・GIGABYTE GA-990FXA-UD5 (rev. 3.0) – GIGABYTE 公式
・GIGABYTE マザーボード AMD 990FX+SB950 SocketAM3+ GA-990FXA-UD5 REV3 – Amazon.co.jp
・GIGABYTE GA-990FXA-UD5 (REV. 3.0) – 楽天プロダクト 最安表示
パッケージ及び付属品一覧
<付属品一覧>
・マザーボード本体
・マニュアル類 ×3冊 (ユーザーズマニュアル、製品をご購入のお客様へ、マルチランゲージインストレーションガイド)
・ドライバディスク
・3Way SLI用基板
・I/Oシールド
・2Way SLI用ケーブル
・SATA 3.0対応ラッチ付きSATAケーブル ×4本
約1.8万円という価格の割には付属品はわりと豪華。
無駄なもの(GIGABYTEのシールとか、ドルビーのシールとか)が省かれており、SATA 3対応のケーブルが4本付いているのは助かります。
電源、VRM周り
CPU用に8+2フェーズが用意され、ノースブリッジとMOSFETを覆うように大型のヒートシンクが搭載されています。
ノースブリッジ、MOSFETにネジ止めされているヒートシンクを外した状態。
CPU電源
CPU用の電源は8ピン。
メモリスロット周辺
メモリスロットは4本備えており、DDR3-1066/1333/1600/1866/2000 (OC)に対応。
最大32GBまで搭載が可能です。
メモリ用のフェーズは3フェーズと思われ、手が抜かれていません。
SATAポート周辺
黒色のSATA×6ポートがサウスブリッジ(SB950)のもので、SATA3に対応。
灰色のSATA×2ポートはMarvell 88SE9172のもので、ブロック図を確認してみるとPCI Express 2.0×1からSATAを2ポート出しているよう。
SSDでRAID0を組もうと考えている方は必ずSB950側 (黒いポート)で組んだほうが良いでしょう。
ボトルネックになってSATA3のパフォーマンスを生かしきれない事が以前の検証で判明しています。
拡張スロット一覧
拡張スロットは以下のとおり。
・PCI Express ×1 ※ヒートシンクの配置上非常に短いカードしか挿せません
・PCI Express ×16_1
・PCI Express ×4_2 (×16の形状)
・PCI Express ×16_2
・PCI Express ×4_2 (×16の形状)
・PCI Express ×8 (×16の形状)
・PCI
※PCI Expressは全て2.0接続となります。
PCI Express×8とPCI Epxress×16_2バスを共有しており、PCI Express×8利用時はPCI Epxress×16_2のスロットが×8で動作します。
また嬉しい事にPCIスロットが一番下に配置されているため、古いサウンドカードやキャプチャーボードを利用できるのは嬉しいですね。
ピンヘッダ
ピンヘッダ類はマザーボードの下面にまとめられており、シリアルポートからUSB 2.0、USB 3.0ピンヘッダ、フロントパネル用ピンヘッダが並んでいます。
GIGABYTEの場合は取説がなくてもフロントパネルのピンヘッダが色分けされているため挿しやすいのが助かります。
搭載チップ一覧
Marvell 88SE9172-NNX2 ×2 (SATA3/e-SATA) |
PCI Epxress×1→SATA3×2ポート変換チップ |
Etron EJ168A ×2 (I/O/USB3.0ピンヘッダ) |
PCI Epxress×1→USB 3.0×2ポート変換チップ |
RTL8111F | PCI Epxress×1→Gigabit Ethernet変換チップ |
「GA-990FXA-UD5 Rev. 3.0」が搭載するUSB 3.0ポートに関しては全てEtron管轄のものとなります。
また、一部のe-SATA、SATA3ポートに関してもMarvell 88SE9172のものとなるため、速度重視のSSDを接続する際にはボトルネックにご注意を。
Realtek ALC889 | オンボードサウンドチップ |
VIA VT6308P | IEEE変換チップ |
iTE IT8728F | I/Oコントローラーチップ |
ICS 9LPRS477DKL | クロックジェネレーター |
Shulze ISL6330 | PWMコントローラー |
SiC769CD | DrMOS (MOSFET) |
レーン割について
レーン割は以下の通り。
1 GPU:PCIE×16_1
2 GPU:PCIE×16_1 + PCIE×16_2
3 GPU:PCIE×16_1 + PCIE×16_2 + PCIE×8
レーン分けが少々ややこしいので2GPU以上の構成時は注意が必要です。
I/Oパネル
左から
・USB 2.0 ×2
・PS/2ポート
・光デジタル
・USB 2.0 ×2
・IEEE 1394a
・e-SATA ×2 (Marvell 88SE9172)
・USB 2.0 ×2
・USB 3.0 ×2 (Etron EJ168)
・Gigabit Ethernet (Realtek RTL8111E)
・USB 2.0 ×2
・オンボードサウンド
990FX/SB950はUSB 3.0を内包しておらず、USB 2.0のみとなるためI/OパネルのUSB 3.0 ×2ポートはEtron EJ168からの出力となります。
また、e-SATAはMarvell 88SE9172の出力となっており、e-SATAですがSATA3に対応しています。
個人的にはUSB 3.0をVLI (VIA)のハブチップで増やすなり、USB 2.0のポートを増やすなりもう少し工夫が欲しかった所。
マザー裏面
マザー裏面にコンデンサなどの配置は見られませんでした。
雑談
GA-990FXA-UD5 Rev3.0 |
GA-990FXA-UD5 Rev 1.0 |
こちらのマザーボードは設計自体が古く、2011年~2012年辺りのRev 1.0のものをRev 3.0へとアップデートしたものであり、チップ類も更新されず、恐らく一部の印字やBIOSだけ変えたマザーボードかと思われます。
上記2枚の画像を見て頂ければ分かるかと思いますが、ハードウェア的に変わったと思われる部分は見当たりません。
チップ類も確認しましたがUSB 3.0のチップや、LANチップなども更新されていない様子。
GIGABYTEはIntelで言うZ87 Express以降のマザーボードの世代より、劇的とも言える変化を遂げており、今までUSB 3.0チップはEtron、LANはRealtek (蟹)だった所が、VIAのUSB3.0ハブチップや、ルネサスのUSB 3.0/2.0混合チップ、LANはIntel LANといった仕様へと進化しました。
EtronやRealtekをこれだけ問題視している理由は『USB 3.0の互換性の問題や、Realtekのチップの不安定さ』が多く報告されているからであり、UD5シリーズという上位に近いモデルでは安価なチップを使ってほしくないという意思も含まれます。
確かにGA-990FXA-UD5 Rev3.0は価格が現状1.8万円前後で、Intelの上位マザーに比べると非常に安価となっていますが、チップ類でコストを落とすという選択はして欲しくは無かったと感じています。
だからこそ上記で述べた点を改善して頂ければベストバイなマザーになりそうだと思うのですが、その点だけが残念ですね。
以上でフォトレビューを終わります。
・GIGABYTE GA-990FXA-UD5 (rev. 3.0) – GIGABYTE 公式
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