今回、MSI製のRadeon HD 5770を搭載する「R5770-PM2D1G」を手にする機会が出来ましたので適当にレビューさせて頂きます。
Radeon HD 5870を売却してみると、何故か手の中にはRadeon HD 5770があった、と言う訳で購入しました。
価格は20800円と比較的お安いですね。
Radeon HD 5770って何じゃらほい?って方は4Gamerで詳しく解説されていますのでそちらをご覧下さいませ。
雑談はさておき、適当なレビューに参りたいと思います。
パッケージ及び付属品一覧
パッケージと付属品一覧。
付属品は何だか物足りない感じ。
価格的に考えると妥当でしょうか・・・。
- MSI R5770-PM2D1G 付属品紹介動画 – YouTube
R5770-PM2D1G 付属品紹介動画です。
カード本体
カード本体。 カード長は約22cmでRadeon HD 5870に比べると約6cmも短い。
確かRadeon HD 4870は約24cmでしたので、それから更に2cmも短くなっています。
Radeon HD 5770のリファレンスクーラーの口径は約6cmとなっており、Radeon HD 5870と同じですね。
ちなみに排気口及び吸気口っぽい補助電源のあたりはコンデンサが邪魔しており、吸気も排気も不可能な形となっています。この点もRadeon HD 5870と同じですね。
アイドル時のファン騒音
- MSI R5770-PM2D1G アイドル時ファン騒音 – YouTube
アイドル時のファン音です。ケース内では全く気にならない音だと思います。
負荷時のファン騒音
Radeon HD 3870と比較
Radeon HD 3870と比較してみました。
結果はRadeon HD 3870よりも1cm短かったです。
補助電源
補助電源は6ピン×1となっており、補助電源の位置もRadeon HD 5870の比べ変わっています。
カードに垂直になるような形になっているため、補助電源を挿す場合は奥行きが+1cm長くなる可能性がありますのでご注意を。
補助電源を挿して見ました。予想外に出っ張らないので、あまり気にする必要は無いかもしれません。
ディスプレイ出力
出力コネクタです。
左からディスプレイポート、HDMI、DVI×2となっており、3画面同時出力のEyeFinityを搭載。
最大解像度は7680×1600にもなります。
ただ、Radeon HD 5870/5850でも気になっていた排気口のブラケットの狭さは残念ながら継承されてしまっています。
基板裏面
撮り方がおかしいのは取り付けてから撮り忘れた事に気づいたからです…_| ̄|○
VRAM
搭載メモリはHynix製の「H5GQ1H24AFR T2C」。
09年の30週製?
8月の1週目辺りでしょうか?
HD 5870の時にはSumsung製で、メモリは裏面に配置されていませんでしたが、HD 5770はメモリチップがHynix製、裏面にメモリ配置ありとなっています。
少々気になりますね。
※この件については多和田氏の5770/5750の記事に記されておりますので、ご一読を。
ベンチマーク
今回はいつも通りの3DMark06、3DMark Vantage(Perfomance)、CrystalMark2004R3、バイオハザード5、DevilMayCry4、ストリートファイター4、タイムリープで検証します。
検証スペック
ベンチマーク
3DMark06
3DMark Score:16645
SM2.0:6502
SM3.0:7653
CPU:4985
3DMark Vantage Perfomance
3DMark Score:P9335
GPU:8657
CPU:12202
3DMark Vantage Extreme
3DMark Score:X4247
GPU:4106
CPU:12208
CrystalMark2004 R3
Mark:220272
GDI:9767
D2D:4653
OGL:37709
DevilMayCry4 ベンチマーク
Rank:S
SCENE1:181.13 FPS
SCENE2:159.30 FPS
SCENE3:233.91 FPS
SCENE4:120.20 FPS
バイオハザード5 ベンチマークA
バイオハザード5 ベンチマークB
ストリートファイター4 ベンチマーク
Rank:A
Score:9944
Average:59.94 FPS
タイムリープブートベンチ
3DMark06のスコアーを見る限り
Radeon HD 4890 >> HD 5770 >> 4870>>GTX260となっていますね。
価格的に考えるとまぁまぁな所ですね。
スコアー比較
Radeon HD 5870、5770、4870 X2、4890、4870、4850、4830、3870、GTX280、GTX260を使用した主要ベンチマークのグラフです。
尚、この比較はあらゆるプラットフォームを使用した結果を引っ張っていますので、参考程度にお願いします。
いつも通りの適当なエクセルの表はこちら。
消費電力
3DMark06 |
238W |
DMC4 |
240W |
3DMark Vantage |
251W |
アイドル |
129W |
発熱
3DMark Vantageの動作時にGPU-Z Ver0.36を使用して温度を計測してみました。
アイドル時の温度 |
約43度 |
高負荷時の最大温度 |
約85度 |
※室温27.3度で計測。
総評
Radeon HD 5770は3DMark06のスコアー的にはRadeon HD 4890には負けていますが、Radeon HD 4870には十分勝っています。
HD 5770の販売価格が約2万円台なので、HD 4870の初値が3万円台だった事を考えると非常に安くなりました。
Radeon HD 4xシリーズで問題になった消費電力も、Radeon HD 5xシリーズより改善されておりHD 4890のアイドル時と比較すると約90Wも削減されていました。
高負荷時の消費電力もHD 4890に比べ約10Wと少なからず減少していました。
現在はHD 5770が発売されたばかりなので、価格がまだ高いですが販売価格が約1.5万円ほどになれば更にコストパフォーマンスの高い製品になりうると思います。
ただ、nVidia対抗のGT300が遅れを取っている事もあり、GeForce 9800GTの後継もまだ出てくるのが来年以降となるようなので暫くは価格が下がらないかも知れません。