ | 7mm厚 (9.5mm変換付) |
重量 | 70g |
代理店 | マスタードシード |
メーカー | A-DATA |
保証 | メーカー3年保証 |
Crucial MX100シリーズやM550シリーズと同じMarvell製のコントローラーを搭載したSSDとなっており、他社製のSSD 交換に比べシーケンシャル読込560MB/sと少し高くなっている代わりに、シーケンシャル書込の速度が最大360MB/sと控えめになっているSSDとなります。
因みにですが、512GBモデル(国内未発売)ではシーケンシャル書込が500MB/sとなっているため、NANDの枚数によって大きく変わるようです。
外観
外観はヘアラインではなく、ザラザラとした触り心地で全体が銀色となっています。
裏面
裏面には型番やワランティーコード、Acronis ATI HD 2013のシリアルキーなどが記述。
Acronisのソフトに関しては以下項目を参照。
Acronis ATI HD 2013が無料でバンドル
・Valuable Software Downloads Support – ADATA Technology
SSD裏に「Acronis ATI HD 2013 Key *****」と言った記述があり、Quick Start Guideによると上記リンクよりダウンロードし、シリアルコードを入れることでAcronis製のOEMソフトが利用できます。
保証シール
こちらのSSDには保証シールが搭載されていないようです。
※分解はメーカー保証の対象外です。
7mm厚→9.5mm厚変換アダプター
ここ最近の薄型ノートパソコン (Ultrabook)では従来の9.5mm厚のHDD/SSDは採用されておらず、更に薄い7mm厚のものが採用されています。
ASP920SS3-256GM-Cは7mm厚に対応しており、9.5mm厚用に設計されたノートパソコンでは約2.5mm遊びができてしまうため、こちらの変換アダプターを利用することで従来の9.5mmとして扱うことが出来ます。
CrystalDiskInfo
CrystalDiskInfo 6.1.14を使用。
ファームウェアは「MU01」、対応機能は「SMART/APM/NCQ/TRIM/DevSleep」となっていました。
SP600の時は初めての電源投入にも関わらず、起動回数が4回となっていましたが、今回は1回となっていました。
CrystalDiskInfo 6.1.14ではSP920の電源投入回数、使用時間は取得できているようですが、NANDの総書き込み容量は確認できないようです。
OS認識後の容量
256GBのSSDはOS認識後「238.47GB」となる。
検証環境
CPU | Intel Core i7-3960X 3.3GHz |
Mem | DDR3-1600 8GB×4 CL11 |
SSD C | Intel 730 Series 480GB (SSDSC2BP480G4R5) |
HDD D | Seagate 2TB (ST2000DX001-1CM164) |
SSD E | A-DATA SP920 256GB (ASP920SS3-256GM-C) |
M/B | ASUS Rampage IV GENE (BIOS 4206) |
ベンチマーク
今回も以下ベンチマークを使用し検証した。
・Crystal Disk Mark 3.0.3 x64
・ATTO Disk Benchmark v2.47
・HD Tune Pro 4.60
・AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088
CrystalDisk Mark 3.0.3 x64 random 50MB~1000MB
公称スペックが読み込み最大560MB/s、書き込み最大350MB/sとなっていますが、実測はシーケンシャル平均読込約507.2MB/s、シーケンシャル平均書込約359.15MB/sと言ったスコアーとなりました。
公称スペックはATTOを使ったパフォーマンスのようなので、CrystalDiskMarkで下回ってしまうのは仕方ないところ。
Marvell 88SS9189の特徴なのか、Crucial MX100と同様に4K QD32 (NCQ性能)の読込、書込のパフォーマンスが他SSDに比べ大幅に高くなっており、Intel 730 SeriesやA-DATA SP600、Samsung 840EVO mSATAを超える性能となっています。
ATTO Disk Benchmark v2.47
左:デフォルト
右:Force Write Access ON
読み込み最大約560MB/s、書き込み最大360MB/sを記録しており、ATTOでは公称スペックとほぼ同等のパフォーマンスを発揮しています。
Force Write Access ON/OFFのパフォーマンス差は殆ど出ておらず、効果はなしと言えそうです。
HD Tune Pro 4.60
画像1枚目:シーケンシャル読込/書込
画像2枚目:IOPS
画像3枚目:シーケンシャル読込/書込、IOPSまとめ
読み込み時、書き込み時共に波形は比較的安定しており、ファームウェアの安定度の高さはまずまず。 >参考
書き込み時の波形を見ているとシーケンシャル書込が350MB/sとなっており、ファームウェアで制御されていそうな感じがします。
またSP600シリーズに比べ、書込時の波形が少々荒れているように感じますが、SP600シリーズが安定しすぎていたとも言えるので、他SSDに比べると十分優秀です。 >参考
AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088
画像2枚目のCompression Benchmarkの波形を確認すると、HD Tune以上に安定した波形で、読込、書込共に非常に安定した結果となりました。
SSDはファームウェアによってパフォーマンスが大きく変化するため、「ASP920SS3-256GM-C」のファームウェア「MU01」に関しては、非常に安定したファームウェアであるといえるでしょう。
※参考程度にIntel 730 Seriesのレビューや、OCZ Vertex 3 (SandForce SF-2281)のレビューを確認して頂ければ分かりやすいかと思います。
まとめ
・256GB SSDではパフォーマンスに優れる
公証 | 実測 | |
読込 | 最大560MB/s | 約507.2MB/s (平均) |
書込 | 最大360MB/s | 約359.15MB/s (平均) |
公称スペックが読込最大560MB/s、書込最大360MB/sのところ、実測値は読込約507.2MB/s、書込約359.15MB/sと読込
元々公称スペックも「読み込み最大360MB/s、書き込み最大135MB/s」と思って購入していたためか、非常にお買い得感があるように感じた。
・非常に安定したファームウェア
今まで幾つものSSDを検証してきましたが非常に安定したファームウェアを搭載したSSDだと感じました。
HD Tuneや、AS SSDのCompression Benchでも安定した波形を描いており、読込、書込共に大きな速度低下は少なく、最小限に抑えられていたように感じました。
・コストパフォーマンスはMX100シリーズ以上
SSDの市場破壊とも言われるCrucial MX100シリーズですが、512GB以外のモデルではパフォーマンスの低下が大きく、同容量の256GBモデルではA-DATA SP920シリーズに軍配が上がります。
メーカー | A-DATA | Crucial |
型番 | ASP920SS3-256GM-C | CT256MX100SSD1 |
容量 | 256GB | 256GB |
SATA | SATA3対応 | SATA3対応 |
NAND | 同期型 MLC | 同期型 MLC |
コントローラー | Mervell 88SS9189 | Mervell 88SS9189 |
読込 | 最大560MB/s (ATTO) | 最大550MB/s |
書込 | 最大360MB/s (ATTO) | 最大330MB/s |
ランダム読込 | 最大96000 IOPS | 最大85000 IOPS |
ランダム書込 | 最大80000 IOPS | 最大70000 IOPS |
MTBF | 120万時間 | 150万時間 |
厚さ | 7mm厚 (9.5mm変換付) |
7mm厚 (9.5mm変換付) |
重量 | 70g | 不明 |
保証 | メーカー3年保証 | メーカー3年保証 |
シーケンシャル読込、書込、4K読込、書込などはCrucial MX100シリーズを超えています。但し平均故障時間はMX100シリーズの方が30万時間上回っています。
・ADATA SP920 SSD SATA3 Marvell製コントローラー2.5インチ 256GB – Amazon.co.jp
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