Fractal Design Define R3 適当なレビュー

おでん氏から一時的にお貸し頂けたので適当なレビューです。

パッケージ及び付属品

PCケースの割には箱が小さめ。
付属品は上記の画像以外にもネジセットや、PCIスロットに取り付けるファンコントローラーが付属。・取扱説明書
・PCIスロット固定のファンコントローラー
・ナゾのマジックテープ
・ネジセット

 

 

外観

PCケースの大きさはミドルタワー
重量は約12.5kg。 

このサイズのケースにしてはかなり重め。

 

 

サイズ

縦:約52cm
横:約21cm
高さ:45.5cm

 

 

PCIスロット
PCIスロットの本数は7本。
標準的なATXのスロット数です。 

尚、固定はネジのみとなっており、ツールフリーと言ったものはありません。

 

 

ケース前面

サーバー用によく採用されている前面の蓋装備です。
蓋を開けると防音素材のものが貼られており、音が簡単に漏れない構造となっています。 

また、12cmファンを2つ取り付ける部分があり、埃を吸いづらいようにプッシュして開けると言ったギミックとなっています
詳細は上記動画をご覧ください。

5.25インチベイの蓋も前面から取り外せるものとなっており、非常に外しやすいです。

 

 

 

ケース裏面
裏配線が出来るように穴が開けられているのはGood。  

裏配線する場合はATX24ピンと言った太いケーブルは向いていないのでもう少し裏配線する部分を広めに取って欲しかったですね。

 

 

スイッチ関連

スイッチはケースの上部に取り付けられています。
電源ONボタンのほかに3.5ミリの出力端子、マイク端子、USB2.0ポート×2、e-SATAと言った端子があります。 

電源ON時のLEDランプは青色に光ります。

 

 

ケース上部

ケース上部には12cmファンを取り付ける部分が2個あります。
しかし、防音素材により取り付けれなくなっています。 

使用する場合は防音素材を取り外す必要あり。
この大きさ的に水冷用のラジエーターを置くのも良さそうかも!?

 

 

ケース裏面

ケース裏面には12cmファンが設置されており、水冷用のホースの穴が計4箇所あります。 

ファンのうるささは殆ど無く、静音向けとなっています。

 

 

CPUバックプレート部分

CPUのバックプレートを装着する部分は穴があけられており、バックプレートの交換がやり易いようになっています。
試しにBIOSTAR TPOWER I55にてバックプレートでCPUクーラーを固定して見ましたが、バッチリど真ん中になっていました。 

その他のソケットについては検証するものがありませんでしたので不明ですが、LGA1156の場合はちょうど良さそうです

 

 

下部にもファン設置可能

電源を設置する前の場所には12cmファンを固定させるプラスチックがあり、オプションでファンを追加する事も可能です。 

ただしこちらのファンはフィルターの交換が容易に出来るタイプにはなっておらず、ファンを取り外してから固定金具を取り外しフィルターを取り外す事が出来るような面倒なものとなっています。(画像2枚目参照)

電源用のファンのフィルターは容易に取り外せるにも関わらず、オプションのファンのフィルターは簡単に交換できないのが残念です。

 

 

GPU取り付け時の最大の長さ

eVGAのGeForce 8800GTを取り付けて長さを測ってみました。
8800GTの長さが約22cmで、ケースは最大約29cmとなりました。 

ただし補助電源が基盤に並行する形の場合更に短くする必要があるので、安全圏は27cm程度でしょうか・・・。
Radeon HD 5970の長さが29.1cm、Radeon HD 5870が28.1cm・・・こちらのケースでは5970は搭載不可、5870はギリギリ可能と言った所。

出来ればRadeon HD 5850(24.1cm)程度の長さが望ましいです。

 

 

3.5インチ HDDベイ

HDDの固定は専用の固定板に取り付け、PCケースに押し込むのみ。
専用のレールがパチっとはまる形になっています。 

HDDの搭載数は最大7台と比較的多め。

 

 

5.25インチ DVDベイ

5.25インチの空きは2個と比較的少なめ。
個人的にはDVDドライブなどは1台しか載せないのでこれで十分ですね。 

ただし5.25インチだと色々な用途に使えるものが出ているのでその点では劣ってしまうのが残念ですね。

 

