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Send in your VGAキャンペーンでA10-6800Kを頂きましたので、IntelのCPUを比較に加え検証して行きたいと思います。
[13.07.19]:投稿
[13.08.30]:3DMarkのスコアーページのリンクミスを修正
- 1. パッケージ及び付属品一覧
- 2. スペック一覧
- 3. 概観
- 4. リテールクーラー
- 5. 検証環境
- 6. 3DMark06 v1.2.1
- 7. 3DMark Vantage Perfomance Build 1.1.2
- 8. 3DMark Vantage Extreme Build 1.1.2
- 9. 3DMark11 ver1.0.5.0 Perfomance
- 10. 3DMark
- 11. PCMark 7 1.4.0
- 12.
- 13. CrystalMark2004 R3
- 14. Perfomance Test 8.0 x64
- 15.
- 16. Super Pi MOD 1.5 XS
- 17. CINEBENCH R11.5 x64
- 18. Windows 7 Experience Index
- 19. ドラゴンクエストX ベンチマーク 標準
- 20. ドラゴンクエストX ベンチマーク 高画質
- 21. CPU別総合スコアー比較表
- 22. CPU別オンボードGPU総合スコアー比較表
- 23. CPU温度
- 24. 消費電力
- 25. まとめ
- 26.
パッケージ及び付属品一覧
<付属品一覧>
・CPU本体
・エンブレムシール
・取扱説明書
・リテールクーラー
スペック一覧
– | A10-6800K | A10-5800K | A4-5300 |
コードネーム | Richland | Trinyty | Richland |
Socket | Socket FM2 | Socket FM2 | Socket FM2 |
コア数/スレッド数 | 4コア/4スレッド | 4コア/4スレッド | 2コア/2スレッド |
CPUクロック | 4.1GHz~最大4.4GHz | 3.8GHz~最大4.2GHz | 3.4GHz~最大3.6GHz |
倍率ロック | ロック解除 | ロック解除 | ロック |
製造プロセス | 32nm High-kメタルゲート |
32nm High-kメタルゲート |
32nm High-kメタルゲート |
GPU | Radeon HD 8670D | Radeon HD 7660D | Radeon HD 7480D |
SP数 | 384基 | 384基 | 128基 |
GPUクロック | 844MHz | 800MHz | 723MHz |
対応メモリ | DDR3-2133 | DDR3-1866 | DDR3-1600 |
TDP | 100W | 100W | 65W |
A10-6800KはA10-5800Kと比較して、CPUクロックが定格3.8GHzから4.1GHz、内蔵グラフィックをRadeon HD 7660D 800MHzからRadeon HD 8670D 844MHz、対応メモリをDDR3-1866からDDR3-2133へと上昇させたブラッシュアップ版となります。
今回のレビューは主にA10-6800KとA4-5300、Intelのモバイル系CPUやCore i3-2120T等と比較検証していく予定です。
概観
ロット:1322PGN
ソケットはSocket FM2となっているため、従来のマザーボードのSocketFM1ではピン数が異なるため流用することができません。
FM2のCPUはFM2用のマザーボードで利用する必要があります。
リテールクーラー
リテールクーラーはA4-5300と変わらず、ヒートパイプなどが一切入っていない安価なタイプとなっていました。
CPUクーラーにはシールで『2013 04 27』との記述があり、クーラーの製造年月日を示すものでしょうか。だとすると比較的最近製造されたものだとわかります。
検証環境
CPU | AMD A10-6800K 4.1GHz~最大4.4GHz | Amazon |
Mem | GSKILL DDR3-2133 4GB×2 CL9 1.65V 動作 ( F3-17000CL9D-8GBXLD) |
– |
SSD C | Plextor M5P 128GB (PX-128M5P) |
Amazon |
VGA | オンボード (Radeon HD 8670D 512MB) |
– |
M/B | ASRock FM2A75 Pro4-M | Amazon |
Sound | オンボード | – |
Case | INWIN IW-BK623 | Amazon |
PSU |
MITY MITE2 300W |
Amazon |
OS | Microsoft Windows 7 Ultimate 64bit SP1 | Amazon |
3DMark06 v1.2.1
左:シングルチャンネルDDR3-1600動作
真ん中:シングルチャンネルDDR3-1600動作
右:デュアルチャンネルDDR3-2133動作
DDR3-1600 シングルチャンネル |
DDR3-2133 シングルチャンネル |
DDR3-2133 デュアルチャンネル |
|
3DMark Score | 3616 | 4766 | 8058 |
SM 2.0 Score | 1252 | 1685 | 3021 |
SM 3.0 Score | 1365 | 1831 | 3297 |
CPU Score | 3594 | 3649 | 3640 |
