先日ES品のXeon E5620のレビューを出しましたが、あまりにOCが出来ず手放してしまったので仕方なくBOX版を買いなおしました。
※ES版のE5620レビューはこちら
ですので今回は「BOX」で販売されているE5620のレビューとなります。
ロット |
採取地:myspec通販 購入日:8月11日 ロット:3011B321 |
検証環境 |
今回はXeon E5620 BOXを定格、3.6GHzで検証しております。
◇Xeon E5620 BOX 定格
3DMark06 |
3DMark Score:17090 SM2.0:6301 SM3.0:8811 CPU:4439 |
3DMark Vantage Perfomance |
3DMark Score:P17048 GPU:17507 CPU Score:15803 |
3DMark Vantage Extreme |
3DMark Score:X9116 GPU Score:8914 CPU Score:16010 |
CrystalMark2004 R3 |
Mark:217398 ALU:47647 FPU:41245 MEM:48065 |
Heaven BenchMark Ver2.1 低負荷 |
FPS:33.0 Score:831 |
Heaven BenchMark Ver2.1高負荷 |
FPS:15.3 FPS |
◇CINEBENCH RELEASE 11.5 |
OpenGL:49.62 FPS CPU:4.37 pts |
◇Perfomance Test 7.0 |
Score:2096.5 |
◇Windows 7 Experience Index |
最大スコアー:7.4 プロセッサ:7.4 メモリ:7.5 グラフィックス:7.8 ゲーム用グラフィックス:7.8 プライマリHDD:7.4 |
◇FF XIVベンチ Low |
Score:5104 Load Time:18033 ms |
◇FF XIVベンチ High |
Score:4553 Load Time:18180 ms |
◇タイムリープブートベンチ |
Score:125 FPS |
Super π 104万桁 |
104万桁:16秒 |
◇Xeon E5620 BOX 3.6GHz オーバークロック
3DMark06 |
3DMark Score:22995 (定格 17090) SM2.0:9021 (定格 6301) SM3.0:11004 (定格 8811) CPU:6296 (定格4439) |
3DMark Vantage Perfomance |
3DMark Score:P19307 (定格 P17048) GPU:18487 (定格 17507) CPU Score:22269 (定格 15803) |
3DMark Vantage Extreme |
3DMark Score:X9243 (定格 X9116) GPU Score:8968 (定格 8914) CPU Score:22340 (定格 16010) |
◇Xeon E5620 BOX クロック別 CPUスコアー比較表
◇Xeon E5620 BOX クロック別 総合スコアー比較表
Xeon E5620を2.4GHzから3.6GHzへとオーバークロックし、CPUスコアー別、総合スコアー別でまとめてみました。
オーバークロックを行う事でCPU スコアー、総合スコアー共に大幅な上昇が見られ、CPUスコアー別の場合3DMark06では約41%、Vantage Perfomanceでは約40%の上昇、Vantage Extremeでは約39%の上昇となりました。
また総合スコアー別では3DMark06では約34%、Vantage Perfomanceでは約13%の上昇となりました。
オーバークロックで得られるパフォーマンスアップは非常に大きく殆ど電圧を変えずにオーバークロックが出来るのは魅力的ですね。
◇コア温度 |
OCCTで1時間負荷を掛けて検証しました。
Lowがアイドル時の最低の温度 アイドル時にはコア温度の平均が約30度 となり、Core i7 930ではアイドル時でも常に50度を超えていた結果を見る限り32nmの恩恵は十分に受けれていると思われます。 |
◇消費電力
OCCT時 |
430W
|
アイドル |
149W
|
32nmの恩恵を受けてかアイドル時は非常に低い。
考察
先にE5620のES品を買って殆どオーバークロックが出来ず悩みましたが、やはりBOX版は容易にオーバークロックが可能となっており安心致しました。
3.6GHz以上延ばそうとBCLKを200以上伸ばそうとしたのですがマザーボード側が悲鳴を上げた?のか定格の電圧では起動しなくなる結果となりました。
価格性能比は当然ながらBloomFieldには負けてしまいますが、低発熱で軽くオーバークロックしたいと言う方にはお勧めできるCPUだと思います。
ただXeonと言うネームブランドが厄介で、大御所のメーカー(ASUS、MSI、GIGABYTEなど)のハイエンドマザーは公にはCPU対応とは明記しておりませんが、対応している物が多いのが実情です。
ただ低価格帯のマザーボードや、大御所に含まれないメーカーのマザーでは動作しないという例もあるそうなので「自分のマザーで動作報告があるか?」と言う事を注意して買う必要があります。
またマザーボードがXeonに対応していてもGulftown対応のBIOSは2010年4月以降にリリースされたBIOSしか対応していないかと思われるので最新のBIOSでない限り「起動できない」と言う危険性もあります。
色々と「賭け」が必要なXeonと言う名のCPUですが、Corei7シリーズでは32nmを採用したCPUは今後出る可能性が低いので買う価値は十分にあるかと思います。
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