512GBが2万円前半で買えるSSD、Crucial MX100シリーズ「CT512MX100SSD1」のパフォーマンスをチェックする

2020年10月18日

先日発売開始となり、512GBのSSDが2.3万円で購入できるようになったCrucial製の「CT512MX100SSD1」のレビューとなります。

 

 

Crucial MX100シリーズとは

DSC08506

3Crucial MX100シリーズとは従来のM500とM550シリーズの間を取ったパフォーマンスを持つモデルで、コントローラはM550シリーズと同じMarvell 88SS9189NANDは128GBのみ20nm、256GB/512GBは16nm MLC NANDを採用。

価格は他SSDに比べ256GBの値段で512GBが買える値付となっており、まさに市場破壊を引き起こした製品といえるでしょう。

では過去に発売されたCrucial M500、M550シリーズ、今回発売されたMX100シリーズのスペックを比較してみましょう。

 

 

 

Crucial MX100シリーズ

 

コントローラー NAND Seq Read Seq Write Random Read Random Write
MX100 128GB Marvell 88SS9189 Micron 20nm 550MB/s 150MB/s 80000 IOPS 40000 IOPS
MX100 256GB Marvell 88SS9189 Micron 16nm 550MB/s 330MB/s 85000 IOPS 70000 IOPS
MX100 512GB Marvell 88SS9189 Micron 16nm 550MB/s 500MB/s 90000 IOPS 85000 IOPS
MTTF 150万時間
TBW 72TB
保証 3年保証

MX100シリーズ詳細

 

 

 

Crucial M550シリーズ

 

コントローラー NAND Seq Read Seq Write Random Read Random Write
M550 128GB Marvell 88SS9189 Micron 20nm 550MB/s 350MB/s 90000 IOPS 75000 IOPS
M550 256GB Marvell 88SS9189 Micron 20nm 550MB/s 500MB/s 90000 IOPS 80000 IOPS
M550 512GB Marvell 88SS9189 Micron 20nm 550MB/s 500MB/s 95000 IOPS 85000 IOPS
M550 1TB Marvell 88SS9189 Micron 20nm 550MB/s 500MB/s 95000 IOPS 85000 IOPS
MTTF 120万時間
TBW 72TB
保証 3年保証

M550シリーズ詳細

 

 

 

Crucial M500シリーズ

 

コントローラー NAND Seq Read Seq Write Random Read Random Write
M500 120GB Marvell 88SS9187 Micron 20nm 500MB/s 130MB/s 62000 IOPS 35000 IOPS
M500 240GB Marvell 88SS9187 Micron 20nm 500MB/s 250MB/s 72000 IOPS 60000 IOPS
M500 480GB Marvell 88SS9187 Micron 20nm 500MB/s 400MB/s 80000 IOPS 80000 IOPS
M500 960GB Marvell 88SS9187 Micron 20nm 500MB/s 400MB/s 80000 IOPS 80000 IOPS
MTTF 120万時間
TBW 72TB
保証 3年保証

M500シリーズ詳細

 

 

単純にスペック表を書いただけでは分かりづらいかと思うので、各モデルの480/512GBのスペックを比較してみました。

 

M500
480GB
M550
512GB
MX100
512GB
Controller Marvell
88SS9187
Marvell
88SS9189
Marvell
88SS9189
NAND 20nm 20nm 128GB:20nm
256GB/512GB:16nm
Seq Read 500MB/s 550MB/s 550MB/s
Seq Write 400MB/s 500MB/s 500MB/s
Random Read 80000 IOPS 95000 IOPS 90000 IOPS
Random Write 80000 IOPS 85000 IOPS 85000 IOPS
MTTF 120万時間 120万時間 150万時間
TBW 72TB 72TB 72TB
保証 3年間 3年間 3年間

 

MX100シリーズはM550シリーズよりも低容量になるにつれシーケンシャル書き込みのスペックが落とされており、その分だけMTTF (平均故障間隔)が120万時間→150万時間へと上昇

この他にもランダム読込が95000 IOPSから90000 IOPSへと落とされています

 

M500からM550シリーズではコントローラの変更、予備領域の縮小、シーケンシャル、ランダム周りの強化が目立ちましたが、M550からMX100の進化はそこまで大きくなく、安価にするために一部の性能を落としたマイナーチェンジ版と考えても良さそうです。

