川西市ではある程度有名な”多田銀山”。
ちょうど今日の朝刊に「多田銀銅山にて秀吉の埋蔵金が出るかも知れない、県が本腰入れて調査」との事で行って参りました。
車は多田銀銅山 悠久の館に止め、それ以降は歩きでした。
車が止められるのは5台ぐらいだったはず。
観光を始められる方は是非多田銀銅山 悠久の館を見て行ってもらいたいと思います。
地元の方から提供して頂いた数少ない資料などが展示されており、観光案内パンフレットなども置いてありますので取って置かなければきっと迷うはず。
ちなみにこれです。
パンフレットを貰ったついでに職員の方に色々な説明を受けました。
解説をちょこちょこ入れるのめんどくさいのでちょっとまとめます。
・多田銀山周辺はかなり栄え、芝居小屋や遊郭などの娯楽施設があるほどの規模だった。
・坑道は200ヶ所以上あり、どれほど正確にあるのかは不明、多くは念力山にある模様。
・炭坑町として栄えていた、幕府の直轄地だったからこそ~村となっていたにも関わらず銀山町として残った。
・全盛期を偲んで描かれた文献によると家は約3000戸ほどあった(誇大表現されている可能性もあり)。
・関所は4つ設けられており、通る時に関税10%を支払わなければならなかった。
・多田銀山の近くの土地は地元の方々が持っているため観光地化が難しく、文献なども江戸時代?(明治だったかも)以降のものしか残ってないため詳しい資料の殆どが資料館などにない。
・銀山としては生野銀山より古く、閉山直後観光地化されたため観光地として残っている。その点多田銀山は地元の方々が持っているため自然のまま残っている。
・採掘場の土地はJOMO(ジャパンエナジー)が持っている。
・現在は鉱石は取ろうと思えば取れるが、採算が合わない為採っていない。
・採掘が中止されるぐらいには殆どが棚田による農業中心になっていた。
・佐渡金山のように島流しにあった囚人たちが働いていたが、多田銀山は役人が発行する”資格”を持っていなければ働けず、着服などをした人には耳をそぎ落とすなどの厳しい管理が徹底されていた。
大分ハショっています。
ミスってたらごめんなさい。
詳しいことは多田銀銅山 悠久の館の方がお詳しいと思うので是非聞いて頂きたい。
目次
銀山橋 |
悠久の館から50mほど歩いたところにあるせいにされた橋。
その下には川が流れています。 銀山橋を左に曲がると代官所跡があります。 |
代官所跡 |
悠久の館の裏側には代官所跡があります。
たった1つの石碑が建っているだけですが…。 近くに掘りらしきものを発見。 入られない(落ちないように)柵が敷設されています。 |
銀山橋に戻り、底から歩いて行くと廃屋が数件あり。
数件の廃屋 |
これらの家以外には表札があるので恐らく住まわれている地元の方だとは思いますが、結構空き地や古そうな廃屋が目立ちました。 |
甘露寺 |
写真だけ撮ってスルーしてしまいました。 |
道は狭い広告
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道は狭く、エルグランドがぎりぎり通れる距離。
ちなみに奥に写っているエルグランドは取材陣。 この後猪名川の役所の方も奥に入っていったので恐らく銀銅山の調査でしょう。 |
溝の水は綺麗 |
魚を撮ったんですが写ってない(。´Д⊂)
溝に川の魚が居るぐらいなので水は綺麗の模様。 |
銀山代官所の門 |
馬に乗ったまま出入りができるように高い門になっていたそうですが、現在は足元だけ切り取ったため写真の通り低くなってしまったみたいです。 |
平炉跡 |
どこにあるのー!と叫びたくなりました。
ググったら藪の中に入らないと見えないらしい。 やれやれ、中途半端に観光地化するのはちょっと…。 |
川に沈む大きく平たい岩 |
川の底に沈む平たい岩。
ただ、それだけ。 |
金山彦神社広告
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詳細は4枚目の看板に任せるとして、階段にコンセントが生えていたり、手水舎が蛇口になっていたりと近代化された神社になっていました。
しかしなんで鳥居の上に石を乗せるんでしょうかね。 |
手彫の旧坑道跡 (青木間歩) |
ちょうど撮影していたら毎日に放送のVOICEの撮影陣と遭遇。
撮影の邪魔をかなーりしておりました、申し訳ない。 まぁ一般観光客が優先されるべきであるから邪魔っていうのもおかしいか。 |
青木間歩 内部 |
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青木間歩は昔手堀で掘られた坑道で、現在は観光地として内部を見られるように整備されています。
内部はかなり涼しく、水が滴れ落ちていました。 掘られた石を注目してみると青い部分が多く、何らかの成分が含まれていることが伺えます。 内部は通り抜けられず、行き止まりまで行った後引き返すという道順になっていました。 外出た瞬間中が涼しすぎてメガネが曇りました(^^;; |
青木間歩から更に上へ |
青木間歩から更に上へ行けるようだったので登ってみるといつ掘られたか不明の坑道が出てきました。
