SONY ミラーレス一眼カメラ「α6700」を「α6400」、「α7C」と比較してみた

2023年7月12日に発表されたAPS-C ミラーレス一眼カメラ「α6700」が気になったので、当方がサブ機として所有している「α6400」と簡単に比較してみました。

 

α6400のバッテリー持ちの悪さを克服

旧機種となる「α6400」では従来の「NP-FW50(7.2V/1,020mAh)」を使いまわしていた影響でバッテリー持ちが悪く、基本的に2本以上の予備を携行することが多かったのですが、新型の「α6700」から「α1、α7R V、α7 IV、α7C、FX30、FX3」等で採用されている「Zバッテリー(NP-FZ100、7.2V/2,280mAh)」となり、バッテリーの持ちが大幅に改善している様子。

現在メインで使用している「α7C」と同じバッテリーになったので使いまわしも可能になったことを考えると、2台目の需要が大きく向上しているとも言えそうです。

 

 

 

Zバッテリー採用でグリップが持ちやすく

前述の通り「Zバッテリー(NP-FZ100、7.2V/2,280mAh)」を採用した影響で右手で握るグリップ部分がより突出し、α6400の持ちにくさが改善していそうです。

正直「α7C」グリップの長さが短く、若干持ちにくい形だったので新型の「α6700」はどうなってるのか気になるところ。

 

 

 

ようやくType-C接続(USB 3.2 5Gbps)及びUSB PD対応

α6400が出た時から「未だにmicro USB(USB 2.0 480Mbps)なのか…」と言われまくっていましたが、ようやく新型の「α6700」から「USB Type-C化(USB 3.2 5Gbps/USB PD対応)」となりました。

「α7 IV」では2倍速い「USB 3.2 10Gbps/USB PD対応」「α7C」では同じ「USB 3.2 5Gbps/USB PD対応」となっており、この辺りは差別化が行われているようです。

それでも新型の「α6700」は上位となる「α7C」同じ仕様になったのは歓迎すべき点。

 

 

 

「α7 IV」と同等の「静止画・動画・S&Q切替ダイヤル」を新規に搭載

新型の「α6700」からは「静止画・動画・S&Q(Slow&Quick)」のダイヤルを新規に搭載

写真、動画共に撮れる機種のためか、「α7 IV」で追加された機能が遂に「α6000番台」に降りてきました

 

 

 

バリアングル式のタッチディスプレイ搭載

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α6400 α6700 α7C
ディスプレイサイズ 3インチ、TF液晶
921,600ドット 1036,800ドット 921,600ドット
タッチパネル 搭載(タッチシャッター/タッチフォーカス/タッチパッド/タッチトラッキング)
角度調整 オープン角: 約176度
チルト角: 約270度

 

ディスプレイは「3インチ(103万画素)、タッチパネル搭載、バリアングル式」となり、画質的にα7C以上にアップグレードされました

世代差があるためかディスプレイの精細感は上位となる「α7C」より「92.16万ドット→103.68万ドット」に若干向上。

バリアングルの角度等は「α7C」を踏襲する形になっており、ショットガンマイク「ECM-B1M」等を使用する際にディスプレイと被る点は改善している模様。

因みにですが、「α6700」からタッチディスプレイ、UIがさらに進化し「α7R V」と同等の「殆どの操作がタッチパネルから設定の変更が可能」になっています。

カメラ内UIもそれに合わせて新世代の物に変わっており、この辺りもようやくα6000シリーズに降りてきました。

正直ここが1番羨ましい。

ただ「α7R V」のように4軸のマルチアングル式であれば地面から空に向かって撮影が出来るため、是非とも採用して欲しかった。

 

 

 

位相差AF点数が最大759点に改善

α6400 α6700 α7C
静止画時測距点数(APS-C) 425点 759点 693点

 

位相差AF点数が「α7C」よりさらに改善し「693点→759点」に。

リアルタイム認識AFも新しい世代の「AIプロセッシングユニット」を搭載したことで改善しているとの事。

 

 

 

動画撮影時4K 120p、10bit 4:2:2に対応

待ちに待ったとも言えるでしょうが「α6700」からようやく「4K 120p(10bit、4:2:2)」録画に対応しました。

4K 120p撮影時は「約38%クロップ」というのがやや懸念点ではあるものの、「α7C」では利用できなかった事を考えると非常に大きい。

ここが2番目に羨ましい。

 

 

 

動画撮影時の手ブレ補正に「アクティブ」が追加

今回新型の「α6700」から動画撮影時に利用できる手振れ補正の設定に「アクティブ」が追加されました。

若干画角が狭くなり、クロップはされるものの、広角レンズを持ち歩けばVlog感覚で使えるのは大きそう。

 

 

 

ボディ前面にダイヤルを搭載

ボディ前面に「ダイヤル(絞り割当、後に変更可)」を搭載したことで、フルサイズのα7 Rシリーズと同等の使い勝手を実現

これは「α7C」では採用されておらず、ディスプレイ側に搭載されていたため右手親指で操作する形となり、若干操作しにくいなと感じていたのですが、しっかり改善されているのは流石。

 

 

 

高速連射は「秒間11枚」と以前から改善せず

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α6400 α6700 α7C
AF/AE追随 最高11コマ(秒) 最高11コマ(秒) 最高10コマ(秒)
連射バッファ(jpeg) 約116枚 約1000枚以上 約223枚

 

残念ながら高速連射は「α6400」と同じく「秒間11枚」と据え置き。この点の改善が無かったのは残念でした。

但し連射バッファ周りに大幅なテコ入れがあり、「約116枚→約1000枚以上」大幅な改善が。

 

 

 

従来機種から大幅に改善、アップグレードされている

とまぁ色々キャッチアップしてみましたが、如何でしたでしょうか。

操作体系(タッチパネル中心のUI)やハードウェアの改善、アップグレード等でかなり扱いやすくなった機種になっているのでは?と感じます。

 

 

 

価格はボディ単体で21万8,900円、レンズキット「E 18-135mm F3.5-5.6 OSS」が26万2,900円

α6400 α6700 α7C
ボディ単体(税込) 12万1,000円 21万8,900円 229,900円
レンズキット(税込) パワーズームレンズキット ILCE-6400L(E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS): 約13万2,000円
高倍率ズームレンズキットILCE-6400M(E 18-135mm F3.5-5.6 OSS): 約16万5,000円
ダブルズームレンズキットILCE-6400Y(E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS+E 55-210mm F4.5-6.3 OSS): 約15万4,000円
高倍率ズームレンズキット(E 18-135mm F3.5-5.6 OSS): 26万2,900円 ズームレンズキット(FE 28-60mm F4-5.6): 26万2,900円
発売日 2019年2月22日 2023年7月28日 2020年10月23日

 

価格はボディ単体で21万8,900円高倍率レンズキット「E 18-135mm F3.5-5.6 OSS(SEL18135)」付が26万2,900円となっており、価格的には「α7C」と同じ価格になってしまいました。

とはいえハード、ソフト周りも「α7C」以上と言える機能を備えていること、2019~2020年辺りと比較して物価の高騰、円安の加速等を考えればかなり頑張った価格なのでは?と感じます。

 

 

購入は以下より

ソニーストアでは2023年7月18日(火)から予約が開始との事ですので、ワイド3年、ワイド5年保証を付けて購入されたい方はお急ぎを。

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