 

右側面蓋

防音素材がびしっと貼ってあります。
側面の蓋は外しづらく、取り付けづらいです。

 

 

 

 

 

 

左側面蓋

防音用のシート全面に渡って貼られています。
材質的にはナイロンと布を足したような素材でした。 

尚、側面に取り付けられる12cmファン用の穴も満遍なく塞がれています。

 

 

 

電源部分のファンにも埃カバーあり

電源のファンは下向きとなるため、埃を吸わないようにフィルターが設置されています。
このフィルターはPCケースを浮かさなくても、裏からすぐ取れる仕様で便利です。 

ただし私的には電源のファンを反対の向きにした方がこういった配慮は必要なくなるんじゃ?とは思うんですが・・・。

 

 

底面部分

底面のインシュレーターにはゴムが取り付けられており、フローリングの上で移動させてもゴムが取れると言った事はありませんでした。

 

 

HDD固定ネジは独自仕様

HDDを固定するネジはゴムを通して設置するため通常のネジとは違い、頭が大きく長めとなっています。
このため自作でよく使われるインチネジは使用できません。 

ネジを無くしたらHDDさえ固定できなくなるので注意が必要です。

 

 

裏配線のゴムカバーが取れやすい

裏配線用にケーブルが傷つかないようにと設置されているゴムですが、こいつが異常に取れやすい。
実際取って見ると、ただ裏配線用に穴を開けた所にゴムを被せているだけなので取れやすくて当然です。 

尚、このゴムをとってもしっかりと加工してあるため、手を切ると言った心配はありません
個人的にはボンドででも固定して欲しかったですね…裏配線の場合はケーブルに無理をする事が多いので、こういった仕様だと取れ安すぎて面倒です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

組み込んでみた

CPU:Core i5 530
Mem:DDR3-1333 2GB×2
HDD:150GB
M/B:TPOWER I55
GPU:GF 8800GT
PSU:620W
 

裏配線があるお陰ですっきりしています。
ただ気になるのは電源が結構古いのでCPU用の8ピン電源のケーブルが短く、かなり無理やりな配線となっています
やはり電源下置きは慣れませんね…。

 

 

 

裏配線

CPU用の8ピンを裏配線しようと頑張りましたが、届かず。
やはり古い電源だとケーブルが短いので厳しい・・・。

 

◇ 総評

久々のケースに組み込んだのでかなりイライラしました・・・。

狭いケースの中で配線をチョコチョコするのは向いてない性分で、やはり私にはまな板が一番だと感じました。

雑談は置いといて話を戻すと、裏配線時にケーブルを引っ張ったり抜いたり挿したりしているとゴムカバーがポロポロ取れるんですよね、このケース。

正直すっごいイライラします。 特にほぼ組み終わった時点でゴムが取れているのを直すのは至難の業、なぜFractal designはゴムカバーを固定しなかったのか不思議です。

 

後気になったところはケースのシャーシ。

おでん氏が最初気付かれたのですが、「これXIGMATEKのMIDGARDのシャーシ使ってる」との事。

ウチの家に着てから写真を撮っている内にMIDGARDの写真と見比べて見ると、あら不思議!? 取り付けるネジやPCI固定のファンコントローラー、HDDベイの固定する方法、更に底面の12cmファン固定用金具・・・はい、完全に一致です。

側面の蓋や、フロント部分、5.25インチベイの辺りはかなり変えられていますが、それ以外のところはほぼ同一です。

 

 

総合的に見ると1.3万円のケースとしては高いと感じました。

同じシャーシを使用しているMIDGARDでも価格は1万円を切っておりますので、+4000円を見る限り微妙なところです。

静音性を上昇させるために内部に防音素材を使用したり、前面に蓋を取り付けたりしておりますが・・・底面の12cmファンの部分は何も施されていないと言う良くわからない状態。

もうすこし静音の事に気遣うならばそういった所もしっかりして欲しかったです。

ただ裏配線がしっかり行え、HDDの台数も多く設置できる数少ないケースなので個人的には悪くないと思います。


Define R3 Black (FD-CA-DEF-R3-BL)

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