鉱脈に沿ってノミやタガネを使って掘った跡との事。 柵があるので奥にはいけませんが、奥にはかなり狭いですが道があるみたいです。 これ以降は行き止まり。 |
幸せのカナブン |
青木間歩から階段を下っていると葉っぱの上にカナブンが居たのでパシャリ。
動きが遅い虫だったら十分綺麗に撮れるなぁ。 ただ魚とか速い動きするものはNEX-3のズームレンズだとどうしても撮れませんけど。 |
水抜き通風穴跡広告
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多田銀銅山 悠久の館の職員さんに教えて頂いた内容を思い出しましたが、「坑道を掘って出た地下水は、手動でバケツリレー、滑車などを使って水を”水抜き通風穴”から流していた」と言っていました。
恐らくこちらの穴が水を抜くための穴だったんでしょう。 |
そう言えば青木間歩辺りからウチのスマフォ(Galaxy S II)の電波を掴まなくなりました。
家族が持っていたF-04CやP903iTVなども漏れなく県外。
Galaxy S IIのGPSは取っていましたが、Google Mapのマップ情報は3G取得なので位置分からず\(^o^)/
田舎の土地 |
こんな所でテナント募集されても…。
確かにうるさい工場とかならありでしょうけど、道が狭すぎてトラック走らせるにも地元住民に迷惑掛けそうだから厳しいと思う…。 |
観光地図にない謎の坑道 |
青木間歩から歩いて10分ぐらいの所で斜面の上に坑道があることを発見。
観光地図にも乗っておらず、崖を登る必要性があるため恐らく載せていないのでしょう。 中の坑道は途中で崩れており、落盤している模様。 |
昔の住居跡? |
日本鉱業多田鉱山事務所で昔の住居跡と思われる階段や、石垣を発見。
”跡”なんだから当たり前か。 結構しっかり残っていたので新しいのかな、と思っていたら閉山になるまで使われていた場所だったそうなので残っていて当然か。 |
多田銀銅山 大路頭 |
自然現象と書かれても何がどうなったのかこれだけ書かれてもわからない。
まぁパッと見スゲーって思ってしまいますが…。 たぶんここがJOMOの土地なのかな。 |
台所間歩広告
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多田銀銅山 大路頭から真っ直ぐ行くと”台所間歩”があります。
奥を撮るためにフラッシュ炊いたら岩が怪しく光ってる…ちょっと怖い。 確かこの辺からかなり山奥に入った感じで、虫が一気に増えました。 常に歩いていると蚊かハエが付きまとい鬱陶しかった。 まるで「山の奥に来るな」と言わんばかりに。 |
地図にない坑道 その2 |
台所間歩より更に山奥に進むと地図にない坑道を発見。
坑道というよりかは”穴”といった感じで既に埋まっていました。 これは一体何だったのか。 |
瓢箪間歩 |
フラッシュ炊くとすごい不気味に岩が写ってる。(本来は白くない)
なんというか”瓢箪間歩”は奥に行って写真を撮ろうと思わなかった。 なんだろう…すごい恐怖を感じた。 坑道内のヒヤッとした空気と、いつまでも付きまとうハエや蚊が鬱陶しかったせいだろうか。 |
セミの抜け殻 |
瓢箪間歩を出た所でセミの抜け殻を発見したのでパシャリ。
瓢箪間歩の恐ろしさを抱えたままだったのでそそくさと退散。 |
瓢箪間歩以降奥にも行けるようでしたが、いつまでも付きまとうハエや蚊が鬱陶しかったので多田銀銅山 大路頭の分かれ道まで戻ることに。
多田銀銅山 大路頭の分かれ道を左に曲がると日鉱採掘エレベーター跡があります。
日鉱採掘エレベーター跡 |
あくまでも”跡”なので茂みに覆われており、何があったのか全然わかりません。
というかここは説明書きなしですか。 |
産廃業者と長浜工務店 |
このまま坂を登って行くと産廃業者の産廃場っぽいのが見えてきました。
その隣には看板で「長浜工務店」との表示が。 こんな山中にもお店あんのかよ!!!111って突っ込み入れたくなりました。 これ以上登っても先に何もなさそうだったので戻ることに。 |
長浜工務店の看板前で親のF-04Cは電波が入っていましたが、Galaxy S IIは入ってない状態でした。
単なるGalaxy S IIの電波のつかみが悪かったのか、FOMAプラスエリアが入らないからなのかは不明。
帰宅途中 |
観光できると聞いていたので楽だろーと思ってサンダル履いて行きましたが、多田銀銅山に行ってみようという方に警告します。
夏はサンダルで来ないでください。 登山並みに道はアップダウンが激しく、サンダルで行くと後悔します。 そして夏の間は虫が多いので出来ればズボンを履いてきたほうがよいかと。 半袖半ズボンで虫除けとしてサラテクト付けて行きましたが蚊に4ヶ所ぐらい挿されました…(´ρ` ) |
多数のマスコミを確認 |
ABCと毎日のVOICE、MBSなどが取材に来ておりました。
特に驚いたのはABCの中継車が来ていたこと。 観光している人はうち以外に2組ぐらいしか居ないのに、マスコミが3社も居たとは驚き。 恐らく明日以降多田銀山の所は観光客でごった返すんでしょうなぁ。 |
以上適当な多田銀山レポートでした。