A10-6800Kもメモリクロックによって3D系のパフォーマンスが大きく異なる結果になることが証明されました。
特にDDR3-1600シングルチャンネルの場合とDDR3-2133デュアルチャンネルを比較した場合、3DMark06の総合スコアーが約44%も上昇する結果となりました。
内蔵グラフィックのパフォーマンスを最大限に活かす場合は高クロックなメモリを使う必要があります。
3DMark Vantage Perfomance Build 1.1.2
左:シングルチャンネルDDR3-1600動作
真ん中:シングルチャンネルDDR3-1600動作
右:デュアルチャンネルDDR3-2133動作
DDR3-1600 シングルチャンネル |
DDR3-2133 シングルチャンネル |
DDR3-2133 デュアルチャンネル |
|
3DMark Score | P3616 | P3584 | P5611 |
Graphics Score | 2239 | 2987 | 4994 |
CPU Score | 8693 | 8958 | 8908 |
3DMark Vantage Extreme Build 1.1.2
左:シングルチャンネルDDR3-1600動作
真ん中:シングルチャンネルDDR3-1600動作
右:デュアルチャンネルDDR3-2133動作
DDR3-1600 シングルチャンネル |
DDR3-2133 シングルチャンネル |
DDR3-2133 デュアルチャンネル |
|
3DMark Score | X1030 | X1401 | X2355 |
Graphics Score | 985 | 1341 | 2267 |
CPU Score | 8361 | 8915 | 8968 |
3DMark11 ver1.0.5.0 Perfomance
AMD A4-5300 | AMD A10-6800K | Intel Core i7-3667U | |
Score | P658 | P1454 | P637 |
Graphics Score | 985 | 1324 | 552 |
Physics Score | 1922 | 3694 | 3298 |
Combined Score | 646 | 1240 | 610 |
スコアーページ | スコアー | スコアー | スコアー |
3DMark
AMD A4-5300 | AMD A10-6800K | Intel Core i7-3667U | |
ICE STORM Score | 31637 | 38444 | 33737 |
CLOUD GATE | 2943 | 4929 | 2803 |
FIRE STRIKE | 437 | 875 | 514 |
スコアーページ | スコアー | ICE STORM CLOUD GATE FIRE STRIKE |
スコアー |
PCMark 7 1.4.0
AMD A4-5300 | AMD A10-6800K | Intel Core i7-3667U | |
Score | 2711 | 3358 | 4926 |
スコアーページ | スコアー | スコアー | スコアー |
CrystalMark2004 R3
AMD A4-5300 | AMD A10-6800K | Intel Core i7-3667U | |
Mark | 128620 | 191176 | 200457 |
ALU | 23743 | 43382 | 47276 |
FPU | 18924 | 37458 | 45010 |
MEM | 19844 | 31901 | 40041 |
D2D | 3266 | 3643 | 2230 |
OGL | 13915 | 23848 | 6859 |
Perfomance Test 8.0 x64
AMD A4-5300 | AMD A10-6800K | Intel Core i7-3667U | |
Mark | 1565.2 | 2125 | 2048 |
CPU | 2281 | 4219 | 4365 |
Super Pi MOD 1.5 XS
AMD A4-5300 | AMD A10-6800K | Intel Core i7-3667U | |
1M | 28.252s | 29.165s | 12.5s |
CINEBENCH R11.5 x64
左:シングルチャンネルDDR3-1600動作
真ん中:シングルチャンネルDDR3-2133動作
右:デュアルチャンネルDDR3-2133動作
AMD A4-5300 |
AMD A10-6800K シングルDDR3-1600 |
AMD A10-6800K シングルDDR3-2133 |
AMD A10-6800K デュアルDDR3-2133 |
Intel Core i7-3667U |
|
OpenGL | 21.2 fps | 14.45 fps | 19.2 fps | 33.96 fps | 15.59 fps |
CPU | 1.38 pts | 2.66 pts | 2.79 pts | 2.64 pts | 2.99 pts |
Windows 7 Experience Index
プロセッサ | 6.8 |
メモリ | 7.4 |
グラフィックス | 6.8 |
ゲーム用グラフィックス | 6.8 |
ドラゴンクエストX ベンチマーク 標準
標準Score | 5586 |
ドラゴンクエストX ベンチマーク 高画質
高画質Score | 2807 |
CPU別総合スコアー比較表
過去に検証したCPUなどを比較対象とし、各CPUの総合ベンチスコアーを並べてみました。