 

 

 

パッケージ及び付属品一覧

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DSC08502 DSC08504

<付属品一覧>

・SSD本体
・Acronis True Image シリアルキー
・7mm厚 → 9.5mm厚変換

 

Acronis True Image HD 2014 (OEM版)が付属しており、他SSDからの移行が簡単になっています。

また、7mm厚 → 9.5mm厚変換SSDと両面テープで貼る仕様で、しっかりと止められない点に注意です。

 

 

 

SSD本体

DSC08506

SSDの本体の加工は他社製に多いヘアライン加工ではなく、Intel製のSSDのような仕上げになっています。

 

 

 

SATA2/3に対応

DSC08507

SATA2/3に対応し、最大読込550MB/s、最大書込500MB/sというパフォーマンスを持ちます。

 

 

 

SSD裏面

DSC08508

裏面にはファームウェアバージョンや、シリアルナンバー等が記述されています。

筆者が購入したモデルは「MU01」といったファームウェアが搭載されていました。

 

 

 

保証シール

DSC08509

保証シールはSSD裏面の右下に位置しており、この下にネジが1本搭載されているため、殻割りした時点で保証は無くなってしまいます

当方が購入した個体は既に保証シールが剥がれかかっており、軽く当たるだけでめくれそうだったのですがその辺りはしっかりして頂きたいものです。

 

 

 

Acronis True Image HD 2014のダウンロード方法

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Acronis True Image HDは上記URLから「日本」を選択しダウンロードすることが出来ます。

 

 

crucial_CT512MX100SSD1_acronistrueimagehd2014_serial

ソフトは日本語に対応しており、OEM版のプロダクトキーが付属するため一度Acronisのサイトで会員登録を行ったあとにシリアルキーを再発行する必要があります

 

 

crucial_CT512MX100SSD1_acronistrueimagehd2014_serial_reg crucial_CT512MX100SSD1_acronistrueimagehd2014_serial_productkey

会員登録を済ませ新しくプロダクトキーを発行することができれば、そのプロダクトキーをAcronis True Image HD 2014に入れ、認証するだけとなります。

ちなみにですが、Acronis True Image HD 2014はOEM版となるため、製品版とは異なり「無料のオンラインストレージ(5GB)」、「クラウドにもディスクイメージの作成」、「ノンストップPCバックアップ」などの機能が省かれているため注意が必要です。

 

で肝心のベンチマークの検証へと移ります。

 

 

 

検証環境

CPU Intel Core i7-3960X 3.3GHz
Mem DDR3-1600 8GB×4 CL11
SSD C Intel 480GB (SSDSC2BP480G4R5)
HDD D Seagate 2TB (ST2000DX001-1CM164)
SSD E Crucial MX100 512GB (CT512MX100SSD1)
M/B ASUS Rampage IV GENE (BIOS 4206)

 

検証環境はIntel 730 SeriesA-DATA SP600シリーズと殆ど同じで、X79 ExpressのSATA3ポートに接続し検証を行いました。

 

 

 

CrystalDiskInfo

crucial_CT512MX100SSD1_cdi

CrystalDiskInfo 6.1.14を使用。

ファームウェアは「MU01」、対応機能は「SMART/APM/NCQ/TRIM/DevSleep」となっています。

CrystalDiskInfo 6.1.14では問題なくNANDへの総書込量や起動回数、使用時間などが検出されていました。

 

 

 

OS認識後の容量

crucial_CT512MX100SSD1_computer_kannri

512GBのSSDはOS認識後「476.94GB」となりました。

 

 

 

ベンチマーク

今回も以下ベンチマークを使用し検証しました。

 

Crystal Disk Mark 3.0.3 x64
ATTO Disk Benchmark v2.47
HD Tune Pro4.60
AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088

 

 

 

CrystalDisk Mark 3.0.3 x64 random 50MB~1000MB

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crucial_CT512MX100SSD1_cdm_matome

 

MX100 512GB 公称 MX100 512GB 実測
Seq Read 550MB/s 458.525MB/s (平均)
Seq Write 500MB/s 478.825MB/s (平均)

 

公称のスペックと見比べるとCrystalDiskMarkのシーケンシャル読込は大きく下回り、550MB/s → 458.525MB/s (平均)シーケンシャル書込は500MB/s → 478.825MB/s (平均)と言った結果に。

