かなりの今更感がありますが、「USB3.0N4-PCIe」を使ったUSB 2.0とUSB 3.0のパフォーマンス比較を行いました。
今回検証に用いた機器類は以下の通り。
・玄人志向 USB3.0N4-PCIe:USB 3.0増設カード(PCIe×1接続)
・ASUS P8P67 WS Revolution:LGA1155用P67搭載マザー(USB3.0オンボード)
・玄人志向 GW3.5AI-SU3/VB:USB 3.0用外付けHDDケース
・PQI U505:USB 2.0用の2GB USBメモリ、カード型タイプ
・Sony USM4GL:USB 2.0用の4GB USBメモリ
今回の検証で用いた玄人志向 USB3.0N4-PCIeについては先日のこちらの記事にてレビューを行っております。
宜しければご覧ください。
検証環境 |
今回の検証ではCrystalDiskMark 3.01 x64にて”100MB”、”0Fill”にて検証を行っております。
なお、USB 2.0、USB 3.0(USB3.0N4-PCIe)、USB 3.0(マザーオンボード)の順で検証しています。
USB 2.0 |
左からGW3.5AI-SU3/VB、U505、USM4GLの順。 |
GW3.5AI-SU3/VBはUSB 3.0対応のHDDケースですので、USB 2.0ではパフォーマンスを全く生かせてない状態。 |
USB 3.0(USB3.0N4-PCIe) |
左からGW3.5AI-SU3/VB、U505、USM4GLの順。 |
GW3.5AI-SU3/VBはUSB 3.0対応のHDDケースなので、パフォーマンスはUSB 2.0に比べ約3.9倍ほど上昇していることがわかります。
U505、USM4GLについてはUSB 2.0用のUSBメモリなので、GW3.5AI-SU3/VBの様に劇的なパフォーマンスアップはないものの、全てのスコアーで上昇が確認できました。 またよく見てみると、4Kと4K QD32のReadとWriteのスコアーが約1.2倍ほど上昇しており、USB 2.0のメモリでも少なからずUSB 3.0ポートに繋ぐとパフォーマンスアップをする模様。 |
USB 3.0(マザーオンボード) |
左からGW3.5AI-SU3/VB、U505、USM4GLの順。 |
マザーオンボードのUSB 3.0のスコアーとUSB3.0N4-PCIeのスコアーを比較するとUSB 2.0のメモリ関連はさほどパフォーマンスは変わっていません。
しかし1枚目のGW3.5AI-SU3/VBのスコアーを見るとUSB3.0N4-PCIeに比べ大幅にパフォーマンスの低下が見られます。 同じUSB 3.0のチップを使っているはずなのにこれほどパフォーマンス差が出るのはおかしいと思い、3回程CrystalDiskMarkを計測しなおしましたが、USB3.0N4-PCIeのスコアーに追いつくようなパフォーマンスは得られませんでした。 予想ですが、P8P67 WS Revolutionの内部接続で、何らかのボトルネックが発生しているのだろうと思われます。 内部接続は×1接続なのでUSB3.0N4-PCIeと全く同じはずなんですが。 |
USB 2.0、USB3.0パフォーマンス比較表 |
見づらいですが、まとめを作りました。 |
◇まとめ
USB 2.0のUSBメモリをUSB 3.0ポートに接続するとパフォーマンスは間違いなく上昇する。(特に4K、4K QD32のRead、Write)
P8P67 WS RevolutionのオンボードになっているUSB 3.0のチップは内部接続で何らかのボトルネックを抱えている。(予想ですが)