コロナ禍による影響で半導体の必要な量が増大、航空便、船便の減便、輸送費の上昇(コンテナ価格上昇)による輸送費の増大でCPUやマザーボード、グラフィックカード等多数の製品が入手困難な状況になりつつあります。
Ryzen 5000番台は相変わらず品薄、Intel第11世代Rocket Lakeも殆ど入荷しなさそう
- TSUKUMO 通販サイトにて8コア/16スレッドのCPU「Ryzen 7 5800X」が入荷、59,800円税込、送料無料で販売中 – Recon-ReviewDays
2020年11月頃から販売が開始されたRyzen 5000番台は現時点でも品薄で需要に応じた供給が間に合っていない様子。但し一部モデル(5600X、5800X辺りはネットショップ系でも買えるようにはなって来ているので多少マシにはなりつつある模様。)
- 「Core i9-11900Kはほとんど入荷なし」(3/20)・・・複数ショップ店員談 – エルミタージュ秋葉原
10nmで設計したはずが10nmの遅れにより14nmで生産された第11世代Core iシリーズの「Rocket Lake-S」ですが、現時点で2021年Q1ギリギリの2021年3月30日(火) 22時からの発売となる予定。
一部の店舗では深夜販売も行われるようですが、コロナ禍ということもあり大体が2021年3月31日(水)のオープン時からの発売となる模様。
ただ発売前から「Core i9-11900Kだけ人気集中且つ入荷数が極小で手に入らない」という事前情報が出ており、それ以外のi9-11900KF(グラフィック非搭載)や下位モデル系は多少あるとか無いとか。(今回グラフィックのIntel Xe内臓に期待している人が多いと思うので、グラフィック非内臓のCore i9-11900KFは不人気らしい)
筆者も念のため「Core i9-11900K」を予約しておりますが、事前連絡で「i9-11900Kは2,3個しか入らないかも?初回入荷で割り当てできないかも?」と言われてしまいました。
DDR4メモリも値上げに転じる
- メモリ高騰で32GB×2枚の平均値は3万円台後半に急上昇、16GB×2枚も上げ幅は20%超え – Akiba PC Hotline!
新型コロナウイルスによる影響で2020年中はDDR4メモリの値段が下落し続けていましたが、既に底を叩いたらしく値上がりの傾向に。
- Memory ASPs may stop falling in 1Q21 – DIGITIMES
2020年9月末の時点でDIGITIMESが「2021年Q1からメモリ価格は上昇するかも?」と言われていたのが現実となりました。
PCの買い替えを睨んでいる方々は在庫のある内にお早めにどうぞ。
マイニング需要でグラフィックカードが蒸発
マイニング需要による影響で国内のグラフィックカードはほぼ蒸発。その殆どが転売erや海外輸出系転送業者がこぞって海外に売り出してる雰囲気があります。
- GeForce Is Made for Gaming, CMP Is Made to Mine – NVIDIA
- Nvidia confirms it accidentally unlocked RTX 3060 Ethereum mining – TTHE VERGE
RTX 3060よりマイニング規制(ETH 50%制限)が入りましたが、NVIDIAがやらかした開発用のβドライバ「470.05」の誤配布による影響でその制限が実質無意味に。
今後の新ドライバー系はマイニング規制されるでしょうが、古くても掘れるのであれば規制の意味はなくなってしまったのがモニョる。
ある方法でRTX 3060のマイニング規制を回避
- 「GeForce RTX 3060」マイニング制限をダミーのHDMIアダプタ利用し回避する方法が見つかる – GameSpark
- I had to try it out for myself, even though it’s really obvious. – Twitter
更には1枚目に2080Ti(プライマリー)、2枚目に3060(セカンダリー)を挿し、2枚目の3060にダミーのHDMIアダプタを噛ませることで「ディスプレイ出力をしている」と勘違いさせることでマイニング制限を突破出来てしまうという手法まで編み出されています。
RTX 2060、1050 Ti、RX 5500 XTが再販、但し価格が…
- 枯渇するビデオカード市場、GeForce RTX 2060とGTX 1050 Tiが再販か – PC Watch
- 貴重なゲーム向け?再入荷したGeForce RTX 2060が“ぼちぼち売れている” – Akiba PC Hotline!
- GeForce RTX 3060とRTX 2060だけが並ぶ光景も――グラフィックスカードの枯渇状況 – ITMedia
- 今度はRadeon RX 5500 XTの限定モデルが登場――今週のグラフィックスカード枯渇模様 – ITMedia
マイニング需要で上位モデルのグラフィックカードが蒸発する中、やや古いGeForce RTX 2060や1050 Ti、Radeon RX 5500 XT等の旧モデルのグラフィックカードが新しく入荷し始めています。
本当に2021年か!?とも思える話題(RTX 2060:2019年1月発表、RX5500 XT:2019年12月発表)ですが、GTX 1050 Ti、GTX 1650等でゲームをするには物足りないという層には選択肢になりそうです。(マイニングにはあまり向いてませんし、価格面で買い漁られる心配は少なさそう?)
問題はその価格で、2060であれば3万~4万円、RX 5500 XTであれば2万円台で販売されていたものが今では2060:5万円弱(税込)、RX 5500 XT:3.85万弱(税込)と値上がり中。
PC用電源もマイニング需要で多くが値上がり
PC用の電源もマイニングの需要増により品薄が広がっています。
特に1000W以上、80PLUS GOLD以上の製品の多くが品薄となっており、輸送費の上昇や仕入れ価格の上昇の煽りを受けて値上がりが続いています。
但しPC用電源は比較的弾数はあるようで、待てば手に入る状態。(但し価格の上昇は止まらない)
何もかも足りてない、売るものがない
PCパーツショップの中の人たちに色々と聞いたところ「PCパーツ一式が揃わないから仕事にならない」という悲痛な叫びが。
CPUは品薄、メモリ、マザーボードの価格は円安、輸送費の増大による影響を受けて上昇、グラフィックボードも品薄&価格上昇、PC用電源、PCケース類も品薄と踏んだり蹴ったりな状態。
半導体不足はまだまだ暫く続きそうな気配で、2021年中に改善の見込みがないといわれる始末。欲しい物は在庫があるうちに買っておくというのが暫く続きそうです。
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