Cooler Master 80PLUS PLUS GOLD認証電源「RS750-AMAAG1-JP」をチェックする

Cooler Master: V750 Semi-Modular – Cooler Matser Japan 公式

Cooler Master 80PLUS GOLD認証電源 750W 「RS750-AMAAG1-JP」 (V750 Semi-Modular) – Amazon.co.jp

今回Cooler Master製の80PLUS PLUS GOLD認証電源「RS750-AMAAG1-JP」を購入したため、レビューを行っていきたい。

 

 

V750 Semi-Modular (RS750-AMAAG1-JP)について

 

規格 ATX V2.31
サイズ 幅:150、奥行き:140、高さ:86mm
80PLUS認証 80PLUS GOLD
ファン 12cm 自動回転数制御対応静音ファン
MTBF 100,000時間
その他 Intel Gen4 Core Processor (Haswell)対応
ケーブル類 セミモジュラー方式/スリーブケーブル搭載
コンデンサ類 日本製105度コンデンサ採用
保証 5年間メーカー保証
予価 約14,000円前後
発売時期 発売中 (2014年5月中旬)

 

80PLUS GOLDに対応し、奥行きは140mmと通常の電源と同じサイズに抑えられているにもかかわらず、750Wと言う出力を持ち合わせた電源だ。

 

価格は現在14,000円前後で販売されており、セミモジュラーとはなるがプラグイン対応の電源の中ではコストパフォーマンスが高く、モジュラーケーブルもスリーブケーブルになっているなど工夫されたポイントが多い電源だ。

 

 

 

 

出力

+12Vは最大62A、744Wまで出力が可能なシングルレーンとなっている。

マルチレーン形式とは違い、出力が不足することが少なく、省電力性に優れているのが特徴だ。

 

 

 

 

パッケージ及び付属品一覧

 

<付属品一覧>

・電源本体
・プラグイン用フラットケーブル類
・電源ケーブル
・取り付けネジ ×4個

 

 

 

 

セミモジュラー方式とは

V750 Semi-Modularはセミモジュラー方式を採用している。

セミモジュラーとは一部のケーブルのみ電源から直接生えており、一部のケーブルは取り外しが効くものをとなる。

 

V750 Semi-Modularは以下ケーブルが電源から直接生えている。

・ATX20+4ピン
・CPU用 4+4ピン
・PCI Express 6+2ピン×4

PCに最低限必要なケーブル類は電源から生えている形で、PCによって不必要になるSATA/ペリフェラル/FDD電源に関してはモジュラー形式(取り外し可)のケーブルとなっている。

 

 

 

 

ケーブル類

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電源から生えているケーブル類(ATX20+4ピン、CPU用4+4ピン、PCI Express用6+2ピン)に関しては太めのケーブルを採用するが、それ以外のモジュラーケーブル類(SATA/ペリフェラル/FDD電源)のケーブル類は全て薄型で柔軟性の高いフラットケーブルを採用する。

 

 

 

 

ATX24ピン

ATX24ピンケーブルの先は20ピン+4ピンとなっており、古いマザーボードから最新のマザーボードまで問題なく利用出来る

20ピン+4ピンの間はプラスチックの引っ掛けが付いており、引っ掛けた状態で挿入する形となる。

 

個人的にはこの引っ掛けがよりガッチリ固定できるタイプのほうが、狭いPCケースで電源を最後に取り付ける際に重宝するため、次モデルでは是非変更していただきたい点だ。

 

 

 

 

CPU用8ピン

CPU用8ピンは4+4ピン×1セットとなっており、ハイエンド向きのRampageシリーズなどの8ピンが2つ必要なマザーボードではケーブルが1本足りなくなる。

OC対応のハイエンドマザー系マザーボードではCPU用電源が多く必要になることがあるため、注意する必要がある。

 

こちらもまたケーブルの先端が引っ付けられるタイプではなく、4ピンと4ピンがバラバラになるため、狭いPCケースで取り付ける際に注意が必要だ

 

 

 

 

PCI Express補助電源

PCI Express用の補助電源ケーブルは6+2ピンとなっており、必要に応じて挿し替えが可能。

なおこちらのケーブルは6+2ピンのケーブルが2セット入っており、電源から生えている

 

 

 

 

SATA/ペリフェラル電源

  

SATA/ペリフェラル電源はスリーブケーブルが採用されており、セミモジュラーとなるため必要に応じて電源に挿入し、ケーブルを最大4本まで挿すことが可能だ。

なお、SATA電源×2本、ペリフェラル電源×2本が付属品として同梱されている。

 

 

SATA電源は1つのケーブルで150mmの間隔で4つ並んでいる

ケーブルの長さ的にミドルタワー向けで、フルタワータイプではケーブルの長さを事前にチェックする必要がありそうだ。

 

 

ペリフェラル電源もSATA電源と同じく150mm間隔で並んでいるが、4つ目の端子がペリフェラルではなくFDD電源となっている。

 

 

 

コンパクトな奥行き140mm

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電源の奥行は140mmと非常に短く、標準的なATX電源のサイズに収まっている

高出力な電源の場合140mmを超える場合が多くPCケースを選ぶ事が多かったが、こちらの電源では奥行きを気にする必要はなさそうだ

 