A10-6800Kの強みとなるGPUパフォーマンスを生かした3DMark系の総合スコアーはIntel系のモバイルプロセッサの追従を許さずダントツのトップスコアー。
しかしIntel側はCPUスコアーで各ベンチマークを圧倒しており、CPUスコアーや解像度の低さがが効きやすいPCMark、CrystalMarkや、Perfomance Test等では追い越される結果となっています。
やはりAMDのCPUはIntel系のプロセッサに比べ、アプリケーションの最適化が行われていない、もしくはシングルスレッドの性能が低いためかパフォーマンスがいまいち振るっていないように感じます。
CPU別オンボードGPU総合スコアー比較表
過去に検証したオンボードグラフィックを搭載CPUを比較対象とし、スコアーを並べてみました。
A4-5300からCPUスコアーは約2倍以上上昇しており、2コア3.4GHzから4コア4.1GHzへの上昇分がしっかりと反映されています。
Intelのモバイル系プロセッサと比較した場合、パフォーマンス的にはA10-6800K(4C4T/4.1GHz~4.4GHz)はCore i7-3667U(2C4T/2GHz~3.2GHz)相当となっており、コア数の劣るi7-3667U以下というのは少々残念です。
ただしCPUの販売単価で見るとi7-3667Uは346ドル、A10-6800Kは142ドルとなっているため、コストパフォーマンスは約2倍以上良い計算になります。
※i7-3667Uは単体販売されていないため、希望カスタマー価格になっています。
CPU温度
アイドル時 | 約55度 |
OCCT Power Supply Test時 | 約88度 |
CPUクーラー:Prolimatech Samuel-17
ケース:SilverStone SST-SG03
検証時室温:30度
温度から察するに、Samuel-17では明らかに冷やしきれておらず、OCCTの途中にビデオ出力が数回出力されなくなり何度も検証し直す羽目になりました。
恐らく使用しているケースが窒息に近い状態となっているためこれほど熱くなっているのでしょうが、ケース側面を常に開放+ファンを呼びに1個増設した状態なので、A10-6800Kは本当に熱い可能性があります。
消費電力
A10-6800K | Pentium G620+GT430 | Core i3-2120T +GT430 | |
アイドル時 | 49.1W | 41W | 41W |
OCCT Power Supply Test時 | 164W | 104W | 104W |
レビュー記事 | – | レビュー | レビュー |
アイドル時の消費電力が49.1Wと、昔検証したPentium G620やCore i3-2120Tよりも少し高めの結果となりましたが誤差の範囲内でしょう。
しかし気になるのはOCCTのPower Supply Testを回した時の結果で、Pentium G620やCore i3-2120Tに比べ誤差とはいえないほど消費電力が上昇しています。
今回比較対象として3つのCPUを選んでいますが、おおまかに言えばどれも32nmのプロセスを用いられており、プロセス面ではほぼ同等と言えるでしょう。
この3つの違いといえばコア数、TDP、周波数となるのでそれらの影響が高そうです。
まとめ
・オンボードの性能としては最強、しかしメモリの周波数、帯域に注意
A10-6800Kは今まで購入してきたCPUの中で一番性能が高いオンボードグラフィックを搭載しており、ベンチマークや実際のゲームでも体験することが出来ました。
しかしこのグラフィック性能はメモリクロックによるものが大きく、実際DDR3-1600シングルチャンネル時とDDR3-2133デュアルチャンネル時を比較した時に3DMark06総合スコアーで2.2倍、3DMark Vantage Perfomance総合スコアーで1.55倍 Cinebench R11.5 Open GLスコアーで2.35倍と言う結果になりました。
メモリクロックや帯域幅によって大きく性能が変わってしまうため、A10-6800Kを選択した以上はDDR3-1600で留まらず、DDR3-2133のメモリをデュアルチャンネルで利用したほうが良いでしょう。
ただしその分だけメモリにお金を掛けなければいけなくなるため、コストパフォーマンスが悪くなってしまうので、そこは組まれる方次第となります。
これはご法度かもしれませんが、個人的にA10-6800K買うならばCore i3でグラフィックを別付けしたほうがコストパフォーマンスは良いんじゃないかなーと思います。
・A4-5300からA10-6800Kに交換して
A4-5300からA10-6800Kに交換してからというものの、CPUに負荷を掛けた時に音が飛ぶ、Flash動画がコマ落ちするといったことは一切なくなりました。
また、以前A4-5300でセキュリティースキャンをかけると他作業ができなくなるといった記事を書きましたが、A10-6800Kに変えてからコア数が増え、周波数も上がったためかCPU使用率は100%になることはなくなり、スキャン中も何ら問題なく作業ができるようになりました。
・FM2プラットフォームのお買い得感が薄い
A4-5300の時にも書きましたが、FM2のマザーボードが最安でも5.000円以上、VRMにヒートシンクが付いたものならば7,000円以上は覚悟しなければならないので、もう少し安くて良いマザーが増えてきて欲しいなと感じます。
特にAMDのチップセットを搭載したマザーボードはIntel系のマザーに比べて値段の割にコンデンサー類がスカスカなものも多いですから。
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