 

TSUKUMO exのツイートを見てみると、環境によっては大きくパフォーマンスが変わるようで4Kランダム、QD32のパフォーマンスが大幅に変わることも有るようです。

 

 

 

ATTO Disk Benchmark v2.47

crucial_CT512MX100SSD1_atto_matome

シーケンシャル読込最大約550MB/s、書込最大500MB/sを記録しており、公称スペック通りパフォーマンスが出ていることが出来ました。

「CT512MX100SSD1」の場合は他SSDに比べ、シーケンシャル書き込み時のパフォーマンスの高さが売りで、安定してパフォーマンスが出せている所が特徴とも言えるかと思います。

何となくですが、書き込み時の500MB/sというパフォーマンスはファームウェアによって制御され、あえて500MB/s以上出ないように設定されているように感じました。

 

 

 

HD Tune Pro 4.60

crucial_CT512MX100SSD1_hdtunepro4

上が読み込み時、下が書き込み時の波形となります。

読込時の波形は約380MB/s~425MB/s書込時の波形は約290MB/s~400MB/sと、読込、書込時の波形は大きく振れることはなく「非常に安定している」とは言いづらいものの、「安定している波形」と言えるでしょう。

 

 

crucial_CT512MX100SSD1_hdtunepro4.6_random_matome

↑ HD Tune Pro 4.60のRandom Accessの結果

Randome Accessでは平均読込速度が485.594MB/s、書込速度が440.057MB/s非常に高いパフォーマンスを発揮しており、CrystalDiskMark同様にパフォーマンスの高さをアピール出来ています。

 

 

 

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088

crucial_CT512MX100SSD1_asssd_matome crucial_CT512MX100SSD1_asssd_compression_matome

CrystalDiskMark、HD Tune Pro 4.60と同様公称スペックを超える事はなかったものの、画像2枚目のConpressionベンチマークでは波形が安定しており、非常に安定度の高い読込の性能を発揮しています。

書込時は一時パフォーマンスが大きく落ちている部分もありますが、OCZ Vertex 3CORSAIR F80に比べると微々たるものかと思います。

 

 

 

まとめ

 

・価格破壊をもたらすSSD

「CT512MX100SSD1 (512GB)」は2万円前半(約2.4万前後)で販売されており、1GB当たりの単価は50円を切り、約46.8円前後となりました。

今までは1GB辺り50円以上が普通で、特価品でコントローラがSandForceの256GBが12,000円台というのもありましたが、今回の「CT512MX100SSD1」M550シリーズと同じMarvell製のコントローラーを搭載し、圧縮を掛けずともパフォーマンスを発揮できる仕様となっています。

MX100シリーズの登場で東芝製のHG6Qや、Samsungの840 EVOシリーズなども値下がりしており、市場を大きく動かした存在といえるでしょう。

 

 

・脅威の4K QD32性能

「CT512MX100SSD1」はシーケンシャル読込、書込の速度以外にも4K QD32の性能の高さに驚かされました。

4K QD32 (|NCQを使用したベンチ)では読込、書込共に300MB/s以上という結果を残しており、最近レビューを行ったIntel 730 SeriesA-DATA SP600シリーズよりも非常に高いパフォーマンスを発揮しています。

 

 

・ファームウェアの安定性は高い

HD Tune ProやAS SSDのCompressionベンチから察するに、読込、書込共に安定したファームウェアとなっており、OCZ Vertex 3CORSAIR F80に比べると、ベンチ時の波形は非常に安定しているといえるでしょう。

AS SSDのCompressionベンチであった20%/30%/60%/80%の部分であった書込の落ち込みに関しては、今後のファームウェアの改善で直して頂ければより安定したSSDになるかと思います。

 

 

・MX100の登場でM550シリーズの必要性は?

M550シリーズをほぼ踏襲する仕様となっているMX100シリーズですが、一部容量の性能が落とされているだけで、MTTFは寧ろ長寿命化が測られているため、価格面でも安くなったMX100シリーズとM550シリーズを比較するのは酷というものでしょう。

M550シリーズの発売開始が2014年3月下旬、MX100シリーズの発売が2014年6月末という製品投入のスパンの短さなので、M550シリーズを併売する意味はあるのでしょうか。

 

 

 

購入は以下より

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