 

 

 

静音性の高い12cmファンを採用

V750 Semi-Modularには静音性の高い12cmファンが搭載されており、内部温度によってファンの回転数が600~800RPMで動作する。

 

 

Cooler Master RS750-AMAAG1-JP 電源ONから電源OFFまで – YouTube

上記動画は電源をONからOFFまでのファン音を撮影した動画となる。

ファンの回転音は電源投入時1秒ほどファン音があるものの、それ以降は非常に静音となっており、OCCT Power Supply Test中でも大きく変化することはなく、最後まで風切り音が耳につくといったことは一切なかった

 

 

 

 

セミプラグイン用コネクタ

 

セミプラグインを挿入するコネクタ部分は4つ有り、付属のSATA電源やペリフェラル/FDD電源ケーブルを最大4本接続が可能だ。

 

 

 

プラグインはラッチが有り、奥に差し込むことでラッチが固定され抜けなくなる。

プラグイン部分の出っ張りは約1.5cmとなっており、電源の奥行きが14cmという短さのため特に干渉をする心配はないだろう

 

 

 

 

ケーブルの保護が少々気になる

 

V750 Semi-Modularの本体から生えているケーブル(ATX20+4ピン、CPU用4+4ピン、PCI Express用6+2ピン)の元の部分の保護が少々気になった。

長い間使い込むとケーブルの保護用の皮膜が削れていく可能性がありそうだ

 

 

 

 

日本製コンデンサの採用と立体基板設計で基板の最適化

日立製と思われる105度のコンデンサを採用しており、他にも3Dサーキットと呼ばれる独自の立体基板設計を用いているため、コンデンサやICチップが平面上に密集することを避け、小さいヒートシンクでも十分に冷却できる電源となっている。

 

電源自体の重さも他メーカー製のものに比べかなり軽量で、750Wとは思えない軽さだった。

 

 

 

 

他電源と消費電力を比較

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高負荷を掛けられるスペックのPCを用意し、各電源で消費電力を検証した。

 

メーカー 商品名 80PLUS認証
LEPA W600-SA (600W) 80PLUS
Silverstone SST-ST1000-P (1000W) 80PLUS Silver
ENERMAX EPG600AWT (600W) 80PLUS Gold
Cooler Master RS750-AMAAG1-JP (750W) 80PLUS Gold

 

電源の容量がバラバラだが、80PLUS/Silver/Goldを比較するために急遽準備したためご了承頂きたい。

 

 

検証方法は以下環境でOCCT V4.4のPower Supply Testを使って負荷を掛け3回検証。その平均値を結果として表記している。

 

メーカー 商品名 80PLUS認証 高負荷時
LEPA W600-SA (600W) 80PLUS 556W
Silverstone SST-ST1000-P (1000W) 80PLUS Silver 508W
ENERMAX EPG600AWT (600W) 80PLUS Gold 494.9W
Cooler Master RS750-AMAAG1-JP (750W) 80PLUS Gold 485.7W

※消費電力が低ければ低いほど性能は高い。

 

高負荷時最も消費電力が高かったのはLEPA製の80PLUS電源W600-SA (600W)一番低かったのはCooler Master製のRS750-AMAAG1-JP (750W)となった。

 

並びを確認すると消費電力の大きさは80PLUSの効率によって順当に並んでおり80PLUS > 80PLUS Silver > 80Plus Goldとなっている。

 

同じ80PLUS GoldのENERMAX EPG600AWT (600W)とRS750-AMAAG1-JP (750W)でもわずかに差がついているが、これは容量の問題RS750-AMAAG1-JP (750W)の方が容量が大きいため、若干効率が落ちているからだと予想される。

 

上記スペックの構成に更にGeForce Titanを1枚追加しSLI構成にすると、RS750-AMAAG1-JP (750W)の消費電力はよりEPG600AWTより低くなるだろう。

 

 

 

 

まとめ

・ワットパフォーマンスは高く、品質は高い電源

セミプラグインで750W 80PLUS Gold、5年間保証、実売約14,000円と比較的購入しやすい値段で、必要十分な電源の容量を確保している。

また、消費電力の比較でも同じ80PLUS GoldのENERMAX EPG600AWT (実売18,000円)よりも良好な結果を残しており、コストパフォーマンスの良さが現れている。

 

・一部コストカットは見えるが許容範囲

電源から生えているケーブル元の保護や、ATX24ピン、CPU用8ピンの引っ掛ける爪などコストカットが見受けられるが、実売14,000円と考えれば十分許容できる範囲だろう。

 

・OC向けの最上位マザーではCPU用電源に注意

OC向けの最上位マザーではCPU用電源が8ピン×2本必要という場合があり、こちらの電源にはCPU用は4+4の8ピン1セットのみとなるためケーブルが足りない。

そういったマザーで利用する場合には注意が必要だ。

 

・奥行き140mmというコンパクトと軽さ

奥行き140mm、750Wとは思えない軽さを実現しており、コンパクト且つパワフルで軽量なPCを組む際にお勧めできる電源だ

 

Cooler Master: V750 Semi-Modular – Cooler Matser Japan 公式

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