X58マザーや、P55マザーに多く採用されているMarvell 9128(Marvell 88SE9128-NAA2)のチップですが、実際にSATA3対応のVertex 3 240GBを用いてSATA 3.0の速度を生かすことが出来るのか検証してみました。
尚、今回の検証で利用するマザーボードはASUS「Rampage III GENE」のMarvell 9128を使用します。
目次
検証環境 |
Vertex 3 240GB以外は全てICH10Rへと繋いでいます。 |
Cドライブ WesternDigital WD3200AAKS-00B3A |
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ブート用のドライブとして利用しているため各ベンチマークで安定したスコアーなどが出ていない場合があります。 |
Fドライブ Corsair F80 80GB (CSSD-F80GB2-BRKT-A) |
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相変わらずCorsairのF80は気性が荒く(ベンチで不安定)、HD Tune Proでは検証するたびにスコアーが変わります。 |
Gドライブ Intel X25-M Mainstream 80GB(SSDSA2MH080G2C1) |
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やはりIntelのSSDはHD Tune Proでは比較的安定したスコアー、波形を出してきます。 |
Hドライブ OCZ Vertex 3 240GB (VTX3-25SAT3-240G) |
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CorsairのSF-1222のF80よりかなり安定したスコアーを出してきます。 |
◇まとめ
SATA2(ICH10R)を繋いだ3つのドライブの結果もついでに乗っけてみましたが、乗っけたせいで余計にわかりづらくなった感。
Vertex 3 240GBのスコアーのみ太字の赤にしています。
※Vertex 3 240GB 最大Read:550MB/s、最大Write:525MB/s
結論から言いますとMarvell 9128のSATA 3チップではVertex 3の性能を全く生かせてない事がわかりました。
これはMarvell 9128のチップがX58にPCI Express*1接続されている為、帯域不足による頭打ちになっているようです。
先日U3S6のレビューの時にも書きましたが、現状Marvellの外部チップを用いたSATA3対応を謡う「Marvell 9128、9123、9120」といったチップは内部接続が全てPCI Express*1ですのでSATA3のSSDのを使用する場合は帯域不足で性能低下が起こります。
SATA2で使うよりかはマシ…といえばマシですが、シーケンシャルリードが100MB/s以上低下、シーケンシャルライトも100MB/s以上低下と酷いスコアーです。
ベンチマークによっては0Fillが効かないためスコアーが低めに出てしまっているものもありますが、基本的にATTOを基準に見て頂ければ分かりやすいかと…。
X58や、P55などのPCでSATA3のSSDのを完全に生かすためにはSATA3対応のRAIDカードが必要そうです。