Radeon HD 5870を搭載するVGA「AX5870 1GBD5-MDH」の適当なレビューです。
画像関連が多くなりますので、続きを読むをクリックしてください。
AX5870 1GBD5-MDH 最安価格 45769円 09.09.27
この度、AX5870 1GBD5-MDHを運良く手に入れる事が出来ましたので、レビューさせて頂きます。
◇Radeon HD 5870とは?
Radeon HD 5870はAMD製の新型GPUで、40nmプロセスを採用、ストリームプロセッサを1600基、コアクロックは850MHz、メモリクロックは1200MHzと言う非常に高性能なVGAとなっています。
※Radeon HD 4870では55nmプロセスを採用、800基のストリームプロセッサ、コアクロック750MHz、メモリクロック900MHz。
今回購入したのはPowerColor製のRadeon HD 5870(AX5870 1GBD5-MDH)で、比較的日本でも流通している模様です。
本日(9月26日)日本橋を巡回しましたが、販売店舗はFaithのみでRadeon HD 5870を販売しているメーカーはPower Colorしかありませんでした。
価格は45770円と予想していたよりかは安くて安心しましたが、アメリカでは約399ドルで販売していることを考えると少々お高いような気がしてならないです。
今後40nmのプロセス成熟、生産数の上昇により徐々に399ドルに近づくかと思われますが、もうしばらく時間がかかりそうです。
ではレビューに参りましょう。
購入したのはPower Color製。 イカついおっさんがパッケージです。 |
内容物一覧の方は動画にしています。 付属品は非常に簡素で、XFX製の5870のようにバンドル版ゲームなどが入っていると言うことも無かったです。 その代わり安いです(購入価格45770円)。 |
カード全体。 カードの奥行きは約27cm。 Radeon HD 4870などが24cmだったと言うことを考えるとかなり長くなっている事がわかります。 ケースによっては取り付けれない物も出てきますのでご注意ください。 |
シロッコファンは6cmの回転数可変となっています。 5870の先端にある穴は吸気と勘違いされやすいですが、実際はコンデンサやファン電源によりふさがれているので吸気や排気などは殆どされていません。 |
|
上の動画が電源ON時の騒音、下の動画が高負荷時(3DMark06)の騒音、温度比較です。
正直な感想を言うと、ファンがうるさいのではなく、ブラケット部分の排気口が小さくなっているため、騒音が大きくなっている模様です。 しかし、グラフィックボード本体の発熱は非常に抑えられており、Radeon HD 4890では高負荷時80度以上になる事も多かったのですが、5870では改善されているようです。 |
奥行きが約27cmもあるので、ATXマザーを超えてはみ出ます。 MSI製の790FX-GD70を使用していますが、5870のあまりの長さに3ピンのファン電源が使えなくなりました。 ただ、3ピン電源を先に挿してから5870を挿すと使用出来るレベルだったので助かりました。 |
グラボの横にはATi Radeonの文字があります。 その隣には何故か漏れちゃう空気穴が存在し、そこから排気します。 要するに、このファンは内排気でもあり、外排気なファンとなっております。 正直、これは塞いだ方が良かったのではないかと思われますが・・・。 |
補助電源は6ピン×2個となっており、Radeon HD 4890と同じですね。 SPが倍、ROP数も倍になっているにも関わらず、同じ補助電源の数にするとは40nmの恩恵を受けられているようです。 |
5870の裏面です。 Radeon HD 4870 X2の様に、裏面もきっちりと鉄で覆われています。 ただ、4870 X2の様な感じではないです。 ぱっと見、ゴムの様に見えますが叩いて見ると鉄っぽい音なので光沢のある鉄を使用しているんでしょうか?(意味がわからない) しかし、裏面にはメモリ実装は無いと予想されるので、なぜ覆ったかは謎ですね。 |
◇ベンチマーク
今回はいつも通りの3DMark06、3DMark Vantage(Perfomance)、CrystalMark2004R3、バイオハザード5、DevilMayCry4、ストリートファイター4、タイムリープで検証します。
◇検証スペック
◇ベンチマーク
3DMark06 |
3DMark Score:18518 SM2.0:7653 SM3.0:8854 CPU:4684 |
3DMark Vantage Perfomance |
3DMark Score:P11475 GPU:11240 CPU:12243 |
3DMark Vantage Extreme |
3DMark Score:X6214 GPU:6058 CPU:12163 |
CrystalMark2004 R3 |
Mark:202300 GDI:11682 D2D:4180 OGL:22050 |
DevilMayCry4 ベンチマーク |
Rank:S SCENE1:158.80 FPS SCENE2:143.78FPS SCENE3:219.48 FPS SCENE4:118.11 FPS |
バイオハザード5 ベンチマークA |
Rank:A Average:81.9 FPS |
バイオハザード5 ベンチマークB |
Rank:B Average:54.6 FPS |
ストリートファイター4 ベンチマーク |
※今回、何故か解像度が1280*800に設定出来なかったので一番近い1280*1024にて計測させて頂いています。 Rank:A Score:9694 Average:59.97 FPS |
タイムリープブートベンチ |
FPS:128 FPS |
総じて結果を見る限り、明らかにRadeon HD 5870のスコアーは4890に負けていると言えます。
使用したドライバーがCatalyst 9.10 プレビュー版と言われている物なので、性能を引き出せるドライバーはもう少し待つ必要がありそうです。
◇スコアー比較
時間の関係上グラフ化はしておりません。
Radeon HD 5870、4870 X2、4890、4870、4850、4830、GTX280、GTX260適当な比較表
尚、この比較はあらゆるプラットフォームを使用した結果を引っ張っていますので、参考程度にお願いします。
◇消費電力
3DMark06 |
294W |
DMC4 |
298W |
3DMark Vantage |
335W |
アイドル |
171W |
◇発熱
3DMark Vantageの動作時にGPU-Z Ver0.34を使用して温度を計測してみました。
アイドル時の温度 |
約46度 |
高負荷時の最大温度 |
約81度 |
※室温28.7度で計測。
運よく手に出来たRadeon HD 5870ですが、驚きのパフォーマンスを発揮してくれました。
3DMark06もシングルGPUで18000の勢いなので、ドライバの成熟化により更に延びるものかと思われます。
Radeon HD 48xシリーズで苦手だった消費電力の高さも半分程度に抑えられ、なおかつこのパフォーマンスと思うと40nmプロセスの出来の良さが良くわかります。
問題はその価格で、現在は品数が非常に少ないので約4.5万~5万円程度で販売されています。
40nmプロセスの成熟化により今後は399ドルに近づくと思われます。
11月にはHemlock(R800)ことRadeon HD 5870 X2の登場もあるようなのでそちらにも期待がかかりますね。
◇Coneco.netでも公開中
こちらのレビューの改変版をConeco.netでも公開中です。
宜しければご覧下さい。
AX5870 1GBD5-MDH 最安価格 45769円 09.09.27